能力を上げる
・ノウハウを身につけると、能力が上がります。
・能力が向上すると、成果を出せるようになります。
・価値のある仕事ができるようになります。
・では、具体的にどのような効果があるのでしょうか。
・仕事の成果で、一番わかりやすいのは、早くできるようになることです。
・最初は苦労して時間がかかっていたことが、楽にできるようになります。
・単位時間あたりのこなせる量が増えます。
・これは、「生産性が高くなる」ということです。
・では、能力を上げるためにはどうすればよいでしょうか。
・能力を上げるための方法は、①知ること、②経験すること、③知恵に変える、です。
・これら3つを体得していって、能力が上がっていきます。
知る
・中でも、「知ること」は大きな力です。
・「知ること」とは、「どうすればよいのか」を知ることです。
・知らなかったらできないことは数多くあります。
・物事には手順があるからです。
・車が右に曲がるためにはハンドルを切る。
・車が、ハンドルで操作されるということを知らなかったら車は動かすことができません。
・同じように、世の中にはルールがあります。
・車が右に曲がるにもルールがあります。
・曲がるときにはウインカーを出すというのもルールです。
・信号を守るのもルール。信号の色が何を意味するのかもルールです。
・すべて、知らなかったら成果を出すことはできません。
・従って、「知っている」ということは、大きな能力なのです。
・だからこそ、仕事で成果を出すために必要な知識、業務知識を身につけていることは大切なのです。
経験する
・また、「経験すること」も大きな力です。
・知識として知っていることは大切ですが、
実際にやってみたら思うようにならないことは数多くあります。
・車は、運転の練習をして初めて自分の思い通りに動かせるようになります。
・知識として、あるいは理論として知っていても、経験がなければ未熟です。
・だからこそ、経験していることもまた大切な能力の一つとなります。
知恵に変える
・一番大切なことは、「知恵に変えること」です。
・知恵とは、「応用が利く」ということです。
・知識として知り、経験として体験を積んでいる。
そこから類推して「こうではないか」と考えることができる力です。
・知恵は、知識と経験によって身につけることができます。
・知恵を身につけることができれば、初めてのものであっても知識と経験を用いて応用を利かせ、
問題を解くことができるようになります。これは管理者に不可欠の能力です。
・ときに、これまでとまったく違う課題に直面することがあります。
・前例がないことに対して、「こうではないか」と解決の方向性を出すことができる。
これが知恵の力です。
・異動や転職によって、これまでとはまったく異なる分野の仕事に就いたときに、
取り組んだことがない分野であるにもかかわらず、仕事をこなせる人がいます。
・そういう人は、その人がそれまでに培ってきた知識や経験をもとにして、
知恵にまで高めているのです。
・営業職の部長を務めていた人が、スタッフ部門の長に異動する場合があります。
・営業職でエキスパートのレベルになれば、スタッフ業務の基礎知識がなくとも、
営業職時代の知識、経験を生かして、ある程度の的確な答えが出せることがあります。
・作業そのものは経験していなくとも、必要な情報を聞いて、どのように処理すればよいのか
適切な判断をすることができます。
・能力を上げることについては、このレベルを目標としたいものです。
・そのためには、「そうなりたい」と思うことです。
・思って、日々、仕事に取り組み始めると、すべてがその学びの材料となり、
そこから一気に成長が早まるからです。