業務の種類と10の能力
・仕事で成果を出す分野は大きく2つに分けられます。
・1つは決まりきった定例業務をこなす「ルーチン業務」。
・もう一つは生産性を高め、目標を達成する「目標達成業務」。
・この両者の分野で成果を上げるために必要な能力があります。
ルーチン業務
・ルーチン業務で成果を出すために不可欠な能力は報告、納期遵守、他者への配慮、業務改善、トラブルの未然防止。
・報告は、いわゆる報・連・相を適切に行うことができるかどうかです。
・納期厳守は、定められた期限を守ることができるかどうか。
・他者への配慮は、他部署や関係者への配慮が行き届いているかどうか。
・業務改善は、自発的に業務を見直し、改善、効率化を進めているかどうか。
・トラブルの未然防止は、発生しうるトラブルを未然に防止すべく対処しているかどうか。
目標達成業務
・これに対して目標達成業務で成果を出すために不可欠な能力は、
目標達成意欲、業務遂行力、問題解決力、企画力、業務知識。
・目標達成意欲は、部門が掲げる目標を達成しようとする意欲があるかどうか。
・業務遂行力は、目標を達成する適切なプロセスを選択できるかどうか。
・問題解決力は、目標達成を困難にしている課題を明確にして、
原因に対して的確に手を打てるかどうか。
・企画力は、より効果の高い案を企画し、実行できるかどうか。
・業務知識は、業務知識を広げ、より高い目標実現に向け努力したかどうか。
・報告が能力なのかどうかという意見もあるかもしれません。
・しかし、ある人はきちんと報告ができ、ある人は報告がきちんとできないという状況がある以上、
そこには明らかに「能力の差がある」といわざるをえません。
・習慣として身につけているかどうかと、その内容、密度、完成度が「能力の差」となります。