開催日時
(期日・内容・担当者は変更になる場合があります。)
【前期】 ( )は担当
○4月24日 ガーシュインとその時代[ガイダンス] (吉成)
本講座の対象である「ガーシュインの時代」を、ジャズ、録音、映画音楽、ポピュラー音楽といった視点
から眺めます。
○5月8日 ガーシュインの生涯 (吉成)
ガーシュインの生い立ちと業績を、映像資料や信頼のおける伝記的研究などを参照しながら眺めます。
○5月22日 ディキシーランド・ジャズの魅力 (中川喜弘、中川英二郎)
ニューオルリンズで誕生したジャズは、1920年代には世界的な影響力を持つようになります。当時の
ジャズのスタイルである「ディキシーランド・ジャズ」とはどういうものか、その魅力を生演奏を通じて体験
します。
○6月5日 クラシック系アメリカ音楽の歴史 (谷口)
19世紀以来、アメリカの作曲家たちがどのようにしてヨーロッパ系(クラシック系)音楽を受け止め、自分
たちの伝統を築いていったか、を眺めます。
○6月19日 ティンパン・アレイとポピュラー音楽 (吉成)
ミンストレル・ショーやラグタイムなどポピュラー音楽の伝統を確認した上で、その結集点であり、ガーシュ
インの出発点ともなるティンパン・アレイの音楽文化を眺めます。
○7月3日 ガーシュイン作品の秘密[作品分析] (栗山)
ガーシュインの音楽の魅力、「ガーシュインらしさ」はどこから来るのか。クラシックやジャズを含めた伝統
の中から彼は何を受け取り、何を付け加えたのか。代表的な作品の分析を通じて探ります、
○7月17日(予定) 第1回演奏会
ガーシュインとその時代の音楽を集めた演奏会。比較的小編成の器楽や声楽曲が中心となります。
【後期】
○9月11日 ヨーロッパ音楽へのジャズの影響 (池原)
ジャズの登場は、ヨーロッパの「クラシック系」の作曲家たちにも大きな影響を与えました。その様子を、
当時の記録や作品例を通じて眺めます。
○9月25日 バンジョーの魅力 (青木)
20世紀初頭のアメリカ音楽にバンジョーは欠かせません。カントリーやジャズだけでなく、クラシカルな
レパートリーにも使われています。バンジョーの多彩な魅力を、国内外で活躍する青木研さんの演奏で
お楽しみいただきます。
○10月9日 『ジャズ・シンガー』と『キング・オブ・ジャズ』 (吉成)
ジャズの影響力はとても大きなものでしたが、その一般的なイメージはまだ曖昧で、時には誤解もあり
ました。その例を、『ジャズ・シンガー』『キング・オブ・ジャズ』という二つの映像作品を通して眺めます。
○10月23日 ポール・ホワイトマンの仕事 (谷口)
ラプソディー・イン・ブルーの委嘱者である指揮者ホワイトマンは、ガーシュインのみならず多くの作曲家
に作品を依頼し、「ジャズ」と「クラシック」の融合をめざしました。彼の仕事の全体像を眺め、その意義を
探ります。
○11月6日ディズニーと音楽 (谷口)
ガーシュインの時代に映画は音を出すようになりました。アニメーションの代表者ディズニーは、とりわけ
「音楽と映像の融合」を熱心に追求した人でもあります。キャラクターの可愛さやストーリーの背後で見過ご
されがちな、ディズニーの音楽への試みを探ります
○11月20日 《ラプソディー・イン・ブルー》の5つの顔 (松岡)
名曲《ラプソディー・イン・ブルー》には、出版されているだけでも5つの形がありますが、これは「一つの
オリジナルの複数の編曲」というより、それぞれがオリジナルというべき性格のものです。成立史をひもとき、
楽譜を比較しながら、この名曲の「本当の姿」を探ります。
○12月4日 山下洋輔ガーシュインを語る (山下洋輔)
ジャズ界の巨匠、本学招聘教授の山下洋輔先生が、ガーシュインに対する愛情やガーシュイン音楽の
魅力を弾いて語ってくださいます。
講座のまとめとして、年度末に演奏会を行います
○3月(詳細未定) 第2回演奏会
ホワイトマン的編成のオーケストラによる演奏会。《ラプソディー・イン・ブルー》のオリジナル・ヴァーション
をはじめ、グローフェやアンタイルなど、当時の「シンフォニック・ジャズ」の響きの再現をめざします。
【定員】
30名程度
【受講料】
国立音楽大学の大学院生は無料(実費のみ)、それ以外は年間4万円。
【申し込み方法】
講座初回の前日(4月23日)までにkcm.kenkyujo@gmail.com あてに
以下の内容をメールしてください(外部からの受講希望者のみ)
「ガーシュインとその時代を知ろう」受講希望
氏名、連絡先(住所、電話番号、メールアドレス)、所属、年齢、最終学歴
また、本学ホームページから出願書類をダウンロードし記入の上、講座初回に提出してください。
http://www.kunitachi.ac.jp/organization/research/index.html
*受講希望者は初回(4月24日)必ず出席してください。
*日程、会場などは変更になる場合があります。