小学校に上がる前に

<運動編 その①>

最近の小学生の中には、鉄棒の布団干し(おなかに鉄棒が来た状態で足と手をぶらっと下げて前屈のような形になる)や前回り降り(子どもたちは前回りと言います)、マット運動の前転(でんぐり返しの延長)ができない子がいます。

頭が逆さになることが怖いのです。

マンションなどで下の階に響くということからか、布団の上ででんぐり返しをしたことがある子が減っています。

また、子ども同士で絡み合うことが減っているために頭が下の状態に慣れていません。

そこで、パパと向かい合いパパが両手を持っている状態から、鉄棒の逆上がりをするように足を使ってパパを登っていき一回転するような運動をすることがよいかもしれません。

また、体をゆすると脳によくないと言われていますので、激しくゆすることはどうかと思いますが、抱っこしておいて逆さまにしてあげることなどもこの感覚を育てることになると思います。

<運動編 その②>

赤ちゃんを水の中に入れると呼吸を止めて水を飲むことはありませんし、目もちゃんと開いていますね。

これは、お母さんの胎内で羊水の中にいたためという話を聞いたことがあります。

しかし、育っていく過程で水と慣れ親しむことがない子が、小学校にあがるころに顔に水をつけられないようになります。

その間に怖くなってしまうのでしょう。

顔を洗わずに家の人がぬれタオルで顔を拭いてあげていたという話も聞いたことがあります。

子どもたちだけでお風呂遊びというのは、お勧めできませんが、風呂の中で遊んでいるうちに顔にバシャバシャと水がかかったり、水鉄砲で水を掛け合ったり、遊びの中で水と親しむことが大切と言われます。

「スイミングに行かないと泳げるようにならない」という話も聞いたことがありますが、私たちはスイミングもなかったですし、学校にプールもありませんでした。

また、近くの川は汚れていて泳げる状態ではありませんでした。

それでも、大部分の人が泳げるのは、このように水に親しむ機会が多かったためかもしれません。

そのような中で本当の水の怖さを伝えていってあげることが必要なのかもしれません。