ひらがな

3~5歳ごろ、文字に興味がある子が多かったのではないでしょうか。

1年生の頃は漢字が大好きだった子も多かったのではないでしょうか。

それがいつからでしょうか。

「書く練習」は嫌がるようになったのではありませんか。

全てのお子さんがそうではありませんが、その1つの原因で思ったことがあります。

今は1年生に入ってくる子、全てと言っていいほど、ひらがなを「読む」「書く」ことができます。

とある同僚は、お子さんが入学するときにひらがなを覚えていないことを担任に指摘され、家で教えるのに大変だったと言っていました。

また、とある市の職員さんから質問を受けた内容は「近くの小学校では入学するまでにひらがなを覚えてくるように言われたそうですが、そうなのですか?」というものでした。

教師にまで誤解している人がいるのでしょうか。

ただの伝達ミスであることを望みますが。

ご承知のように小学校の学習内容は「学習指導要領」で決められています。

「学習指導要領」では1年生国語科の学習内容にひらがなのほとんどを読み書きできるというものがあります。

この点から考えるとひらがなは1年生で学習することがはっきりわかります。

ただ、小学校に入学すると、幼稚園や保育園のようにおうちの人の手作りの巾着などではなく、全員同じものを購入しますので、他の子の物か自分の物を区別するため、また自分の物に自分で名前を書くために名前だけは読み書きできるようにしてくださいとお願いしています。

さて、1年生に入学すると1学期にひらがなの学習があります。1文字1文字、書き順や形などを学習していきます。

ところが、書ける子にとっては書き順や形はどうでもいいと感じる子が多くいます。

「書けるんだから別にいいじゃない」「この字は『あ』って分かるんだから形はいいじゃない。」と言うことですね。

初めて覚えたころは「すごい」「すごい」とほめられてきたし…。書けているのだから必要ないと思ってしまうのは、箸や鉛筆の持ち方をなおすのと同じではないでしょうか。

大人だって「えぇ。いまさら面倒くさい。」と思ったりするのですから、子どもはさらにです。

ひらがなをほとんど覚えていない子もいましたが、水が滲みこむようにどんどん覚えていってあっという間に追いつき、すでに覚えていた子で追い越された子もたくさんいます。

子どもも十人十色ですから「全ての子が、こうである」ということはありませんが、知らなかったことを知っていく喜び、できなかったことができるようになる喜びをたくさん味わわせてあげたいですね。

また、小学校に上がったら,上手に書けるようになっていくことに焦点を当てて誉めてあげるのが大切かとも思っています。