口腔ケア

❐オーラルハイジーン・コントロール

矯正歯科治療中の患者のオーラルハイジーン・コントロール(口の中を衛生的に保たせること)の成否は、治療の結果を左右する重要なポイントの一つです。オーラルハイジーンが治療中に悪化すれば、歯周疾患、虫歯の罹患リスクが大きく高まることが知られています。

良いかみ合わせを健康的に長く維持していくためには、矯正歯科治療前、治療中、治療後の継続的な口腔ケアが大切です。矯正歯科治療に伴ってケアの方法が若干難しくなり工夫が必要になりますが、ここで身に付けた習慣は将来の健康維持に必ずお役にたちます。

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❐歯磨き

3列歯ブラシだけでは、実は難しい!

日本人の約96%が毎日歯を磨いています。でもなぜ、虫歯・歯周病は大きく減らないのでしょうか?もしかして、歯ブラシをたった一本一種類だけ使っていませんか?一般的に普及している3列歯ブラシは、磨きやすい広い部分は簡単に綺麗にできます。しかし、磨きにくい歯と歯の間など狭いところはうまく磨けません。特に、歯並びの悪い方、矯正治療中の患者さん、中高年の入れ歯やインプラントをお使いの方などでは、歯ブラシ一本のみでプラークコントロールは困難です。

 

歯ブラシも目的に合わせて使い分け

磨きにくい部分を効率よく確実に落とすのが、『ワンタフトブラシ』です。

文京ながはま矯正歯科では、特に矯正装置の装着後はワンタフトブラシの使用をすすめます。

 

❐フロス(糸ようじ)

フロスは掃除しにくい面の汚れをとる優れもの

 

いちばん掃除のしにくい歯と歯のコンタクト(隣接部)に入って、歯の曲面に沿って面上に清掃、だからしっかり汚れを擦り取ることができます。また見えにくい部分を広範囲に掃除することが可能です。矯正装置が付いていても上手に使える方法があります。

 

❐歯磨剤(歯磨き粉)

適切な歯磨剤は、プラークを除去し、爽快感を得ることができるだけでなく、プラークの付着を防ぎ、口臭を抑えるなど予防的効果と殺菌作用があります。

プラーク除去の効果:

歯磨剤を用いたブラッシングは、歯磨剤を用いないで行ったブラッシングのおよそ2倍のプラーク除去率であることが証明されています。つまり、歯の面のプラークを除去するには歯磨剤を用いた方が効果的。そして、歯の凸凹や重なりが大きい歯並び、矯正装置の付いている場合にはその差がより顕著となります。

プラーク付着抑制効果:

歯磨剤を用いたブラッシングは、水だけで行ったブラッシングに比べ24時間後のプラーク付着をおよそ3分の1に抑制することが証明されています。つまり、歯磨き後の歯の面のプラークの付着を防ぐには歯磨剤を用いた方が有効であることが分かります。

口臭除去効果:

歯磨剤の口臭除去効果についての有効性が報告されています。人は起床時に口臭が強くなりますが、その際歯磨剤を用いたブラッシングは口臭を大きく減らします。

※口臭の予防ではありません。口臭には、口の汚れ以外に歯並び・虫歯・歯周病・矯正装置の汚れ・入れ歯の汚れ・タバコ・体調その他様々な要因が考えられます。

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