伝統工芸品や特産農産物、歴史的な建造物を楽しめる地域です。
稲庭うどんが三大うどんとしてここまで有名となったのは、うどんの製造工程で役立つ清らかな水、つまり、河岸段丘から湧き出る豊富な湧き水があったことが一つの理由です。
駒形りんごや大倉ぶどうは、水はけのよい扇状地形を活かして栽培されていますが、栽培以前のこの場所は鉱山として利用されていました。
稲庭城と川連漆器が生まれた背景には、平安時代末から室町時代にかけて秋田県南部一帯を支配していた城主・小野寺氏が大きく関係しています。
稲庭城は幅広い方位を見渡すことのでき、敵の動向を知るための山城として大きな役割を果たしたと考えられています。
川連漆器は、小野寺氏の命により行われた武具の漆塗りから発祥したとされています。材料となるさまざまな木材を運ぶ際に川の流れが役立ったと言われています。
木地師は、滋賀県を起源として生まれ、木地師の身分保証となる綸旨 (りんじ) とともに湯沢市を含む様々な場所へ移住・定住しました。そうした歴史背景の中で木地師による木地山系こけしが誕生しました。
木地山系こけしは現代人の心を癒やしてくれる湯沢市の伝統工芸品です。木の素朴さと温かさをいかした色合いとなっています。
川連漆器伝統工芸館では見学や購入のほか、蒔絵体験もできます。