いぶりがっこは、湯沢市の代表的な特産品です。いぶりがっこが生まれたきっかけとしては豪雪が関係しています。
雪に覆われるゆざわで大根を外で干すと凍ってしまいます。そのため、大根を囲炉裏で干し、程よく水分が抜けたところで大根を漬け込むという文化が浸透していきました。
湯沢市は豪雪地であるがゆえに、昔は誰も住んでいなかったと思われがちですが、人が住んでいたとされる数々の遺構が残っています。
松岡経塚 (構え森) から出土した経筒は、平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての権力層がこの地に存在していたことを示す遺物です。経筒は現在、京都国立博物館で展示されています。
カシマサマは、魔除けのわら細工で岩崎に3体あります。いずれも2~3mの高さがあり見応えもあるため、地域住民から愛されています。豪雪とそれに伴う豊富な水資源は稲作だけでなく藁細工の文化も支えました。
一方で、豊富な水資源は時として災害を引き起こしました。
ツツガムシ病は、河川の氾濫により蔓延した病気で、かつては人の命を奪いました。この病原菌 (Rickettsia sp.) を媒介するケダニは本来、河原上に高密度に生息していますが、氾濫が起こると分布を拡大し、田畑や民家に侵入しました。
駅構内の施設でガイド案内について聞くことができます。