初期調査で仲間になる

初期調査

訪問調査のメリット

 初期調査、特に学校等への調査は、訪問がお勧めです。

 私たちにとっては、子どもの様子や家族の人柄などの一義的な情報は、電話でも聞き取れます。メリットは、学校側にあります。そして、そのメリットはいずれ私たちに返ってきます。

 学校の最大のメリットが生まれるのは、複数の先生と一緒の場で話せたときです。調査を通して、この家族の特徴と必要な支援が校内で共有される。再発の発見など、主な役割を担う担任の先生を支える関係が、初期調査と同時に出来上がるからです。

 さらに、虐待対応の視点、考え方、適切なアセスメントなどの理解も事例を通して複数の先生に伝えることもできます。結果的に学校への啓発を兼ねることとなり、学校のスキルが高まり、不思議な通告が減り、私たちの業務量は適正化されます。

 ここでは、2つの調査方法を紹介します。

調査1 超SR(スムーズリサーチ)

超SR初期調査の手帳&超SR短冊

 新任職員にお勧めは「超SRスムーズリサーチ)」です。初期調査の手帳には調査の進め方がセリフ形式で書いてあるので、手帳を参考に事前に聞くことやセリフを確認して、調査に行きます。

 慣れてきたら、ポイントが記載された簡易版の超SR短冊をノートに貼るなどして調査することもできます。

超SR初期調査の手帳

超SR短冊

動画:超SR訪問調査

超スムーズリサーチ.mp4

調査2 まるでケース会議

まるでケース会議

 ケース会議の司会ができるようになった職員へのおすすめはこの形。

 学校からの通告を受けて即訪問。学校と情報を整理したところ、学校が保護者対応することが効果的だと、学校から意見が出ることが4割の事例で見られた。校内の理解が深まりやすいので、家族はより適正な支援を受けられる。

動画:まるでケース会議

2ndVol.21初期調査Ⅲまるでケース会議①.mp4

解説

2ndVol.21初期調査まるでケース会議②(低).mp4

板書の効果

2ndVol.21初期調査Ⅲまるでケース会議③(低).mp4

アセスメントの効果

High-Class所属調査の手帳