親のためのチェックリスト
このチェックリストは、親や支援者が子どもに可能な限り最善の医療を受けさせようとすることの手助けをするために、作成されました。
誕生~1か月:新生児
小児科医院にて:
わが子をWAGR症候群と診断することについて話し合い、遺伝子検査の結果を説明するよう頼みましょう。できればあなたの配偶者や信用のおける友人、家族などに同席してもらうとよいです。
身体所見をあなたと一緒によく診るよう頼みましょう。可能なら、その所見についてあなたや配偶者と一緒に、医師と話し合うようにしましょう。
全ての検査結果のコピーと、他の専門医を紹介受診した場合はその報告書のコピーをもらいましょう。子どもの医療記録用ファイルに、それらを保存しておいてください。やがて、このファイルがとても役に立つとわかるでしょう。
・たくさん質問しましょう。受診する前に質問事項を書き留めておいて、持っていくとよいです。
医師に尋ねるべきこと:
あなたの小児科医は、あなたがたくさんの専門医との関わりを管理・調整しなければならないのを手助けしてくれますか?
ウィルムス腫瘍
・初めての超音波検査はいつ実施する予定ですか?
・3か月ごとの超音波検査は、いつどこで実施しますか?
・どこでその結果を聞けますか?次の超音波検査までの間にする、子どもの腹部触診の仕方を教えてもらうよう頼みましょう。
可能性のある紹介先
・遺伝科:遺伝科の医師が診断を確かめ、必要に応じて追加の検査をし、成長と共に経過を診ていくことは、大切なことです。
・小児眼科:無虹彩の子どもは、可能ならば、小児を専門とする眼科医に診てもらうべきです。
・泌尿器科:尿道下裂や停留精巣のような外性器異常がある場合。
1か月~1歳:乳児
小児科医院にて
・毎回の受診で、腹部全体の診察を含めた身体の診察をします。
・必要に応じて決算を含む血液検査と、尿潜血をみるために尿検査
・質問をしましょう
可能性のある紹介先
・遺伝科:診断を確かめ、必要に応じて追加の検査をするため。
・泌尿器科:生殖器と尿路の問題の専門家。
・血液腫瘍科:ウィルムス腫瘍をみてもらうためのがんの専門家です。必要に応じて腫瘍を治療します。
・早期療育サービス:知能と身体の発達を最大にするための訓練をします。
・小児眼科:小児専門の眼科医。
医師に尋ねるべきこと:
結果:
・最後の受診の後にわかった遺伝子検査
・専門医へのコンサルテーションの結果コピー:
・他の専門医からもらった報告書
・その他検査の結果
・子どもの医療記録用ファイルに、それらを保存しておいてください。中耳炎や肺炎のような感染症への罹患歴。もし頻回にかかっているようであれば、治療方針を変えるべきですか?
ウィルムス腫瘍のモニタリング
・3か月ごとに予定された腹部エコー
・腹部エコー検査の間に家庭で子どものお腹の腫瘍を調べること子どもの成長と発達
・早期療育サービスへの紹介
1歳~5歳:小児前期
小児科医院にて:
毎回の受診で、腹部の診察を含めた身体の診察
検体検査
・血算
・脂質(コレステロール値)
・尿検査:尿潜血and/or尿タンパクを調べる。
可能性のある紹介先:
・血液腫瘍科:必要に応じて、ウィルムス腫瘍を治療するがんの専門家
・小児神経精神科:行動障害の診断と管理の専門家
・小児眼科:小児専門の眼科医。
・腎臓科:腎臓専門家
・耳鼻咽喉科:耳、鼻、喉の専門家
・整形外科:筋肉と骨の専門家
・栄養相談:食事、栄養、体重管理の支援のために
・小児歯科
・小児消化器科:消化器の問題の専門家
医師に尋ねるべきこと:
小児科医は、あなたが全ての専門医との連携を管理・調整しなければならないのを手助けしてくれていますか?
コピー
・ほかの専門家からの返信
・検体検査の結果
・子どもの医療記録用ファイルに、それらを保存しておきましょう。子どもの行動
・行動障害の徴候について話し合いましょう必要に応じて専門家への紹介を頼みましょう
活動度と睡眠パターン
耳、鼻、喉、呼吸器の感染症
・ふつうの子どもと比べて感染症にかかりやすいですか?
・もしそうなら、迅速な診断や十分な治療がなされるように、治療方針を変えるべきですか?ウィルムス腫瘍
・ウィルムス腫瘍の好発年齢は1-3歳
・超音波検査の予定は3か月毎ですか?運動発達
体重と成長
社会的スキルと知的機能
他に必要な支援サービスはありますか?
5歳~13歳:小児後期
小児科医院にて:
毎回の受診で、腹部の診察を含めた身体の診察をします
検体検査
・血算
・脂質(コレステロール値)
・尿検査:尿潜血and/or尿タンパクを調べる血圧測定
可能性のある紹介先
・血液腫瘍科:必要に応じて、ウィルムス腫瘍治療のためにがんの専門家。
・小児神経精神科:行動障害の診断と管理のために。
・小児眼科:小児専門の眼科医。
・腎臓科:腎臓専門家
・整形外科:筋肉、骨、運動障害の専門家
・婦人科:女性のケアの専門家
・栄養相談:栄養と体重管理
・小児歯科
・小児消化器科:消化器疾患の専門家
医師に尋ねるべきこと:
小児科医は、あなたが全ての専門医との連携を管理・調整しなければならないのを手助けしてくれていますか?
コピー:
・紹介受診した専門医からの返信
・検査結果
・子どもの医療記録用ファイルに、それらを保存しておきましょう。WAGR症候群の女児への検査
・骨盤内超音波検査やMRIで索状卵巣のモニタリング慢性腎臓病
子どもの行動
子どもの活動度と睡眠パターン
ウィルムス腫瘍
・ウィルムス腫瘍は、WAGR症候群の人では19歳まで診断された報告があります。
・生涯にわたり何らかの形でサーベイランスを続けるべきです体重
学校とクラスの選定
他に必要な支援はありませんか?
13歳~21歳以上:青年期から成人
小児科医院にて:
毎回の受診で、腹部の診察を含めた身体の診察をします
検体検査
・血算
・脂質(コレステロール値)
・尿検査:尿潜血and/or尿タンパクを調べる血圧測定
可能性のある紹介先
・血液腫瘍科:ウィルムス腫瘍治療後のフォローアップをするがんの専門家
・小児神経精神科:行動障害の診断と管理のために。
・小児眼科:小児専門の眼科医。
・腎臓科:腎臓専門家
・整形外科:筋肉、骨、運動障害の専門家
・婦人科:女性のケアの専門
・栄養相談:栄養と体重の管理
・小児歯科
・小児消化器科:消化器疾患の専門家
医師に尋ねるべきこと:
小児科医は、あなたが全ての専門医との連携を管理・調整するのを手助けしてくれていますか?
コピー:
・紹介受診した専門医からの返信
・検査結果
・子どもの医療記録用ファイルに、それらを保存しておきましょう。WAGR症候群の女児への検査
・骨盤内超音波検査やMRIで索状卵巣のモニタリング慢性腎臓病
子どもの行動
子どもの活動度と睡眠パターン
ウィルムス腫瘍
・ウィルムス腫瘍は、WAGR症候群の人では19歳まで診断された報告があります。
・生涯にわたり何らかの形でサーベイランスを続けるべきです体重
学校とクラスの選定
成人期の移行問題
・職業訓練、性に関する事柄、後見人、自立/半自立生活の選択、成人医療への移行他に必要な支援はありませんか?
このページは、International WAGR Syndrome Association(IWSA)の許可を得て、IWSAのweb siteの記事を翻訳・転載したものです
Translated by Madoka Hasegawa, October 2020