第126回
「『不穏な熱帯――人間〈以前〉と〈以後〉の人類学』を共に読み解く――著者の里見龍樹氏を招いて」
里見龍樹氏が昨年末に出版した『不穏な熱帯――人間〈以前〉と〈以後〉の人類学』(河出書房新社)は、ディシプリンの垣根を超えて既に多方面から大きな注目を集めています。その理由は本書が多面的な魅力――多数の日誌や写真を直接提示する実験的な民族誌のスタイル、近年の諸転回を的確に押さえた上で開拓される人類学理論のフロンティア、今日の人文学における最重要課題の1つである人新世を前にした新たな思想の追究など――に溢れているからでありましょう。この研究会では、著者との対話を通じて、本書に対する理解を深め、また、参加者のそれぞれが自らの人類学に本書を活かしていく方途を共に考えることを目指します。具体的には、まず前半で、複数の大学から集まった有志の院生で本年5〜7月に実施した読書会での議論も踏まえながら、芝宮尚樹(東京大学)が意見や質問を投げかけ、著者とやり取りしながら、本書の意義を見極める作業を行います。そして後半では、応用編として、神崎隼人(大阪大学)が、ペルーのアマゾニアの環境にかんする自身の研究について本書に触発された形で発表を行います。最後のフロアとのディスカッションも含めて、『不穏な熱帯』の読みを共に豊かなものにしていくことがこの研究会全体の狙いです。
開催日時:7月30日(日)14〜16時
14:00-14:10 注意事項等の説明、趣旨説明
14:10-14:50 対話:里見龍樹 ✕ 芝宮尚樹
14:50-15:30 発表:神崎隼人(および里見氏からのリアクション)
15:30-16:00 フロアとのQ&A
開催方法:ハイブリッド(事前登録制)
東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1およびzoom
☆申し込みフォーム☆
https://forms.gle/Sj9BU93WjN42mXYS9
※現地参加の方も、オンライン参加の方も、7月27日(木)深夜までに上記フォームから必要事項をご記入ください。研究会前日までに、現地参加の方には会場へのアクセス方法等を、オンライン参加の方にはzoomのURL等をご案内いたします。
問い合わせ 現代人類学研究会(担当:芝宮尚樹)
c.anthro.workshop.info@gmail.com