弊社の創業者であり、50年以上にわたって弊社経営に携わってまいりました前代表取締役社長(元取締役会長)の大竹芳明が、2024年11月19日に逝去いたしました。ここに、生前のご厚誼に深謝し謹んでお知らせ申し上げます。
通夜並びに告別式につきましては、ご家族の意思により、ご家族並びに社員にて相済ませました。お世話になりました皆様にはすぐにでもお知らせすべきところ、ご通知が遅れました事を深くお詫び申し上げます。
氏 名 : 大竹 芳明(おおたけ よしあき)
生 年 月 日 : 1933年3月12日
略 歴 : 1954年4月 虎ノ門自動車株式会社に入社
1954年10月 虎ノ門自動車株式会社に重機事業部を開設
1973年4月 虎乃門建設機械株式会社を創業
代表取締役社長に就任
2021年9月 取締役会長に就任
2023年11月 取締役を退任
11月16日、弊社がコンピュータジャンボ「E2C」を納車している僧津山トンネル(国道192号)にて、(公社)土木学会様が主催する見学バスツアーが実施されました。
小学校4年生以上の一般の方々55名に向けて、2日間をかけて、大鳴門橋と僧津山トンネルを見学してもらえました。
掘りたての山肌を間近で見てもらえ、ドリルジャンボの乗車体験や保護シートへの落書き体験、切羽前での記念撮影など、普段見る事のできないトンネル内部を見せていただきました。
当該現場には、弊社からも駐在サービス員が常駐しており、コンピュータジャンボによる高速施工を最大限バックアップしております。
僧津山トンネルの様子
11月14日、飛島建設(株)様が施工している新坂上発電所(関西電力)に、弊社のロードホールダンプ「ST2G」を納車しました。
新坂上発電所(関西電力)は岐阜県飛騨市にある坂上ダムでの新設の水力発電所で、完成すれば最大出力4,300kWの電力供給が計画されています。
本機は、Epiroc社のラインナップの中でも最小機のロードホールダンプであり、2㎥(4トン)クラスで小回りの利く機種となります。
アクセス坑・機材坑といった特別な横坑の工事は、坑道が狭く、重機同士の転回や行き交わしが困難な場合が多いです。「ST2G」は小型ながら、十分な積み込みパワーと足回りで、今までも原子力発電所やアプローチ坑道で活躍してきました。
11月6日、弊社がコンピュータジャンボ「E2C」を納車している僧津山トンネル(国道192号)にて、(一社)日本トンネル技術協会様が主催する道路トンネル工事現場研修会が実施されました。
戸田建設(株)様が導入した切羽無人化施工システム搭載のエレクター体型吹付機と合わせて、コンピュータジャンボによるフルオート削孔の様子を見学してもらえました。
当該現場には、弊社からも駐在サービス員が常駐しており、コンピュータジャンボによる高速施工を最大限バックアップしております。
僧津山トンネルの様子
10月17日、前田建設工業(株)様が施工している新伊勢神トンネル(国道153号)に、弊社のドリルジャンボ「RB195」を納車しました。
愛知県にある旧来の伊勢神トンネルは昭和35年から使用されていますが、トンネル断面が不足しており、大型車両のすれ違いが困難でした。
伊世賀美隧道 (明治30年) : 308m (幅3.2m×高3.1m)
伊勢神トンネル (昭和35年) : 1,245m (幅6.5m×高4.5m)
新伊勢神トンネル(令和9年) : 1,901m (幅10.5m×高6.2m)
ここ数年で、前田建設工業(株)様が愛知県で施工している工事現場としては、設楽4号トンネル(設楽ダム 瀬戸設楽線)、槻・神田トンネル(国道473号)に続いて3現場目のドリルジャンボ導入となります。
令和9年の新トンネル開通を目指して、弊社も最大限のサポートを続けてまいります。
新伊勢神トンネルの様子
弊社のパートナー企業であるEpiroc社が、MINExpo建機展に出展します。
MINExpo建機展は、Bauma展(ドイツ)・Intermat展(フランス)と並んで、世界3大建機展の1つです。
展示される重機の多くが鉱山向けに開発された新技術であり、トンネル技術よりも遥かに革新的な建機展となっています。
日本を始め、世界各国から訪米される多数の来場者に向けて、トンネル重機の最新技術が披露されます。
自動装薬機「Avatel」
ロックボルト装填機「Boltec-ABR」
バッテリー走行重機「MT65SG」「ST18SG」
その他、多数
弊社もアメリカに足を運び、現地の開発エンジニアと最新技術の情報交換を行なってきました。
特に、今後も注目されていくトンネルSDGsに応えるバッテリー技術や、装薬作業を無人化かつコンピュータ管理できる新型装薬機に、大きな期待が寄せられています。
日本で1日でも早く、これらの新技術を導入できるように、弊社も重機運用の知見を高めてまいります。
MINExpo建機展の様子
7月2日、スウェーデン大使館の後援を受けて、弊社パートナーのEpiroc社とOrica社による「スウェーデンの山岳トンネル自動化技術セミナー(装薬機Avatel™)」を開催しました。
Epiroc社は2022年から、火薬製造メーカーOrica社(オーストラリア)と共同開発した自動装薬機 Avatelアバテル™の商用運転を開始しています。
装薬機 Avatelアバテル™をメインテーマに、働き手不足が深刻化しつつある日本のトンネル施工向けに、トンネル自動化技術の最新ラインナップ(非公開情報も含む)と諸外国での運用方法についてご紹介させて頂きました。
弊社のお取引先様を始め、60名程に上る大勢の方々にお集まり頂き、大変盛況なセミナーとなりました。改めまして、ご出席を賜りました皆様に御礼を申し上げます。
【櫻井弘毅(弊社代表)コメントより抜粋】
この度は、新技術セミナーにお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。
セミナーでご紹介しました新技術の多くは、日本では法整備が不十分な事もあり、すぐの導入が難しい現状です。しかしながら、10年前から弊社が推し進めていたコンピュータジャンボも、今や広く認知される技術にまで普及しました。
無人・遠隔化技術やAvatelアバテル™も同じく、必ずや日本のトンネル施工に必要とされる時期が来ると確信しております。
本日のセミナー内容が、皆様のより安全・より生産的なトンネル施工のヒントになれば幸いです。
【Tomas Otterberg(Epiroc社 トンネル製品部長)コメントより抜粋】
日本の地で、皆様の”熱”を感じられるセミナーに登壇でき、感激しています。
法律・文化・作業環境の違いがある一方で、働き手不足・環境保全といった共通の課題も多いと実感できました。
本セミナーでご紹介した新技術は、今年9月にラスベガスで開催されるMINExpo建機展にも展示予定ですので、皆様の来場をお待ちしております。
Tomas Otterberg氏(Epiroc社)登壇
Camilla Spangberg氏(Epiroc社)登壇
Jeremy Stanley氏(Orica社)登壇
Ben Taylor氏(Orica社)登壇
6月26日、戸田建設(株)様が施工している僧津山トンネル(国道192号)に、弊社のコンピュータジャンボ「E2C」を納車しました。
四国では、鹿島建設(株)様の新日下川放水路(高知)に続いての採用です。
855mの中距離トンネルながら非常に短い工期であり、令和7年10月の開通に向けて、コンピュータジャンボの性能をフルに活かした高速施工が必須となっています。
6月3日、前田・太啓・波多野JV様の施工している槻・神田トンネル(国道473号)に、コンピュータジャンボ「E20S」を納車しました。
従来のコンピュータジャンボ「E2C」がモデルチェンジして「E20S」に生まれ変わりました。
バージョンアップしたコンピュータジャンボには、様々な新機能が追加でき、操作者の負担軽減が期待できます。
遠隔操縦
アウトリガーの自動水平レベリング
壁面検知
低騒音キャビン(65dB)
さらに、最新モデル「E20S」はトレーニング・シミュレータとの連動が可能で、遠隔での削孔・走行にアップグレード可能です。
4月15日、(株)安藤・間が施工しているネパール国のNagdhunga(ナグドゥンガ)トンネルが貫通式を迎え、その様子がカトマンズ・ポスト新聞にも掲載されました。
弊社は、2020年から現地に駐在員を派遣して、トンネル重機全般の常駐サービスと現地作業員の整備指導に携わってまいりました。
まだ上段部だけの貫通ですが、これから約1ヶ月の工期で、下段を含めた全断面貫通が予定されています。
【Pushpa Kamal Dahal氏(ネパール首相)コメントより抜粋】
ネパールは、トンネル建設の新時代に突入しました。
Nagdhungaトンネルが完成すれば、モンスーン期に発生する地滑り被害や、慢性的な交通渋滞を大きく緩和できるようになります。本トンネル工事を手本として、今後ますます、ネパール国内の交通網を整備させていきます。
【櫻井弘毅(弊社代表)コメントより抜粋】
スリランカ、アルジェリアに続いて、弊社が提供してきた海外サービスもひと段落を迎えます。
日本の技術力・整備力を発揮できた事は、今後の海外案件サポートにも良い影響をもたらしてくれると確信しています。
弊社の作業員も、遠く過酷なネパールの地でよく頑張ってくれました。後1ヶ月、安全第一で!
4月4日、弊社パートナーであるEpiroc社(スウェーデン)本社のホームページに、弊社との直接代理店契約のプレスリリースが掲載されました。
日本での市場拡大の功績をスウェーデン本国から高く評価され、昨年12月に、Epiroc社(スウェーデン)本社と直接代理店契約を締結しました。
現在、Epiroc社のトンネル建設重機の全機種を、弊社がスウェーデンから直接輸入・運用していく窓口を担っております。
ヨーロッパの最先端技術をより早くお届けできると同時に、日本のお客様の声をより明瞭に本国へお伝えできるようになります。
【櫻井弘毅(弊社代表)コメントより抜粋】
弊社の功績が認められ、こうして直接代理店契約を締結できた事を大変光栄に思います。
今後も、安全性・施工性を追求したEpiroc社の最新技術を導入し、トンネル施工の省人化・省力化を後押ししてまいります。
【Sarah Hoffman氏(Epiroc社 営業統括部長)コメントより抜粋】
遠い日本の地で、10年以上にわたり、Epiroc社のコンピュータジャンボを最前線で運用してくれているパートナーに感謝します。日本のトンネル市場で築き上げられた強固な技術力とお客様との信頼関係は、何ものにも代えがたい強みです。
【Ulf Sundberg氏(Epiroc社 トンネル事業部長)コメントより抜粋】
日本での新たなパートナー関係が始まり、安全・革新的・持続可能なトンネル技術を、より確実に提供できるようになりました。安全面・施工性における日本のニーズをしっかりと受け止め、自動化・遠隔化の普及に努めてまいります。
右から、
Debabrata Sain(Epirocアジア統括マネージャー)、Ulf Sundberg(Epirocトンネル事業部長)、Jarkko Koskinen(Epiroc海外事業部長)、櫻井弘毅(弊社代表)、Gabriel Norefors(Epirocマテリアル・ハンドリング事業部長)、田口ジェレミー(弊社営業部次長)
2月12日、鹿島建設(株)様の施工している宇治田原トンネル西(新名神)に、弊社のドリルジャンボ「L2D」を納車しました。
避難連絡坑の施工に採用された「L2D」は操縦席キャビンを完備しており、運転手の安全を確保しながらの削孔が可能です。
本工事は、上り線(822m)・下り線(992m)を西側から施工する3車線の大断面トンネルで、突発湧水や崩れやすい地質に対処しながら施工している難工事です。
弊社が初めて導入したコンピュータジャンボ「XE4C」も活躍しており、水平長孔アタッチメント「RHS(Rod Handling System)」と地質評価システム「MWD(Measure While Drilling)」を駆使して、前方の地質データを安全に収集しています。
2月7日、前田・太啓・波多野JV様の施工している槻・神田トンネル(国道473号)に、ドリルジャンボ「RB195」を納車しました。
本工事は、槻トンネル(1,877m)・神田トンネル(480m)が2本連続しており、三遠南信道に繋がる月バイパスを形成します。
今年6月頃には、新型コンピュータジャンボ「E20S」の納車も予定されており、最先端の技術を活用したフルオート削孔の効果が期待されています。
2月1日、弊社パートナーEpiroc社(スウェーデン)の日本・韓国支社の新社長に、Tom Ross氏が就任しました。
Tom氏は2007年に、Atlas Copco社のサーフェス部門(主に砕石場や露天掘り鉱山)に入社して、オーストラリア地区の部門長として就任しました。
2018年からは日本の横浜工場にも籍を置き、マーケティング・マネージャーを兼任していました。
2021年の横浜工場移転に伴って一時帰国していましたが、この度、日本・韓国支社の新社長として復帰します。
昨年から、トンネル重機の本体販売においては弊社がEpiroc社(スウェーデン)本社の直接代理店として窓口を担っていますが、アフターサービス業務・ロックツール業務では日本支社と協力しながら、お客様の問題解決を図ってまいります。
【櫻井弘毅(弊社代表)コメントより抜粋】
Tom氏とは以前から親交もあり、日本のトンネル市場に明るい新社長に期待しております。
韓国支社長との兼任で日本市場が手薄にならないよう、弊社も最大限のバックアップを続けたいと考えます。
【Tom Ross氏の就任挨拶より抜粋】
再び、日本・韓国の2つのチームと共に働けて、大きな期待と責任感で胸が一杯です。
両国の市場は大きく成長しており、ここから、Epirocにとっても新しいステージになると認識しています。
【櫻井弘毅(弊社代表)新年挨拶より抜粋】
新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
元日から石川県能登半島の輪島・珠洲で大地震が発生し、亡くなられた方々・御家族には御悔やみ申し上げると共に、哀惜の念に堪えません。
思えば4年前の2020年、弊社は能登空港と輪島市の中間地点で、鷹ノ巣山2号トンネル工事に携わっておりました。
打ち合わせの際は、焼け野原となったと報道される輪島の朝市から150m程にあるホテルに毎度宿泊をしており、今でも現地の光景が頭に焼き付いております。
弊社が関わるトンネル関連工事も、大動脈である幹線道路や準幹線道路・バイパストンネル等まだまだ需要は高まっていくでしょう。
広い国土の隅から隅まで、すぐに対応はできなくとも国が掲げている国土強靭策は、正にこれらを優先実践していくものと思われます。
市場の需要は2~3年後にも、急速にバッテリーへと切り替わっていく事が予想されます。弊社においても、電動化(電子化)・省力化(簡素化)を推進していく所存です。
安全・健康第一で2024年も頑張って一緒に進んで行きましょう。