本技術は、山岳トンネル工事(NATM工法)において、リチウムイオンバッテリーを動力源とした電動モーターによるドリルジャンボの走行に関する機械技術です。
従来は、ディーゼルエンジンで走行するドリルジャンボで対応していました。
本技術の活用により、坑内における作業環境の改善が期待されます。
技術の特徴
フルオート削孔:ABCトータル
ブーム移動、削孔の自動化を可能とする事により、ドリルジャンボの削孔作業の自動化を図る技術。
Li バッテリー
走行時は、リチウムイオン(Li-Fe-PO4)バッテリーを動力源としたモーター駆動による排ガスゼロ走行が可能。
穿孔時は、坑内電源設備に接続して給電。
本技術は、山岳トンネル工事(NATM工法)において、コンピュータ制御によって自動化されるドリルジャンボの穿孔に関する機械技術です。
従来は、オペレータの手動レバー操作でブーム移動するドリルジャンボで対応していました。
本技術の活用により、穿孔作業における省人化・効率化(時短)等が期待されます。
技術の特徴
フルオート削孔:ABCトータル
ブーム移動、削孔の自動化を可能とする事により、ドリルジャンボの削孔作業の自動化を図る技術。
発破孔を穿孔する際のブーム移動操作について、オペレータの手動レバー操作によるマニュアル操作方法から、ブーム操作の自動化が可能な機器 及び ソフトウェアシステム(ABCトータル)を新たに導入する方法に変更した。
自動ロッド装填・回収装置:RHS
ロードキャッチャーなど新たな回転、接続機構の採用により、前方探査用のロッド接続の自動装填を図る技術。
切羽面の前方探査やグラウト注入に用いられるロッドの接続について、作業員のマニュアル操作による方法から、ロードキャッチャーなど新たな回転、接続機構の採用によりロッドを所定の延長まで連続自動装填する接続方法(RHS)に変更した。
ブーム移動制御:BUTブーム
斜め移動 及び 回転方向の複雑な三次元移動が可能なユニットの採用により、多数の削孔個所への移動が円滑化を可能とする技術。
発破用の削孔に必要なブーム先端部分の制御機器について、前後方向に移動が可能な2本の油圧シリンダーの組み合わせによるブームの移動制御方法に対して、ブームの先端に回転機能を有するローテーションユニット(BUTブーム)を新たに搭載する方法に変更した。
期待される効果
ブーム移動、削孔の自動化が可能な機器及びソフトウェアシステムの導入により、以下の点が挙げられる。
削孔作業のブーム操作が自動化するために、ブーム操作に必要なオペレータ(監視対応)が1名となり省人化が可能となる(施工性)。また、削孔作業のブーム操作に必要なオペレータの人数が削減できるため、経済性が向上する(経済性)。
削孔作業過程におけるオペレータによるブーム移動の調整がなくなり、削孔作業の施工性が向上する(施工性)。
ブームの移動 、削孔が自動化されたことにより、操作に必要な熟練工が不要となり施工性が向上する(施工性)
ロードキャッチャーなど新たな回転、接続機構の採用によりロッドを所定の延長まで連続自動装填する接続方法に変更したことにより、人力によるロッドの荷揚げ、接続作業が不要となるため、凹凸の多いトンネル現場内の荷揚げ、接続作業中の転倒などの事故防止につながる(安全性)。
ブームの先端に回転機能を有するローテーションユニットを新たに搭載する方法に変更したことにより、削孔間の移動の円滑化により削孔に要する時間短縮となるため、施工工程の短縮が期待される。(工程)
・本技術の活用により、前方探査に用いられるロッド継足しの自動化が可能であるため、ロッド接続作業に関する省人化が可能である。
・本技術は、掘削作業中の監督員等の作業員の安全のため、人感センサーが作動しブーム動作が停止する。
本技術は、小断面の山岳トンネル工事(NATM工法)においてズリを連続で積込めるヘグローダーとズリ運搬をするマイントラックの工法技術です。
従来は、ズリ積込・運搬(レール工法)で対応していました。
本技術の活用により、ズリ積込・運搬における安全性と施工性と作業環境の向上が期待されます。
連続積込機「ヘグローダー」
坑内ダンプトラック「マイントラック」
新笹子トンネルの様子
申請中
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巻取機「トラノマキ」