「これってどうなの?」リアルな疑問を共有します!
実は当院の診察室、とにかく色々なお話しを熱心にしてくださる患者さんがものすごく多いのです。そのため少しお待たせしてしまうこともありますが、「解決できることは、できるだけその日のうちに」を心掛けて診察しています。そして、もしその場で解決できないことがあれば、それは院長の「宿題」になります!ここでは、そんな賑やかな診察室で実際に話題になったテーマや疑問を共有します。ぜひ参考にしてくださいね!
高額な検査ほど確かなのですか?
いつも受けている血液検査だけでは不十分ですか?
ピロリ菌以外のヘリコバクター属菌
ダイエットに使える?グリセミックインデックス(GI)という概念
タンパク質ってどのような食べ物?
花粉症になると食物アレルギーになることがあります
インフルエンザにかかりやすい体質・生活習慣
炎症(えんしょう)って何?
軟膏(なんこう)・クリーム・ローションのちがい
AG薬ってなに?
医者って何がえらいの?
診察時間外は何をしているの?
高額な検査ほど確かなのですか?
「高いものほど質が良い」と思いがちですが、医療は例外です。本当に効果がある検査は「医療保険」が適用され、予防に役立つ検査には「自治体の補助」が出ています。安く受けられる保険適用の検査や市区町村の健診こそ、現時点では確かなものと言えましょう。
いつも受けている血液検査だけでは不十分ですか?
血液検査は万能に見えますが、病気の「早期発見」には通常の血液検査だけでは不十分なことがあります。例えば、
胃・大腸がん:血液検査の「貧血」をきっかけに発見できることもありますが、その時点では進行しているケースも少なくありません。バリウム・内視鏡(カメラ)・便潜血検査が有効です。
肝臓・膵臓がん:血液検査に数値が出ないこともあります。エコーやCT検査の併用が欠かせません。
市町村が実施している特定健診やがん検診は、こうした通常の血液検査だけではカバーしきれない部分を補う大切な役割を持っています。体のリスクを幅広くカバーするためにも、ぜひ、当院での定期的な診療と並行して、これらの健診・検診も合わせてお受けいただくことをおすすめいたします。
ピロリ菌以外のヘリコバクター属菌
胃潰瘍や胃癌のリスクとなるピロリ菌。本名はヘリコバクターピロリと言います。最近、ピロリ菌以外のヘリコバクター菌が注目されてきています。ヘリコバクタースイス菌はブタのホルモンなど生焼けのブタを食べたら感染し、MALTリンパ腫という病気のリスクになると言われています。ヘリコバクターハイルマンニイ菌がイヌやネコなどのペットから感染することがあると言われています。まだ検査や治療に医療保険が使えませんので、できるだけかからないように注意することが大事です。ヘリコバクター属は50種類近く、胃に住むヘリコバクター属は今のところ16種類見つかっています。今後増えてくるかもしれません。
ダイエットに使える?グリセミックインデックス(GI)という概念
グリセミックインデックス(GI)は、食べ物に含まれる炭水化物がどれくらい速く血糖値を上げるかを示す指標です。数値で表され、基準はブドウ糖(GI=100)です。
基本の見方
高GI(70以上):血糖値が急激に上がる
中GI(56〜69):中くらいの上がり方
低GI(55以下):ゆっくり上がる
具体例
高GI食品:白パン、白米、じゃがいも
中GI食品:パスタ、玄米
低GI食品:豆類、野菜、全粒穀物
なぜ重要?
うまく使うと脂肪がつきにくくダイエットに役立つのと同時に、血糖値の急上昇を防ぎ糖尿病の発病や重症化の予防に役立ちます。
コツ
① 主食を置き換える(最優先)→これだけでも効果が出やすい
白米 → 玄米・雑穀米
食パン → 全粒粉パン
うどん → そば(できれば十割)
② 食べる順番を変える「野菜 → タンパク質 → 炭水化物」→これで血糖値の上昇がかなりゆるやかになります。
③ 単品食べをやめる→食物繊維+タンパク質をセットにする
NG例:おにぎりだけ、パスタだけ
OK例:そば+卵+野菜、玄米+鶏肉+サラダ
ワンポイント
同じ食品でも、調理法や組み合わせでGIは変わります。
食物繊維や脂質と一緒に食べる → GIが下がる
よく熟した果物や加工食品 → GIが上がりやすい
⚠ よくある失敗→これが理由で最近、GIがあまり言われなくなりました!
低GIでも食べ過ぎる → 普通に太る
揚げ物ばかり(低GIだけど高カロリー)
「GIだけ」で判断して栄養バランス崩壊
タンパク質ってどのような食べ物?
鶏肉、牛肉、豚肉、魚(サーモン、サバなど)、卵などです。
花粉症になると食物アレルギーになることがあります
花粉症になったら、今まで大丈夫だった特定の果物や野菜を食べた後、口周りやのどがかゆくなったり腫れたりする花粉-食物アレルギー症候群(PFAS)が注目されています。花粉と似た構造を持つ食物に反応するもので、主に生のくだもの、野菜、豆類で発症すると言われています。
【注意すべき花粉と食物の組み合わせ】
カバノキ科(シラカバ・ハンノキ): リンゴ、モモ、ナシ、サクランボ、イチゴ、キウイ、大豆
スギ・ヒノキ: トマト、メロン、スイカ、バナナ、オレンジ
イネ科: メロン、スイカ、トマト、オレンジ
ヨモギ・ブタクサ: セロリ、ニンジン、メロン、スイカ、ジャガイモ
インフルエンザにかかりやすい体質・生活習慣
弘前大、京都大、大正製薬の共同研究チームが、健康ビッグデータを活用して「インフルエンザにかかりやすい体質・生活習慣」を解明しました。下記に当てはまる方は発症リスクが3.6倍になるそうです。(2025年11月23日)
炎症(えんしょう)って何?
病気になったときによく使われる言葉に「炎症(えんしょう)」があります。
炎症とは、体のこわれたところを治すための反応のことです。ケガをしたり、ばい菌やウイルスが体に入ったりして体の一部がこわれると、そこを直すために必要な栄養や酸素、修理役の細胞を届けようとして、血管が広がり、血液がたくさん集まります。そのため、その部分は赤くなり、熱をもつようになります。また、せまい場所に多くの血液や細胞が集まることで、腫れたり、痛みが出たりします。これは、「今は修理中なので、無理に動かさないでほしい」という体からの合図だと考えられています。
このように、赤くなり、熱をもち、腫れて、痛くなる様子が、まるで燃えているように見えることから、「炎症」と呼ばれています。炎症は体を治すために必要な反応ですが、ときに反応が強くなりすぎて、痛みや腫れが強く出ることがあります。その場合、体に余分な負担がかかってしまうため、強すぎる炎症を抑える治療が行われることがあるのです。
軟膏(なんこう)・クリーム・ローションのちがい
塗り薬の基本は軟膏です。軟膏は刺激が少なく皮膚の保護効果があります。汗などで流れにくく皮膚に留まりやすい性質があります。
クリームはベタツキが少なく皮膚の透過性が高く水で流しやすいのですが、傷口にしみ傷口からにじみ出る透明またはやや黄色っぽい液も吸収しないので傷口には不向きです。
ローションは使用量が少量でよく頭皮や爪など軟膏やクリームが塗りにくい場所に塗りやすい特徴がありますが、やはり傷口には不向きです。
AG薬(エージーやく)は、「オーソライズド・ジェネリック(Authorized Generic)」という種類の薬のことです。簡単に言うともとの薬とまったく同じ成分・作り方で作られた安い薬のことです!
新しい薬は開発にお金がかかるから特許(とっきょ)を取って開発費を回収するけれど、その特許期間が終わったら、他の会社も同じような薬を作れるようになります。それが「ジェネリック医薬品」です。
新薬を作った会社が、「自分たちの薬が売れなくなるので、同じ薬を名前を変えた安いジェネリックとしても売り出そう」と考えて作るのがAG薬です。
だから、
✔ 効果もまったく同じ
✔ 飲み方も同じ
✔ 安心して使える
っていうメリットがあります。
医者って何がえらいの?
研修医の頃は「患者さんを死なせないために、あれもこれもやる」。そんな思いで、がむしゃらに治療に当たります。その過程で、患者さん自身の本音、患者さんの家族の思い、治療に伴う苦痛や経済的な負担など、さまざまな要素を考慮しなければなりません。時には、治療の選択を巡って、患者さんやご家族と意見が対立することもあれば、「あと5分で決めてください」と究極の判断を迫られることも毎日のようにあります。その時にベストな選択を行っても力及ばず涙することもあります。毎日のように命にかかわる判断を行い、その責任を問われるのです。そして医療機関の経営のことも考えなければなりません。まるで短距離走を何本も繰り返すような負担で毎日を過ごします。
診察時間外は何をしているの?
医者って診察時間外は何をしているのでしょうか?よくゴルフに行っているなど思われているようですが、仕事があるのです。
まず午前と午後の診察の間は、介護認定審査会、嘱託産業医業務、学校医業務、大阪府医師会の研修・会議、大学・大学院の講義・実習、保健福祉センターの会議など
午後の診療後は、浪速区医師会の会議、大学や学会の会議など
土日、休日は学会、大阪府医師会の研修、救命救急研修会のインストラクターなどがあります。なかなか忙しいでしょう?