研究内容

1. はじめに

先日、菅のインタビュー記事「未踏の領野に挑む、知の開拓者たち vol.98」が掲載されました。大学生や一般の方を対象として、われわれの研究内容が伝わるような記事内容になっています。なぜ、タンパク質の立体構造を原子の解像度で明らかにするのか、という事に関してわかりやすく書かれています。研究室配属を考えている学生は参考にして頂けると幸いです。

2. 光合成膜タンパク質の構造と機能に関する研究

3. 光合成の水分解反応に関する研究、および光合成膜タンパク質の構造ダイナミクスに関する研究

4. 作物ミネラル輸送体の構造と機能に関する研究

植物は生育に必要なミネラルを根から吸収することで変動する環境や様々なストレスに柔軟に対応しています。また、私たちは作物を摂取することで栄養を得て、その恩恵を受けています。一方で、植物が人体に有害な金属を区別できずに吸収してしまい、私たちが食物として摂取することで健康を損なうことも報告されています。植物のミネラル輸送体の立体構造を解明し、植物におけるミネラル吸収の分子メカニズムを深く理解することによって、輸送体の機能を自在にコントロールできれば、作物の生産性の安定や安全性の向上に役立つことが期待されます。

外部資金

最新は KAKEN データベースをご覧ください。

基盤研究(B)「有害半金属のチャネルおよび輸送体における基質透過の分子基盤」2023-2025

特別推進研究（分担）「光合成における光誘導水分解反応機構及び光エネルギー利用機構の解明」2022-2026

新学術領域公募「酸素非発生型の光合成反応中心ーアンテナ超複合体の高速分子動画解析」2022-2023

基盤研究(S) （分担）「土壌環境変動に応答する植物のミネラル輸送システムの可塑性の解明」2021-2025

基盤研究(B) 「ゆがんだイス型の触媒の立体構造が紐解く光化学系IIの水分解反応」2020-2022

新学術領域公募「光合成反応中心とアンテナ複合体の超複合体の高速分子動画解析」2020-2021

JST さきがけ「量子ビームが拓く光合成膜タンパク質のマルチモーダル構造解析」2018-2022

新学術領域公募「光合成膜タンパク質のフェムト秒時間分解能での構造ダイナミクス」2017-2018

特別推進研究（分担）「作物のミネラル輸送システムの統合解析」2016-2020

若手研究(A)「X線自由電子レーザーを用いた光化学系IIの反応中間体の構造解析」2016-2018

新学術領域公募「時分割シリアルフェムト秒構造解析法の開発と光化学系II複合体への適用」2015-2016

若手研究(B)「超高輝度極短パルスXFEL光を用いた光化学系II複合体の無損傷結晶構造解析」2014-2015