成果本出版のお知らせ
国立民族博物館の3年間の共同研究(2014年〜2017年)に参加してから7年、ついに成果本として形になりました。
私は、第Ⅱ部「核被災を『不可視化』する力」の第4章「原発事故による放射能汚染の『無被害化』 当事者性排除への疑問」を三田貴さんとの共著で執筆しました。
これまで大変お世話になりました。ありがとうございました。
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成果本出版のお知らせ
国立民族博物館の3年間の共同研究(2014年〜2017年)に参加してから7年、ついに成果本として形になりました。
私は、第Ⅱ部「核被災を『不可視化』する力」の第4章「原発事故による放射能汚染の『無被害化』 当事者性排除への疑問」を三田貴さんとの共著で執筆しました。
これまで大変お世話になりました。ありがとうございました。
~私たちは実験台だったのか~
被害を受けても「科学的には問題ない、大丈夫」と言われ、声を上げることができない状況があります。
ここでいう『科学的』とは何か、その真実に迫ります。
東日本大震災により、東京電力福島第一原子力発電所の原子炉が相次いで爆発しました。原発から60キロメートルの位置にある福島県伊達市では、積算線量が年間20ミリシーベルトを超える放射能汚染が確認されました。約6万人が住む伊達市では、除染を迅速かつ効率的に進めるため、積算線量に基づきA、B、Cの3つのエリアに分けて除染作業が行われました。同時に、これらのエリアを利用して、全市民を対象に個人被ばく線量の調査が実施されました。
しかし、市民に知らせることなく、科学者たちは被ばくデータを使用して英国の科学誌に論文を発表していました。この論文は「宮崎・早野論文」として知られています。
原子力緊急事態の中、避難区域の帰還や被ばく線量評価の見直しに向けた動きがあり、これは国際的な被ばく基準や許容量の勧告の更新にも合致していました。
「宮崎・早野論文」は、伊達市民の個人被ばく線量計(ガラスバッジ)の測定データを基に書かれました。ガラスバッジを身につけている市民をほとんど見かけなかったため、データに疑問を持つ市民と科学者チームが論文を詳細に分析しました。
論文の検証には情報公開請求が利用されました。科学的検証はもちろん、当事者であるがゆえに見えてきた問題点もありました。
ここではその一部を紹介しました。
個人情報保護条例違反、虚偽の公文書、研究不正・捏造の疑い。
政治、行政、大学、企業、科学誌業界の問題、原子力産業の責任について問いかけています。
「宮崎・早野論文」には、動画で紹介した内容の他にも、たくさんの"おかしな"ところがあります。
是非、こちらのサイトからチェックしてみてください。
☆ 岩波『科学』WEB特設サイト
ゆがむ被曝評価
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/hiba...
☆第2論文に対する英文レター論文(Comment on "Individual external dose monitoring of all citizens of Date City by passive dosimeter 5 to 51 months after the Fukushima NPP accident (series): II" Author: Shin-ichi Kurokawa Submitted on 30 Dec 2018):https://arxiv.org/abs/1812.11453
☆第1論文に対する英文レター論文(Comment on "Individual external dose monitoring of all citizens of Date City by passive dosimeter 5 to 51 months after the Fukushima NPP accident (series): 1." Authors: Masaki Oshikawa, Yutaka Hamaoka, Kyo Kageura, Shin-ichi Kurokawa, Jun Makino, Yoh Tanimoto Submitted on 31 Jan 2020):arXiv:2001.11912 https://arxiv.org/abs/2001.11912
☆第1論文に対する追加英文レター論文(Further comments on "Individual external dose monitoring of all citizens of Date City by passive dosimeter 5 to 51 months after the Fukushima NPP accident (series): 1." : Inconsistencies in Table 1 2014 Q3 and Figure 4f Authors: Shin-ichi Kurokawa, Yutaka Hamaoka, Kyo Kageura, Jun Makino, Masaki Oshikawa, Yoh Tanimoto Submitted on 10 Mar 2020):arXiv:2003.05403
https://arxiv.org/abs/2003.05403
☆黒川眞一:「大規模被曝データ解析論文の新たな問題――宮崎早野第1論文の表1 2014 Q3 と図4f は正しいガラスバッジ測定データにもとづいていない」,科学(電子版),90(3), e0001
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/eKag...
☆ 黒川眞一・島明美: 住民に背を向けたガラスバッジ論文――7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となり得ない,科学,89(2),152(2019) 岩波『科学』
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/2019...
☆ 黒川眞一・島明美:伊達市民の被曝線量を過小評価した大規模住民データ解析論文
科学の規範を成り立たせるための宮崎・早野論文への総合的批判.岩波『科学』 (8)(2021)
☆社会的重要性に鑑みて,全文を公開いたします。
黒川眞一・島明美: 「住民に背を向けたガラスバッジ論文――7つの倫理違反で住民を裏切る論文は政策の根拠となり得ない」,科学,89(2),152(2019)(htmlの別ページにリンク)
https://www.iwanami.co.jp/kagaku/2019...
☆OurPlanet-TV 「宮崎・早野論文」特集
https://www.ourplanet-tv.org/feature/...
個人被ばく線量データ利用の検証と市民生活環境を考える協議会
代表 島 明美