集字聖教序

臨「集字聖教序」

法学部 法律学科 3年 裕大

【書体】

行書

【原典】

王羲之 集字聖教序

 玄奘の仏典漢訳をたたえた,唐の太宗の序文と高宗の記を王羲之の行書から集字して石刻したもの。(スーパー大辞林より抜粋)


【書き下し分】

 西土に基づく。漢庭に騰て夢を皎からしめ、東域を照らして慈みを流す。


【意味】

 西方の地から始まった教えが中国にまで到達し、夢を白く光り輝かせ、東方の地を照らして慈悲の大河が流れ出した。

(自分で訳したので合ってるかわからないです。誤りがあればご指摘ください。)


【作品を選んだ理由】

 昨年、風信帖を臨書したので、さらに時代を遡り、空海も学んだであろう王羲之の書を臨書することにしました。


【自己紹介】

 まず初めに、指導していただいた先生、並びに書道部の活動をサポートしていただいた方々にこの場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。


 さて今年の活動は,皆さんのご想像通り、初めての経験ばかりで大変だったのですが、何とか完成そして公開をすることができて安堵しています。肩の荷が下りました。

 いま皆様がご覧になっているオンライン展示も初めての試みです。ご意見・ご感想がありましたら、書道部の Twitter (@seikei_shodo) の DM または seikeiunivshodo@gmail.com までどしどしお寄せくださいませ。ご覧になってる皆様からの反応がありますと、私共とっても喜びます。


 ところで、皆さんはステイホーム期間中に新しく始めたことはありますか? 私は去年買ったオーディオセットをついに設置し、レコードで音楽を聴き始めました。音が滲んで広がっていってとても良いです。暖かい感じがします。サブスクと違って所有欲を満たせます。でも手入れが面倒です。デジタル音源最盛期の近年、レコード・ブームが再燃している理由を体感できました。

 書道も、レコードと同じように、アナログな産物です。筆を日常生活で使うことはほとんどありません。そんな中、大学で書道を3年間続けてきた理由はなんなのか改めて考えると、やはり書道のアナログな魅力に惹かれたのだと思います。作品を視覚で楽しむのはもちろんのこと、紙の手触りや墨の匂いで楽しむことができるのが面白いです。

 本展示はアナログな書道作品をデジタルに展示しているわけで、結局アナログの魅力は失せてしまっていますが、今回は視覚だけで楽しんでいただいて、興味を持った方は来年おそらく対面で催されるであろう欅祭にぜひお越しください。お待ちしております!