竹風鳴葉月明前

「竹風鳴葉月明前」

文学部 日本文学科 3年 絵梨佳

【書体】

楷書

【意味】

(第一に秋の感傷に心を揺り動かされるのは、どんな場所が最高であるかというと)竹が風にそよいで葉を鳴らし、月光がその辺り一帯を明るく照らしている、そのような光景の下である。


【所感】

「鳴」だけが大きくなってしまったり、下三文字がつまってしまったりと、バランスを取ることが難しかったです。また、字に丸みを持たせるよう意識しました。


【作品を選んだ理由】

今年も漢詩を書こうと和漢朗詠集を見ていたら一目惚れしました。字から詠われている光景が鮮明に浮かびます。


【自己紹介】

今年で引退かと思うと月日が経つのはあっという間ですね。「和歌や漢詩を書いてみたい!」という勢いのままに知識・経験0で入部した1年生のころが懐かしいです。それまで右手で字を書いたことはなかったので、最初のころは手が震えながら書いていた気がします(今ではずいぶんと慣れました)。「和歌や漢詩が好き」というだけで新しい世界に飛び込んでいけるのですから、趣味の力って偉大だなと思います。これからもどんどん新しい世界に挑戦していきたいですね。いままでありがとうございました。