九成宮醴泉銘

臨「九成宮醴泉銘」

文学部 現代社会学科 1年 松長実咲


【書体】

楷書


【原典】

臨 欧陽詢 九成宮醴泉銘


【書き下し分】

仰ぎて壮麗なるを観れば、鑒を既往に作す可く、附して卑倹なるを察れば、…(一部省略)


【意味】

見上げてその華麗さを眺めると、隋氏の滅んだ過去を鑑とすることができ、俯いて倹素な修理の様子を見ると、…(一部省略)


【作品を選んだ理由】

九成宮醴泉銘の鋭く落ち着いた線と優美な情景描写が好きだから。

また、高校時代に最も多く臨書した古典であったため。


【自己紹介】

はじめまして。本年度から書道部に入部しました松長です。

九成宮醴泉銘は基本的な字形である分ごまかしがきかず、何度も心が折れそうになりました。最終的に納得のいかない出来となってしまったことが悔しいです。しかし、高校時代に何度も半紙で行った九成宮醴泉銘の臨書を半切で行えたこと、そしてそれを披露する機会をいただけたことは非常に感慨深く、また良い経験になりました。今後とも精進致します。

この作品の制作に当たりご指導・ご支援いただきましたすべての方に感謝申し上げます。ありがとうございました。

最後になりましたが、今のところ書道部の1年生は私だけなので、もしこの展示で部に少しでも興味を持ってくれた1年生がいたら嬉しいです。入ってくれたら飛び上がって喜びます。心細いです。待ってます。よろしくお願いします。