2026年6月9日,台湾の国立政治大学で開催された2026 NCCU-Kyoto Joint Student Seminar in International Lawにおいて,“The Dynamics of War Reparations in Contemporary International Law”と題する報告を行いました。
本報告では,戦争賠償の義務を実際の支払いへと結び付ける制度的な仕組みを検討しました。国連補償委員会,エリトリア=エチオピア請求権委員会,国際司法裁判所を比較し,戦争賠償の「司法化」の可能性と限界を整理したうえで,損害登録や請求審査,財源確保をめぐる近年の動向を分析しました。
この検討を通じて,個別の紛争に特有の制度に依存する戦争賠償を,より安定的に実現するための条件を明らかにすることを目指しています。また,今後の請求審査に向けて,完全賠償原則を戦争被害に適用する際の法的基準を具体化する必要性を指摘しました。
【報告情報】
Gen Sasaki, “The Dynamics of War Reparations in Contemporary International Law,” 2026 NCCU-Kyoto Joint Student Seminar in International Law,国立政治大学,2026年6月9日。