この付近の仁王川は、土地改良による河川の付け替えを逃れ、昔の風情が残っています。川岸の巨岩の上に祠が祀ってあります。砂防堰はここより下流100m、上流300mにも同様のものがありましたが、土地改良で下流の堰は半分埋められ、上流の堰は完全に撤去されました。既に亡くなられた古老によりますと、昭和の初めに工事が行われ、賃仕事で手伝ったとのことでした。世界恐慌による農村不況の救済策では無いかと思われます。少し下流に発電用の水車小屋が昔はあり、ここから水を引いていました。