h.心意詞
1.心意詞とは
心意詞は話者の心情を示すマーカーの様なものです。動作に対する心情や、発言全体の調子などを示します。
2.動作に対する心情を示す用法
この用法の場合、心意詞は動詞の前に置かれます。また、日本語訳する場合には直接的な訳への影響はありません。
しかしながら何かを発言するとき、言葉と心情が必ずしも一致しているとは限りません。
「愛している」と口では言っていても、心の中ではそれが「愛」ではなく、「憎悪」だったり「依存心」だったりする訳です。
その様な「心の内」の部分を、柳霞では心意詞によって義務的に表示します。例え動作と心の内が一致したものであったとしても、心意詞は必須となります。
綴りについては、動詞とは離して独立した一つの単語として綴ります。
また、心の内にある心情が一つとは限りません。その様な場合、より強い心情から順に全てを綴っていきます。
3.発言全体の調子などを示す用法
この用法の場合、心意詞は文末に置かれます。半ば日本語の終助詞に近い用法となり、日本語訳に多少の影響は与えます。
こちらの用法でも心の内にある心情は、強いものから順番に全て綴ります。直前の動詞は終止形となります。