C.ラテン文字表記方法

1.基本的な転写方法

基本的なことは、「北星文字について」に掲載されている表を参照して下さい。

ただし「ん」に相当する文字の転写については注意が必要です。これは「n」ではなく「ñ」で転写されます。

スペイン語を学習されたことがある方は見たことがあるかと思いますが、北星文字の転写としてこの文字が用いられた場合は[ɲ]を表すものではありません。



2.転写時に加えられる記号

北星文字表記では基本的に用いませんが、ラテン文字転写ではハイフン「-」や等号「=」などの記号が用いられることがあります。

これらは形態素間の境界を分かりやすくするために便宜的に用いられ、必ずしも用いなければならないということではありません。

しかしながらラテン文字転写をする場合は文法解説などの場面が多く、初学者も多く目にすることが想定されるため、これらの記号を用いることを推奨します。

まずハイフン「-」は動詞語幹や諸々の接辞といった形態素間の境界に用います。等号「=」は各品詞と助詞の境界に用います。

また、複合語の要素間にはアポストロフィー「'」を用いることもあります。こちらは必須ではありません。したがって辞書の見出し語に出現することもありません。



3.長音記号の転写方法

母音「a, i, u, e, o」にサーカムフレックスを付け、「â, î, û, ê, ô」と表記します。



4.促音記号(口音末子音記号)の転写方法

日本語と異なり、柳霞においては文節末に日本語で言うところの促音「っ」が立ち得ます。

その時、促音の転写方法は後続の音節の子音に応じて変わります。以下の表(制作中)を参照して下さい。