国語(ブックトーク,読み聞かせ)・外国語活動(英語)
【ポイント】
本事例の対象は,コロナ禍,気候変動,戦争など,社会情勢が大きく変化する時代の中で,来年中学校入学を控えた6年生の児童たちである。近年,感染症の拡大の影響を受けて,日本全体で小学生,中学生も不登校が増え続けていることが問題視されているのは周知の通りである。
本事例で使用したオンライン教材研究会監修『ピーターとオオカミ』は,教材として使えるよう作られていることもあり,日本語と英語がそれぞれ書かれている。国内外で市販されている絵本を見ても,1冊の本に日本語,英語が記された絵本は数が少ないため,学校現場にとって大変貴重な教材と言える。本章では,子どもたちが英語に親しみをもち,本格的に英語の学習が始まる中学校に「希望」をもって進学し,さらには夢や期待をもって生きていけるようにと,願いを込めたブックトークの事例を紹介する。したがって,本ブックトークでは「希望」を全体のキーワードとし,中学校における学びへのつながりを見据えて,本を選定する。
ブックトーク
リスト
ブックトークリスト
①National Geographic Kids “Wild Animal Sounds” National Geographic Kids (Washington D.C.),2019
②アーネスト・トンプソン・シートン『シートン動物記 オオカミ王ロボ』集英社,1987年
③プロコフィエフ原作,オンライン研究会監修『ピーターとオオカミ』手作り絵本,2022年
④佐伯茂樹『楽器から見る吹奏楽の世界』河出書房新社,2009年
⑤Mo Willems “There Is a Bird On Your Head! ” Disney Book Group,2007
モー・ウィレムズ『あたまのうえにとりがいますよ』クレヨンハウス,2013年
⑥工藤直子『詩集・てつがくのライオン』理論社,2012年
⑦竹中淑子,根岸貴子『はじめての古事記(日本の神話)』徳間書店,2012年
⑧吉野源三郎『君たちはどう生きるか』マガジンハウス,2017年
⑨ルチア・スクデーリ『きょうはだめでのあしたはきっと』春陽堂書店,2021年
⑩スティーブン・R・コヴィー,『7つの習慣』編集部監修『13歳から分かる!7つの習慣自分を変えるレッスン』
日本図書センター,2020年
⑪マイク・セイラー『ぼちぼちいこか』偕成社,1980年
展開事例