外国語活動・外国語科での活用

ポイント

外国語活動や外国語科において絵本は、児童にまとまった英語をインプットしたり、言葉への興味・関心を持たせる大変良い教材です。しかし、現場の先生からすると、教科書以外の物を取り入れる余裕がなかったり、良い絵本が勤務校においてなかったりして使えない場合が多いでしょう。そこで、オンライン教材「Peter and the Wolf」を単元の中に取り入れてみてください。ここでは、1時間の指導案を3つ、単元案を1つ、活動例を紹介します。

まず、アクティビティには先生たちが授業で部分的に使えるものがたくさん載っています。自分たちの単元や指導案に積極的に取り入れて活用してください。また、音楽、図画工作、社会、特別活動、道徳など教科横断的な活用がしやすい「Peter and the Wolf]なので、他の教科、領域の事例を参考にしながら活用してください。

低学年の指導案

対象: 小学校低学年 絵本「ピーターとおおかみ」 登場人物になりきって言ってみたり、身体を動かしたりしてみよう。

目標: 登場する動物の鳴き声が自分たちの知っているものと違うことに気付き、真似をしてい  

    う事を楽しむ。

準備: 絵本 登場人物の絵(ピーター・小鳥・アヒル・猫・おじいさん・おおかみ・ハンタ

    ー)磁石のついたもの、ホワイトボード、CD,CDデッキ(PC)


★以下の表記:S(児童の活動)、T(指導者の活動)、◎評価。

2分  S:あいさつをする

   T:全体に挨拶後、個別にも挨拶をする。

3分  S:歌Hello Songを歌う

   T:児童と一緒に身振り手振りをつけながら歌う。

10分 S:絵本「ピーターとおおかみ」の読み聞かせを聞く。

T:・児童は以前にこの絵本を日本語で見たことがあるが、今日は英語で話を聞く事を伝 える。

    ・登場人物の絵をホワイトボードに貼る時、同時に音楽を流す。

    ・英語で話を進める時は、音楽を止める。

    ・英語は大きな声ではっきりと言う事を心掛ける。子どもの表情や反応を見て、必要であ   

     ればジェスチャーを加えながら話を進めていく。

    ・登場人物によって声色を変える。

    ・鳴き声の所は、特に大きな声ではっきりと言い、子ども達に印象が残るように意識をし

     て行う。

6分 S: どんな所がおもしろかったか、何か気付いたことがあるか、自分の思ったことを話す。

   T:・最後まで英語の話を聞くことができたことを、褒める。

 ・見たり聞いたりする中で、何か気付いたことがあるか、聞く。(動物の鳴き声が英語だ   

     と違う、音楽がきれいだった、等。)

 ・気付いたこと、話ができたことを大いに褒める。

 ◎自分の気付きを皆に話すことができる。

9分 S: 登場人物の動物の鳴き声の真似をする。

T:動物がどんな鳴き声であったか、子どもと思い出しながら、真似をして言う。また声だけ

    でなく、その動物になりきってその場で身体を動かし、言う。

    ◎動物の鳴き声を英語で言う事ができる。

13分 S:自分の好きな動物になって「ピーターとおおかみ」ごっこで遊ぶ。

   T: ・最後に自分の好きな動物を決め、その役になって「ピーターとおおかみごっこ」で遊

     ぶ。自分の役が登場する時に音楽に合わせてその場で身体を動かす。ナレーター(指導

     者)の進行に合わせ、鳴き声を言う。

   ・動物になりきってできた事を褒め、また次回は違う動物で遊んでみよう、と誘い掛ける。

2分 S:歌 Goodbye songを歌う。挨拶をする。

  T: ・児童と一緒に身振り手振りをつけながら歌う。

    ・児童が次回への期待がもてるように声を掛け、挨拶をする。


注)低学年は、外国語の時間がないので、特別活動と音楽の時間などを関連づけて実施

第4学年(外国語活動)の学習指導案

対象:4年生 音楽物語絵本「ピーターとおおかみ」の読み聞かせを聞こう

目標:ロシア人の作曲家が作った音楽物語に興味をもち、絵本の登場人物をイメージした音楽の面白さを感じたり、楽器の名前を知ったり、動物の鳴き声を英語で真似たりしながら絵本を楽しむ。

準備:CD、CDデッキ、パソコン(パワーポイント)、ホワイトボード、ホワイトボード用マジ

   ック、楽器の絵


★以下の表記:S(児童の活動)、T(指導者の活動)、◎評価。

2分  S:あいさつをする

   T:全体に挨拶後、個別にも挨拶をする。


  全体に対して:Hello, everyone. How are you today? (児童の声を聞く。)

   It’s time for English Class.

   個別に対して:How are you today?

         What day is it today?

What's the date today?

How’s the weather today?

3分  S:歌Hello Songを歌う

   T:児童と一緒に身振り手振りをつけながら歌う。

3分 S: Small Talk を行う

   T:絵本の導入として、児童と対話形式でSmall talkを行う。

   Small talk

    Well, Everyone. Do you like picture books?

    I like picture books.

   For example, Momotarou, Harapeko aomushi, Ookina kabu.

    What kind of picture book do you like?

    (3匹のこぶたやおおかみと7匹の子ヤギなど、オオカミが出てくる絵本の名前が出たら)

    Good!

    The picture book has a wolf.

    There are many picture books with wolves.

  

    Today, I read a picture book called “Peter and the wolf”.

   This picture book is a music picture book.

  Let’s listen to music and looking at a picture book, ”Peter and the wolf”.

   So, let’s begin!


8分 S:「ピーターとおおかみ」の読み聞かせを聞く。

T:・英語で読む時は、大きな声ではっきりと読む事を心掛ける。

     ・登場人物によって、声色を変える(高低、早い遅い、大小等)等、、わかりやすく特  

      徴を出し読む。

7分 S: 音楽物語絵本を見て、面白かった所や気付いたことを言う。

   T:・児童に面白かったことはどんなことか、興味をもったことは何か、等、簡単な単語を

     使って話ができるように尋ねる。

    ・普段見ている絵本と違う、音楽が一緒になっている絵本の面白さに気付くことができる    

     ようにする。また、その音楽が登場人物それぞれに違う事にも気付くようにする。


   S:音楽に登場した楽器を知り、名前を言う。

   T:・色々な楽器が出てくることから、登場人物の映像を見せながら、楽器の絵を使いながら   

     楽器を紹介する。

    ・楽器の名前を皆で言ってみる。

    (楽器の絵:弦楽器、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ティン   

     パニ)

分 S: 映像を見ながら、登場人物の動物の鳴き声を言ってみる。

  T:動物の鳴き声が英語と日本語では違うことに事に気付き、動物の鳴き声を真似して言う

    ◎動物の鳴き声を聞いたり、真似をして言ったりしている。

10分 S:もう一度、「ピーターとおおかみ」の読み聞かせを観る。

   T: 最後にもう一度、「ピーターとおおかみ」の音楽物語の映像を観る。授業の中で、行っ

     た活動(登場人物が登場する時の音楽や楽器に興味をもつ、登場人物の動物の鳴き声

     等)に注目して見聞きできるようにしていく。

5分 S:本時の活動を振り返り、振り返りカードに記入をする。

   T: 児童が授業に臨む態度や姿で良かった所を具体的にほめる。

2分 S:歌 Goodbye songを歌う。挨拶をする。

  T: ・児童と一緒に身振り手振りをつけながら歌う。

    ・児童が次回への期待がもてるように声を掛け、挨拶をする。

     That’s all for today! See you next time!

第6学年(外国語科)の学習指導案

対象:6年生 音楽物語絵本「ピーターとおおかみ」の読み聞かせを観る。

目標:ロシア人の作曲家が作った音楽物語の映像を観て、音楽とストーリーの両方を備えた読み聞かせの楽しさを味わう。また音楽を奏でる楽器やメロディーに興味をもち、そこから登場人物のイメージを膨らませながら読み聞きすることを楽しむ。

準備:パソコン(パワーポイント)、プロジェクタ、スクリーン、ホワイトボード、ホワイトボ

   ード用マジック、楽器の絵



★以下の表記:S(児童の活動)、T(指導者の活動)、◎評価。

10  S:あいさつをする

   T:全体に挨拶後、個別にも挨拶をする。

   全体に対して:Hello, everyone. How are you today? (児童の声を聞く。)

   It’s time for English Class.

   個別に対して:How are you today?

         What day is it today?

What's the date today?

How’s the weather today?

   S:Small Talk:好きな絵本とその理由

   T:・本時のめあてと流れを児童と確認する。

    ・指導者が自分の好きな絵本とその理由を簡単に紹介し、ペアで対話をさせる。

Small talkの例

T: What is your favorite picture book? My favorite picture book is “Harapeko aomushi”.

Because Aomushi is very cute! Do you like “Harapeko aomushi”?

Do you like picture book? I like picture books. How about you?

Please talk about your favorite picture book.

S1: My favorite picture book is Guri to Gura.

S2: I know. Why?

S1: Guri and Gura is cute!

S2: I think so.

S1: How about you?

S2: My favorite picture book is Momotarou.

S1: Why?

S2: Momotarou is cool!

S1: I see. Nice talking to you.

S2: Thank you.

T: Today, I am going to read my favorite picture book “Peter and the wolf”.

Because this picture book is a music picture book.

Let’s listen to music and looking at a picture book,” Peter and the wolf”.

So, let’s begin!


10分 S:「ピーターとおおかみ」の読み聞かせを聞く。

   T:・英語を読む時は、大きな声ではっきりと読む事を心掛ける。

    ・登場人物によって、声色を変えて(高低、早い遅い、大小等)読む。


12分 S:「ピーターとおおかみ」を見て、面白かった所や気付いたことを発表する。

     楽器の名前をあててみよう。

T:・この絵本が、ストーリーと音楽でできていること、絵だけではなく、登場人物を楽   

      器やメロディーで表していることに気付く。

     ・面白さや気付きを、発表し合う。 例えば「I think ~」

     ・登場人物にはそれぞれ音楽が演奏されていたことに着目をし、どんな楽器が使われて  

      いるか、クイズ形式で考えてみる。

      難しいようであれば、楽器の絵とその名前をホワイトボートで示し、その中から選ぶ  

      ようにする。(数より1,2つ多い選択肢を用意する。)また、楽器の奏でるメロディ

      ーを聞いて、考えてみる。

    ・正解を確認する。登場人物全ての楽器が分かったところで、児童と一緒に楽器の名前     

     を言う。自然に楽器の名前が慣れ親しめるようにする。

     (楽器の絵:弦楽器、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、ティ

      ンパニ)

10分 S:もう一度、「ピーターとおおかみ」の読み聞かせを観る。

   T:最後にもう一度、「ピーターとおおかみ」を観る。授業の中で行った活動(登場人物が

    登場する時の楽器やその楽器が奏でるメロディー)を楽しみながら見聞きできるように

    していく。

分 S:本時の活動を振り返り、振り返りカードに記入をする。

    ・挨拶をする。

   T: 本時のねらいに対して、児童が理解したことや授業に臨む態度、姿で良かった所を具   

    体的にほめる。

    ・次回への期待がもてるように声を掛け、挨拶をする。

That’s all for today! See you next time!

Peter and the Wolf (Activities2)

こちらからダウンロードしていただけます

1. Read the words in the box to students and have them repeat. Have students write the correct word below each picture.

1. 枠内の単語を読み、リピートしてもらい、発音を練習する。そのあとに絵を表す単語を選んで書いてもらう。


Grades 5-6

zoo garden bird grandfather duck pond grass wolf field tail forest gun village house

Grades 3-4

grandfather house forest door field bird duck water wolf gun village zoo people animals

(上記の絵以外は5,6年生のものと同じ)


2.Say the sounds. Have students repeat the sounds. You may want to add facial expressions and gestures (such as rubbing your stomach with “yum”) to help students guess the correct sounds. Then have students choose the correct sound and write the sound under each picture.

2. 擬音語をリピートさせ、発音を練習する。正しい音を表す番号を絵の下の空欄に入れてもらう。


Grades 5-6

quack grr meow yum bang achoo chirp

Grades 3-4

Chirp, quack, hah-hah, meow, grr, yum, bang, achoo


3. Have all students stand. Go through the verb list and act out the motion of the verbs. Students copy the motion and say the correct verb. Then give each student a word to mime. Students are not to talk when they act out the words. The other class members try to guess the word each student is miming.

3. 生徒たち全員に立ってもらい、動詞の意味を体で表しながら口に出して練習する。

生徒は実際にその動作をして、ペアの相手に正しい動詞をあててもらう。


Grades 5-6

open sing dance fly swim jump walk catch eat watch catch pull climb shoot sneeze march

Grades 3-4

open sing dance fly swim jump walk catch run eat climb fight, shoot sneeze


4. Grades 5 and 6 only. Show the list of verbs. See if students can guess the past tense of each verb. Teachers write the past tense and students write it on their worksheet. You may need to explain that some verbs are two words and they change to past tense in special ways (“go away” becomes “went away”)

*5,6年生限定。動詞のリストを見せて、各動詞の過去形をあててもらう。”go away” (went away)など二語で動作を表す動詞についても説明する。


open sing dance fly swim jump walk catch eat look see watch catch pull climb shoot go away sneeze march


5. Show the feeling words. Have students match the faces and the feeling words. Then read the words and have students make the correct face.

5. 生徒に感情を表す単語に合う絵を選ばせる。教員が単語を読んで、生徒がその表情を作って見みる。


Grades 3-6

angry afraid happy

6 (After listening to the complete story, as review) Read the story to the students. See if the students can say the missing words using the pictures as hints.

ストーリーをすべて聞き終わった後に、絵をヒントに単語を空欄に入れる。

*オプション:動詞だけ、あるいは名詞だけ空欄にしてもよい。またカッコ内を絵にしても。絵をヒントにする場合は、上記の絵を参考にするか、絵カードを見せるなど。

*教員や児童がパントマイムをしてヒントにしてもいい。


Grades 5-6

Peter and his __ (grandfather)__ lived in a __(house)__ near a __(forest)__. Peter __(opened)___ the door and __(went)__ outside. He ___(saw)___ his friend, a little __(bird)__ in a __(tree)___. A __( duck) came and __(jumped)__ into a __(pond)__. The bird __(flew)___ to a big __(tree)__. Peter’s __(grandfather)__ came and took Peter home. A __wolf__ came. The wolf__(ate)__ the duck. Peter __(watched)__ the wolf. He __(climbed) a __(tree) with some __(rope) and __(caught)__ the wolf. Some __(hunters__) came. They __(shot)__ their guns. “Don’t shoot!” Peter __(shouted)__. “Let’s take the __(wolf)__ to the __(zoo),” Peter said. The __(wolf) lives in the __(zoo)__. Everyone is __(happy)__.


Grades 3-4

Peter and his __ (grandfather)__ live in a __(house)__ near a __(forest)__. Peter __(opens)___ the door and goes outside. He ___(sees)___ his friend, a little __(bird)__ in a __(tree)___. A __( duck) comes and jumps into the __(water)__. The bird __(flies)___ to a __(tree)__. Peter’s __(grandfather)__ comes and takes Peter home. A __wolf__ comes. The wolf __(eats)__ the duck. Peter watches the wolf. He __(catches) the wolf. Some __(hunters) come. They __(shoot)__ their guns. “Don’t shoot!” Peter __(shouts)__. Let’s take the __(wolf)__ to the __(zoo)__. The __(wolf) lives in the __(zoo)__. Everyone is __(happy)__.


絵を使ったアクティビティP.3,4

3,4年生対象(冠詞はあまり問題にしない)

1. What is this? (A bird/A duck/Grass/A tree)

2. What color is the bird? (Red/Blue/Red and blue)

3. What color is the duck? (White)


1. The duck says…?. (Quack, quack!)

(例)教員「アヒルはWoof woof? えっ、違う?何だろう?」「Moooo? No??」

生徒「Nooooo!」

2. The bird says …?(Chirp, chirp!)


5,6年生対象

1. Where is the bird? (In the tree.)

2. Where is the duck? (On the grass)


1. What is the bird doing? (He is talking to the duck./ He is singing.)

2. What is the cat doing? (He is dancing/talking/watching the bird/singing/walking…)


絵を使ったアクティビティP.5,6

1. Where is the duck? (In the pond) “pond”がわからない場合、指をさして、What is this? “A pond.”

2. What is in the picture? (A duck/A bird/A cat/Trees)

3. 内容把握と文のリピート練習 (Content)

 What is the bird saying? (“Ducks are funny!” “I can fly.” “Why can’t you fly?”)

 What did the bird say?

 T: What did the bird say? He said ….?

 S: “Ducks are funny! ………..”

 T: Yeah, he said “Ducks are funny!” (or etc…)

 T: How about the duck? What did the duck say? The duck said…..?

 S: The duck said “I can swim!”


1. 過去形の練習 (Past tense)

T: What did the duck do?

S: He jumped into the pond.

T. What did the cat do?

S: He walked slowly through the grass.


4. “Can”を使った練習 (Can) 教員と生徒、生徒同士のペアワーク

動詞を復習(walk/jump/fly/swim/dance/singなど)も必要に応じて。

T: Can the bird fly?

S: Yes!

T: Can the duck fly?

S: No!

T: That’s right. Can YOU fly?

S: No!

(T: Really? I can fly! S: Nooo! T: No, I can’t fly.など冗談を混ぜる)

T: Can you jump?

S: Yes!

T: Ask your friend. Can you ~?

S: Can you ~?


絵を使ったアクティビティP.7, 8

本をあえて読まないで、教師が説明してもいい。

T: Oh no! What is the cat doing?

S: He is chasing the bird.

T: What is the bird doing?

S: Flying (away).


T: What did Peter do?

S: He shouted.

T: What did Peter say?

S: “Fly away bird!”

T: Yes, he “flew” away.

T: What did the duck say?

S: “Quack, quack! Danger!”


絵を使ったアクティビティP.9, 10

全学年対象

1. What’s the weather? (天気について事前に勉強していたら・・・)

(発展)What color is the sky? Is there a sun? No? Is it cloudy? Rainy? A nice day?

2. Who is this? (Peter/Grandfather/Cat/Bird)

3. What color is the cat? (Brown)


1. Where is Peter? (Under the tree.)

2. Where is the bird? (In the tree.)


5,6年生対象

現在進行形 (Present continuous)

1.What is Peter doing? (He is reading a book. He is sitting under the tree)

2.What is the grandfather doing? (He is walking.)

3. What is the cat doing? (He is watching the bird.)

活動①「主人公に変身して、はじめましてのあいさつ」


目的授業の導入のあいさつで、童話のキャラクターが登場し、英語であいさつをすることで、

   一気に授業が楽しい雰囲気になる。その後絵本でそのキャラクターが出てくることでストー

   リに集中できるようになる。児童がロールプレイをしながら、外国人とも初対面であいさつ

   できるようになる。


活動形態とグループ:ペア、クラス全体

所要時間:分~10

準備:主人公楽器のペープサート

   ピーターのペープサート(表面が「ピーターの絵」、裏面が「ヴァイオリン」)、ハンター、オ  

   オカミなどのペープサート、首からぶら下げる児童の名札カード


活動の進め方

 ①先生がペープサートを用いてモデルを示す。ALTがいれば、2人でモデルを示す。

  

    A: Hello. My name is Momotaro. Nice to meet you. What's your name?

B: Hello. My name is Peter. Nice to meet you, too.


 ②ある程度言えるようになったら、自由に相手を見つけて次々とあいさつをさせます。

 ③5名とあいさつができれば席に戻る。


★自分が演奏できる楽器を言ったり、主人公がどの楽器が演奏できるのかを聞いたりして、あいさ

 つを長くすることができる。

活動 「あいさつリレーゲーム」

    

目的:児童が世界のあいさつを調べて、その国のことばであいさつをする。

   国は、アメリカ、中国、韓国、ロシアなど、地域多く住んでいる外国人の国や学校に在籍す 

   る外国人児童の国を入れて調べさせる。児童に取って関連性のある外国のことば触れ、興味

   をもってもらい、実際あいさつしてみる。絵本とのつながりを考えて、ロシアは必ず入るよ

   うにする。

活動形態とグループ:(5-6人程度)

所要時間:10分~15分

準備:いろいろな国のあいさつやことばについて調べてくる。総合的な学習の時間などで調べる。

   タブレットを使える場合は、その場で調べさせることもできる。

活動の進め方

  ①5-6人のグループに分け、1列に並ばせます。

  ②先生のReady, set, go!のかけ声で、列の先頭の児童から順に後ろの児童とあいさつをしま  

   す。

  ③同様の活動を続け、列の一番後ろの児童と列の先頭の児童のあいさつが終わればグールイン 

   です。早くグールインしたグループが勝ちです。


  ★ルール:あいさつされたことばと違う国のことばであいさつをする。


   S1:(S2に)Hi!My name is S1. Nice to meet you.

S2:(S1に)ズドラーストヴィチェ!My name is S. Nice to meet you, too.

(後ろを向いてS3に)ズドラーストヴィチェ!My name is S2. Nice to meet you.

S3:(S2に)アンニョンハセヨMy name is S. Nice to meet you, too.

(後ろを向いてS4に)アンニョンハセヨMy name is S. Nice to meet you

   S4:(S3に)ニーハオMy name is S4. Nice to meet you, too.

(後ろを向いてS5に)ニーハオMy name is S4. Nice to meet you

     Здравствуйте !   你好❣   안녕하세요! 


  ・慣れてくると、どのグループが早くできるのかをやると大いに盛り上がるでしょう。

  ・外国人との交流の際に、その国のことばであいさつができるととても喜んでもらえます。

  ・世界の国の単元と関連づけて内容を広げることもできます。6年生なら、今の時事的な内容

   と関連つけることもできます。


単元の例(3年生)

単元名 「ピーターとおおかみ」


(1) 児童観

本学級の児童は、4月からこれまでに、外国語を用いての基本的な挨拶や自己紹介、状態や気持ち、数を表す表現に慣れ親しんできた。また、夏休み明けから、朝の会の際に外国語で挨拶をするようにし、少しずつ自分の状態を外国語でやり取りできるようになってきている。4月当初は外国語を用いることに少し不安や抵抗があった児童も、学習を重ねる度に、外国語を用いてコミュニケーションをとる楽しさを実感し、少しずつ積極的にコミュニケーションをとることができるようになってきている。

(2) 指導観

本単元の指導にあたっては、第1時では、Peter and the Wolfの読み聞かせを通して英語への興味関心を高めたうえで、どんな動作を表す表現があったのかに着目する。この活動を通して、英語は動作をする単語と登場人物(主語)で成り立っていることを意識させる。また、本文の表現を児童と一緒に繰り返し読み、英語の表現に慣れるようにする。

第2時では、自分の好きな動物がどんな生活をしているか、またどんなことが出来るのかについて考える。その後、班の友達と伝え合う中で色々な意見や文章に触れる。机間指導を通して、クラスの児童がどんな動物に興味があるのか、どんな表現に興味があるのかを把握し、全体で確認する。

第4時には、画用紙にちょっとしたイラストを描いてクラスメイトの前で自分好きな動物を発表できるように第2~3時で班での話し合いや制作の時間を設ける。児童の主体的な学びを実現するために、制作過程において児童の興味のある表現や動物について触れながら発音などの外国語科活動に繋げていく。

単元の目標

 I/He / She can~. Can you~? など、自分や相手、第三者ができることやできないことを表す表現やその尋ね方、答え方について理解できるようになる。

 相手に自分や第三者のことをよく知ってもらうために、自分や相手、第三者ができることやできないことについて、自分の考えや気持ちなどを含めて話せるようになる。

 相手に第三者や自分のことをよく知ってもらうために、自分や相手、第三者ができることやできないことなどについて、自分の考えや気持ちなどを含めて話そうとする。

本単元において育成しようとする資質・能力

・ゆっくりはっきりと話された際に、身近で簡単な事柄に関する基本的な表現の意味を分かるようにする。(聞くこと)

・サポートを受けて、自分や相手のこと及び身の回りのものに関する事柄について、簡単な語句や基本的な表現を用いて質問したり質問に答えたりするようにする。(話すこと【やりとり】)

・自分のことについて、人前で実物などを見せながら、自分の考えや気持ちなどを、簡単な語句や基本的な表現を用いて話すようにする。(話すこと【発表】)


単元指導計画

①1時

活動内容:Peter and the Wolfの内容理解

     動作を表す語や、「できる」「できない」という表現を理解する。

指導のポイント・関連する教科等児童に伝わりやすいよう、使用する単語や表現は基礎的なものを用  

     い、聞き取りやすいようアクセントに気を付けるなどの工夫をする。


②2-3時

活動内容:自分や友達の好きな動物について意見交換する

指導のポイント・関連する教科等 :動物園や水族館を例に挙げ、児童の興味関心を高める。


③4時

活動内容:班員の好きな動物について、絵を用いながらクラスメイトに発表する。

指導のポイント・関連する教科等発表資料作成は、図画工作科に関連した活動。

指導上の留意点

中学年はクイズを多く取り入れ内容理解と表現と意味の一致の確認を行う。

・文全体の理解より定型文に注目させることに重点をおく。

・また、ストーリーの流れの理解確認を細かく入れる。

                       金 琄淑(キム ヒョンスク)