突然の激しい腰痛!痛すぎてやばい!
と、ギックリ腰のような症状で、実はギックリ腰とは違う病気の可能性について記します。
大動脈解離とは、身体の中で最も太い「大動脈」の血管が裂けてしまう重大な疾患です。
大動脈は心臓から腰まで通っている一本の大きい動脈です。
裂けた場所によって
上行大動脈解離(心臓から出てすぐ)
胸部大動脈解離(肋骨があるところまで)
腹部大動脈解離(横隔膜から骨盤の上あたりまで)
と、なります。
今回、ギックリ腰と間違えやすいのは、大動脈の下部にあたる腹部大動脈解離です。
血管の壁には神経がたくさんあります。
そんな血管が引き裂かれるとき、激しい痛みが起こります。
しかも血が漏れ出す際に血管がどんどん裂かれていきます。
とんでもなく痛いもので、痛さで失神する人もいるほどです。
大動脈解離は発症するまでほとんど症状がありません。
急に痛みが発生することがあるという点でギックリ腰と同じです。
腹部大動脈は、腰椎(背骨の下側の骨)に沿って走っていますので、痛む場所が腰と感じる場合があります。
もちろん、お腹が痛いと感じる方もいるでしょう。
症状でギックリ腰と腹部大動脈解離の違いをみてみます。
体動してないのに強い腰痛発症
前兆なく発症
解離がおさまると痛みがいったん消えることも
腹痛
血流障害(胃腸、腎臓、肝臓、足などに虚血症状がでる)
体動時に強い腰痛発症
腰が疲れていたりと腰痛を感じていた
3〜7日くらいはずっと腰が痛いがそれ以降は収まってくる
血流は保たれ臓器への影響はない(強い大腰筋萎縮がある場合は足にシビレがでるかも)
くしゃみや咳をすると腰が痛い
代表的な症状を上げてみました。
症状は人それぞれなので、項目に当てはまらなかったり、当てはまったとしても軽微な症状だったりすることがあります。
ギックリ腰になったことがない人は、その腰痛を案外簡単に感じてしまう傾向があると思います。
「ギックリ腰やっちゃったよぉ〜!ははは」
「えーー、ほんとにぃ笑笑」
みたいなね。
でも「なんかヘン!」と思ったら、医療機関に相談してくださいね。
腹部大動脈解離だったのに、医療機関ですら見落としたケースもありました。
腰痛でもヤバい腰痛もあるよ!と、記憶に残ってもらえれば幸いです。
この腰痛なんだろ?ギックリ腰??という時の読み物でした。
この記事を読んで「ココおかしいんじゃない?!」と、見つけた方、コメントやメーッセージいただけると嬉しいです。
身体の事なので、間違ったものを残すのは危険なことだと思っています。
内容のブラッシュアップが目的です。
よろしくお願いしますm(_ _)m
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