◆イベント:「プロジェクト会議の解決手法」~企業変革の最適化~ in ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ 本社(赤坂)
お休みにも関わらず,多くの皆様にお越しいただきました。今回も,お蔭様で盛況になったことに感謝いたします。基調講演では,ファシリテーションのノウハウを演習を交えて学びました。今回のライトニングトークは,コミュニケーション能力について,アートに親しむことによる人間理解の強化につながることなど,プロの講師による熱いプレゼンを通じて学ぶこともできました。次回イベントは,2019年3月17日(日)@赤坂(豪華キャスト)を予定しています。
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◆プログラム
司会:久野美和子 教授(電気通信大学)
(1)「プロジェクト会議の問題解決手法」~ファシリテーション術~
西久保 博明 先生(ケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ)
(2)「(産学連携)新しい教育事業イノベーション」
「(技術経営)食のイノベーションに関する一考察」
浜田 孝行 評議員(研究・イノベーション学会)
(3) ライトニングトーク
「アートとビジネススキル」山田 絵里奈 先生( 最適化デザイン講座 )
「朗読について」田神 花捺 先生(最適化デザイン講座)
閉会挨拶:碇山 みち子 講師(東京工科大学)
◆ 主催:最適化デザイン講座(総合学習センター):浜田・久野・碇山・西久保・山田・田神
協催:ケンブリッジ・テクノロジー・サービス
◆講座内容(参加者15名)
(1)「プロジェクト会議の問題解決手法」~ファシリテーション術~
西久保 博明 先生
プロジェクトの実践で成功に導くための方法は,腹の底から理解してもらい合意形成することである。その方法論は,問題定義や終了条件を明確にすることである。それら演習を通じて学ぶことができました。
(2)「(技術経営)食のイノベーションに関する一考察」
浜田 孝行 評議員
2018年の研究イノベーション学会の全国大会(東大)でも発表した内容。食のイノベーションの新たな形を,アイディア創出のノウハウも踏まえた講演。来期の「最適化デザイン講座」の研究展望も明らかになっています。
(3) 「(アート)とビジネススキル」山田絵里奈 先生( 最適化デザイン講座 )
本当に活かせるビジネス書は,人間を知ることであり,アートや演劇・歴史を学ぶことで学ぶことが多くあることに深い学びがありました。
(4) 「本気で人の感情を知る価値について」田神 花捺 先生(最適化デザイン講座)
演劇や朗読で鍛えたプレゼン力は圧巻。人を知り, 事象をなぜなぜ分析で理解することは,相手の考えや感情を理解することのトレーニングであり,ビジネスシーンでは非常に高度なコミュニケーション能力であると思います。
◆懇親会(参加者 12名)
懇親会は,ケンブリッジ本社にあるバーで開催 。大学関係者・コンサル・会社員・主婦・経営者など様々な方が集まりました(多様性)。今回も,どんどんアイディア話で盛り上がっています。
◆所感
「最適化デザイン講座」とは、最適なイノベーション方法を「学ぶ」ためのプラットフォーム(総合学習センター)として新しい活動に挑戦しています。つまり,本質的な知恵を講座の中で学んだり共同研究のため,他に類を見ない「価値創出」の場を提供しています(初級から上級まで)。科目は,「最適化」 「アート」 「コミュ力」「CAD/CAM」と定めました(会員の意見をもらいながら調整)。日常的に発生する意思判断として最強である「最適化」の基本概念を理解していただく時間を頂戴しました。最適化が,イノベーションにとって重要な礎になることは,学会でも注目され,今までのイベントで参加者にお話してきました。この「考え方」は,歴史ある工学の分野で培ってきたノウハウや高い実績を,現代の情報高度化の時代に合わせて,社会ニーズの高まりに応じてアレンジ(モデル化と最適化)しており,「新しい活動」(教育プログラム)で学ぶことができます。
一方, 難しい学問の習得や応用は,一般的に「専門」分野として分離することが多いです。しかし,「英語」においてもgoogleが翻訳してくれるからと頼っていたらいつまでたってもグローバル人財になれないのと同じ現象が起きます。そうなると人間の心理として,短期間で身に着けられないか?一発でわかるやりかたは?とゆう話になってしまいがちです。答えは,最適に学ぶことができても,魔法の方法はありません。ならばどうやって,そのゴールにたどりつくのか?まず,普遍的な「学ぶ側の姿勢・考え方」を身に着ける必要があると考えています。
そこで,我々はそれを活かすことのできる人財を多く輩出する新しい活動(教育プログラム)を構築して実践しています。 まずは,学ぶ喜びや姿勢を身に着けてもらうために,「アート」「コミュ力」を科目に入れています。その土台があって,「最適化」の理解を高め,最後に応用力を身に着けることでイノベーションできる ― といった教育プログラムを作りました。なお,高いゴールを掲げているように見えますが,その価値については,既に証明されています(少数精鋭の教育機関であれば「考え方」を身に着けることができる)。
今回も,最適化について馴染みのない分野の方々と,意見をぶつけ合いました。学ぶ喜びや姿勢を持った方々と意見交換するところスタートしましたので,「最適化」って何?となるのは自然の流れであり「きた!」となります。ただし,厳しいお話ですが最適化を習得するのは簡単にはできません(英語学習と同じ)。なぜなら,工学の中でも本質的であり,高度な学問と位置づけされているからです。「最適化」を理解する上で前提条件の知識は必要であり,通常の工学部では3年~5年で中級レベルに到達できるプログラムが一般的です。なので,講義から実践まで体験してよく理解してもらう必要があります(考え方を日常で活かすとかもします)。さらに,初めての方が習得するためには,かなりよくできたプログラムと講師,そして学ぶ姿勢と時間が必要条件となり,その構築に向けて研究は続きます。
地道な活動ですが,少しづつプログラムの効果が見えてきています。新たなアイディア創出や活動への共感する意見をもらうようになっています。例えば,スタッフや顧問のおかげもあり,先日の,全国学術大会(東大)でも「高い評価」をいただき,注目されるようになっています。ただ、「最適化」について知識を持った教授クラスが何となくいいよねとゆう状況でもありますので,実績は必要です。
今後もスタッフや講師陣に感謝しながら,全員参加の学びにより一体感が生まれ,より価値のあるイノベーションにつなげるきっかけ組織として,さらに評価されるよう牛の歩みで推進していきます。なお,今回学んだ,可視化や人間理解のノウハウは大変重要な教育のためのファクターになると感じます。最適化デザイン講座(総合学習センター)としての活動により、日本をどんどん元気にしていくことが我々の最終ゴールだと思います。
文責 最適化デザイン講座 代表 浜田孝行
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