おかえりなさい ! お待ちしていました ( ^ - ^ )
2025年3月11日に行われた『感謝の集い』と『東日本大震災追悼祈念ミサ』の様子をお届けします。(集い後半の写真はスライドショーの一部です。)併せて、10分ほどの動画にまとめた物も掲載致しますので、ご覧いただければ幸いです。
※お願い※ 長い動画ですので、Wi-Fi環境下でのご視聴をお勧め致します。
ベースでは『いこいの家』らしい笑顔と笑い声にあふれた賑やかなお別れの時を過ごし、大船渡教会では、悲しみの日を多くの方々の愛に支えられながら、共に祈ることができました。どちらも時に涙する場面もありましたが、3月11日を笑顔で終えることが出来たのは、これが初めてです。
以前何度か被災地学習に来た学生たちが、この日の為に来てくれました。ベースでの活動が、今後の進路を決めるきっかけになったそうです。前日まで運休していた三陸鉄道が、集い当日の始発から再開することとなり、時間に遅れることなく到着できました。やはり、神様は見てくださっているのだなぁと感じる出来事でした。帰りのバスの都合で昼過ぎには出発しなければならないけれど、黙祷の時間にバスの中で座っているのはイヤなので、途中の陸前高田駅で降りて立って黙祷をした後、次のバスで出発するとの事。「ありがとう。」と言うと、不思議そうな顔をしていました。
私たちの想いは確かに次世代へと受け継がれているのだと、この13年間の活動、長い旅路のひとつの正解を、学生たちから貰ったような気がしています。
2025.3.11
感謝の集い
ベース長の開会の挨拶から始まりました。時折り少し声を震わせているような気がして、もうこの13年間の想いがあふれ出してきているのだろうかと、ベース長らしいなぁと思いました。大阪高松大司教区の酒井俊弘司教様からご挨拶をいただき、この日の為に駆けつけてくれた学生たちの紹介では、皆さん久しぶりに会った孫の顔を見ているような表情をされていました。スライドショーを使っての活動紹介に移り、ベースの開所式から開所当時のホール内の様子、ボランティアさん達が手作りで看板や物置などを作ってくださっている様子、これまでの活動の様子などをご覧いただきました。参加者の皆さんは、写真が変わる度に小さく頷いておられました。ベース開所当時の事務局長、ベースを利用した活動の指導者の方など、現スタッフよりも当時のことに詳しい方々に補足説明をお願いすると、まるで昨日のことのようにスラスラと話してくださいました。
「あぁほら、○○さんが写ってるねぇ。」「この時は○○だったんだよ。」などと、写真を見ながらベースで過ごした思い出を語り合っている様子も見られ、楽しく懐かしんでいただけて良かったなと思いました。1時間ほどでスライドショーが終わり、帰り際には混雑の中スタッフを探して声を掛けたり握手をしたりする参加者の方々もおられ、本当に、今になって更に、皆さんと離れがたい気持ちを強く感じました。
※お願い※ スライドショーを掲載しました。パソコンでは自動再生されますが、スマホでは操作が必要になるようです。以下をご参照ください。
手動で再生する場合は赤丸の部分をタップする
メニューから自動再生の設定ができます。
秒数を選んで再生します。
東日本大震災追悼記念ミサ
大船渡教会で、14年目を迎える東日本大震災の追悼祈念ミサが、大阪高松大司教区の酒井俊弘司教様の司式で行われました。これまでも、お忙しい中を幾度となく訪れてくださいましたが、3月11日にお会いするのは2019年以来6年ぶりでした。東日本大震災の犠牲になられた方々の為に祈りが捧げられ、今回の大規模山林火災の被害にあわれた方々の為に、まず祈ること、そしてその次に出来ることを考えていかなければならないと、お話しされていました。
ミサの後は教会の外に出て黙祷の時を待ち、皆さんと一緒に祈ることができました。その後の茶話会では、賑やかでとても温かな時間を過ごすことができました。今日という日を、初めて笑顔で終えられたことに、感謝しています。
(これまでは皆さんにお知らせしなければとたくさん写真を撮っていましたが、そんなことも忘れ、ただただ祈り続けておりましたので、大船渡教会の方に写真を提供して頂きました。)
関連YouTubeコンテンツ
2025年3月11日
岩手県大船渡教会での東日本大震災追悼ミサ
( 酒井俊弘司教様YouTubeチャンネルより。)
最後に
平成以降最大規模となった『令和7年岩手県大船渡市大規模山林火災』。
突然訪れた予想をはるかに超える災害を前に、自分たちの無力さに葛藤する日々でした。それでも、多くの皆様からの力強い祈りの応援をいただき、
「無力だとしても、今の自分たちに出来ることを精一杯しなければ。」
そう自らを奮い立たせることが出来ました。今さらながらではありますが、活動終了を目前にした今もなお、この地に想いを馳せ支えようとしてくださる方々がこんなにもいるのだと、改めて感じることが出来ました。本当に、ありがとうございました。
被災地域の再建はこれからです。当たり前の日々を取り戻し、安心して暮らすことが出来るようになるその日まで、悲しみを笑顔の奥に隠しながら困難に耐え続ける方々と、どうぞ共に歩んでいただきますよう、お願い申し上げます。
ベースは閉所となり全ての活動はこれで終了致しますが、これからも、カリタス大船渡ベースと皆様の、被災地と共にあった13年間の旅路の記録を、本ホームページ、Facebook、ブログを通して後世に伝え続けていくことを、ご覧くださっている皆様の前でお約束致します。悲しみを悲しみのまま終わらせてはいけない、どんな時もひとりでは無い、諦めずに進んでいけばいつの日か希望の光は差すのだと。
ひとりでも多くの方々へ、この想いが届きますようにと願います。
堅苦しい挨拶になってしまって、すみません。
今さらお願いなんて不要かとも思いますが、どうぞこれからも一緒にいてください。遠く離れていても、お互いに想い合う家族として。皆さんが思っているよりもずっと、この地で暮らす私たちにとっての皆さんは、とても懐かしくて、とても大切な人だから。
そして機会があったら、ぜひまた東北へお越しくださいね。大船渡教会は皆さんの教会と同じくらい、温かくて居心地のいい場所です。
「まず寄され〜。お茶っこ飲むべし、ねまらいん♪」