大阪教育大学教育イノベーションデザインセンター

科学×教育デザイン部門(旧科学教育センター)


塩酸を調製する(10%塩酸から)

小学校理科で「うすい塩酸」として使われる、約4%(正確には3.6%)の塩酸を 、10%塩酸から120 mL 調製する方法です。

準備物

注:塩酸は10%以下であれば劇物指定から外れるので、保管が少し気楽になります。トイレ用洗剤サンポールなどがこのの濃度なのも同じ理由です。4%の塩酸も売っていますが、塩酸は薄くすることはできても濃くすることはできないので、10%購入をお勧めします。 

メスシリンダーで、塩酸と水を測り取ります。

① 10% 塩酸を 40 mL、水を 80 mL それぞれ測り取ります。(注1)

②液体の測り方の詳細(注2):最初にメスシリンダーに測り取りたい量より少なめに液体を入れます。そして、駒込ピペットを用いて少しずつ液体を足していって、目的の目盛り液面(縁ではなく、中央の凹んでいるところ)を合わせます。水は、用意しておいた 100 mL ビーカーに入れておき、そこからピペットで取ましょう。

(注1):メスシリンダーが1つしかない場合は、塩酸から先に測り取りましょう。そうすると、塩酸がついたままのメスシリンダーで水を測り取っても、そのあと混ぜるので問題ありません。あるいは、水洗いしてそのまま水をとってもかまいません。

(注2):教科書に書いてある方法です。子どもにも同じように指導しましょう。

測り取った 10% 塩酸と水を混ぜ合わせます。

①順番はどちらでも良いので、300 mL ビーカーに測り取った 10% 塩酸と水を入れます。メスシリンダーが1つしかない場合は、塩酸を先に入れることになりますね。

②混ぜ合わせた液体をガラス棒でかき混ぜて(注)、均一にします。

③保存は、ビーカーでするのではなく、空き瓶にうつして保存しましょう。ポリ容器でも構いませんが、PET ボトルは使用できません。

(注):薬品を混ぜるためなので、ゴム管を入れないように。ガラスのほうでかき混ぜます。