陳情第99号(考える会の陳情) 保護者や地域との合意形成なしに豊渓中学校の統廃合を決定しないことを求めることについて
陳情第104号 教育学的根拠が不十分な学校統廃合対象校の区独自選定基準の見直しについて
陳情第105号 豊渓中学校を対象とした学校統廃合計画を見直し、地域の声の反映を求めることについて
※練馬区議会会議録より
◆福沢剛委員
陳情3件と区立学校適正配置第二次実施計画(案)に関するまとめての質疑ということで、幾つか御質問させていただきながら、意見も述べていきたいと思います。よろしくお願いします。
昨年の第一回定例会で、私は自民党の幹事長として一般質問を行いました。その際に少子高齢化、そして人口減少が重なる国難と呼べる状況において、今後、行政はどのように課題を克服していくかという質問をいたしました。
少子高齢化、特に少子化については、今の説明の中にもありましたように、昨年の出生数が70万人を切ってしまった。これは国の推定より十数年早いペースで進んでいる状況であります。高齢化は年々進んでいくわけでありますし、人口減少に関しましても1億2千万人を切ろうというところまで来ております。
人口イコール国力という大きいお話は置いといて、ただ、少子高齢化と人口減少は、私たちが日常生活を送る上で必要な社会基盤の維持をはじめとして、生活全般に大きな影響を及ぼします。
しかしながら、そのトレンドを反転させることは容易なことではなくて、他国においてもそうです。特に先進国においてそうですので、これは人類の到達点の一つかという気もいたします。
そういった中で、行政としてどのように課題に対応していくか。肝要なのは、必要以上に悲観的になることではなくて、しっかりとしたビジョンを持って、ただ、これまでにない対応を行政も議会も迫られるという認識に立って対応していくべきと御意見を申し上げました。
今回の陳情3件と学校の適正配置は、その最たるものであると思います。
たしか、練馬区全体の区民アンケートの中で、過小規模校の統合に対する理解度は9割を超えていたと思います。
ただ、対象が自らの地域の学校であったり、ましてや我が子が通学する学校だったら、当然、心が穏やかではないのは私もよく理解できるところであります。
繰り返しになりますが、そうはいっても、この現状において、子どもたちの学習環境、教育環境を維持、改善していくにはどうすればいいのかを第一義に考えて、念頭に置いて質問したいと思います。
根源的な質問ですけれども、なぜ適正配置が必要なのか、あと、その根拠について伺いたいと思います。
◎教育施策課長 今、委員がおっしゃられましたとおり、まさに現在、超少子化の傾向という深刻な状況がございます。
また、改善の見込みがない状況の中で、限られた人材、もしくは物をどのような形で運用していくのかという視点は非常に大事だと考えてございます。
その中の一つの考え方といたしまして、私どもは適正配置を進めるに当たり基本方針を定めまして、区民意見をお伺いしながら考え方をお示ししたものでございます。
適正配置が必要な理由でございます。学校におきまして、集団活動や行事が活発に行われて、児童・生徒が様々な人との関わりの中で学び、成長していくためには、学校には一定の児童・生徒数と学級数が必要と考えてございます。
特に、過小規模化が進行いたしますとクラス替えが困難になり、交友関係が固定化しやすい。また、配置される教員も少なくなるため、児童・生徒と教員の関わりも固定化されやすい。また、教員個人への力量の依存度が高まるといった課題の他、教員側から見ますと、教員一人当たりの公務負担や業務に関わる負担が増加し、その結果、児童・生徒と向き合う時間が減少するといった懸念が生じるといったことに関しまして、令和5年度に策定しました基本方針でお示ししてございます。
これらの課題に関しまして、私どもはこういった形をお示ししましたが、例えば、文部科学省が作成した手引きでも、こういった課題は同じように記載されてございます。
こういったことを踏まえまして、よりよい学びの実現に向けまして、学校教育の充実を図り、児童・生徒に良好な教育環境を提供するために、私どもは適正配置を進めていくと考えてございます。
◆福沢剛委員 私も、この課題に向き合うのに改めて調べてみました。
実は、我が国で公立学校の統廃合が始まったのは60年前です。今、教育施策課長の御答弁にもありましたように、それから数回にわたって、文科省が学校統合に関する手引きや方向性を通達してまいりました。
学校教育において、児童・生徒の資質や能力を伸ばすために、学校にある程度の規模を確保し、多様な意見に触れたり切磋琢磨し合ったりすることが大切だということに、皆さんも異論はないと思います。
国は、まず昭和32年に、初めて学校統合の手引きを作成して、翌年に小中学校の学校規模の標準を定めました。その学校規模の標準は、中学校は12クラスから18学級で、今と変わりありません。
ただ、その後、恐らく人口の少ない地方から始まったのでしょうけれども、学校規模の適正化を重要視するあまりに少し無理な学校統合が見受けられたことで、昭和48年には、地域の理解を得て統廃合は進めるべき、また、小規模校を存続させた方がよい場合があることも考えなければいけないと通達されました。
その後、通達によって小規模校は減少して、標準規模を目指す学校が増えてきている形になりました。
平成27年になって策定された公立小学校・中学校の適正規模、適正配置等に関する手引きにおきましては、主に、学校規模の適正化や適正配置、通学条件が見直されまして、小学校は4キロメートル、中学校が6キロメートル以内はそのままですけれども、通学時間の基準が加えられております。
それで現在に至るわけでありますが、行政側の、学校統廃合、適正配置に対して、そうあるべきであるという理由は、今、教育施策課長の答弁と私が申し上げた話の中で包含されていると思います。
課題克服のために行う。ただ、学校現場の声も当然大切なわけです。学校からは、どのような声が上がっているか、教えていただきたいと思います。
◎教育施策課長 委員がおっしゃられましたとおり、国からもそういった動きがある中で、私どもは様々な場面で、校長からの声も聞いてまいりました。
どこの学校というわけではございませんが、人間関係が固定化してくると、何かトラブルがあったときに学校に来づらくなってしまう。また、クラス替えが困難な状況になりますと、転校したいといった相談が毎年のようにある状況。また、1学年1学級という状況ですと、学年を担当するのも一人の教員になります。そうした場合は教員同士の相談が困難になるので、少なくとも二、三人で相談できる体制が欲しいといった声を聞いてございます。
◆福沢剛委員 私は今、江古田地区に在住しているわけですが、御案内のとおり、区で改築を伴う施設一体型の小中一貫教育校の整備が行われています。
江古田地区は北側が板橋区、東川が豊島区、南側が中野区と新宿区に隣接しておりまして、隣接地域の学校のほぼ全てで統廃合が進んでいます。
そういった状況の中で、学年単学級の学校に子どもを進学させたくないという理由で、私もしばしば御相談を受けたことがございます。特に今、整備中の旭が丘小学校から直線距離にすると200メートル離れていない豊島区の桜小学校へ行くにはどうしたらいいかといったお話までいただいたことがあります。
私はいつも、練馬区のお子さんだから、ぜひ、練馬区にというお答えを返すけれども、ただ、保護者の皆さんとしては切実な問題であろうかと思います。
一方、これまでに寄せられた御意見を拝見すると、小規模校にもメリットがあるわけです。適正規模になると小規模校のメリットが失われるのではないかと心配する向きもあります。その点に関しては、どのようにお答えなさいますか。
◎教育施策課長 先ほど、計画案でも御説明を申し上げましたけれども、小規模校にもメリットがあるといった御意見を踏まえまして、計画にも記載させていただきました。
例えば、メリットに関しましては適正規模になった後も継続できるように取り組んでいくと考えてございます。一人一人の学習内容の定着状況を把握しやすいことに関しましては、学級数が増えることによりまして、配置される教員数も増えます。教員の分担による習熟度別の少人数指導なども実施しやすくなることから、学習状況の把握も可能であると考えてございます。
また、異年齢の学習活動が組みやすいことに関しましては、生徒数が増えることによりまして、例えば、部活動や委員会活動の種類が増えることも期待できると考えてございます。それをもって異学年の交流をより活性化していく手だても可能かと考えてございます。
また、一人一人がリーダーを務める機会が多くなることに関しましては、学校行事ごとにリーダーを分担することで、特定の生徒に負担をかけずに、多くの生徒が活躍できる機会を設けていくといった指導方法の工夫は可能と考えてございます。
こういったことから、適正規模となった後も継続できるように取り組んでまいりたいと考えてございます。
◆福沢剛委員 小規模校のメリットは適正規模校であっても享受できる、小規模校だけでしか享受できないわけではないというお話だったと思います。
学校の統廃合が行われる目的としては、今、教育施策課長が答弁なさったように、教育活動の多様化、豊かな人間関係の獲得、社会性の向上などを促すことにあります。
子どもたちにより選択肢を増やしてあげるのは非常に肝要であろうかと思います。特に、教職員の皆さん方に対しても教育指導や教職員へのよい影響がもたらされることも考えられます。
特に子どもたちに関しては、規模が大きくなることで他者とのつながりが広がり、コミュニケーション能力が高まる。集団遊びが可能になり、外遊びが増える。集団での振る舞いを身につけ、社会性が育つ。人数が増えることでクラス替えが可能になり、人間関係が固定されない。他の児童・生徒や多数の教員の意見、考えに触れ、多様性が身につく。そして、僕が個人的に一番大切だと思うのは、健全な競争を促し、向上心が高まり、たくましさが身につく。
また、学校の先生の教育指導面のメリットとしては、集団授業だけではなく、少人数グループの活動も当然可能になるわけでありますし、それによって指導方法の幅が広がる。児童・生徒からの多様な意見を引き出しやすくなり、授業の質が上がる。体育科のチーム競技や音楽会の合唱、合奏など、集団活動の実施が可能になる。中学校においては、生徒のニーズに応じた部活動が運営できるようになる。運動会や文化祭など学校行事に活気が出て、教育効果が上がる。教員数が増えて教員同士が切磋琢磨することができる。今、教員の働き方改革を進めていただいておりますけれども、教員が出張したり、研修を受けることができる。
また昨今、行き詰まり感が見えておりますPTA活動に関しても、保護者一人一人の負担が軽減されるといったメリットが挙げられるわけであります。
ぜひ、こういったメリットを改めて皆さん方に伝えていただいて、計画を進めていく一助にしていただきたいと思います。
次に、計画策定に向けた進め方について確認させていただきたいと思います。
適正配置実施計画は、当初は今年3月に策定予定であったと記憶しております。なぜ、この時期に計画案を示すことになったのか、お答えください。
◎教育施策課長 まず、昨年12月に計画素案を公表し、その後、1月に各対象校で説明会を開催してございます。
その際に、豊渓中学校と光が丘第一中学校の統合・再編に関しましては、再度、説明会を開催してほしいといった御要望がございました。したがいまして、当初の予定を変更いたしまして、改めて豊渓中学校で説明会を開催してございます。
また、説明会では聞きたいことが聞けないので、個別に話を聞けるような機会を設けてほしいといった御要望を説明会等においていただきました。保護者に対する個別面談、オープンハウスを実施することによりまして御要望にお応えしてございます。
今回の保護者に対する個別面談などにおきまして、計画がどうなるか分からない現在の状況では、子どもの将来設計が描けないので早く決定してほしい。決定されたことに対して、これからどうするのか考えることに時間を使いたいといった意見を多くいただいてございます。
9月に入りますと6年生の保護者に対しまして中学校の学校案内を配布いたしまして、10月中旬に選択希望票を御提出いただくことになります。これ以上判断を遅らせることは、保護者の方々の混乱を招いてしまうと考えてございます。
したがいまして、これまでいただいた御意見の中で取り入れられるものは取り入れた上で計画案を作成してございます。
◆福沢剛委員 また、今回の陳情3本の中で、今、教育施策課長がおっしゃった合意が得られていないと主張されているものがございます。
このことについては、どのようにお答えなさいますか。
◎教育施策課長 適正配置に関しましては、まず、令和5年度に基本方針を策定いたしまして、今後の検討に関する考え方をお示ししました。
基本方針に関しましては、素案の段階で区民意見反映制度によりまして御意見を伺った上で策定してございます。
この基本方針の考え方に従いまして、昨年度、全校について検討を行いまして、昨年12月に実施計画(素案)を公表したという経過でございます。
計画素案の内容に関しましては、保護者や地域の皆様方に御理解いただくために、区民意見反映制度による意見募集を行った他、先ほど来、御説明を申し上げてございます、説明会を開催いたしました。また、各学校で児童・生徒に周知し、タブレット端末から子どもの意見を募集してございます。
特に豊渓中学校の統合・再編に関しましては、再度の説明会を開催しました。また、保護者や地域の皆様に関する個別説明を実施してございます。
その他、反対意見を寄せられている方々にも様々な機会でお会いしまして、個別の話合いの御要望に対しても対応させていただき、御理解いただけるように、丁寧な説明に努めてきたと考えてございます。その上でいただいた意見について取り入れられるものは取り入れて今回の計画案を作成してございます。
一方、統合・再編後におけます地域振興の在り方、方策、また、避難拠点の対応、学校跡施設の在り方などに関しましては、統合までの間に準備期間を設けてございます。その間、地域の皆様方などと協議をしながら、区としてでき得る対応は十分に検討、実施したいと考えてございます。
◆福沢剛委員 最後におっしゃった地域の皆さんとの協議を、形だけでなく本当にしっかりと行っていただかなければいけない。後ほど改めて申し上げますけれども、よろしくお願いしたいと思います。
資料を拝見していると、陳情は反対意見ばかりがクローズアップされています。
先ほどお話ししたように、過小規模校のメリットである少人数学級での教育指導も、適正規模校であろうと創意工夫によって集団指導の中で受けることができることが分かったわけであります。
逆に言うと、過小規模校においては適正規模校における教育内容の指導が受けづらい部分があるわけであります。そういったことも含めて、賛成なさっている方の意見はどういったものがあるのでしょうか。
◎教育施策課長 御意見に関しましては、資料3でまとめたものでございます。
このうち賛成の方々の御意見は、例えば学級数、学校規模、諸活動の活性化が必要といった理由は十分理解できた、小規模校では人間関係が難しい、部活動が少なく運動会での声援も少ない、また、子どもが過ごすにはある程度の規模を希望する、生徒数のデータを見たら維持することは困難だと分かったといった御意見などをいただいてございます。
また、多くの保護者からの御懸念に関しましては、通学時の負担増がございました。
私どもといたしましては、統合・再編の基準の一つである通学距離が、中学校の場合は直線距離で2キロメートル程度と定めておりますので、他校などの状況を鑑みても、徒歩通学が可能な距離であると考えてございます。
しかしながら、これまでよりも通学時間がかかるのは負担である、もしくは自転車通学はできないのかといった御意見が多く寄せられましたことから、現在よりも通学距離が遠くなる地域に居住する生徒に対しましては、交通ルールの徹底やヘルメット着用などのルールを定めた上で、御希望の方には自転車通学ができるようにしてございます。
この他、過去の事例では統合2年前から認めていた新入生の指定校変更に関して御意見を踏まえて3年前にしました。
また、光が丘第一中学校を知る機会を充実して実施することによりまして、生徒や保護者の皆様が選択判断できるようにするということに関しましても、保護者の皆様からの御要望を踏まえて実施するということでございます。
これらの対応によりまして、保護者の方や多くの方に御理解いただけたものと考えてございます。
区の意見や考え方を御覧いただいても、2回目の説明会以降の御意見では、通学距離の御懸念については減少し、逆に、自転車通学はいつからできるのかなどの御質問が多くなったことがお分かりいただけるかと思いますが、そういったことを表しているのかと考えてございます。
◆福沢剛委員 他にも、区民意見の中で、特に豊渓中学校においてはコミュニティ・スクールの第一号としてスタートを切ったばかりではないかという御意見があります。
このことについて、区の見解はいかがでしょうか。
◎教育施策課長 まず、豊渓中学校の保護者や地域の皆様方には、学校運営協議会におきまして、学校運営に多大なる御理解、御協力、御支援いただいてきたことに関しましては、深く感謝申し上げる次第でございます。
また、御尽力いただいてきた方々が、今回の計画案に抱かれたお気持ちに関しては、本当に申し訳ないと思ってございます。
しかしながら、昨年実施した区の将来推計におきまして、現在だけでなく20年後に関しましても過小規模の状況は見込まれます。また、学校の改築時期の判断時期を迎えてございますし、長寿命化改修も不適という調査結果が出たことを鑑みまして、今回こういった計画(素案)を公表したところでございます。
将来にわたりまして学校教育の充実を図り児童・生徒に良好な教育環境を提供するためには、適正規模を確保するとともに、学校の適正配置を行うことが必要と考えてございます。
学校運営協議会につきましては、今後、全区展開をしていく方針でございます。したがいまして、学校運営協議会あることをもって適正配置の対象から外すことはできないものと考えてございます。
活動に大変感謝し、頭が下がる思いはございますけれども、引き続き、地域の皆様方には隣接の旭町小学校をはじめとした学校運営に御協力いただけるよう、今後も丁寧に御説明し、御理解いただきたいと考えてございます。
◆福沢剛委員 私も、学校運営協議会の存在が、適正配置の対象校の例外となる要因でないことは理解できます。
これまでの経緯で、スタート校として豊渓中学校を選定した以上、当事者の皆さんが意外性を感じるのは仕方がないというか理解できますので、しっかりとした丁寧な対応をしていただきたい。
今、教育施策課長の答弁の中でも、複合的な要因もあって将来の見通しがはっきりと立たない部分があったとあります。正直、それは教育委員会側の言い訳と取られても仕方がない部分もございます。そういったことを外に発信しなくても済むように、今後はしっかりと計画を立てていただきたいと思います。
他の賛成意見の中にもあったように、特に統廃合後の閉校した学校の跡活用について、セットでプレゼンテーションしてくれないかという御意見がございます。私もそのように感じています。
取りあえず学校は閉校させてくれ。その後のことはそれからだというのでは賛成しづらいという御意見があるのも仕方ないと私も感じます。今後は、その辺を改善していただきたいと思います。
時間を取り過ぎましたので最後にいたします。
私は、平成31年3月に、光が丘第四中学校の卒業式と同時に行われました閉校式に議長として出席いたしました。閉校式に出席するのは初めての経験だったのですが、35年の歴史を閉じる閉校式で25人の卒業生は立派に巣立っていきましたけれども、送ってくれる在校生が一人もいない。
当時は、生徒や保護者、地域の方も納得済みで学校運営をなさっていたと思いますけれども、思春期に入ろうとする子どもたちが、たった25人で広い学校校舎やグラウンドの中で1年間生活していたことを思うと非常に切なくなりました。これを強要していいのかと強く思った次第であります。
昨今、マスコミをにぎわしていますように、例えば、女子短大の6割以上が定員割れを起こしている。半数の私立大学は経営難に陥っている。女子大の中には共学化を図って生き残りを図ろうとしているといった話がございます。
一昨日の日本経済新聞の電子版だったと思います。大阪では、これから15年かけて府立高校を2割削減しなければならないという話が掲載されていました。
義務教育段階での私立学校の無償化は考えにくいわけでありますが、私立の中高一貫校で無償化が始まってしまうと、公立学校の適正配置、統廃合にますます拍車がかかってしまうのではないかと危惧するところでもあります。
学校のお話ばかりしましたけれども、私も当然、なくしていい学校など1校もないと考えております。
しかしながら、冒頭で申し上げたように、これまでとは違う対応を、行政も我々議会も迫られている。私自身としては、責任ある結論に導かなければいけないと考えておりますので、陳情3本に対してもじっくりと検討した上で、会派で諮って結論を出していきたいと思います。
統廃合で学校がなくなることへの地域の影響は、恐らく教育委員会がお考えになっている以上に大きいものだと思っています。これまで学校が地域において果たしてきた役割が全くなくなってしまう可能性も出てくるわけであります。その辺は地域振興課とも跡施設の活用を含めてしっかりと考えていただいて、教育委員会としても、その地域に子どもがいなくなるわけではありません。学校なき後の地域の有りようをどのように考えていくか、課題解決の方向を検討することが大切だと思います。
◆かわすみ雅彦委員 時間も時間なので。
私は、基本的に統廃合はやむなしという考えです。と申しますのも、今、福沢委員から様々な御説明があったとおりでございます。
ただ、お考えになっていただきたいのは、地域の分断、避難拠点の問題等を考えると、避難拠点として存在していた学校がなくなってしまった。これから災害があったときにどうするのかということも含めて、地域の課題として大きな問題であります。
また、町会の問題があります。今、町会の加入率が非常に低いと町会から言われていることを考えますと、学校は地域のコミュニケーションの場の主体でありまして、それをなくすということは地域の分断にも非常につながっていくわけです。それをよく考えていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
◎教育施策課長 今回、計画(素案)を作成・公表し、計画(案)という形で本日御説明してございます。
これまでの一連の検討は、全庁的な組織の中で、企画部門、危機管理部門、都市整備部門が入った中で行ってまいりました。
その中で、今お話のございました避難拠点に関しましては、学校の適正配置にかかわらず、その機能を地域に確保することは当然という認識は庁内で共有してございます。
これにつきましても、これまで防災関係部署と連携してございます。今後は統合・再編までの準備期間に、しっかりと地域の皆様方の御意見を聞いてまいりたいと考えてございます。
また、町会のお話がございました。学校が地域コミュニティの重要な拠点であることも認識してございます。
したがいまして、今後そういったものを中学校によらない地域振興策の在り方も含めまして、跡施設の在り方も地域の皆様方の御意見を真摯にお聞きして、私どもも全庁を挙げて検討してまいりたい。現在も共有してございますし、今後は進めてまいりたいと考えてございます。
◆かわすみ雅彦委員 分かりました。
前川区長は今、第三次みどりの風吹くまちビジョン。つまり、練馬区をもっと活性化して、人々が集まるような施策を実施、実行しているわけです。
例えば、そのいい例が石神井エリアでございます。石神井は子どもたちが多くなってきて、過大規模校が出ています。
一方で、今回の地域は非常に子どもたちの減少化があります。これを何とかするのが行政の仕事だと思うと、こういう学校をなくしてしまっていいのかという疑問が私の中では出てくるのです。
前川区長が言っているのだから、こういうものをきちんと考えて、福沢委員がおっしゃったとおりでございますが、豊渓中学校を後々どう活用するのか。
前川区長は、町会の皆様は地域の最大のパートナーと言っています。それをよくお考えになって、その上で、子どもの教育の観点から今回は致し方ないと考えつつも、地元の方の思いをしっかり受け止めて、きちんとやっていただくことを要望して終わります。
◆吉田ゆりこ委員 ありがとうございます。まず、陳情104号について質問します。
適正規模の基準については資料1の7で説明がありましたけれども、再度確認したいと思います。
理由の(2)に、学校教育法施行規則第41条の「小学校の標準学級数」を練馬区の小中学校の適正規模に「読み替えている」とあります。これは実際どのように決定されたのか教えてください。
◎教育施策課長 私どもが中学校の「適正規模」を「12~18学級」としている理由でございます。
学校教育法施行規則を踏まえて区の適正配置検討委員会で検討して、このような形で定めてきた状況でございます。
しかしながら、理由のところでは学校教育法施行規則の第41条における小学校の規定を読み替えたとございますけれども、中学校に関する規定といたしまして第79条がございます。こちらで、第41条を含めた規定について中学校に準用するとされていることも踏まえて、区としての適正規模を定めてきたところでございます。
◆吉田ゆりこ委員 また、(3)には小中一貫校の「適正規模」を「18~27学級」と、説明もなく独自に定めた、国も基準を設定してないとあります。この辺のことも教えていただけますか。
◎教育施策課長 区におけます小中一貫教育校の適正規模の基準といたしましては、「18~27学級」としてございます。
こちらにつきましては、学校教育法施行規則におきまして、小中一貫の義務教育学校という制度で標準規模が定められてございます。こちらを踏まえて、区の小中一貫教育校の適正規模を設定してございます。
理由でございますけれども、義務教育学校と同じく小中一貫であること、また、義務教育学校も、私ども区の小中一貫教育も、校長は1名で運用してございまして、義務教育学校の規定を踏まえて「18~27学級」と定めたものでございます。
このことに関しましては、令和5年度に策定いたしました基本方針におきまして、1名の校長で運営上支障がない1学年に3学級を基本に「18~27学級」とする旨の説明を記載してございます。全く説明しないということには当たらないと考えてございます。
◆吉田ゆりこ委員 両方共、国の基準に沿って、区の状況も鑑みて決定したことが分かりました。
次に、陳情第105号と陳情第99号について質問させていただきます。
まず、豊渓中学校のコミュニティ・スクール協議会第1号として立ち上げられました。多くの方の御協力を得て運営されてきて、今、軌道に乗った最中で計画が発表されたこともありまして、当然のことながら動揺が起こり、いろいろな意見が出るのは想像できることであります。
先ほど、学校運営協議会での承認事項の規定の中に説明の内容がないということも説明がございました。
とは言っても、コミュニティ・スクールを立ち上げたこともございますので、老朽化で長寿命化ができないこと、また、今後の少子化の見通しなど、やむを得ない事情があることを、できるだけ地域住民の方々や町会・自治会をはじめ、コミュニティ・スクールの協議会の皆様方と緊密に連携が必要であったのではないかと私は思っております。
先ほど、そのような質疑において答弁がございましたので答弁は求めませんが、今後はこういったことも考えられると思いますので、計画を作る際には、先々のこともしっかりと考えながら作っていただきたいことを要望させていただきます。
また、陳情第105号の要旨の2番に、見直しに当たっては学校統廃合計画に地域住民の声を反映してほしいとありました。
これに関しては、区民意見反映制度に基づきまして、自転車通学を可能にしたことや、指定校変更が今まで2年だったのを3年にしていただいたこと、また、小規模校のメリットも追記してくださったことは評価できる内容かと思っております。
ただし、地域住民の方は、この中学校を中心にいろいろな行事が行われております。豊渓中学校の学校案内を見ると本当に多くの事柄が行われています。そういうことを鑑みますと、今後の準備期間、また、跡施設の活用について、今後も地域住民の方々の意見を重視して取り入れてくださいますように要望させていただきますが、いかがでしょうか。
◎教育施策課長 先ほども御答弁を申し上げましたけれども、令和11年4月に予定してございます統合時期までの間を準備期間と考えてございます。
そういった中で、地域で御懸念の地域振興の在り方等々に関しましては、跡施設の在り方といった御意見も多々あろうかと思ってございます。
そういったことをしっかりとお伺いするとともに、庁内に持ち帰りまして、全庁を挙げて検討していくことはしっかりとやってまいりたいと考えてございます。
◆吉田ゆりこ委員 ありがとうございます。
学校の統廃合についてはこれから保護者の方、地域住民の方、また、生徒自身の問題として大変重要であると考えております。我が会派としても、今後は慎重に検討した上で審査してまいりたいと思っております。
◆のむら説委員 ありがとうございます。
本統廃合計画に対して、反対の立場から3本の陳情が出ている。さらに、トータルで1,989人の陳情も添えられているのを重く受け止めて、陳情の願意に賛成して、後押しする立場で質疑させていただきます。
まず、資料1-1に今後の予定が記載されています。
住民説明会の開催が一切書かれていないです。これまで住民の皆さんがさんざん要求してきた説明会は今後しないおつもりですか。
◎教育施策課長 先ほどから御説明を申し上げてきましたとおり、私どもは過去に2回の説明会をやりました。特に2回目の説明会に関しましては、御要望を踏まえて実施してまいりました。
その後、説明会という形式ではなかなか意見を言えない、聞きたいことが聞けないといった御要望がございましたので、個別の対応をやってまいりました。こういった形で進めてまいりましたので、説明会自体の開催は考えてございません。
ただ、今後の説明の在り方に関しましては、個々の御要望を踏まえながら今後も検討してまいりたいと思ってございます。
◆のむら説委員 これまで2回の住民説明会を豊渓中学校で行って、御存じのようにさんざん紛糾して、多くの批判が相次いだということです。
その後の個別説明会についても様々な意見が出たことは御報告にあったとおりです。
私が行った2回の住民説明会の中でも、住民合意ができていないから3回目もやってくれという要望が大きかったのは放置ですか。
◎教育施策課長 私どもは、3回目の説明会をやってほしいといったお声よりも、個別に説明してほしいといったお声を聞いてございます。それに基づきまして、これまで個別の対応をやってまいりました。
今後の説明を求められた場合の対応に関しましては、その内容を踏まえまして検討してまいりたいと考えてございます。
◆のむら説委員 今回、区は統廃合計画を素案から案に格上げしましたけれども、地域住民との関係においては、まだ区はスタートラインにも立っていません。そういう認識はありますか。
◎教育施策課長 私どもは、先ほど来申し上げてきたような経過をたどって、本日計画をお出しいたしました。素案をお示しし、そこに対する御意見をお伺いするというスタンスで、真摯に御意見をお伺いしてきたと考えてございます。
その中で、取り入れられる意見に関しましては取り入れさせていただき、計画(案)を策定してございます。
一方、御懸念の地域の盛り上げ方に関しましては、先ほどの答弁と重なりますけれども、今後は地域の皆様方の御意見をお伺いしながら、さらなる検討を進めて、しっかり対応してまいりたいと考えておる次第でございます。
スタートラインに立っていないということではないと考えてございます。
◆のむら説委員 今後の予定については、令和7年度~8年度にかけて準備会の設置と書いてあります。住民説明会の中でも、住民合意なくして準備会設置を進めるなという意見が大勢でしたが、聞いていましたか。これについてはどのような見識ですか。
◎教育施策課長 繰り返しになりますけれども、私どもは素案を公表し、御意見をお伺いし、取り入れられるところは取り入れた上で、今回計画案を策定してまいりました。
そういった意味で、御理解いただいた部分も多々あると認識してございます。
したがいまして、今、計画(案)をお示ししておりますけれども、これを計画化させて、その上で、統合に向けた準備会を実施してまいりたいと考えてございます。
これとは別に、先ほどの地域の振興策に関しましては、地域の方々の御意見をお伺いしながら検討していきたいと考えてございます。
◆のむら説委員 区の計画を強行していくアリバイ的な意味合いで住民説明会や準備会なども設置するようにしか思えません。
本計画は、進め方そのものから横柄であり、不遜な区の態度がすごく表れていると思います。地域の住民の皆さんも、そう思っていると思います。
だからこそ、先ほど自民党からも地域との協議をしっかりやれ、なくしていい学校は一つもない、地域の分断や避難拠点の問題などがすごく強調されたわけです。
与野党を問わず、計画の中身はさておき、進め方に対して大変な不信感があるわけです。まず、そこはしっかり反省してほしいと思います。地域住民との間でも、そこは改めてしっかりと強調しておきます。
今回、素案から案になりましたけれども、これまで区が計画の前提としてきた20年後の推計や適正規模、また、学校の老朽化や運動場の面積の基準など、様々な根拠を示してきました。さらにはクラス替えができない、部活動が制限されるなど、とりわけ小規模校のメリットだけを強調した必要性を主張してきたわけです。
本来なら、先ほどもあったように、今日的な知見に基づく小規模校のメリットも含めて併記して、ニュートラルな判断材料を住民に説明して示すのがフェアな形です。コロナ禍も経て、我々は、改めて目が向けられた教職員と児童・生徒への人間的なふれあいや、個別指導の面での教育上の利点などを踏まえた計画に反映させていかなければならないと思います。
このたび案になって、改めて小規模校のメリットが追記されました。これによって計画がどのように変わっていくのですか。
◎教育施策課長 小規模校のメリットに関しましては、課題ということで御意見を記載しております。これにつきましては、第一次の基本方針からこういった形の記載でございますので、それを踏襲する形で今回も方針を策定してきた次第でございます。
今回、メリットを記載しないのはおかしいといった御意見がございましたので、きちんと明記した。より分かりやすくするためにも、適正規模の確保は必要といった記載の変更を行ってございます。
計画につきましては先ほどお示ししたとおりの内容でございます。
先ほど他会派の委員にも御説明を申し上げましたとおり、適正規模になってもメリットがなくならないように、継続した取組を実施してまいりたいと考えてございます。
◆のむら説委員 住民の皆さんの声に押されて、小規模校のメリットを追記したことは歓迎します。しかし、計画の大勢には何ら影響を与えない、反映させない、私には本当に申し訳程度の動きとしか見えません。
もう一回、住民合意に立ち返ります。区は、これからも住民等の理解を追求する、丁寧な説明をするとおっしゃってきて、先ほどこれまで何をやってきたかという変遷が御紹介されました。区がやってきたことはそれでいいです。
しかし、地域の住民がそういった区の動向にどれくらいついてきているかという自信はどのくらいありますか。
◎教育施策課長 こちらに関しましても、先ほど資料3で御説明しましたとおり、説明会等々でいただいた御意見を踏まえまして、区の対応を検討してございます。
これも繰り返しなりますが、その中で、自転車通学、もしくは避難拠点の体育館を残す、指定校変更を3年前に前倒しするといった、取り入れられるところは取り入れた上で計画案を策定することによりまして、2回目の説明会以降で寄せられた意見に関しましては、そういった御懸念は明らかに減ってきていると認識してございます。
◆のむら説委員 今おっしゃった通学路の話などは、計画そのものに対してみれば、言ったら悪いけれども些末な話で、本筋の話ではないです。地域住民の方々は、何より計画そのものに反対しているわけです。その理解がないことに、いまだ住民の皆さんは憤慨しているわけです。
3本の陳情を出したうちのお一方で、豊渓中学校統廃合を考える方が、この間、地域の住民にアンケートをなさっていることは御存じですか。
◎教育施策課長 陳情を出された方が地域でアンケートをお取りになったことに関しましては、本日の深夜0時過ぎぐらいに、私どもの課にメールが届いて知りました。
◆のむら説委員 その中身についても伝わっていますか。
◎教育施策課長 メールの本文と同時に添付ファイルがついてございましたので、アンケートの内容自体は入手してございます。
◆のむら説委員 この考える会の方々は、8月10日から地域に対してアンケートをやっています。これは区がやらないから、やむにやまれずやっています。
回答は、10日余りで80件近くが集まっていて、大半が否定的な意見です。例えば、これは一端ですが、地域に学校は必要だから、子どもを遠くの学校に行かせるのはおかしい。小中学校は近隣にあるべきで、地域に見守られて児童を安心させて通わせたい。子どもの数を減らすと子育て世帯の地域外流出につながって、地域活性化の妨げになる。地域の意向を聞くことなく数字だけを理由に進めている。素案を出す前に合意形成を図るべき。
こういったリアルな声が、区の職員の心や気持ち、計画策定にどれだけ入っているのかすごく不安であり、不満です。こういった声は皆さんの職務の中にどれぐらい影響を与えているのですか。いかがですか。
◎教育施策課長 今御紹介いただきましたアンケートにつきましては、本日の深夜0時過ぎにメールをいただきました。私も10時から本委員会に参加してございますので、内容を拝見できる時間はございませんでしたので、ななめ読みのような感じになってございます。
メールには、匿名アンケートをしているといった記載でございました。
ただ、どのような対象に、どういった形で行ったのか、仔細部分につきましては、特段の記載がございませんでしたので不明でございます。これをもって、私どもがアンケートに関する見解を申し上げられる状況ではないと考えてございます。
一方、私どもはこれまでの説明の機会、御意見を伺う機会で様々な御意見をいただいてまいりました。そこでは賛成や反対も様々な意見がございました。それに関しましては、本日の資料3でお示ししてございます。
そこに私どもの対応については記載してございます。私ども、そういった声には真摯に検討してまいったと考えてございます。
◆のむら説委員 ぜひ、しっかりと受け止めていただきたいと思います。
今回の統廃合計画は、区が2017年に国の方針に基づいて区立施設の総量やコスト削減を求める公共施設等総合管理計画の中の一計画です。
これは何より、区立施設をなくしていく方向に他ならないと思います。
伺いたいのは、練馬区の公共施設のうち、小中学校の延床面積が占める割合を教えてください。
◎学校施設課長 今、具体的な数字は持ち合わせておりませんけれども、練馬区内の公共施設に小中学校が占める割合は半数以上だったと記憶しております。
◆のむら説委員 私の認識も50%以上だったと思います。
まさに、今回の統廃合計画は、公共施設の延べ床面積を減らしていくという公共施設等総合管理計画に基づいています。今回の豊渓中学校もしかり、谷原保育園もしかり、中村敬老館もしかり、大泉学園町の福祉園もしかり、この一環として行われているわけです。
区は否定されると思いますけれども、豊渓中学校も、50%以上を占める小中学校の床面積を減らすための一つの計画であることに他ならないということは、私は強調しておきます。
子ども基本法第3条では、「全てのこどもについて、その年齢および発達の程度に応じて、自己に直接関係する全ての事項に関して意見を表明する機会および多様な社会的活動に参画する機会が保障されること」と記してあります。まさにこれは地域住民を無視して、子どもたちの意見も無視して、その子どもたちの将来も無視しながら、区のこういう経済効率性の下で進められている身勝手な計画であるということは最後に強調しておきます。
最後に、1点、事務的な話だけ質問をさせていただきます。
通学路の変更によって、光が丘公園の外周に沿う形で登下校される方々が出てきます。
その中には自転車を用いる方々もいらっしゃると思います。特に光が丘公園の北側は、冬の雪や雨の日などは氷になって、それが北側だから溶けづらいという危険性は地域の父母からすごく指摘されているところです。
区の対応はどういうお考えがあるのか、最後に伺って終わります。
◎教育施策課長 まず、先ほど公共施設等総合管理計画に基づいて施設を減らすための計画だというお話がございましたが、それは全く当たらないということは申し上げたいと思ってございます。
こちらは、確かに整合を図っていくと基本方針や実施計画に記載してございます。行政でございますので、最大の効果を上げていくことは必要な観点と認識してございますが、そうではなくて、今回の適正配置は、あくまでも、子どもに対する教育環境の充実、継続を図っていくという目的から行うものでございます。
このことに関しましては、教育子育て大綱にも、それによって学校規模に差をつけないといった記載をしております。それにのっとった形で実施しておるということは申し上げたいと考えてございます。
また、子どもの意見に関しましてもパブリックコメントを行ってまいりました。それに関しましては、校長会で周知いたしまして、児童・生徒用タブレットにブックマークを貼りまして、先ほど御紹介したとおり、そこから意見をお寄せいただきました。
その中で、距離が遠いといった御意見を多々いただきました。これに関しましては、自転車通学等々の対応を取っていくというお答えをしてございまして、決して聞いてこなかったということではないと認識してございます。
また、交通安全に関しましては、計画(素案)、計画(案)にも記載してございますけれども、中学校でございますので、通学路の設定がございません。
しかしながら、自転車通学も含めて行っていただくことがございますので、交通安全対策、防犯対策に関しましては、学校と連携し、また、私どもの目でもきちんと状況を把握いたしまして、危険がないように、軽減できるようにということで、これは重い課題と受け止めてございますので、しっかりとやってまいりたいと考えてございます。
◆岩瀬たけし委員 今の陳情第99号、陳情第104号、陳情第105号について、豊渓中学校の統廃合について、この間、練馬区から非常に長い説明をしていただいた。
でも、一番大事なことについての説明がないのです。それは何かというと、保護者や地域の住民から合意や理解がきちんと得られたのか。そのことについて真正面から答えられておりません。
練馬区はこれまでも、平成27年の文部科学省の公立小学校・中学校の適正規模・適正配置に関する手引きを引用しながら、何と言ってきたか。
学校の適正規模・適正配置の検討については行政が一方的に進める性格のものではなく、保護者や地域住民の十分な理解と協力を得て、丁寧な議論を尽くすことが必要である。
これは文部科学省が言ってきたわけです。
練馬区は、これまで説明をしてきたと言っているけれども、しかし、そこで住民の理解が得られたのかは全く別の話です。
そして、今現在、何が起きているかというと、この平成27年の手引きができてから10年が経過している中で、国は今、改定を検討しています。このことについて練馬区は把握していますか。
◎教育施策課長 国で統合・再編に関する検討を行っているのは認識してございます。
◆岩瀬たけし委員 区も認識されているということなので、はっきり申し上げます。
現在、国は「令和の日本型学校教育を推進する学校の適正規模・適正配置の在り方に関する調査研究協力者会議」を開催して、新たな検討を行っているのです。
8月8日に、その中で何を言ったかというと、統廃合に対しては、地域、保護者、子ども等の関係者の参画を得ながら検討し、対話と議論のプロセスを大切にすること、そして、地域住民が自分事として考えられる仕組みづくりが必要であると明示しています。
では、練馬区は、今回の豊渓中学校も含めて、国の見解、そして、こういった基本原則をどのように位置づけているのか、お答えください。
◎教育施策課長 手引きに関しましては、保護者や地域住民の方と共通理解を図りながら考えていくことが記載されていることは認識してございます。
一方で、合意形成というお話がございましたけれども、この手引きでは明確な定義がされていないといった認識もしてございます。
この文部科学省の手引きでは、学校規模の適正化に関する基本的な考え方といたしまして、学校規模の適正化の検討は、様々な要素が絡む困難な課題だが、あくまでも児童・生徒の教育条件の改善の観点を中心に据え、学校教育の目的や目標をよりよく実現するために行うべきものとされてございます。
そういったことがございますので、私どもは、計画(素案)の策定後、説明会、保護者への個別面談等々、もしくはその他の個別対応を行いまして、説明、御意見をお伺いしてきました。
その上で、自転車通学、指定校変更の前倒し、跡施設の検討は今後になりますけれども、まずは、体育館を残すといった取り入れられるところは取り入れて計画(案)を策定してございます。
手引きでも、その上で、地域コミュニティの核としての性格への配慮ということがございます。学校が持つ多様な機能にも留意し、保護者の声を重視しつつ、地域住民の十分な理解と協力を得るなど、地域とともにある学校づくりの視点を踏まえた丁寧な議論を行うことが望まれるとなってございます。
したがいまして、繰り返しになりますけれども、これまで豊渓中学校が地域の拠点としての存在であったことは承知してございます。今回の陳情でも、地域の衰退を招きかねないといった御意見があることは承知してございます。全国的には、こういった学校によらない地域振興策で統合再編を行っている事例が多々ございます。
そういった事例も参考に、地域にふさわしいやり方、在り方につきまして、今後、地域の皆様方と協議しながら、それを検討、対応していきたいと考えてございます。
◆岩瀬たけし委員 今、練馬区もいろいろと説明してくださったのですが、結局、答えていないのです。
では、練馬区としては、住民や保護者の十分な理解や協力がもう既に得られたと考えているのですか。
◎教育施策課長 まず、先ほどの繰り返しになりますけれども、その手引きに書かれているような、学校が児童・生徒の教育条件の改善の観点を中心に据えといった議論に関しましては、これまで保護者からの要望を踏まえて取り入れられるところは取り入れてきたと考えてございます。
その上で、その地域のコミュニティの核としての性格も非常に重要だという認識がございます。これに関しましては、今後、協議してまいりたいと考えてございます。
◆岩瀬たけし委員 今後協議をするということも含めて、区としても理解が得られたとは考えていないわけですよね。
そして、陳情第105号でも言われているように、町会長であり、町会長代行であり、避難拠点運営連絡会の会長であり、コミュニティ・スクールの協議会の会長、まさに地域を代表している方々が陳情を出している。彼らが十分に理解していないし、協力できないということで陳情を出しているのです。
さんざんこの中でも、練馬区は法令を遵守すると言っています。これは国が言っている、あるいは文部科学省が出している方針にも明らかに反するものですが、それでいいのですか。
つまり、町会長も含め、たくさんの方が理解していない中で、なぜ進めるのか。その法的な根拠は何かあるのですか。
◎教育施策課長 法令とは違うと思いますけれども、まず、学校は教育の場でございますので、そこの教育条件の改善という観点を中心に据える検討をしろと記載されてございますので、そういったことで検討させていただきました。
その上で地域コミュニティの核としての性格への配慮を行うということになってございます。
これに関しましては、陳情で御懸念されている事項があることは重々承知してございます。これに関しましては、学校跡施設の在り方などにより地域振興の在り方も変わってくるかと思ってございます。
私どもは、跡施設ありきということではなく、まずは子どもたちの教育環境の在り方を踏まえまして、こういった計画(素案)を公表させていただきました。
こちらの計画を決定させていただいた後に、跡施設の活用も含めた地域振興の在り方、避難拠点の在り方等々に関しましては、地域の御要望を聞きながら、しっかり対応していきたいと考えてございます。
◆岩瀬たけし委員 結局、答えられていないのです。
今、国が新たに進めている方針の中でも、教育環境は、当然、大事です。ただ、それと併せて、地域、保護者、子ども等の関係者の参画を得ながら検討し、対話と議論のプロセスを大切にすること、地域住民が自分事として考えられる仕組みづくりが必要であると言っている。それを練馬区はできていない。
今の答弁の中でも、全くそのことには触れられないわけです。だからこそ、今これだけ多くの問題が起こってしまっているということを指摘せざるを得ません。
あともう一つ、学校運営協議会、コミュニティ・スクールについても、私は非常に大きな問題があると思います。
先ほど来の質疑の中で、コミュニティ・スクールの同意を得る、あるいは得ない、そのことについて法的な要件ではないという説明があったかと思います。ただし、説明は行ったという話だと思います。
まず、改めて伺いますが、コミュニティ・スクールからの同意はあったのですか。
◎教育施策課長 最初に、先ほどのお話になりますけれども、これまでの進め方におきまして、私どもは、そういった形で素案を公表して、御意見を伺ってまいりました。
そういったことからすると、全く参画していただいていないということとは違うかと考えてございます。しっかりと意見をお聞きして、御意見をお伺いして、対応できるところにつきましては計画案に反映させた次第でございます。
また、学校運営協議会に関しましては承認事項には当たらない。これにつきましては法令で定められてございますので、そういうところには当たらないという認識でございます。
ただ、一方、御理解をいただく必要があるとは考えておりますので、これまでも御説明にお伺いしてまいりましたが、承認事項ではございませんので、そこで同意を取るということはしてございません。御説明、御意見をお伺いしてまいったということでございます。
◆岩瀬たけし委員 ありがとうございます。
これまで、素案を公開して意見を聞いてきたので、参画はしていない。住民説明会や、あるいはパブリックコメントを行ったので、住民の参画は、一定、担保されているとおっしゃっていますが、それは国の考え方とは全く違うものです。
住民説明会というのは情報提供や意見聴取のための広聴の場であって、意思決定機関ではない。当たり前です。
パブリックコメントについても、行政手続法の中では、当然、提出意見の内容を十分に考慮する義務と、結果の公示義務を定めるだけで、もちろん、その中で住民の意見が反映されるかどうかは別に義務となっていない、決定要件としていないのです。
ですから、これは、今、練馬区がおっしゃったような、素案で住民の意見を聞いたというのは参画とは全く違うもの、それは国もおっしゃっています。
それは練馬区の見解として本当に正しいことなのですか。
◎教育施策課長 合意の在り方、共通理解の図り方につきましては、国でも、例えば意思決定をする機関を立ち上げるといった具体的な方策については言及されていないという認識でございます。
したがいまして、意思決定機関としての協議会等々は実施できてございません。
一方で、私どもは、御意見をお伺いして、それについて反映させる場ということで、区民意見反映制度に基づいて行ってまいりました。これは、区民参画の一つの制度であるという認識でございますので、参画していただいているものと考えてございます。
◆岩瀬たけし委員 今回の素案に対する意見は非常に多かったのです。その8割以上は豊渓中学校の統廃合に反対の意見だったのです。
その方々の意見は全て無視されて、全然、参画できていないということは私から主張させていただきます。
あとは、先ほどのコミュニティ・スクール構想について、もちろん法的要件はないけれども、区として説明して、ただ、当然、合意を取ることは必要がなかったということですが、合意は取れなくても、実際の構成員の方からの理解は十分に得られていると考えていらっしゃいますか。
◎教育施策課長 御説明をし、理解いただけるようにやってまいりましたけれども、先ほどの陳情にもありましたとおり、まだ懸念は残っていると認識でございます。
繰り返しでございますけれども、これに関しましては地域活動の在り方、地域振興の在り方になりますので、跡施設も含めて、計画決定後のお話かと考えてございます。そこはしっかりと、今後、協議してまいりたいと考えてございます。
◆岩瀬たけし委員 結局、決定後の話ということになっています。
これはもちろん法的な事項ではないにせよ、先ほど練馬区がおっしゃったように、統廃合を行うかどうかの合意形成のプロセスにおいて、住民であり、保護者、あるいはコミュニティ・スクールが入っていくことが本来あるべき姿であって、実際、板橋区においては、学校の統廃合の決定にはコミュニティ・スクールが存在するとなっているわけです。だからこそ、練馬区としても当然、見直しが必要ではないかと私は考えます。
もう時間にもなってきているので、最後に意見として申し上げます。
練馬区では住民の合意をあまりにも軽視しています。
今、説明会で聞ける場所は聞いた。これはもう明らかに練馬区が上の立場であって、住民が学校の統廃合について様々な心配をして、あるいは、「統廃合をやめてください」と言っても、今は、「いや、聞けるところについては聞いてあげるよ」、もうそれだけの回答にしかなっていないわけです。
本来の合意形成というのは、そこに住民の参画であったり、子どもの参画といったことも含めて、理解を得るための努力が欠けている。だからこそ、この陳情についてはきちんと採択をしていく必要があると考えます。
以上で終わります。
◆山崎まりも委員 私は、統廃合は世の中的にも必要になってきているとは思います。
でも、今回の進め方に関しては、かなり問題だと思っています。御説明を理解していただくのは合意形成とは言えないと考えています。
今回、区は、この進め方について課題があると考えているのかどうか、伺います。
◎教育施策課長 進め方につきましては、例えば、先ほどもお話がございましたが、跡施設も含めてお出しした方がいいのではないかといった御意見もいただいてございます。
様々な意見がある中ではございますけれども、今回、私どもがこういったやり方を取ったのは、かつて、どうしたいのかといった案を区からしっかりと示すべきだといった意見をいただいた事例がございます。そういったことを踏まえまして素案という形でお示しいたしました。
その上で、これは上から目線ということではなくて、真摯に御意見をお伺いし、できることはさせていただくという姿勢で臨んできてございます。
そういったことを踏まえまして、今回、計画(案)策定でお示ししたという状況でございます。
◆山崎まりも委員 できることに関してはということで、できないことに関しても、区が説明するばかりではなく、これから少子化していく中で、どういう地域にしていきたいのか、どういう学校にしていきたいのかとか、区はそういう地域の意見を聞いているのでしょうか。
◎教育施策課長 地域の皆様方にとって、学校は非常に大切な存在として、これまで多大なる御理解、御協力をいただいてきたことについては、重々、認識しております。それについては、本当に感謝申し上げるといったことしかない状況ではございます。
しかしながら、一方で、少人数というのは否めない状況でございます。
これに関しましては、例えば将来的に少子化を改善できる見込みがあれば、また違うのかと思いますけれども、私どもが行った推計においても、現在も、20年後も、当該校は5クラスといった単学級が生じる見込みの小規模、過小規模という状況がございます。
こういったことが改善する見込みがないところで、今回、改築時期が60年を迎えてございます。一方で、延命措置、長寿命化改修ができれば、そこで判断を遅らせることもできるかと思いますけれども、今回、令和2年度に行った調査で、それもできない、不適といったことがございました。まさに待ったなしの状況になったということで、こういった計画を公表させていただきました。
学校規模によって教育内容に差を生じさせないということは、公教育という観点からしますと非常に重要かと考えてございます。
したがいまして、先ほどの繰り返しになりますけれども、地域の皆様に御理解いただくことが大切と考えてございまして、これまでも御意見をお伺いしてまいりましたし、今後も地域振興の在り方等々は御意見をお伺いして協議してまいりたいと考えてございますけれども、過小規模校の解消、もしくは、その課題の解消が見込めない中で、ここで改築を行っていくことは、判断としては困難であるという状況でございます。
◆山崎まりも委員 少子化は回復する見込みがないということですけれども、まずは少子化にさせないための施策を取るべきで、学校をなくすことではないと考えています。
今後も、こういうやり方で進めていくことで、区民の人たちが何を言っても区は聞いてくれない、合意形成の場を作ってもらえないと諦めてしまわれるのではないかと私はすごく懸念します。
魅力あるまちづくりというのは住民主体で進んでいくべきだと思いますし、区も、私たちも含めて、合意形成の仕方はきちんと学んでいかないといけないと思います。
そして、先ほど、校長会で、小規模校だといろいろな課題があるとおっしゃっていましたけれども、だからこそ、学校だけに子どもたちを任せるのではなくて、そういった課題に立ち向かうために、地域の人や、家庭や保護者の方が一緒にやっていこうということでのコミュニティ・スクールだと思います。そのコミュニティ・スクールをこのような形で閉じてしまうことは、本当に地域の声をないがしろにしていると思っています。
今後、区では、他のところでもコミュニティ・スクールを進めていくつもりですか。
◎教育施策課長 学校運営協議会に関しましては、全区展開を図ってまいりたいと考えてございますので、今後もその御協力につきましては、お願いしてまいりたいと考えてございます。
その一方で、どうしても子どもが少ないという状況がある中、今回、改築時期を迎えている状況がございます。そういった状況を勘案した上で、今回、こういった計画(案)を公表させていただきました。
繰り返しになりますけれども、地域の盛り上げ方に関しましては、今後しっかりと御意を伺って考えてまいりたいと考えてございます。
一方で、学校の小規模に関しましては、これは、もういかんともしがたい部分がございます。これにつきましては、御協力いただいたとしても改善できるという類のものではないと考えてございます。こちらをやらせていただいた上で、地域の在り方に関しましては、しっかりと協議をさせていただきたいと考えてございます。
◆山崎まりも委員 今後も、他のところでもコミュニティ・スクールを展開していくということですが、今回、地域の声をないがしろにするような形で閉じてしまうということは、他の学校にどのように進めていくのか疑問です。
もう1点。統合をする際には、両学校が対等であるように進めるのが前提だと考えますが、その認識でいいでしょうか。
◎教育施策課長 合併の方式に関しましては、今後、準備会におきまして御協議させていただきまして、その方向性を決定してまいりたいと考えてございます。
◆山崎まりも委員 今回示されている対応が、どうしても豊渓中学校の子たちが光が丘第一中学校の理解を深めるという方に偏っていると思います。
統合というのは、本当にどちらの生徒にとっても対等であることが前提であるべきだと考えていますので、その辺もフェアではないと意見しますが、いかがですか。
◎教育施策課長 今回、光が丘第一中学校を知る機会に関しまして、保護者からの御要望をいただきましたので、そういった機会を充実させるということでうたわせていただきました。
一方、今後、ぜひ準備会の検討をお願いしたいと思ってございますけれども、そこに当たりましては、両校の伝統なり、特色なりをどう生かしていくのかといったことも含めて、在り方について議論させていただきたいと考えてございます。
◆山崎まりも委員 最後にしますけれども、これから第二次適正配置が始まっていく中で、最初の進め方について、ここでしっかりと確認しながら進めていかないと、今後の進め方もこのようなやり方だと、区民から区政が諦められてしまうと私は考えています。
この委員会でも統一した合意形成のやり方をしっかりと学んでいくべきだと意見して、終わります。
◆水上明子委員 御説明、ありがとうございました。
時間延長ではあるのですが、私からもいろいろと質問させていただければと思います。よろしくお願いします。
私も、少子化が止まらない中で、統廃合が起きてしまうのは仕方のないことだとは思っております。ただ、それが自分の母校であったり、近くの学校であると、「なぜうちの学校になってしまったのだろう」という気持ちもすごく分かります。
その中で、先ほどから出ています合意形成について、資料1-1の1ページに、合意形成に向けた経緯というところが左の下側に書いてあります。
素案が発表されるということは、今回のこの豊渓中学校が統廃合になりますという、ほぼ決定のようなことが発表されるというのが私の印象ですけれども、そこは合っていますか。
◎教育施策課長 先ほどの繰り返しになりますけれども、私どもは、かつての事例のときに、まず区の考え方をしっかりと示すべきという御意見をいただいております。
そういった御意見を踏まえまして、今回、素案を策定いたしまして、そこに対する御意見をお伺いしていくという進め方を取ってございます。
進め方につきまして、いろいろと御意見があることは承知してございます。こういった御意見も真摯に受け止めて、今後の在り方を検討しなければいけないと考えてございます。
一方で、素案をお示しして、そこに対する御意見をお伺いしてまいりました。そういった意味で言いますと、私どもは、これで決定ということでお伺いしてございません。
御意見を伺えるところに関しましてはしっかり聞いていきたいという思いから、まず素案を公表いたしまして、御意見をお伺いできる場を設定してきたという状況でございます。
◆水上明子委員 ありがとうございます。
今回の件だけでなく、区のいろいろな素案があると思います。今までに、出した素案がなくなったことはあるのでしょうか。
◎教育施策課長 申し訳ありません。私の勉強不足でございまして、全体については把握してございません。
◆水上明子委員 ありがとうございます。
どうしても決定ありきの進め方に見えてしまうというのは私自身も感じます。
合意形成というのは納得していただきたいわけでして、では、納得していただくためにはどうしたらいいかというところで、住民の皆さんも含めて、プロセスの部分にスタートから入っていることが望ましいかと思います。
きっと、区でもいろいろな方法を試して、今回この方法をされていると思うのですけれども、納得していただくために、私は本当にそのプロセスがとても大事だと思っています。
また、先ほど他の委員からもありましたけれども、学校をどうするかというよりも、この地域をどうしていくかということがすごく大切かと思っております。今後、合意形成を図っていくときには、そういう視点をぜひ持っていただきたいと思っております。
資料1の続きですけれども、今までの経緯が書いてあります。説明会もやってきました、個別相談会もやってきました、オープンハウスもやってきましたというところで、3ページに、オープンハウスの来場者数が6名と9名ということで、少ないように感じます。
私が少ないと思うだけなのかもしれないのですけれども、ア、イ、ウ、エという四つの周知方法でやってきたということですが、周知の方法はこれでよかったのか、日時はここでよかったのか、その辺を伺いたいと思います。
◎教育施策課長 まず、周知の方法に関しましては、例えば3月に追加の説明会をやらせいただきました。そちらに関しましては80名程度の方に御参加いただきましたけれども、同じやり方で周知を行わせていただきました。
また、日時に関しましても、これまでのオープンハウスの区の事例を参考にいたしまして、平日の夜、そして、土曜日ということで日程を設定いたしました。
人数がこういったこともございますので、やり方が適切であったかどうかに関しましては、私どもで精査してまいりたいと考えてございます。そういった経過の下に、こういった日程、時間、もしくは周知方法をやってきてございます。
◆水上明子委員 ありがとうございました。
次に、3番の今後の予定の中で、令和9年度~10年度に、対象校合同で交流活動を実施と書いてあります。
今までも、小中一貫校になった学校がありますけれども、今までどのような交流活動を行ってきて、どのような効果があったのかということが1点。あと、4番の(3)に豊渓中学校はタブレットパソコンの研究校になっていましたということですけれども、光が丘第一中学校ではそれを引き継ぐのかどうか、お伺いします。
◎教育施策課長 まず、交流活動に関しまして、小中一貫教育校の事例をお話しいただきましたけれども、以前から、グループ化いたしまして平素から交流しながらやってございます。立地上も近いということがございまして、施設一体型の小中一貫教育校としたところがございます。ふだんから交流を図ってございますから、今回の統合再編とは事例として異なると考えてございます。
私どもは、計画(案)でも書かせていただいてございますけれども、交流活動に関しましては、例えば運動会とか移動教室、部活動といったものを対象校が合同で実施していくことによりまして統合再編の際に円滑な進め方ができると考えてございますので、そういったことをやってまいりたいと考えてございます。
研究校に関しましては、今はGIGAスクール構想もございまして、もう既に児童・生徒用タブレットは1人1台の配備が令和2年度に終わってございます。
豊渓中学校に関しましては、研究校ということで、その1年前から前倒しで実施しました。しかし、今の段階では、他と同じようにやっております。そういった意味でいうと、光が丘第一中学校に引き継ぐということではなく、今後も全校で児童・生徒用タブレットの活用を図ってまいりたいと考えてございます。
◆水上明子委員 ありがとうございます。
そうしたら、まず、交流活動に関しては、お互いの中学校が交流していくのは大事かと思うのですが、実際に統合したときに、その子たちは卒業していますか。
例えば中1、中2ぐらいのときに交流があって、中3のときに統合されるというスケジュールになるのか、交流はしていくけれども、実際に統合する頃にはもう高校生になっているタイミングですか。
◎教育施策課長 令和11年4月の統合ということで計画にうたってございます。
その前の2年間、令和9年度、10年度に交流活動を実施したいと考えてございます。
したがいまして、おっしゃるとおり、卒業している学年もあろうかと考えてございます。
ただ、一部の学年が残ることもございますし、また、平素からの交流によりまして、統合後も円滑な取組は可能かと思ってございます。卒業云々にかかわらずに交流活動を実施してまいりたいと考えてございます。
◆水上明子委員 ありがとうございます。
次に、資料1-3についてお伺いします。
他の区のことも関わってくるので分からないことかもしれないのですが、例えば中央区の小学校で適正規模が12~24学級と書いてあるわけですけれども、この間、調べていて、八重洲のミッドタウンの中に中央区の新しい小学校ができて、1年生から3年生までが2クラス、4年生から6年生までが1クラスしかなくて、12学級を満たしていなかったのです。新しくできた小学校にもかかわらず、適正規模の基準に収まっていない学校だったのです。
他の区では、そういう適正規模ではない学校に対しては練馬区と同じような考え方で進めているのか、皆さん独自の方法でやっていらっしゃるのか、御存じであれば教えてください。
◎教育施策課長 適正配置の在り方に関しましては、文部科学省でも手引き等々を出しておりますけれども、最終的には、各自治体の考え方ということもございます。
したがいまして、適正配置の基準に関しましても、各区で設定している。
法令がございますので、それを踏まえて検討された自治体が多いということで、12~18が多い状況ではありますけれども、この設定に関しましても各自治体の判断になってございます。
そこに満たない学校をどのように運営していくのかに関しましても、各区の状況に応じて検討して運営していると思っております。
練馬区におきましても、この基準に満たない学校全てを統合再編するという考え方ではございません。基本方針でお示しした幾つかの基準を満たさない学校もございます。
また、例えば11学級、10学級といった学校につきましては、状況によって適正規模を満たすという可能性もございます。そういった学校につきましては、今回も計画からは除外している状況でございます。
こういった学校に関しましても、学校で創意工夫をして学校運営を支障なく継続していただいてございます。教育委員会としても、そういった学校の創意工夫を支援する形で、これまでもそうですし、今後も一体となって進めていきたいと考えてございます。
◆水上明子委員 ありがとうございました。
次に、資料3の25ページで、バス通学とか自転車通学が可になるというところについてお伺いします。
距離が遠くなってしまう方もいるということで、自転車通学を考えていることは、私はいいことだと考えています。
勉強不足で申し訳ないのですが、今まで豊渓中学校に通っていた範囲であれば、どこからでも自転車通学がオーケーなのでしょうか。
◎教育施策課長 自転車通学に関しましては、まず、私どもが今回計画(案)を草案した対象校に関しましては、徒歩で通っていただける距離ということで基準に合致いたしますので、そういったことを前提に計画を策定してまいりました。
ただ、保護者の方からの御要望もございまして、時間がかかる、負担があるということでございます。そういったお声に応じる形で、自転車通学ができるように、もしくはバスにつきましても煩雑な手続がなく使用できるようにといった考えで行ってございます。
エリアに関しましては、資料4-2の60ページをお願いいたします。PDFで言いますと62枚目でございます。
3の豊渓中学校・光が丘第一中学校の統合再編に係る措置の(1)通学手段に関する対応に記載してございます自転車通学対象地域ということで、旭町二丁目、三丁目と考えてございます。
豊渓中学校の現在の学区域は、その南側にございます旭町一丁目も通学区域でございますけれども、旭町一丁目に関しましては、もともと光が丘第一中学校のはす向かいにある光が丘四季の香小学校に通われている方々でございます。
したがいまして、通学距離になりますと、これまでと変わらないという状況ございます。今回に関しましては、現在よりも通学距離が遠くなる旭町小学校の通学区域の方に対しまして、希望者に自転車通学ができるようにするということで考えている次第でございます。
◆水上明子委員 ここに書いてありましたね。ありがとうございました。
今回、練馬区では初めて自転車通学を可にしていくと思います。「私も、このぐらいの距離があるのに歩いて通っています」と言う人は必ず出てくるかと思っております。
今まで頑張って通っていたけれども、ある意味で、こちらがオーケーなら、こちらもオーケーにしてほしいという意見も出てくるのではないかと考えるのですが、その辺に関してはいかがでしょうか。
◎教育施策課長 重なりますけれども、今回に関しましては、私どもとしては徒歩通学が可能かと考えておりましたけれども、御要望をいただきましたので、そういった対応を取るということでございます。
例えば、他校も含めて、これまで徒歩で通学されている方々に関しましては、この現状と変わるところではないと考えてございます。
今回は統合再編という事情によって私どもでこういった対応を取るということでございます。遠い学校もございますけれども、徒歩で通えている方々に関しましては、これからも徒歩でお願いしてまいりたい。
また、学校選択制とか指定校変更で遠くなるといった理由、もしくは、部活動での自転車使用に関しましても、現在のところはこれまでどおりで考えておる次第でございます。
◆水上明子委員 資料3の29ページ、183の質問ですけれども、「豊渓中学校の一番遠いエリアから重い荷物を持って歩いてみたのか」という意見に対して、区の答えが、「実際に歩いて確認しました」と書いてあるのですけれども、これは何を確認されたのか、お伺いします。
◎教育施策課長 これに関しましては、実は、私が荷物を持って一番遠い2キロの北側に区境から歩いてみました。
まず自分が実施しなければいけないと思いますので、そういった形でやらせていただいたというお答えでございます。
◆水上明子委員 それで、歩いた結果、どうだったのかをお聞きしたかったのです。
◎教育施策課長 私どもは、そもそも区の基準を設ける際に、2キロという距離に関しましては、これまでの区内の実態を捉えまして、既にそれに近い距離を通学範囲としている学校があるといった実態を捉えて設定いたしました。
その際には、適正規模・適正配置検討委員会に入っている校長等の意見や、適切に歩ける距離なのかどうかも含めて検討の上、そういった設定を行ってまいりました。
したがいまして、そういったことをこの地域に当てはめるとどうなのかということで、私どもは、こういった計画(素案)を公表する前に、自分で歩かないと御理解をいただくのはなかなか難しいのは重々理解してございましたので、そういった意味で歩いたということでございます。
◆水上明子委員 何となく私が思うのは、大人が重い荷物を持って2キロ歩くのと、中学校1年生の子が暑い中で荷物を持って歩くのでは、きっと感想が違ったのではないかと感じることはお伝えしておきたいと思います。
渋谷ですと、都バスで学バスというのがあります。詳しい中身は忘れてしまったのですけれども、私立の学校もいろいろとある中で、学バスというのが通っています。
練馬区でも、バスで通ってはいけないということはないと思うのですけれども、例えば西武バスなどと協力して、そういう制度を検討したことはあるのでしょうか。
◎教育施策課長 練馬区の現状を考えますと、意見は多々あろうかと思いますけれども、皆さんに徒歩通学をしていただいている事情がございます。
したがいまして、原則として徒歩通学ということでやらせていただいてございまして、様々な事情がある方は、学校の判断で、その事情に応じてバスで通っていただいてございます。
したがいまして、全体として、バスを使った通学方法を検討してきたということはございません。
◆水上明子委員 今後、中学校の選択制度などもある中で、近くの学校に通いたいと思って通う人もいれば、あの学校に通いたいと思ったら少し遠いということもあるので、このことを機に、通学に対しても学校教育の一環だと思うので、快適に通学できるような仕組みを考えていただきたいと要望します。
続きまして、36ページの241番の質問で、「豊渓中学校はなぜ長寿命化ができないのか」ということに関連して伺います。
私は、学校をどうするかだけではなくて、地域をどうするかを考えていく必要があると思っております。廃校になる学校をどうしていくのかも同時に考えていく必要があって、例えば、ここを何か新しいものに変えるという計画ありきとして捉えられたら困るというところもあると思いますが、私は一緒に考えていく必要があると考えています。
体育館に関しては避難拠点になるということですけれども、校舎は廃校になった後、どういう予定なのですか。置いておくのか、次の計画が決まるまで保存なのか。
次の計画がまだ決まっていないから、ここを活用するためにコミュニティ・スクールはここに置いておこうと、例えば子どもたちのサードプレイス的に、光が丘第一中学校には通うけれども、コミュニティ・スクールは豊渓中学校にするとか、何か考えなどはあるのでしょうか。
◎教育施策課長 長寿命化できないといった調査結果でございますので、そのまま校舎を残すことはできないと考えてございます。
したがいまして、跡施設の活用を協議させていただきながら、それを決定した上で、現在の校舎は除却することになろうかと考えてございます。
◆水上明子委員 除却のタイミングはいつ頃を考えていて、除却のタイミングまで、どのみちあと数年あるかと思うのですが、この間は本当に何もしない予定なのでしょうか。
◎教育施策課長 まず、統合時期は3年後ということでございます。
そこは期間があるので、検討を進めてまいりたい、協議を進めてまいりたいと考えてございます。
また、統合後に関しましては、そういった御意見もありますでしょうし、もちろん最終的には除却になりますけれども、それまでの間で何か使えるといったアイデアがあるようであれば、それも地域にお示しした上で、使い方については検討を図っていきたいと考えてございます。
◆水上明子委員 ありがとうございました。
次に、56ページですけれども、先ほどもありました過小規模校のメリットの部分です。
適正規模になっても、小規模のメリットは維持できるということですけれども、小規模のメリットなので、適正規模ではこれがあまりできていないと思われているから小規模のメリットになるのではないかと考えられるのですけれども、そこはいかがでしょうか。
◎教育施策課長 小規模のメリットは、少人数のメリットかと考えてございます。
そういった意味でいうと、教員が一人一人の子どもたちに目が行き届きやすくする等々に関しましては、教員の数が増えれば、そういったことは分担して可能になります。
そういったことを考えますと、習熟度別指導などもやりやすくなりますので、小規模であったときのメリットは今後も継続してやっていけると考えておる次第でございます。
◆水上明子委員 子どもたちを一人一人見るというのは、小規模であっても、過大規模校であっても、適正規模校であっても、しっかりやっていただきたい部分なので、なかなかそこが、いい答えなのかと個人的には思っているところであります。
続きまして、97ページの8番、子どもからの意見です。
「豊渓中学校と光が丘第一中学校が一緒になることは賛成です」、ただ、「説明会の動画を見たら、豊渓中学校が恐いと思いました」という意見があったのです。
これは、説明会の仕方などが適切ではないのか、もしかすると、豊渓中学校に関わっている大人の方たちがあまりにも熱い思いを語り過ぎてしまって、そう見えてしまったのかとか、いろいろと思うところはあります。今後、一緒になる子どもたちに対して、恐いと思わせてしまうのは適切ではないと思うのですけれども、ここに関してはどのようにお考えでしょうか。
◎教育施策課長 こちらはお子さんからの意見ということで、いただいた意見をそのまま、もしくは概略で記載してございます。
こういった思いを持たれてしまったことに関しまして、決していいこととは思ってございません。私どもの説明会の方法もそうですし、また、進め方も、多々意見をいただいてございます。こういった御意見を踏まえて、今後の進め方、説明の在り方に関しましても、きちんと精査してまいりたいと考えてございます。
◆水上明子委員 最後にしますけれども、今後も統廃合は起きてしまうと私は考えております。
ただ、廃校になってしまうまで、統合するまでの準備期間が、ぜひ、子どもたちにとっても、地域の方たちにとってもいい時間になるように努めていただきたいと思います。
例えば、最後の日は、終業式なのか、卒業式なのか、そういう日になるかと思うのですけれども、ぜひ区が協力して、廃校の日がプラスの印象できちんと終われるように、この後、区を挙げてしっかりやっていただきたいと要望して、私からの質問は終わります。
◆たかはし純委員 時間も時間ですので、1点だけ、意見を表明させていただきます。
本日の質疑の中でも、教育施策課長からも、コミュニティ・スクールの運営の方々に対する感謝、地域の方々に対する感謝という言葉があったように、教育を進める上で、その地域の方々の力が大事だということは理解されていると思います。
私は他の地区に住んでおりますけれども、学校教育というのは、学校の先生方、生徒、保護者だけではなくて、OBの方も含めて地域の方々に支えていただいているというのは、日々、よく感じるところであります。
皆さん、日常生活が忙しい中で、自分の時間を割いて、そういう公共のため、社会のために汗をかいている方々がたくさんいらっしゃって、本当に頭が下がる思いです。そういった方々の大事さを、重々受け止めて、この計画をしっかりと対応していただくことをお願いいたしまして、私からは終わらせていただきます。
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▶[2] 陳情(署名)の審査 (2025年8月28日 文教児童青少年委員会)>>詳細
▶[3] 陳情(署名)の結果 (2025年10月10日 本会議)>>詳細
▶練馬区議会会議録(2025年8月21日 文教児童青少年委員会)>>練馬区ホームページ