20211221
色々と思うところがありすぎて、かといってどこかで語るとネタバレになってしまうので吐き出すために書く。
というわけで、この記事はOMORIのネタバレについて触れていくのでやってないなら読まないほうがいい。ぜひプレイして。
適当に呟くので、一週終わったばかりなので勘違いしてる点や混乱して何言ってるかわからない部分もあるかも。とにかく吐き出したかっただけです。ホラーかも。
OMORIのグッドエンドをクリア。もう一つのルートやバッドはいずれ…やりたいけど……
正直僕はまだ怖くて震えてます。
最大の恐怖が頭の中にあるっていうのが、もう本当にダメで。
昔あった怖い話で「自分の家の間取りを思い浮かべてみて……」、みたいなやつとか本当にダメなのよ。OMORIはそんな恐怖の扉を一気に開かれた、人によってはびっくり以外はそんなになのかもだけどDOKIDOKI文芸部よりも恐怖度が高かった。あと鏡……。
夢の世界にある真面目さと厳しさ。
夢の奥底に沈む真実の上に主人公の形作ったOMORIワールドは広がっているわけだけど、そこに登場する人物は友達や一部NPCを除くと空虚で気まぐれでナンセンス、深掘りのないキャラクターのように最初は見えた。だけど、逆にそれが夢の中で自分が作り出したキャラクター、夢の世界に合わせるように置かれた存在たちだと思うとすごく納得できた。(夢のキャラクターに空虚さがあると、現実のキャラクターの生々しさがとんでもなく際立ってるというか……)
また夢の世界の住人はちゃんと夢の中、自分の都合のいいキャラクターであるというスタンスが、芯にあるような気もした。
この世界はOMORI君も含めて真実を遮断して作られた世界なのに、彼らのアドバイスは自分で自分を「不器用に」慰めているという雰囲気が感じられる。
慰めは、慰めだと理解している。
普通に作ると、自分に甘々なくらい慰めようとしている世界が壊れた、という展開になるかもだけど、このゲームは違う。真面目さと厳しさがある、忘れたくても忘れらないから、遮断した世界にその真面目さや厳しさが割り込んでくる。
夢のキャラクターに空虚さがあっても、そこに存在する性格や情報が不器用ゆえに逆にもっともらしく見えて、主人公がとても愛されているいいやつだというのが分かる。(だからこそ真実が遠ざかる)
夢と現実も行き来するごとにその輪郭が見えてくるのが本当にすごい。こんなに想像しながらゲームをやったのは久々だった。
作者自身のゲームに対する厳しさがすごかった。
ラストバトルで祈って世界や超常的な力が助けてくれるわけでも、仲間が助けに来てくれるわけでもない。問題を解決するのは自分自身。
ゲーム進行がゆっくりで丁寧なのも頷ける、それだけ特大のジレンマが隠されていた。
主人公の両親について。
これはいろんな意見があるけど、僕は木を切ってた作中唯一の父親の言葉と、ソファに座っている母親の言葉から主人公の所業を知っていると思っている。
吊り下げられた娘のマリの死体を見て、そしてマリの性格からしても自殺でないと知っていると思う。
父親は木を切ろうとしている際に主人公を自分の息子ではないと言っていたし、母親は娘を失ったのに、さらに「真実を明るみに出して」息子までも失いたくないという意味であのセリフを言ったのだと思っている。
ただし、両親の知る真実にバジルの行った提案のことは含まれていないのだと思う。
互いに互いを守っていた親友同士、サニーはバジルを庇ったのだと思う。そのせいで、階段から突き落とした上に偽装工作までした息子、になり、家族はバラバラになって彼は孤独に罪悪感を抱え続ける。
それ以降バジルと会うこともなく、対話もできないサニーは、次第にバジルを恨んでしまったのだと思う。
その思いが、あの夢日記的な空間で現れているんだと思う。その憎しみごと封印した。真実が夢の世界にまで染み出してバジルがいなくなるのもそういった怒りを思い出してきているのでは?
だけど、現実世界でオーブリーが告白するシーン。あそこで一瞬サニーが後ろに下がってショックを受けているような描写がある。
最初バジルがオーブリーに嫌われた原因であるアルバムの写真を塗りつぶしていた所業…あれは本当はオモリがやったことだけど、そのことを黙って甘んじて現在の境遇を受け入れていた。
サニーを庇うようにその秘密を守っていた。現実に罰を受け続けていた。
……ということにショックを受けた主人公。
もう長いことあっていない想像上のバジルは、その裏に悪意があるのだと思い込んでしまっていた…その幻想が壊れたんだと思う。バジルはちゃんと友達だった。
自分の苦しみは辛いが、彼の苦しみを救いたいとまた一歩踏み出したのだと思っている。
どうでもいい話だけど、ボクは過去に「明晰夢」にハマっていたし、夢日記もやっていた。最初は夢の中で意志を持って動き回れるのは面白かったが、次第にどんどん夢の解像度が上がるようになった。明晰夢の入り口として有名なのは「金縛りにあった際に体を回転させると金縛りから抜ける方法」というのがあるけど、大体の人が意図して金縛りになることが難しく、覚醒したまま夢に入るというのが難しいと思うが自分はできた。
ネット上で色々あった情報は結構本当で、例えば夢の中で手のひらを見ると、手がまるで解像度の低いテクスチャのように見えて、頭がその違和感にびっくりして夢のぼやけた感じがなくなる。(実際、夢の中にある風景や人はとても解像度が低く、雑だった。情報量が少なくできているのだと知った)
実際に頭が覚醒して、違和感の多い世界を脳が補完していく様子などが見えて面白い。(明晰夢の中で明晰夢を観たりとか、鏡を見た時に背後に立っている守護霊を引っ張り出す方法とか)
が、それ以来解像度の高い夢を見るようになった。そして明晰夢は頭をフル回転で使用するわけで、疲れが取れなくなる。
だからやめてしまった。
だが、その後遺症のように夢の解像度が高いままだった。そして金縛りにもあいやすくなった。
悪夢を多くみるようになった。
悪夢って最大の恐怖の際に、目が覚めることが多いけど、それもなくなったりする。
多種多様な悪夢を見た……。
最近はそうでもないけど、一時期やばかった。
だから夢の世界は怖いというのもある。
(何の話をしているのだ、逆にホラーだよこんな話)