日常的なICT機器の活用や、ロイロノート等のアプリ活用を紹介するコーナーです。
5月25日に今川小学校にてロイロノートの操作研修会をおこないました。研修ではスキルチェックに基づいて、一つ一つ説明を行っていきました。また、併せてZoomの操作を兼ねた研修会を行いました。特にZoomに関しては、今後予想される学校休校に向けて、行われる可能性のあるオンライン授業への対応ということで行いました。先生方も積極的に取り組んでいたのが印象的でした。
〇第1回活用研修会 2020年10月28日
コロナウイルス感染拡大防止のため、今年の活用研修はZoomを活用した別室での授業参観となりました。今回の授業は仲津中学校の伊東正史先生に、理科での「ロイロノートを活用した授業づくり」をテーマに授業を考えて頂きました。ロイロノート活用のポイントは5つ。1つ目に既習事項の確認にロイロノートを使うことで時間短縮になるということ。ポイント2として、提出箱を活用することで、全員の意見交流の場を容易に設定できること。ポイント3としては、資料箱に写真を保存しておくことで、いつでも資料を確認できること。ポイント4としては、カメラカードを活用して、温度変化など、その時を保存できるということ。最後にポイント5として、ロイロの新しい機能としてアンケートカードを活用して、リアルタイムで生徒の理解度を把握できるということです。このようにロイロノートには、非常に便利な機能がありますので、どのような場面でどのように利用するのかは、先生方のアイディア次第です。
○ALT対象ICT研修会 2020年8月12日
8月12日、仲津中学校で本市ALT対象のロイロノート活用研修会を行いました。本年度は、コロナウイルス感染拡大防止のため、例年行われている中学生イングリッシュサマーキャンプは中止となりました。その代わりにALT対象のロイロノートの研修会を行いました。ALTは通常の授業でもICTの活用機会が多く、特にこれからはALTにもロイロノートをフル活用した授業展開が大切となります。この日は、ロイロノートの基礎的な使い方を学び、自己紹介カードを作成したり、教師用iPadから生徒用iPadの2台を持ち、実際にデータを送ったりしました。
○仲津小学校 2020年6月30日
6月30日、仲津小学校では、ロイロノートの操作研修を計画していただきました。45分という短い時間でしたが、ロイロノートの使い方、作品の提出の仕方など、基本的な操作方法を学ぶことができました。仲津小学校では、今後も学年単位で操作研修を計画しているとのことで、授業改善に向けてICTの活用を進めていこうという心意気を肌で感じました。
2019年12月5日に、行橋中学校で第2回ICT研修会が行われました。今回の授業では「ロイロノートを活用した授業づくり」をテーマに授業を考えて頂きました。ロイロノートには様々な機能がありますが、その中でも今回は、特にシンキングツールを授業でどう活用するかという視点での実践でした。ロイロノートのサポートページに本研修会の詳細が掲載されていますので、ぜひご覧ください。
●行橋市ICT研修会レポート http://bit.ly/2qmtfnR
●公開授業レポ:德田先生 http://bit.ly/34S8Q9t 德田先生指導案
●公開授業レポ:兵藤先生 http://bit.ly/2qndT2t 兵藤先生指導案
ロイロノートには、録音機能があります。仲津中学校では、この機能を使って全員の生徒に提出させる取り組みを始めました。この音声をもとに、ポートフォリオとして評価に活用したり、さらに動画と音声や文字を加えたものを作品として作らせたりという発展も考えられます。とても優れた実践だと思います。動画は下に準備しています。
様々な参考ポスターを見せる
家庭科で児童の作品を映す
位取り表を映し数え棒を貼る
能や狂言の動画を見せる
電子黒板を使ったひらがなの練習
ロイロノートを使った作品作り
小学校3年生の筆算の学習では、位取り表を使います。よく見る授業では、模造紙に色画用紙を貼り、教材を放課後等の時間を利用して作ることが多いと思います。しかし、ICTを活用すると、本当に短時間でエコなものができます。勤務時間の縮減と地球に優しい授業になることは間違いなしです。また、ひらがなや漢字などの学習では、筆順を表すことのできるサイトや、アプリなどもあります。さらに、子どもの作品をカメラ機能を使って映すことで、クラス全員で共有することもできます。
特別支援学級では、ICTの活用が非常に効果的と言われています。
計算アプリを使った自主学習
県名ゲームアプリを使った学習
国語アプリを使用したひらがなの学習
大型モニターを使用した算数の学習
特別支援学級では、ICTの活用が非常に効果的と言われています。子どもがどんなことに困っているのかを知り、その困難を取り除いたり減らしたりすることで、子どもたちの可能性を広げることができます。
左図のように「読む」ことに困難を感じている子どもには、「聞く」という機能を活用したり、「書く」ことに困難を感じている子どもには、キーボード等で入力したりという方法を取り入れます。このような取り組みで、できるようになったという子ども達の声を多く聞くことがあります。しかし、目的を明確にせずにICTを使用しても、大きな効果は期待できません。先にも述べたように、学習面や生活面での困難さを的確にとらえ、目的を明確にして活用することが大切であることは言うまでもありません。
泉小学校では、担任と外国語指導員が上手く関わりながら、T.Tによる外国語の学習が進められています。あくまでも授業を進めていくのは担任の先生で、ポイントポイントで有田指導員を活用していきます。文科省作成の小学校外国語活動・外国語研修ガイドブック「研修指導者編」175ページには、「担任が主導する授業をしよう!」という内容で、学級担任がT1になることの良さが述べられています。「児童の実態を把握して、児童の反応や意欲を見取り、指導に生かすことができる」とか「他教科との内容を生かしたことができる」など、担任が授業をすることで生まれるメリットが挙げられています。また、評価についても「行動観察」や「評価補助簿」や「振り返りシート」等を利用して、様々な評価が可能になります。外国語指導員が主導して授業を進めていく学級は、今後は少しずつでも担任主導にしていくことが急務です。外国語・外国語活動完全実施まで、残りあと一年を切りました。計画的に少しずつ進めていくことが必要です。
5月14日に参観させて頂いた6年生の単元2「Let's go to Italy.」の4時間目では、「友だちに自分の行きたい国を紹介しよう」というめあてで行われました。Where do you want to go? I want to go to ~. I want to see ~. I want to eat ~. という表現を使って、自分の行きたい国、見たいもの、食べたいもののカードをロイロノートを使って自分なりのカードを作っていきました。生憎、時間が不足し、紹介しあうまでは行かなかったのですが、有田指導員が前もって準備していたカードを活用する児童や、インターネットで調べたものをカードにする児童もいました。このように、ちょっと工夫してタブレットを使用することで、授業は劇的に変化します。
さらに、泉小学校では、日々の取り組みとして、職員室の前面黒板に、English of the week.というコーナーを設置しています。そこには、今週の外国語活動・外国語の予定の他、今週のセンテンスも掲示されています。このセンテンスは、毎週木曜日に英語教育推進リーダーの先生が中心となり、有田指導員に発音をしてもらい学んでいくそうです。このような学校全体の取り組みは、今後とても重要なものになります。