KSU
英語教育研究会
2023年度KSU英語教育研究会報告
本学の卒業生で英語の教員になっている方々、英語の教職を目指す在校生、が集まって、「英語教育」をテーマに、講演を聞いたり、グループディスカッションをする機会=KSU英語教育研究会が、9/30(土)本学サギタリウス館でおこなわれました。当日は30名の熱心な参加者が集まってくれました。
今年のプログラムとしては、筑波大学教授の卯城先生による「英語リーデイングの謎」という招待講演、本学文化学部小川先生による「スピーキング指導と評価」という特別講義、京都成章高校でこの春から英語教員となった卒業生の佐々井先生の「教員1年目1学期の奮闘記」という実践報告の3つの発表、そのあとは、グループに分かれてのディスカッションという内容でした。
卯城先生のご講演は、まず問いかけがあり、参加者が考えて、それから説明があるというスタイルで、ただ話を聞くだけでなく、アクティブに参加する形でした。内容の方も、目から鱗のReading指導や語彙の指導、離島での熱血教師体験談など、教員を目指す人にとって、有益な興味深い話ばかりでした。さすがに日本の英語教育界のリーダーたる人で、素晴らしいご講演でした。
さらに、小川先生のspeaking活動を進めるための具体的なタスクの話、佐々井先生の現場に出たばかりのフレッシュな視点からの話、どれも、実践的な内容で、将来教育現場に出て行こうとする学生たちにとって、有益な話になったのではないでしょうか。
ディスカッションタイムは、5-6人の小グループで、活発な議論が行われ、最後にはその内容を全体にシェアしてもらいました。以下にアンケートの自由記述の内容をいくつか紹介いたします。
アンケートの自由記入欄より
“バランスのよいプログラム、素晴らしい発表内容で充実した学びの機会でした。新任教員の方の率直な実践報告も、教育現場の若手の状況がわかってよかったです。”
“これから英語を教えていく立場としてどんなことを意識して指導したら良いのかたくさんヒントを貰ったので今後活かしていきたい。”
“バラエティーに富んだ楽しい講演会だった。特に卯城先生の講演では、参加者が問題に挑戦できたので、レクチャーの内容を実感することができた。”
“久しぶりにキャンパスを訪れることができ、現在の美しい校舎を見ることができたのもよいチャンスとなった。”
2019年以来の対面の研究会となりましたが、やはり同じ場所で集まって、講演を聞くこと、小グループでおたがいの顔をみながら話をすることにより得られるものは、大きいなと感じました。来年もさらに多くの卒業生、在学生が参加してくれることを願います。
2022年度KSU英語教育研究会報告
9/24(土)は年の一度のKSU英語教育研究会、オンライン開催でした。3人の先生方のご講演とGroup Discussionを行いました。
招待講演として、オーストラリアでの教員経験の長い、千里国際の萩原校長先生は、thoughtfulnessについてのお話をしてくれました。我々は普段授業をするときに、それが教師も生徒も”考える”活動になっているのか、、、教育の根本的な部分への問いかけで、ずっと自分の中に残っていくお話でした。
文化学部の加納先生は、英語のデータベース=コーパスについて、英語教育の現場で有効に使えるということを、わかりやすく説明してくださいました。卒業生の山下先生は、地元の教育現場から、海外での教師生活、教育委員会とこれまでの教師という仕事を通しての経験を語ってくださいました。
授業がほぼ対面にもどっている中での久しぶりのZoomでの研究会でしたが、京産で以前に教えられていた先生、多くの卒業生、他大学の院生、現役の学生、色々な層の人が聞きに来てくれて、講演からもグループディスカッションからも、色々なものを持って帰ってくれたと思います。
ちょうど大学も新学期で、新しい学生との出会いが数多くありますが、新しい人と出会い、コミュニケーションをとって、ネットワークを拡げるのは、楽しいですね。運営に携わってくれたスタッフのみなさん、発表者の先生方、参加してくれたみなさんに感謝です。
2021年度のイベント
2022年の研究会はZoomを利用して9/24(土)にオンラインで開催します。
2022年度KSU英語教育研究会
日時: 2022年9月24日(土) 13:00~16:00
場所: オンライン開催(Zoom)
参加費:無料
プログラム
13:00 開会あいさつ
13:05~14:05 招待講演
萩原 伸郎先生 関西学院千里国際中等部高等部校長
"What is thoughtfulness in learning and teaching?"
事前資料: https://bit.ly/3Q2MZD3 この資料に当日までに目を通しておいてください。
14:05~14:45 講演
加野 まきみ先生 京都産業大学 文化学部教授
"Corpus Linguistics for English Teachers "
14:50~15:15 会員報告
山下 亜希子先生 滋賀県教育委員会
「私の教員生活のこれまでとこれから」
15: 20~16:00 グループディスカッション
参加者が講演と実践報告で感じたことや学んだことをグループに分かれて話し合い,その後全体で共有します。
16:00 閉会あいさつ
参加申し込み: 下記のURLにアクセスし申し込みを行ってください。
2021年度 研究会報告
講演 & Workshop
本学英語学科の准教授・ラボレット先生の講演&ワークショップ "Motivating students to learn English: Digital tools and games"は、Kahootなどのアプリの使い方を紹介するだけでなく、みんなでクイズに参加したり、自分で無料版にサインアップして、問題を作ってみたり、というとても実用的な内容でした。ICTを使うことで、いかに生徒が積極的に授業に参加できるか、ということを身を持って体験することができ、コロナ禍でのオンライン授業をどうするべきか、ということで悩んでいる現場の先生に、一つの道筋をみせてくれる機会になったのではないでしょうか。
実践報告
本学卒業生の木島先生は、教育学関係の大学院に進学したので,そこでの経験、教員採用試験対策の話、そして今の職場である小学校での英語その他の授業の取り組みなど、これから教職を目指す学生にとって、ためになる話をしてくれました。
この3月に卒業したばかりで、中学校の教壇に立っている鬼澤先生は、5-round systemという横浜の中学校での新しい英語の授業方法への取り組みを紹介してくれました。生徒たちが、間違いをおそれずに自分から英語で話すようになってくるということで、注目すべき取り組みだと思いました。
グループディスカッション
毎回恒例の、小グループでのディスカッションは,今年度は例年と比べるとかなり短い時間となりましたが、現役教員も学生も、混ざって、経験談・質問など、Breakout roomsに分かれて、より話しやすい雰囲気の中で、交流を深めました。今後も、対面のよさとオンラインの便利さの両方をうまくとりいれたかたちでの研究会が開催できるといいのでは、ということを考えさせられました。
アンケートより抜粋
アンケートより抜粋
オンラインでのアンケートに答えてくださったのは、参加者中14名です。研究会全体についての感想は、「よかった」、「どちらかというとよかった」という肯定的な回答が100%でした。
レクチャー&実習という組み立てが良かったと思います。特に、レクチャーの中で実際にKahoot等が経験でき、クイズ形式で講義内容の理解度チェックした上で、さらに実際にそれらを作る方法を学べたのがとても良かったです。
次回実際使用された先生の経験談やもし普及しなかったとしたら何が原因だったのか情報共有をしていただきたい。国語としてではなく第二外国語としてテクノロジーを利用する利点を便利さ以外にも共有してほしい
ICTが進んでいる学校のやり方に慣れてしまっては、それらがない学校に異動になった際苦労することになるだろうと感じた。
在学生の立場からすると、卒業して間もない方からの実践報告はとてもわかりやすくてよかったです。
オンライン開催だと全国各地から参加できることを実感しました。ハイブリッドだと今後も参加がふえるかも、、、
京都府で教員をしているので、他の都道府県の英語教育についてお話が聞けて嬉しかったです。子育て中で、外出が難しい場合があるため、オンライン研修会は感動しました。