全体会
講演会
講演会
会場:西館ホール(西館講義室A/Dにも受けたサテライト会場でzoomによる配信を行います。)
講演①「マルチモーダル・アプローチが拓く国語科学習指導」
松山雅子(大阪教育大学名誉教授・四天王寺大学教授)
1984年4月に大阪教育大学講師として着任後、1987年に助教授、1998年に教授に就任。2019年に定年退職後、四天王寺大学教授。
『イギリス初等教育における国語科教育改革の研究 - Centre for Language /Literacy in Primary Educationの 取り組みを中心に- 』(2015,溪水社)に代表されるようにイギリスにおける国語科教育研究を専門としている。
なかでも、イギリスの国語科メディア教育の研究を基盤とした「自己認識シリーズ」、『自己認識としてのメディア・リテラシーー文化的アプローチによる国語科メディア学習プログラムの開発』(2005,教育出版)、『自己認識としてのメディア・リテラシーー文化的アプローチによる国語科メディア学習プログラムの開発(Part 2)』(2008, 教育出版)、『書くことの力をはぐくむマルチモーダル・アプローチ ―自己認識としてのメディア・リテラシーをめざして―』(2022,溪水社)は、『鉄腕アトム』を始めとして、我が国の多様な社会文化素材を対象とした「マルチモーダル・アプローチ」の具体を提案したものとして先進的な内容となっている。
講演②「言語生活の変容と探究的言語活動」
桑原 隆(筑波大学名誉教授・日本国語教育学会会長)
略歴
1944(昭和19)年、静岡県に生まれる。
東京教育大学教育学科卒業、同大学院修士課程修了、同博士課程単位取得退学。同助手、都留文科大学講師・助教授、筑波大学助教授・教授、早稲田大学特任教授。博士(教育学・筑波大学)。筑波大学名誉教授。筑波大学附属高等学校校長、日本読書学会会長、全国大学国語教育学会会長を歴任し、現在日本国語教育学会会長。
英語科の教員を志望しつつ、「教育」という営為の究明に関心を寄せ、東京教育大学教育学科に入学。教育学を学びつつ英語科の教員免許取得。大学院の院生時代、英語科教諭の非常勤講師として都内の高等学校に勤務。大学院では言語教育論を研究し、その間、倉澤栄吉・滑川道夫・大村はま等の国語教育人に巡り合い、以後、国語教育の実践と理論の研究に従事。1989~1990年、文部省在外研究員として、アメリカのアリゾナ大学のグッドマン教授のもとで、ホール・ランゲージの理論と実践を研究。
主要著書・編著
『ホール・ランゲージ―言葉と子どもと学習/米国の言語教育運動』1992 国土社
『作文教育のダイナミズム(歴史的事例)―西尾実・清野甲子三・山下卓造の軌跡』1993 東洋館出版社
『言語生活者を育てる―言語生活論&ホール・ランゲージの地平』1996 東洋館出版社
『言語活動主義・言語生活主義の探究―西尾実国語教育論の展開と発展』1998 東洋館出版社
編著『豊かな言語生活者を育てる―国語の単元開発と実践―』2012 東洋館出版社