2025/06/02 コーヒー豆でトイレ改革!? 小金井三小PTAの “ちょっといいこと”
▪️子どもたちの声から生まれた「トイレプロジェクト」
「2年生のトイレ前が特ににおいます。鼻をつまんで用を足したり、学校にいる間はトイレを我慢している子もいるほどです」
そんな切実な声を、PTA会長や2年生の学年委員、衛生向上委員の皆さんから伺ったことが、“トイレプロジェクト”の出発点となりました。
PTAの一役員として、「私にも何かできることはないだろうか?」——そう考えてたどり着いたのが、“手作りの消臭剤”というアイデアでした。
▪️スターバックスのコーヒー粉をエコ活用
自然な香りで環境にもやさしい——そんな材料として思いついたのが、スターバックスで抽出されたあとのコーヒー粉の再利用です。ちょっとワクワクするような取り組みにもなりそうだ、と感じました。
朝の散歩がてら近所のスターバックスに相談してみると、店長さんから素敵なお話を伺うことができました。
店舗ではすでに、抽出後のコーヒー粉を畑の肥料として再利用し、育てた野菜をサンドイッチに使用。また、牛の飼料に混ぜて乳腺炎の予防に役立て、そこから搾ったミルクはカフェラテに——そんな循環のしくみがあるとのこと。
継続的な提供は難しいとのことでしたが、「一度だけでも」とお願いすると、その朝に抽出されたばかりのコーヒー粉を快く提供してくださいました。
▪️仲間の力で「合間にコツコツ」仕上げる
でも、ここからが本番です。
コーヒー粉は、天日でしっかり乾燥させたうえで、お茶パックや小瓶に小分けする作業が必要です。当然ながら、私ひとりでできることではありません。
小金井3KSCのサッカーの試合の合間に、家事や仕事の合間に、そしておはなし会の活動の合間に。PTA室にふらりと立ち寄ってくれた仲間たちが、「午後から行けますよ」「私も手伝えるよ」と声をかけてくれて、干す・詰める作業を分担してくれました。
こうした“合間の力”が少しずつ積み重なって、ようやく形になっていきました。
▪️消臭剤がもたらすのは、空気だけじゃない変化
完成した手作り消臭剤は、まずは6年生用と職員用のトイレに設置しました。
劇的な変化がすぐに起こるわけではありません。でも、「あれ、なんだろう?」と誰かが気づいてくれたら——それが、問題意識を共有するきっかけになります。そして、次のアクションへとつながっていくはずです。
実際に、少しずつですが変化の兆しが見え始めています。
この取り組みを知った役員の一人が、『みんなの居場所』に参加する子どもたちに声をかけてくれ、子どもたちも一緒に消臭剤作りの作業に参加してくれました。スタンプを押したり、リボンをかけたり、かわいく飾りつけしてくれて、まるで小さなクラフト教室のようなにぎやかさ。「とっても楽しかった!」という声も届きました。
「入るのが嫌だったトイレだけど、おしゃれなアンティークショップみたいだった!」という感想も。
ちょっとした見た目の工夫が、空間の印象や気持ちまで変えてくれることを、あらためて実感しました。
▪️絵本『長靴をはいた猫』がくれたヒント
このアイデアの根っこには、勤務先の保育園で子どもたちに読み聞かせていた絵本『長靴をはいた猫』の存在があります。
知恵と工夫、そして人の心を惹きつけるメッセージがあれば、費用をかけずにできることは思っているよりずっと多いのかもしれません。
▪️消臭剤の“その後”もエコにつなげて
使い終わった消臭剤は、スターバックスの循環型の取り組みに倣い、学校の花壇の土に混ぜて再活用していく予定です。
また、この活動は、私がレギュラーゲストとして出演しているコミュニティFMでも紹介していく予定です。学校の中にとどまらず、地域や他校にも関心の輪が広がっていけば、こんなにうれしいことはありません。
▪️みんなのトイレが、今日より少し気持ちよくなるように
トイレは、誰もが毎日使う場所。だからこそ、小さな工夫から、“ちょっといいこと”を始めてみませんか?
「次は一緒にやってみたい」と思ってくださった方、ぜひお気軽に声をかけてくださいね。
みんなのトイレが、今日より少し、気持ちよく使える場所になりますように。
校内副会長 R.Y.
\清掃ボランティアも始動!/
本校のトイレ清掃は、市が委託する清掃員1名による週2回のみ。そのため、保護者ボランティアによる清掃活動も実施しています。
• 月1回・1回30分程度
• 一度きりの参加も大歓迎!
▼参加希望の方は、下記メールアドレスまでご連絡ください▼
【衛生向上委員会】
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今後も、小金井三小のトイレ問題については、根本的な解決に向けて多方面から取り組みを進めていきます。