日本近世史
博士(文学)京都大学
Associate Professor Daisuke Ueno
Ph.D. in Literature (Kyoto University)
日本近世史
近世社会は,私たちの生きる近代社会の前提をなす,いわば伝統社会に当たると考えられます。私は仏教を切り口として,この時代の在り方を考えています。「宗教社会史」と銘打って,取り組んでいるところです。出発点は地域で生活を営む民衆と,仏教の救済思想との関係を問うことでした。最近では,仏教教団と幕藩領主との関係,言い換えれば近世の政教関係を検討しています。また,神仏をめぐる秩序にも関心を持っています 。
1983年
古文書室副室長
三田史学会 / 歴史学研究会 / 日本史研究会 / 史学研究会 / 日本思想史学会
京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了
京都大学大学院文学研究科修士課程修了
熊本大学文学部歴史学科卒業
慶應義塾大学文学部史学系日本史学専攻 准教授
慶應義塾大学文学部史学系日本史学専攻 助教
独立行政法人日本学術振興会 特別研究員(PD)
独立行政法人日本学術振興会 特別研究員(DC1)
「加賀藩における真宗寺院の地縁的組織の成立 ―触頭・組合を中心に―」『歴史学研究』1061,2025
「民衆の生活における思想・信仰」上野大輔・小林准士編『日本近世史を見通す 6 宗教・思想・文化』吉川弘文館,2023
「近世前期の宗派紛争と政教関係」『歴史学研究』1015,2021
「近世前期における通俗道徳と禅心学」『日本史研究』663,2017
「近世仏教教団の領域的編成と対幕藩交渉」『日本史研究』642,2016
「幕末期の戦争と寺院・僧侶 ―長州藩の事例より―」『史学』84(1-4),2015
「近世後期における真宗信仰と通俗道徳」『史学』82(1・2),2013
「幕末期長州藩における民衆動員と真宗」『史林』93(3),2010
「長州大日比宗論の展開 ―近世後期における宗教的対立の様相―」『日本史研究』562,2009
「近世真宗優勢地帯における浄土宗の思想的機能 ―鯨回向を手がかりに―」『史林』91(5),2008
伊勢神宮関係史料を用いた近世後期神仏秩序観の基礎的研究
研究代表者
寺院史料の調査と個別的動向の解明に立脚した近世宗教政策像の更新
研究分担者〔研究代表者:朴澤直秀(東洋大学)〕
近世仏教教団における触頭制度とその地域的基盤に関する研究
研究代表者
近世中後期における仏教教団の地域的編成と対幕藩交渉
研究代表者
幕末維新期護法論の思想史的研究
研究分担者〔研究代表者:桐原健真(金城学院大学)〕