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5/24はお休みをいただき、地力塾に参加しました。
整形外科領域の知識は多岐に渡ります。
捻挫、関節痛、神経痛、しびれ、スポーツ障害など急性や慢性によっても初発や再発なども含めると、非常に多岐多彩です。
塾生が患者さん役となり、様々な愁訴(お悩み)にたいして問診、徒手検査、病態説明が繰り広げられます。それを参加した他の先生方から、点数を実際につけられます。
互いに研鑽出来るのが、地力塾の強みです。
次に免疫学の試験。腸管免疫の仕組みや免疫記憶やワクチンの仕組み、自然免疫と適応免疫のクロストークについてです。
例題
腸管内では、( )に対し、恒常的に適応免疫応答を維持することで感染に事前に対応している
病原体からの一次免疫応答が収束され、その時に分化した( )の一部が骨髄内でクローンが形成される。骨髄内で( )との相互作用により、長期間生存し、血中抗体量を一定に保つ。
NKT細胞は、病原微生物とヒト由来の( )の違いを検知し、リンパ節に入らず血中を循環している。抗原に出会ってから僅か4時間で活性するという、T細胞の仲間でありながら( )系の細胞の振る舞いをみせる。
こんな感じで、免疫細胞の名前を知っているだけでは、手も足も出ない内容の試験です。
ちなみに、私は今回もちゃんと合格しています。
昼休みを挟んで、塾生による講義を開催。
お題は「頭痛」「顔面神経麻痺」「ムチウチ」です。
私は、顔面神経麻痺を担当しました。
講義スライドを作る中で、顔面神経麻痺を深く学び直し、情報の要否の判断から講義での伝え方など、発表を通して日々の臨床で必要な、様々なスキルを学びました。
顔面神経麻痺について、発症から日が浅いうちに神経血流の保全と免疫細胞の機能を正常な状態に持っていく。これがどれほど重要か理解しました。
一つ一つの病気について教科書やガイドラインを少し読んだだけでは深く理解することはまず出来ないと思います。
併せて、「頭痛」「ムチウチ」に関して講義で新しい知見を得ましたので、治療に還元していきます。
上っ面の技術だけではない、自己学習による深化と、またその設備を有し、行使することが患者さんの利益になると信じています。
後日、ホームページに掲載します。
2026年5月29日 院長(無断転載禁止)
「ビリビリする」
「ジンジンしびれる」
「電気が走るように痛い」
「感覚が鈍い」
「痛み止めを飲んでも、なかなか変わらない」
神経痛やしびれは、筋肉のコリや血流不足だけで起こるものではありません。
神経そのものが圧迫・炎症・損傷を受けている場合もあれば、痛みを伝える神経回路が過敏になり、実際のダメージ以上に痛みやしびれを感じやすくなっている場合もあります。
末梢神経障害では、しびれ、チクチク感、焼けるような痛み、触れただけで痛い感覚、筋力低下などがみられることがあります。早期の評価と対応が、症状のコントロールや神経へのさらなるダメージ予防につながるとされています。
当院では、神経痛・しびれに対して、
レーザーによるフォトバイオモジュレーションと、鍼灸による神経・筋・自律神経への刺激を組み合わせた治療を行います。
単に「痛い場所に鍼をする」「温める」だけではなく、
神経の炎症、血流、酸素供給、筋緊張、神経の過敏化まで含めて、回復しやすい環境をつくることを目的としています。
神経痛やしびれが長引く背景には、主に3つの問題があります。
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、頚椎症、手根管症候群などでは、神経の通り道で圧迫や炎症が起こり、痛みやしびれが出ることがあります。
神経はとても繊細な組織です。
圧迫や炎症が続くと、神経への血流や酸素供給が低下し、痛みやしびれが抜けにくくなります。
神経痛は、単なる組織の痛みとは違います。
一度神経が興奮しやすい状態になると、軽い刺激でも強い痛みとして感じたり、何もしていないのにジンジン・ビリビリした感覚が続いたりします。
これは、神経の興奮性、脊髄レベルでの痛みの伝達、脳の痛み認識、自律神経の乱れなどが関わるためです。
慢性化した神経痛では、痛みの原因が「患部だけ」ではなく、神経システム全体に広がっていることがあります。
痛みやしびれがあると、人は無意識に身体をかばいます。
その結果、
首・肩・腰・お尻・太もも・ふくらはぎなどの筋肉が硬くなり、神経の通り道がさらに狭くなります。
つまり、
神経の炎症 → 痛み → 筋緊張 → 血流低下 → さらに神経が過敏になる
という悪循環が起こります。
当院の治療は、この悪循環を断ち切ることを目的に行います。
レーザーと鍼灸を組み合わせる理由
神経痛やしびれに対して、当院ではレーザーと鍼灸を併用します。
レーザーは、光の刺激によって細胞の働きや炎症反応にアプローチする治療です。
鍼灸は、神経・筋肉・血流・自律神経に働きかけ、痛みの抑制系を引き出す治療です。
どちらか一方だけでは届きにくい部分に、
レーザーは“細胞・炎症・神経修復の環境”から、鍼灸は“神経回路・筋緊張・自律神経”から働きかける。
この2つを組み合わせることで、神経痛やしびれに対して、より多面的な治療を行うことができます。
当院で行うレーザー治療は、強い熱で焼くような治療ではありません。
低出力のレーザー・近赤外線を用いて、細胞の反応を引き出すフォトバイオモジュレーションという考え方に基づいています。
PBMは、赤色光や近赤外光を用い、ミトコンドリア機能、ATP産生、一酸化窒素、酸化ストレス、炎症反応、神経免疫反応などに関与すると報告されています。
神経障害性疼痛に対する研究では、痛みの軽減、神経伝導、QOL改善などが報告される一方、照射条件の標準化には課題も残されています。
レーザー治療で狙うのは、主に以下のような変化です。
神経痛では、神経そのものだけでなく、神経の周囲に炎症が起きていることがあります。
レーザーは、炎症性サイトカインや酸化ストレスに関わる反応を調整し、神経が過敏になりにくい環境づくりを助ける可能性があります。
神経は血流の影響を強く受けます。
神経周囲の循環が悪いと、酸素や栄養が届きにくくなり、回復が遅れやすくなります。
レーザーによる光刺激は、一酸化窒素の放出や微小循環への関与が報告されており、神経の回復環境を整える治療として注目されています。
神経の損傷や圧迫が続いた場合、痛みだけでなく、しびれ、感覚低下、筋力低下が残ることがあります。
PBMは、末梢神経損傷モデルや臨床研究で、神経保護・組織修復・痛みの軽減に関する可能性が検討されています。
当院では、レーザーを単なる「痛み止め」としてではなく、
神経が回復しやすい環境をつくるための治療として位置づけています。
鍼灸は、痛い場所だけに刺激を入れる治療ではありません。
神経痛やしびれでは、神経の通り道にある筋肉、筋膜、関節、自律神経、血流の状態まで確認する必要があります。
鍼刺激による鎮痛作用には、脊髄、脳幹、大脳皮質、内因性オピオイド、GABA、セロトニン、ノルアドレナリン、免疫反応など複数の神経生理学的機序が関わると考えられています。
鍼刺激は、痛みを伝える神経回路に働きかけ、脊髄レベルや脳幹レベルで痛みを抑える反応を引き出すことがあります。
とくに慢性化した神経痛では、痛みを感じる神経回路が過敏になっているため、
痛みを発している場所だけでなく、痛みを増幅している神経システムへの介入が重要になります。
坐骨神経痛、頚椎由来の腕のしびれ、肋間神経痛、梨状筋症候群などでは、筋肉の緊張が神経症状を悪化させていることがあります。
鍼灸では、神経の出口や走行に関わる筋肉へアプローチし、
神経を圧迫しやすい状態をやわらげていきます。
痛みが続くと、交感神経が優位になり、血管が収縮し、筋肉も硬くなりやすくなります。
鍼灸は、自律神経の調整を通じて、血流や筋緊張、睡眠状態にも影響を与える可能性があります。
神経痛やしびれでは、痛みそのものだけでなく、睡眠の質や疲労感まで含めて改善を目指します。
神経痛やしびれは、急性期の対応が重要です。
発症直後は、神経周囲の炎症、むくみ、血流低下、筋緊張が強く出やすい時期です。
この時期に何もせずに痛みをかばい続けると、身体の使い方が崩れ、筋肉が硬くなり、神経へのストレスが増えてしまいます。
さらに痛みが長く続くと、神経系が過敏になり、
本来なら痛みとして感じない刺激まで痛く感じるようになることがあります。
だからこそ当院では、急性期からの介入を重視しています。
急性期の治療では、無理に強い刺激を入れるのではなく、
神経周囲の炎症と興奮を落ち着かせることを優先します。
レーザーでは、炎症反応や循環に関わる組織環境へアプローチします。
鍼灸では、痛みで緊張した筋肉、自律神経、痛みの伝達経路にアプローチします。
急性期に狙うのは、
痛みをゼロにすることだけではなく、悪化する流れを止めること。
痛みが強い時期ほど、神経は敏感です。
そのため、刺激量を調整しながら、神経にとって負担の少ない治療を行います。
“残ってしまった症状”にも、変化を狙える余地があります
神経痛やしびれが数ヶ月以上続くと、患者さんの多くはこう感じます。
「もう治らないのではないか」
「神経だから仕方ないと言われた」
「薬を飲んでも、しびれだけ残っている」
「痛みは減ったけれど、違和感が抜けない」
慢性期の神経痛では、単純に炎症だけを見ても足りません。
痛みの記憶、神経の過敏化、筋肉の防御反応、血流低下、自律神経の乱れが重なっています。
慢性痛に対するPBMのシステマティックレビューでは、末梢神経障害性疼痛を含む複数の慢性痛で痛みの軽減や機能改善が報告されています。
慢性期では、神経の過敏性を落ち着かせることが重要です。
鍼灸で痛みの抑制系を引き出し、レーザーで神経周囲の炎症や循環環境にアプローチすることで、痛みの強さを下げることを目指します。
しびれは痛みよりも変化に時間がかかることがあります。
しかし、神経周囲の循環、筋緊張、圧迫ストレスが関わっている場合、治療によって「しびれの程度」「範囲」「違和感」に変化が出るケースがあります。
神経痛は夜に悪化することがあります。
眠れない状態が続くと、疲労や自律神経の乱れから、さらに痛みに敏感になり、回復力も落ちます。
鍼灸では、自律神経や筋緊張の調整を通じて、睡眠の質まで含めた改善を目指すことも可能です。
痛みやしびれが長引くと、身体を動かすこと自体が怖くなります。
その結果、活動量が減り、筋肉が硬くなり、また痛みが増えるという悪循環が起こります。
当院では、痛みを抑えるだけでなく、
歩く、座る、首を動かす、手を使うといった日常動作がしやすくなることを重視します。
坐骨神経痛
腰椎椎間板ヘルニアによる足の痛み・しびれ
脊柱管狭窄症による足のしびれ
頚椎症による腕や手のしびれ
肋間神経痛
手根管症候群
梨状筋症候群
帯状疱疹後神経痛
糖尿病性末梢神経障害に伴うしびれ
原因がはっきりしない慢性的なしびれ
病院で「様子を見ましょう」と言われた神経症状
※症状の原因によっては、医療機関での検査や治療が優先される場合があります。
以下の症状がある場合は、鍼灸やレーザー治療よりも、まず医療機関での評価が必要です。
急に力が入らなくなった
歩きにくさが急に悪化している
排尿・排便の異常がある
股の周辺の感覚が鈍い
両足に急なしびれや痛みが出ている
発熱、強い夜間痛、原因不明の体重減少がある
顔の片側の麻痺、ろれつが回らない、片側の手足の脱力がある
坐骨神経痛や腰椎由来の症状では、排便や排尿の異常、進行する筋力低下、会陰部の感覚低下、両側性の神経症状などは重大なサインとされています。
当院では、必要に応じて医療機関での検査をおすすめしながら、安全に治療を進めます。
神経痛・しびれは、ただ我慢するものではありません。
神経痛やしびれは、時間が経てば自然に良くなるものもあります。
しかし一方で、放置することで慢性化し、痛みやしびれが神経系に記憶されてしまうこともあります。
大切なのは、
今の症状が、炎症の段階なのか、圧迫の段階なのか、神経過敏の段階なのかを見極めること。
当院では、レーザーと鍼灸を組み合わせ、
神経の炎症・血流・筋緊張・自律神経・痛みの過敏化を総合的にみながら治療を行います。
「薬だけでは変わりにくい」
「しびれが残っている」
「痛みのせいで生活が制限されている」
そのような方にこそ、
神経を“痛みの発生源”としてだけでなく、“回復させる対象”として考える治療が必要です。
神経痛やしびれでお悩みの方は、早めにご相談ください。
2026年5月7日 院長(無断転載禁止)
私、院長の石田が所属している「地力塾」について、少しお話ししようと思います。
最初にお伝えしておきたいのは、これは宣伝広告ではない、ということです。
私が入塾したのは2024年4月。ちょうど2年前になります。
講義は毎年4〜5回ほどありますが、いわゆる「経営塾」や「ノウハウを聞いて終わり」といったものではありません。認定証をもらって一区切り、というような場でもありません。
塾長の中村一徳先生をはじめ、塾生の皆さんは本当に勉強熱心です。私自身も毎回ついていくのが精一杯ですが、その分とても多くの学びがあります。
毎回の塾では、誰かが前に立ち、指定された主訴に対する初診時の問診をロールプレイングで行います。これが本当に緊張します。
その後、改善点についての指摘を受け、出席した塾生から“生の点数”がつけられます。
地力塾の根幹に関わる部分でもあるため詳しくは書けませんが、同じ臨床家の前で初診問診を披露し、率直な評価を受けられるというのは、自己研鑽のためのフィードバックとして非常に貴重な機会だと感じています。
少し話は変わりますが、5月24日(日)は地力塾開催日のため、当院は休診とさせていただきます。
このたび私は中村光徳先生とタッグを組み、「顔面神経麻痺」について特別講義を担当する機会をいただきました。
受講されるのは、家族や友人ではなく、日々臨床に向き合っている先生方です。ですから、「話せばよい」というものではなく、“この講義を聞いたら自信を持って対応できる” ところまで内容を練り上げる必要があります。
そして、その努力が患者さんへの還元につながらなければ意味がありません。
合言葉は、「やったか、やってないか」。
しっかり準備して、皆さんに還元できるよう、やり切りたいと思います。
2026年4月16日 院長(無断転載禁止)
自律神経とは、
呼吸、心拍、血圧、消化、体温調整など、
私たちが意識しなくても身体を働かせ続けるための神経の仕組みです。
よく「交感神経」と「副交感神経」に分けて説明されますが、
実際にはもっと複雑で、身体の内側の状態を細かく読み取りながら、
全身のバランスを保つ役割を担っています。
交感神経は、
活動時や緊張時、ストレスがかかったときに働きやすくなります。
心拍を上げたり、血圧を保ったりして、身体をすぐ動ける状態に整えます。
一方、副交感神経は、
休息や回復、消化や睡眠に関わり、身体を落ち着かせる方向に働きます。
ただし、自律神経は単純に「交感神経が悪い」「副交感神経が良い」というものではありません。
日中に集中したり活動したりするには交感神経の働きが必要ですし、
夜に休んだり回復したりするには副交感神経の働きが大切です。
重要なのは、状況に応じてうまく切り替わることです。
近年は、自律神経が免疫や炎症とも深く関わることがわかってきました。
免疫学を学ぶ事で、自律神経だけの問題ではない、と思うことも増えました。
強いストレスや睡眠不足が続くと、この調整が乱れやすくなり、
疲労感、胃腸症状、冷え、めまい、動悸、耳の不調など、
さまざまな不調につながることがあります。
日々の生活の中で、睡眠、食事、休息、適度な活動を整えることは、自律神経を整えることにもつながります。
自律神経の不調は、ひとつの臓器だけでなく、全身のさまざまな不調としてあらわれることがあります。
鍼灸やレーザー光線治療も、こうした身体の調整を支える方法のひとつとして用いられており、
症状や状態に応じて取り入れられることがあります。
2026年4月7日 院長(無断転載禁止)