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三方良しとは、現在参加している「地力塾」塾長の中村一徳先生から教えて頂いた言葉です。
近江商人の経営哲学の一つで、現パナソニック創業者である松下幸之助や伊藤忠商事でも「売り手良し、買い手良し、世間良し」の精神を経営に取り入れられています。
私は、製造販売はしていませんが、医療業界に当てはめると表題のようになるかと思います。
患者さんのお悩みに納得していただけるような、適切な説明と治療を行い、それを見聞きしたご家族や周囲の方も納得、安心頂けるような治療を心がけています。
「人の為になる仕事をやりなさい。」
一つ目のきっかけは父の言葉で、私が中学生の頃でした。
その頃、父は脳卒中を2年連続で発症し、リハビリ療養で長く入院していました。退院後に運転や趣味のギターを弾けるようにまで回復し、「人の為になるとはどういったものか」を感じたのではないかと思います。
もう一つは兄の背中でした。
私の13歳年上で、私が幼少のころから気さくで真面目、鍼灸師になるべく熱心に勉強する姿を見ていました。
そんな兄が鍼灸師として患者さんに真摯に、ときに気さくに接していました。
治療後に「ホンマにありがとう、助かったわ!」と患者さんが本当に喜んでいる場面が何回もありました。
そういった姿を見るうちに、「鍼灸師は人の為になる」と確信し、志すようになりました。
地元の高校卒業後、兄の薦めで現:明治国際医療大学に進学し、卒後すぐに柔道整復師の専門学校に行きました。
学生時代の長期休暇には、兄の下で温泉施設の整体ブース、夜は近隣のホテルで日を跨ぐまで出張整体。その後、家に帰ってからは兄と手技のフィードバック。さらに専門学校時代には、他の鍼灸整骨院で働かせて頂き、幸運にも短期間で今の技術の礎を築くことができました。
当院開院後は様々な鍼灸の研修会で、知識や技術も学びました。現在は地力塾(鍼灸理療研究会)にて、私と志同じく患者さんの為に治療をする諸先生方と、肩を並べて研鑽に励める環境に出会えたこと、幸運に恵まれていると感じています。
2016年11月23日、当院は現在の場所で始まりました。
前職場の整骨院も我が家も徒歩圏内というエリア内で、たまたま散歩中の高齢の患者さんと偶然出会いました。
挨拶するやいなや「先生、前の整骨院閉めるらしいから、行く場所ないし、先生が開院してよ。」と。
その当時は兄の職場(淡路島の岩屋)に通勤していました。そのまさかの言葉に複雑な気持ちで話を続けていると、そこに数名の患者さんが通りかかり忽ち井戸端会議化。
「開けてくれたら行くよ。」「今のところより先生の方がいいわ。」など口々に出るありがたいお言葉・・・。
すぐさま物件を探しているとこれもたまたま現在の場所を見つけるだけでなく大家さんにも、本来なら住居用途であるものをありがたいことに商業用に登記を書き換えて頂けました。
僅か1ヶ月足らずで備品を整え、開院当初は兄の仕事の隙間を縫うように、水曜午後・木曜・日曜午前のみの営業でスタートしました。
今まで宣伝もかけず、口コミのみでやってこれたこと、地域の多くの方に支えられていることを実感しています。
微力ながらもご来院される皆様に「身体で困ったことがあれば和さんに頼もう」と頼って頂ける技術になってきたと思います。
先日は、めまい治療目的で紹介され来院された患者さんが、実は前職場の整骨院で雇われ院長をしていた頃の患者さんで、なんと10年ぶりの再会も果たしました。
さらには、他院にて治療を受けられていた方が1年半ぶりに足の痺れと痛みで再来され「痛くない、ラクに歩ける!もっとちゃんと通えばよかった!」と喜んで頂けました。
このようにして様々な患者さんのおかげで、無事開院10年目という節目を迎えることができ、本当に感謝しています。
これからも更に患者さんの不調を取り除く為に、弛まずコツコツと、知識と経験の蓄積と研鑽を怠らず、患者さんが喜べば、そのご家族も嬉しい。それを聞いて私も嬉しいの「三方良し」を目指していきます。
院長経歴
2010年 鍼灸師免許取得
2010年~ 鍼灸師免許取得後より、鍼灸整骨院に従事
2013年 柔道整復師免許取得
2013年~ 鍼灸整骨院院長として勤める
2016年 上記鍼灸整骨院退職後、和鍼灸整骨院 開業