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【2018年度】
■ 映画 『 709 の向こう側(709The Other Shore)』 上映会【終了】
2015年7月9日に、中国大陸において、人権派弁護士が一斉連行される事件が発生しました(「709事件」)。連行・拘束された弁護士の多くがその後釈放されましたが、現在でも行方が分からない弁護士がいるほか、拷問や自白の強要、弁護人選任権の侵害等の問題が起きています。日本社会で同事件についての認識をより深めるため,同事件を追ったドキュメンタリー映画 『 709の向こう側(709 The Other Shore)』を上映します。この作品は、昨年日本でも上映した 『 709の人たち 』 の続編にあたります。
前作 『 709の人たち 』 と同様に、本作も香港の人権NGO 「 中国人権派弁護士支援グループ 」 が制作主体となり、香港人のベテランジャーナリスト・盧敬華氏が監督を、江瓊珠氏がプロデューサーを務めました。前作は中国国内の人権派弁護士や家族へのインタビューから構成されましたが、本作は、迫害を受けて海外に逃れた人権派弁護士や家族へのインタビューが主な内容です。
今回の上映に合わせて盧・江両氏が来日します。加えて、香港を代表する民主派政治家で「 中国人権派弁護士支援グループ 」 理事のエミリー・ラウ(劉慧卿)氏が特別ゲストとして来日し、三氏が映画上映後のトークに登壇します。
■ エミリー・ラウ氏講演会「私たちは民主主義をどうすべきなのか!」【終了】
――李小牧氏(新宿歌舞伎町「案内人」、映画「選挙に出たい」主役)との対話――
かつて、サッチャー首相に香港の民主を守ってくれないのかと鋭く迫り、「香港の鉄の女」とも呼ばれた香港の元立法会議員のエミリー・ラウ氏による講演会を、12月12日に東京大学駒場キャンパスで開催します。ジャーナリストとしてキャリアを開始したラウ氏は、その後、香港で初めて当選を果たした選挙区選出の女性議員となり、2012年から2016年には民主党党首を務めました。普通選挙の実現を一貫して主張し、 2016年に議員を辞めた後も、国連に粘り強く足を運び、若い世代の政治家育成を積極的に支援するなどして、香港の民主、自由、人権に関して訴えを続けています。中国の人権派弁護士を支援する活動も行なっており、「中国維権律師関注組(中国人権弁護士支援グループ、China Human Rights Lawyers Concern Group)」の理事を務めています。
香港では、雨傘運動以来、一国二制度の形がい化を批判する声が高まり、香港人自らが決める政治を求める動きが加速しています。しかし、そうした勢力に対する圧力も強まっており、2016年の立法会選挙で当選した6人の議員は、立法会の宣誓式のやり方が不適切であったとして、議員資格を剥奪されました。さらに、資格剥奪を受けた議員の後を継いで立候補を届け出た民主派勢力のメンバーの立候補資格も取り消されています。
世界的に民主主義が後退しているとも言われる今、私たちはどのような価値に重きを置き、どのような行動を起こすべきなのでしょうか。新宿の歌舞伎町で「案内人」として知られ、「元中国人・中国出身の日本人」としての選挙活動が映画化された李小牧さんを対談相手に、講演会を開催いたします。師走の忙しい時期ですが、ぜひご参加ください。
―― 記 ――
【 日 時 】:2018 年12 月 12 日(水)15 時30 分 開始、17 時 30 分 まで
【 会 場 】:東京大学駒場キャンパス6号館(国際教育研究棟)314号室
参加申込み不要です。 お問い合わせ・取材申込みはこちら(東京大学阿古智子研究室)まで
■2018年度 日本華南学会 「 研究大会・総会 」 プログラム【終了】
【 日 時 】:2018 年12 月 8 日(土)13 時30 分 開始(13 時 00 分開場)、18 時頃終了予定
【 会 場 】:亜細亜大学(東京都武蔵野市境5-24-10 )5号館 524教室(会場へのアクセス キャンパスマップ)
【 交 通 】:亜細亜大学への最寄り駅はJR中央線「武蔵境駅」です。同駅より徒歩で15分~20分程度。同駅北口から公共バスをご利用の場合は、ムーバス「境西循環線」・「境・東小金井線」の路線をご利用下さい。食堂へは「亜細亜大学前(境五丁目)」のバス停を、大会会場の5号館へは「亜細亜大学南門」のバス停をご利用下さい。
【 食 事 】:亜細亜大学には会場の5号館の近くに食堂があり、土曜日でも営業します。詳細はこちら。
【 プログラム 】:
■ 第1報告(13 時 40 分~)
銭俊華(東京大学大学院) 「戦争記憶の扱い方から見る「日本」――香港政府、イギリス統治の遺産、本土運動」
【報告要旨】
1941年12月8日に日本軍が英領香港に侵攻して香港戦が起き 、同月25日にイギリス軍は降伏した。これにより、香港は「三年八個か月」の日本占領期を送った。1945年8月30日にイギリスが香港の主権を回復すると、香港で毎年「重光記念」式典を行ってきた。しかし、返還後、「重光記念」などの「植民地遺産」は徐々に香港市民の視界から外れてきた。香港特別行政区政府がそれらの戦争記憶をいかに扱ったのか、それは公定ナショナリズムとどのような関係があるのかを考察したい。また、退役軍人団体は毎年さまざまな記念式典を行い犠牲軍民を記念してきた。一方、近年、自治、帰英(イギリスによる香港の主権回復になる)、独立などを主張する「本土派」が勃興し、戦争記憶を自らの主張に合わせて解釈し続けている。政府、退役軍人団体、「本土派」、それぞれの戦争記憶の扱い方にどのような違いがあるか、それぞれの目的と記憶の中での日本への態度の違いを明らかにしたい。
■ 第2報告(14 時 40 分~)
谷垣真理子(東京大学)「第二次世界大戦後の香港における親中国派の形成」
【報告要旨】
最近の香港の情勢を考えると、香港政治においては本土派こそが第一にとりあげるべき研究対象であろう。しかし、香港が「中国」とどのように接するかという問いかけは依然として重要な課題であろう。本報告は第二次世界大戦直後の香港で、親中国派がどのように形成されたのかを、返還後の出版物をもとに考察してみたい。なぜ、「共産党嫌い」と言われた戦後の香港で親中国派が存在したのであろうか。第二次世界大戦後、中国大陸からの移民が流入した香港で、親中国派には、培僑中学の呉康民のように中国大陸から派遣された者と、陳丕士のように中国共産党に1949年以前から共感を抱いていた者が参加した。その活動の中心は「労働者、青年、学校」とされた。労働組合は香港工会連合会が、学校は愛国中学が創立された。青年や学生への働きかけとして、学友社と「青年園地」があげられる。民主派のリーダーとして名高い司徒華も学友社に参加していた。
■ 特別講演(16 時 00 分~)
庄国土(中国・厦門大学)「論近代以来華南的人文精神」
(中国語にて報告、質疑応答の通訳あり。報告原稿は会場にて配布予定 )
■ 2018年度 日本華南学会 総会(17 時 10 分~)
*総会終了後に、懇親会を予定しております。
■ 2018年度日本華南学会「研究大会・総会」開催、および「研究大会」報告者募集のお知らせ【終了】
下記の通り、2018年の研究大会・総会を開きます。 つきましては、研究大会での研究報告を希望する会員は、11月8日までに大会担当に報告概要(① お名前、② ご所属、③ ご報告の表題および要旨400字前後、④ ご連絡先)を提出してください。報告時間は30-40分程度の予定です。宛先はこちらまでお送り下さい。ワード形式の添付ファイル等でお願いします。理事全員で審査の上、採否を決定します。
―― 記 ――
【日時】:2018年12月8日(土曜日) 午後1時30分開会(おおよそ午後5時頃まで)
【会場】:亜細亜大学(東京都武蔵野市境5-24-10 )5号館 524教室(会場へのアクセス キャンパスマップ)
* 研究大会・総会の終了後に、懇親会を予定しております。こちらへもふるってご参加下さい
■ 厦門大学周雪香先生 講演会のご案内 【終了】
このたび厦門大学マルクス主義学院の周雪香先生を招聘し、日中戦争期における日本の華南占領政策に関して下記のご講演を賜ります。奮ってご参加いただければ幸いです。
―― 記 ――
【日時】 :2018年11月24日(土)、15時~17時
【会場】 :筑波大学筑波キャンパス 人文社会学系棟8階 B817教室(会場へのアクセス)
【題目】 :「厦門淪陷時期日本的鴉片専売政策(厦門陥落時期、日本の阿片専売政策)」
【言語】 :中国語
【主催】 :2016-2018年度日本学術振興会 科学研究費基盤研究(C)「台湾海峡金門島・馬祖島から読み解く近現代東アジアの社会変動」/研究代表:筑波大学人文社会系 山本真
■ 本学会誌 『華南研究』 の「執筆要項」を改訂しました
本学会誌 『華南研究』 は、これまで 「執筆要項」 を定めておりましたが、このたび、2018年9月1日に、本学会理事会の承認を得て、投稿に関する 「 『華南研究』 投稿規定」 と、原稿執筆に関する 「 『華南研究』 原稿執筆要領」 とに分けることになりました。また、それにともない、規定内容を一部改訂いたしました。
改訂した 「 『華南研究』 投稿規定」 および 「『華南研究』 原稿執筆要領」 は、こちらをご覧下さい。
■本学会誌 『華南研究』 の電子化・公開について 【終了】
日本華南学会では、学会誌『華南研究』に掲載された論文を、本ウエブサイトおよび、国立研究開発法人科学技術振興機構が運営する学術情報サイト(J-STAGE)にて公開すべく準備を進めております。
つきましては、『華南研究』第1号から第3号に掲載された論文について、公開を希望されない方は、2018年8月31日までに、こちらまでご連絡いただきますようお願い申し上げます。また、執筆者の方へは別途メイルにてご連絡させていただきます。
■2018年度日本華南学会「定例研究会」開催のお知らせ 【終了】
日本華南学会では、下記の要領で「定例研究会」を開催いたします。皆様、ぜひご参加下さい。
記
日時: 2018年6月16日(土曜日)14時開始(17時閉会予定)
場所: 東京大学駒場キャンパス 18号館4階コラボレーションルーム2(同キャンパスへのアクセスマップはこちら)
第一報告
報告者:蕭明禮会員 (東京都立産業技術高等専門学校非常勤講師・東京大学大学院総合文化研究科外国人客員研究員)
報告題目:「太平洋戦争末期の連合軍による華南沿海の日本海運線空爆(1943-1945)」
第二報告
報告者:山本真会員(筑波大学)・ 胡艶紅氏(華東師範大学)
報告題目:「台湾海峡、馬祖列島の近現代史と島民の生活誌――日中戦争時期から冷戦時期 までを中心に」
付記:胡艶紅氏は協力者、胡氏の研究部分は山本会員が代読。
定例研究会の終了後、懇親会を予定しております。
■2018年度日本華南学会「定例研究会」での報告者の募集 【終了】
当学会では、下記の要領で定例研究会を開催する予定です。つきましては、会員のみなさまから報告者を募集いたします。
記
日時: 2018年6月16日(土)午後(報告者数によって時間を決定いたします)
場所: 東京大学駒場キャンパス(会場の詳細は後日ご連絡します)
報告時間は一人当たり45分、質疑応答15分を目安といたします。
報告をご希望の会員は、5月16日(水)までに、ご氏名・ご連絡先・ご報告題目をこちらまでご連絡を頂きますようお願いいたします。
なお、日程の第2候補として6月30(土)を設定しています。6月16日(土)にどうしてもご都合がつかない報告希望者は、その旨ご連絡ください。