第1回サーキュラー
日本文化人類学会第57回研究大会のご案内
(第1回目サーキュラー)
日本文化人類学会第57回研究大会を次の要領で開催します。
0-1.はじめに
日本文化人類学会第57回研究大会は、対面での参加を基本とします。第57回研究大会では、発表者とコメンテーター、司会などは原則として現地参加とします。参加者については特段の事情がある場合を除き、基本的に現地参加とし、一部のプログラムについてはオンラインによる参加を検討しています。ただし、オンラインによる参加者は視聴のみとなります。
第57回研究大会は、県立広島大学を会場とする「広島地域大会」となります。これは地方の比較的小規模の大学での開催を地域の会員が協力し、これを理事会の研究大会実施委員会がサポートするという新しい形式です。これまで一部の学会員数の多い大学・研究機関でのみ研究大会が開かれる傾向がありましたが、多くの地域、大学で広く研究大会を開催する可能性を広げるものです。文化人類学のより一層の振興のため、全国のさまざまな大学・研究機関で研究大会を開催する道を開く実験的な試みです。研究大会の会場となる開催大学の事情も考慮しつつ、大会運営を成り立たせるため、以下に示すようにいくつかの点で運営方法を変更しました。初めての試みですので、予期せぬ問題が生じる可能性があります。参加者の皆さんには、このような事情をご理解の上、大会運営に積極的にご協力いただきますようお願いいたします。
また、新型コロナウィルス感染症のため不透明な状況がいまだ続くなか、オンライン型に開催方式を変更せざるを得ない場合も今後、想定されます。その場合には、2023年4月中旬までに変更を決定し、お知らせする予定です。
0-2.開催方式に関する注意点
対面参加型での開催を基本としますが、新型コロナウィルス感染症を巡る状況が悪化した場合には、オンライン型開催に切り替えます。その判断は、遅くとも2023年4月中旬までに行います。オンライン型開催となった場合でも、大会参加費の変更はありません。
参加者のうち、事情により、対面参加が困難な会員については、オンラインでの参加を可能とします。オンライン参加を希望する方は、事前の申請が必要となります。
一部のプログラムについてはオンライン参加の可能性を検討しています。
開催形式の変更にともない、多くの日程が変更になっています。「1-3.研究大会へのスケジュール」で要旨登録期間や参加登録期間をご確認ください。
研究発表は、基本的に対面式で行います。分科会については、発表者、コメンテーター、司会は原則現地参加とします。以下の「3.研究発表」の情報をお読みください。
新型コロナ感染症対策として会場での窓口業務を縮小します。当日参加の受付や印刷された資料の配布は行わない方針ですので、ご注意ください。受付は領収書の確認によって行い、資料は研究大会ホームページから各自でダウンロードしていただく方式となります。
従来の懇親会の形式を大きく変更します。簡単な飲食を伴う「イブニング・セッション」を開催し、実施委員長挨拶などを行う予定です。これまで大きな懇親会の準備が開催大学に負担となっており、また会員にとっても懇親会費が負担になる問題がありました。今回の変更は、研究発表を踏まえた本来の目的である会員の自由な議論や交流の機会とする新しい試みです。
今大会では、現地に託児所を設置するとともに、オンライン参加者に向けて託児補助を行います。詳細については今後のサーキュラー、研究大会ホームページ、およびメーリングリストでお知らせします。
学会の方針であるダイバーシティへの配慮について、学会予算、実施会場の事情が許す限り対応したいと思います。これについては会員、特に発表者の方々にもご配慮をお願いすることがあろうかと思います。
1.第57回研究大会の概要
1-1.会期
2023年6月3日(土)~4日(日)
1-2.会場
県立広島大学広島キャンパス 〒734-8558 広島県広島市南区宇品東1丁目1-71
1-3.研究大会へのスケジュール
第1回サーキュラー(概要):2022年11月7日(月)(『文化人類学』第87巻2号でお知らせした通り、今大会のサーキュラーは研究大会ホームページ上での公開とJASCA-INFOでの配信を行い、郵送はいたしません)
第2回サーキュラー(要旨登録・映像作品上映申込方法):2022年12月5日(月)
要旨登録・映像作品上映申込:2022年12日12日(月)12:00~2023年1月22日(日)
第3回サーキュラー(参加登録方法、査読結果など) 2023年2月28日(火)
開催方式決定の期限:2023年4月中旬
参加登録:2023年4月7日(金)12:00~5月24日(水)24:00(2023年4月7日(金)12:00~5月8日(月)24:00アーリーバード)
第4回サーキュラー(大会日程・プログラムなど):2023年4月28日(金)
発表要旨公開:2023年5月25日(木)
上記スケジュールはあくまでも目安で、数日前後する可能性があります。
2.研究大会参加登録について
2-0.今大会の参加登録に関する注意点
今大会では、現地参加型を基本とし、一部プログラムについてオンライン参加型の併用を検討しています。参加方式の違いによる参加費の違いは設けません。
今大会では、新型コロナ感染症対策のため、当日参加は一切受け付けません。必ず期間内に参加登録を済ませてください。
今大会では、若年層会員の参加を促進するため、第56回大会から実施している参加費の見直しを引き継ぎます。非学会員であっても、修士課程・博士前期課程の大学院生であれば減免価格の対象となります。また、学部学生、高校生・専門学校生も事前登録で参加可能です。
上記の通り、懇親会に代わり、イブニング・セッションを実施します。
2-1.研究大会参加登録について
研究大会参加者は、必ず上記の登録期間中に参加登録を完了してください。
非学会員の参加者も参加登録が必要です。
2022年度までの学会費の完納は参加登録の要件ではありませんが、未納分の納入にご協力ください。なお、後述の通り要旨登録・映像作品上映申込には学会費の完納が要件となりますのでご注意ください。
2-2.研究大会参加費について
研究大会参加費は次の通りです。
研究大会会計は、参加費を主な財源として過不足なき会計を目標として努力しておりますが、万一大会運営の収支に剰余が生じた場合、剰余分を学会の本会計に繰り入れることとなりますので、あらかじめご了解ください。
名誉会員については、参加費は無料ですが、イブニング・セッションへのお志をお待ちしております。2023年4月に学会事務局より招待状をお送りしますので、そちらにご回答くださいますよう、お願いいたします。
ウェブ・カード決済のほか、コンビニ、ATMでの支払いが可能です。これらによる支払いが困難な方は、大会事務局(jasca057@gmail.com)宛てにメールでご相談ください。
参加登録完了とは参加費の納入までを含みます。納入が事後になった場合、その時点での価格を徴収します。
イブニング・セッションについても日の参加申し込みは受け付けません。必ず事前の申し込みをお願いいたします。
2-3.託児サービスの支援
研究発表が行われる2023年6月3日(土)と4日(日)の2日間、現地参加者とオンライン参加者のうち、託児のサービスが必要な方に対して、支援を行う予定です。
現地参加者に対しては、県立広島大学内に設置する託児スペースで託児サービスを受けられるように検討しています。その場合、利用者には、託児料を一部ご負担いただくことになります。
オンライン参加者に対しては、託児にかかった費用の一部補助を実施する予定です。
託児に関する詳細は、今後サーキュラー、研究大会ホームページ、メーリングリストにて随時お知らせします。
2-4.情報保障について
本研究大会より、学会全体のダイバーシティ推進の一環として、参加者全員への情報保障協力の呼びかけと、障がい等に対するサポートを強化してゆくこととなりました。
つきましては、研究大会の参加・発表において支援が必要な方は、こちらのフォームから2022年12月9日(金)までにお申し出の手続きをしてください。男女共同参画・ダイバーシティ推進委員会が窓口となり、追って研究大会での対応を調整します。なお、お問い合わせ等も、同じフォームから受け付けます。
情報保障に関する詳細は、今後サーキュラー、研究大会ホームページ、メーリングリストにて随時お知らせします。
2-5.その他
宿泊先の予約は各自でおこなってください。現地参加を予定されている方は、お早めにご予約下さい。
出張依頼状は研究大会ホームページ上にリンクを張りますので、そちらからダウンロードしてご利用ください。
3.研究発表
3-0.今大会の研究発表に関する注意点
今大会は基本的に現地参加による研究発表となります。
今大会では、要旨を登録した順番で一律に「要旨登録順位」をつけ、それにしたがって採択の決定を行います(「3-3.研究発表の数、研究発表の可否の決定など」を参照)。
発表者のうち、特段の事情がある方は、要旨登録時にオンライン発表の希望と事由を出していただくことになります。ただし、実施会場の事情により、発表時間や会場に制約が生じる場合があります。
事由によっては、オンライン型発表が認められない場合もあることをご理解ください。現地発表を希望しない場合には、発表辞退となります。今大会では、現地発表型での開催となったことが理由で発表を辞退した場合も発表認定は行いませんので、ご注意ください。
分科会に関しても、組織者、発表者、コメンテーター、司会などは実施会場の事情により、現地参加となります。なお、分科会の開催時間についてのご希望はお受けできません。
要旨登録方法の詳細は、第2回サーキュラーでお知らせします。
3-1.研究発表の種類と時間
発表は口頭(ないしそれに準じる)の「個人発表」と「分科会発表」とし、ポスター発表は行いません。
「個人発表」は、1人ないし複数人による、独立した研究発表を指します。発表者のうち、少なくとも筆頭著者は学会員である必要があります。発表の時間は質疑応答を含めて20分を予定しています。(次の発表との間は5分を予定)。
「分科会発表」は、特定のテーマに関わる4つないし5つの研究発表で構成する「分科会」での研究発表を指します。個々の研究発表(形式は上記の「個人発表」に準じます)に加え、組織者による趣旨説明が必要です。
分科会における研究発表では1分科会あたり2つまで、発表者に非学会員を含めることができます。
4人発表型「分科会発表」の時間は「個人発表」(間の5分も含めて)5件分で計100分、5人発表型「分科会発表」の時間は「個人発表」(間の5分も含めて)6件分で計120分を予定しています。
大会全体を通じ、1人が研究発表できる(筆頭著者となれる)回数は1回のみです。ただし、「分科会発表」の組織者は、自身が組織する分科会内で趣旨説明と研究発表の両方を行うことができます。
「分科会発表」でのコメンテーターは発表者とはみなしませんが、2つ以上の分科会でコメンテーターとなることはできません(なお、プログラム作成の都合上、要旨登録の時点でコメンテーター名も登録していただきます)。
映像作品に関しては、今大会では映像作品の会場での放映は行いません。映像作品発表者は、映像人類学のセッションを設け、映像作品の解題や作品に基づく口頭での発表を行うことになります。口頭発表については個人発表と同じく、事前の要旨登録が必要です。
3-2.要旨登録に際して
「個人発表」「分科会発表」を希望する場合、上記の要旨登録期間に要旨登録を完了してください。方法については第2回サーキュラーにおいて告知します。
「個人発表」の発表要旨、および「分科会発表」の発表要旨や趣旨説明要旨を登録するには、以下の要件を満たしていることが必要です。
要旨登録開始日(2022年12月12日(月)12:00)の時点で学会員であること。
要旨登録終了日(2023年1月22日(日)24:00)の時点で2022年度までの会費を完納していること。
2023年度日本文化人類学会広島大会については、経過措置として、2022年12月17日(土)日本文化人類学会理事会で新規入会を承認された会員に発表資格を認める。(2022年12月21日追記。詳細は、「発表資格に関する重要なお知らせ」を参照。)
「分科会発表」には、組織者による趣旨説明要旨の登録と、発表者各人の研究発表要旨の登録の両方が必要です。また、組織者による趣旨説明要旨の登録に際して、発表者名・発表順およびコメンテーターも登録する必要があります。
上記の通り「分科会発表」においては、1分科会あたり2つまで、非学会員を発表者とする研究発表も可能です。
なお、研究大会への参加登録は、要旨登録とは別に行う必要があります。発表者は必ず、事前登録期間中に参加登録・参加費の納入を完了させてください。
3-3.研究発表の数、研究発表の可否の決定など
会場運営の都合上、研究発表の件数の上限として、「個人発表」と「分科会発表」(4人発表型分科会を5件分、5人発表型分科会を6件分と数える)の合計で180件程度を予定しています。
研究発表および分科会趣旨について要旨の査読を行います。手順については、末尾掲載の「日本文化人類学会研究大会における研究発表に関する査読規程」をご覧ください。
査読で採択された研究発表要旨が上記の件数を超えた場合、要旨を登録した日時の先着順位(以下、「要旨登録順位」と呼びます)に従って研究大会実施委員会が発表の可否を決定します。
査読の結果は研究大会実施委員会から研究発表要旨登録者へ連絡します。
研究大会実施委員会が要旨登録順位に従って発表の可否を決定する際には、「個人発表」何件まで、「分科会発表」何件までといった枠をあらかじめ別に設けて、それごとに要旨登録順位で発表の可否を判断することはしません。
「分科会発表」の組織者による趣旨説明要旨が査読で採択されなかった場合、また、査読で採択された研究発表要旨が4つに満たなかった場合、分科会は不成立となります。また、査読で採択された「個人発表」「分科会発表」の要旨の合計件数が、会場全体の発表可能件数の上限を超えた場合、「分科会発表」の要旨登録順位(組織者による趣旨説明要旨の登録順位)によっては「分科会発表」は不成立となります。これらの場合、査読で採択された発表要旨のうち、学会員を発表者とするものは「個人発表」へ発表形式を変更することができます。その可否については、上記の「個人発表」に準じ、要旨登録順位に従って研究大会実施委員会が決定して連絡し、ご意思を確認します。
採択された要旨はウェブ上で公開します(2023年5月25日(木)公開予定)。冊子体の『研究大会要旨集』は配布しません。なお、第46回研究大会より、研究発表の要旨等については、登録時に日本文化人類学会へ著作権を委譲していただくこととなっています。委譲にあたって著者が保持する権利については、「『文化人類学』掲載論文等利用許諾基準」に定めたものを準用します。
4.映像作品の上映
4-0.今大会の映像作品の上映に関する注意点
研究発表とは別に、文化人類学(民族学)に関連する映像作品の研究大会でのオンデマンド配信(学会員限定)を行い、映像作品に基づく研究発表を受け付けます。
今大会では、研究大会ホームページを通して申込を受け付けます。従来のようなメールによる申込は行いませんので、ご注意ください。必要事項などの詳細については、第2回サーキュラーでお知らせします。
映像作品オンデマンド配信と研究発表の申し込み期間は、2022年12日12日(水)12:00~2023年1月22日(日)24:00です。
映像作品については研究大会ホームページでのオンデマンド配信を行います。会場での上映は行いません。
映像作品に基づく研究発表とは、その作品の解説、解題や学術上の意味や方法論の検討などを意味します。
映像作品に基づく研究発表については、上記の個人発表に準じ、発表要旨の提出を求め、査読対象といたします。
4-1.映像作品の上映の要領
映像作品のオンデマンド配信、映像作品に基づく研究発表をするには、以下の要件を満たしていることが必要です。
③映像作品および研究発表要旨登録開始日(2022年12月12日(月)12:00)の時点で学会員であること。
映像作品および研究発表要旨登録期限(2023年1月22日(日)24:00)の時点で2022年度までの会費を完納していること。
映像作品のオンデマンド配信は、原則として、その作品の著作権および配信権を有する者本人がおこなうものとします。
配信者自身が作品の著作権や配信権を有さない場合、配信へ向けて作品の著作権者や配信権者との交渉を十分に済ませてください(著作権、配信権に関する契約書や同意書を受けることを強くお勧めしますが、研究大会実施委員会へ提出する必要はありません)。なお、配信に関する権利問題や倫理問題には、学会や研究大会実施委員会は一切の責任を負いません。映像に基づく研究発表について、配信できる映像作品は1本に限ります。
映像作品のオンデマンド配信は、研究発表に含まれません。
5.研究大会実施委員会への問い合わせ
研究大会実施委員会への連絡は、研究大会実施委員会事務局宛(jasca057@gmail.com)にEメールでおよせください。
2022年11月7日
日本文化人類学会第57回研究大会 実施委員長 真島 一郎