個人で購入・運用が可能で、通信の相手方、通信事項などの制限が少ない無線機は限られます。しかしそれらには従事者免許が不要であることや導入コストや維持費用が安く抑えられるというメリットがあります。
特定小電力無線機は最も手軽ですが、送信電力がわずか0.01Wしかありません。しかし避難所内部の限られたエリアで使用するには十分です。混信のおそれが少ないことが却ってメリットになるかもしれません。
デジタル小電力コミュニティ無線は、まだ実災害時での使用実績に乏しいですが、外部アンテナが許可されているため数km離れた避難所とも交信できると期待できます。デジタル簡易無線(登録局)やアマチュア無線はすでに多くの実績があり、本部等の拠点と避難所などの遠距離通信に向いていると言えます。