活動方針

 伊勢市内および周辺市町で地震・津波・台風等による災害が発生し、行政機関が災害対策本部等を開設した後、行政機関の要請を受けて活動します。行政機関の情報伝達活動が円滑に実施出来る様に協力するため、非常通信訓練等を通じて無線技術の研鑽を積むとともに、会員相互の親睦を深めていきます。 

 災害時のアマチュア無線の活用と言えば、電波法第52条第4号 における「非常通信」と第74条第1項 により総務大臣が行わせることができる「非常の場合の通信」しかありませんでした。当伊勢市アマチュア無線災害ネットワークもこの法に基づいて伊勢市と協定を結んでいました。

 令和3年には電波法施行規則等が大きく改正され、災害時の「災害救援活動」においてアマチュア無線も使用できることとなりました。しかも災害発生後だけではなく、準備や訓練もその中に含まれていることが重要です。そのためには新しい法令に基づいて伊勢市と協定を結びなおす必要がありましたが、令和5年9月1日に無事締結する事が出来ました。これにより平時の準備や訓練から実災害が発生した後にもシームレスな活動が可能となりました。

 アマチュア無線機の災害時の使用に関しては、批判的な意見も少なくありません。その理由は理解できます。当伊勢市アマチュア無線災害ネットワークは臨機応変、適材適所に無線機を配備し、アマチュア無線機に拘らない「災害時の無線情報通信ネット」を構築できるように活動を続けます。