聖心女子大学キリスト教文化研究所の「教養ゼミナール」は、学生・卒業生・一般社会人を対象として1971年にスタートし、大学による生涯学習提供の一翼を担って参りました。
本年は、<宗教音楽と典礼音楽の世界Ⅳ>では、オルガンや歌唱に加えて器楽曲についても取り上げます。また、昨年本学を定年退職された今川恭子先生を新たに講師としてお迎えし、日本の近代化と共に生まれた日本人の愛唱歌についての講座を担当していただくことになりました。これまでの金澤正剛先生の講座と合わせて充実したラインナップになりました。音楽もまた、本学の教育・研究を性格づける<リベラルアーツ>の受容な要素です。ぜひ、大勢の皆様の受講をお待ちしております。
授業形式:対面
日時:金曜 14:00-16:00/前期4回 5/8, 5/29, 6/19, 7/17
開催場所:聖心女子大学聖堂ほか
講師:金澤 正剛・米沢 陽子・田中 昇・中川 郁太郎
コーディネーター:関 幸子(ブルーベルの森)
旧約聖書の時代から、神の賛美には歌とともにさまざまな楽器が使われてきた。神を賛美する音楽の様々な形に触れ、典礼音楽の歴史や魅力について理解を深めていく。
第1回(5/8) キリスト教と音楽 さまざまな楽器で賛美していた時代について
講師:金澤 正剛(国際基督教大学名誉教授)
第2回(5/29) グレゴリオ聖歌とオルガン(ミニコンサート付)
講師:米沢 陽子(立教大学大学院特任教授)
第3回(6/19) キリスト教信仰と教会ソナタ、典礼における器楽曲の役割(トリオミニコンサート付)
講師:田中 昇(カトリック豊島教会主任司祭、上智大学・南山大学講師)
第4回(7/17) バッハのコラールの世界(ミニコンサート付)
講師:中川 郁太郎(立教大学大学院兼任講師、声楽家)
受講料:全4回 7,000円
※特別講座は1回ごとでもお申込みいただけます。
各回受講料:1回 2,000円
授業形式:配信
配信日時:未定
講師:倉持 長子/小沼 華子/押見 まり 他1名
「トーチライト・セミナー」は、本学初代学長マザー・エリザベス・ブリットの言葉「あなたがたはどこにあっても、愛の灯火を掲げる人になりなさい。(No matter where you are, you must be torchbearers of love.)」から命名された講座で、本学の博士課程を修了した若い研究者によるオムニバス講義をお届けします。
本年度は「自由を生きる」を共通のテーマとして、哲学、日本文学などを専門とする研究者の講義を配 信する予定です。本学で育まれ、巣立った知の探求者の多彩な研究にぜひ触れていただけたらと考えています。
受講料:全4回 4,000円
火曜 13:30-15:10
通年6回:5/19、6/16、7/21、10/20、 11/17、12/15
ミサ典礼の中で、歌詞が固定している通常文に曲付けしたミサ曲の歴史を辿る。通常文は6曲から成るが、特にルネサンス以後、最後の《イテ・ミサ・エスト》を除く5つの部分を組曲風にまとめて「ミサ曲」と呼ぶようになった背景などを辿る。
使用テキスト:必要な資料は、講座ごとにプリントして配布する。
火曜 13:30〜15:10
通年10回:5/12、5/26、6/9、 6/23、7/7、10/6、10/27、 11/10、11/24、12/8
『源氏物語』「宇治十帖」の最終巻夢浮橋の概要等に触れた所で、昨年度は授業を終えましたが、 今年度はいよいよその最終巻を読み解くこととなります。出家を遂げた浮舟に、薫の意を受けた横 川の僧都が、還俗を勧めたのかどうか、そして浮舟の行方、救済の道筋はどうなるのか、そこには様々 な謎が孕まれています。前期、当該巻読了の上、後期、浮舟の仏教的課題に繋がる女性の出家をめ ぐる問題を正篇で担った紫の上について考察を進めます。紫の上から浮舟へ、道心、女性の生き方 等の問題は、どう究められ、『源氏物語』は終焉を迎えるのか、共に考えたいと思います。なお紫 の上考察に関してはプリントのみ使用することとなります。
使用テキスト:玉上琢彌 訳注『源氏物語』第十巻(浮舟~夢浮橋)角川ソフィア文庫、プリント昨年度使用のテキストに同じ。今年度よりご参加の方は、開始前にご購入ください。なお本テキストが入手できない場合は、小学館新編全集、岩波文庫等のテキストでもかまいません。
水曜 13:30-15:10
通年4回:5/27、7/22、10/21、12/16
第二次世界大戦後、日本に多くのカトリックの哲学者が誕生したことは余り知られていません。山田晶、今道友信、井上忠、加藤信朗、稲垣良典、岩田靖夫など、主に古代哲学・中世哲学の分野で多くのカトリックの研究者が生まれました。一方で、押田成人、井上洋治など、哲学を学んだ後、司祭になった人びとも少なくありません。日本社会において、カトリックの信仰を持つことと、哲学することにはどのような関係があったのでしょうか。西洋近代哲学を学ぶところから始まった日本の哲学の歴史をたどりながら、戦前において、カトリックの信仰と哲学を追求した岩下壮一と吉満義彦がどのような地平を拓いたのかを考えます。
使用テキスト:特になし
木曜 10:50-12:30
通年6回:5/21、6/18、7/16、10/15、11/19、12/17
文学に凝結している人間の知恵を学び、それを私たちの日常にいかに活かすべきかを、キリスト教精神に基づいて、皆で一緒に考えていきたいと思います。
使用テキスト:毎回配布資料を用意します。
木曜 13:30-15:10
通年6回:5/14、6/18、7/16、10/15、11/12、12/17
日本近代文学の小説において、女性たちはどのように描かれてきたのでしょうか。旧弊な女性観や家意識と新しい時代の価値観とのせめぎあいの中で、女性たちは過酷な生を生きざるを得ませんでした。昭和の次第に高まる軍国主義的な風潮、さらに敗戦、戦後と変転する時代、それでも懸命に自らの人生を切り開いていく彼女たち。登場人物たちの姿は時代の相を映しながら、現代を生きる私たちとどこかで繋がっているかもしれません。明治・大正期の作品を採り上げた昨年度に引き続き、今年度は昭和の作品を丁寧に読み解いていきます。
第1回(5/14) 林芙美子「放浪記」 流転する生
第2回(6/18) 永井荷風「濹東綺譚」 玉の井のお雪
第3回(7/16) 堀辰雄「菜穂子」 物語を生きる
第4回(10/15) 谷崎潤一郎「細雪」 上方の商家の姉妹
第5回(11/12) 太宰治「ヴィヨンの妻」 生きてさえすればいい
第6回(12/17) 宇野千代「色ざんげ」 二人の女
その都度資料を配布します。(各作品は書籍のほか、 一部は「青空文庫」でも無料でお読みいただけます。)
木曜 15:20-17:00
通年6回:5/21、6/18、7/16、10/22、11/19、12/17
● 教育史において修道院・修道会が有してきた意義を概観する。
● 哲学を中心とする中世の知的世界において修道院・修道会が有してきた意義を概観する。
● トマス・アクィナスを中心にスコラ学の展開を概観する。
● 近代以降の修道会がカトリック的な学校教育に与えてきた方向性を、イエズス会、聖心会の活動
を中心に明らかにする。
● 以上に概観した知的遺産が、現代において有する意義を改めて明らかにする。
使用テキスト: 特になし
水曜 13:30-15:10
通年6回:5/13、6/3、7/1、10/7、11/4、12/2
人は生涯にわたって歌うと言っても過言ではありません。とくに子ども時代に歌った歌の中には、折に触れて口ずさみ、世代を超えて歌われる曲もあるのではないでしょうか。そうした歌の多くは、明治期以降に西洋文化を吸収して誕生した歌です。日本が近代国家として歩む中、歌は社会を映しながら人々の心の拠り所となってきました。それらの歌はなぜ日本人の心を捉えるのか、分析も交えながら、愛唱歌の成り立ちの謎を辿ります。
使用テキスト: 特になし
木曜 13:30-15:10
前期10回:5/7、5/14、5/21、5/28、6/11、6/18、6/25、7/2、7/9、7/16
継続中の聖書ヘブライ語の中級のクラスです。中級は士師記10章以降を継続して原文で読みます。文法を終わらせてテキストを読みたい方は途中参加していただいて構いません。
中級:“Biblia Hebraica Stuttgartensia”, Deutsche bibelgesellschaft., または Biblia Hebraica Quinta, “JUDICES”. Lexicon; Willam Holladay, “A concise Hebrew and Aramaic lexicon of the Old Testament”, Eerdmans, 1972.
木曜 15:20-17:00
前期10回:5/7、5/14、5/21、5/28、6/11、6/18、6/25、7/2、7/9、7/16
初級は山田恵子『ニューエクスプレス+古典ヘブライ語』L.15(p.98)から続けて文法を学びます。文法終了に近いので、ヘブライ語初学者の方はご遠慮ください。
初級:山田恵子『ニューエクスプレス+古典ヘブライ語』白水社, 2019.
Lexicon; Willam Holladay, “A conciseHebrew and Aramaic lexicon of the Oldz Testament”, Eerdmans, 1972.
水曜配信
通年8回:4/22、5/20、6/17、7/15、10/7、11/18、12/16、1/13
彩色されたガラス片に図柄を描き鉛枠で組み合わせて聖堂の窓に嵌め込んだステンドグラスの歴史について、最新の研究成果を踏まえて考察する。講義内容は以下のとおり。
①技法 ②初期作例 ③④ロマネスクの窓 ⑤~⑦ゴシック大聖堂の窓 ⑧ルネサンスから現代へ
使用テキスト:特になし(授業時に適宜紹介する)
金曜配信
後期3回:10/2、11/6、12/11
イベリア半島スペインでは、10世紀から13世紀にかけて、とりわけ北部各地の修道院でキリスト教写本が盛んに制作され、そこに描き込まれた挿絵美術が開花し、さまざまに受け継がれ展開されてゆきました。本年度のこの講座では、主として11世紀以降の王都や王家ゆかりの修道院に由来する写本群をとりあげ、それらの洗練された筆遣いによる挿絵の「華麗な美」について解説します。
使用テキスト:とくにありません。毎回パワーポイントを使用、資料を配付します。
金曜配信
通年12回:5/15、5/29、6/12、6/26、7/10、7/24、10/2、10/16、10/30、11/13、11/27、12/11
ユダヤ人はキリスト教でいう旧約聖書のみを聖書と考えます。ローマ帝国に敗北し、国土と神殿と聖都を失い世界中に散り散りになりながら、神の教えを拠り所として宗教共同体として再生します。それを支えたのがヘブライ語聖書だった。私は、ユダヤ教を研究してきて、ユダヤ人ほどヘブライ語聖書を読み込んできた集団はいないと思っています。批判的に見ることも含めて、無尽蔵の意味が込められた聖書を理解する営みを体験してみませんか。
使用テキスト: 毎回、レジュメを作成します。
題目・日時については未定です。
詳細は追ってお知らせいたします。