発表者:赤池 敬
発表者:周 豪特
発表者:星住 弥里
発表者:清水 あおぐ
発表者:周 豪特
発表者:齋藤 宗一郎
発表者:垣花 元貴
発表者:清水 あおぐ
発表者:赤池 敬
発表者:レン セイジ
発表者:覃 澍斌
発表者:清水 あおぐ
発表者:星住 弥里
発表者:齋藤 宗一郎
発表者:成 太俊
発表者:周 豪特
発表者:覃 澍斌
発表者:レン セイジ
概要:二つの実験は、参照式の改変とオンライン解釈を分析することによって、スクリプト化されていない会話中の参照ドメインの制限を調べた。実験 1 は、処理の初期の瞬間から、受話者が会話によって制約された参照ドメインに関して参照式を解釈することを示しました。会話中の眼球運動の分析は、スクリプト言語で見られる標準的な競争効果の排除を示しました。実験2の結果は、話者が参照表現を設計するために使用する参照ドメインの制限に関与する2つの語用論的要因を特定し、同じ要因が、同じ表現のオンライン解釈中に、宛先がローカルの競合他社を潜在的な指示対象と見なすかどうかを予測することを示しました。これらの実験は、会話における参照表現のオンライン解釈が、宛先が言語処理で一時的なあいまいさに遭遇する可能性が高い時期を予測する語用論的要因によって制約される参照ドメインによって促進されることを初めて示しています。発表者:細間 萌
発表者:甲斐 靖章
発表者:周 豪特
発表者:齋藤 宗一郎
発表者:星住 弥里
概要:近年、多様化がさけばれ、inclusiveな社会という言葉を聞くことも多いが、差別に関わる問題が解決されたとは言えない。差別に関する問題は複雑であり、解消に向けて一括して有効だとされる方法を見つけることは難しい。そんな中、差別語が使用されることによって差別が助長されているという事実がある。 しかし、多くの人は「差別発言をしている」とは気づかないままに差別的な発言をしている。気づかないままに「ある単語」が使用されることで、その単語には辞書に記載されている定義以上のイメージが付与され、差別語として機能していくようになる。そして、 単語のイメージの 変化は当時の社会情勢に影響され、また単語のイメージの変化が社会にも影響を与えていると考える。そこで、本研究では差別語のイメージの変遷と社会との関わり合いについて、コーパスおよび社会情勢を伝える媒体を使用し、対象とする単語の使用のされ方を通時的かつ定量的に分析することで明らかにしたい。今回のゼミでは、事前提出したRPの内容を共有いたします。ブラッシュアップや再考が必要な個所をご指摘いただきたいと考えています。発表者:垣花 元貴
概要:人間の言語が特徴的にもつ階層性は,語彙項目の再帰的な結合操作により生じていると考えられている.しかしながら,発達において,再帰的な物体操作と言語における階層構造に相同性があると考えられているにもかかわらず,幼児が言語における再帰的結合能力を獲得するメカニズムは明らかになっていない.幼児はその発達初期において,感覚運動経験のなかで繰り返し現れる有用なパターン(イメージ・スキーマ)を獲得するとされており,イメージ・スキーマは,再帰的結合とともに,特定の認知ドメインに限定されないと考えられる.そこで,本研究では,再帰的結合能力が感覚運動経験を通し,イメージ・スキーマとして獲得されると仮定し,その獲得メカニズムを探っていく.RPの本提出へ向けて,補うべき点,サーベイの方向を明確にしていきたいと考えています.発表者:レン セイジ
概要:言語学の研究はエンピリックの研究がさまざまにある。ハンドブックを踏まえて選択した、トピックを紹介する。今回選んだトピックはScalar ImplicatureとInformativenessである。各トトピックに論文の概要一つを例として簡潔に紹介する。注目されるのは論文がしょ証明したいポイントと実験形式。今回のレジュメは意味論と語用論のハンドブック(The Oxford Handbook of Experimental Semantics and Pragmatics)に参考しました。実験語意論と語用論は実験言語学の下位領域とみなす。発表者:細間 萌
概要:私の研究では、語を人が面白いと思う要因を探るために無意味語に対してどのような印象を持つか、アンケート調査を予定しています。今回のゼミではその調査票に研究室の皆さまに答えてもらったうえで、調査がより良く実のあるものになるようアドバイスをいただきたいと考えています。特に各質問項目説明が理解できるか、その説明以外にも解釈があるのではないか等悩んでいるため、質問説明文部分に助言や意見がいただけたらと考えています。発表者:宮城 友香
概要:私の研究では、ある物体を特定する意図を持つ空間表現文を聞いたときに、その物体がどれを指しているかを、効率良く特定するチャットボットを構築する。そのアルゴリズムの設計をするにあたって、では実際の人であれば、どのように空間を把握し、どういった場面に対してどういった空間表現文を表出するのか実験で確かめる必要がある。今回は、簡易的な準備実験を行なった。様々な物が配置された空間内で、その状況を認知している人やバーチャルエージェントが、目標物を特定する際に、どのような視点、参照枠、参照点を取り、それらをどのような空間表現文として表出しているのかを実験により求めた。今回みなさまには、実験設計、方法、説得力の出し方、そのほかアドバイスいただきたくお願いいたします。発表者:垣花 元貴
概要:近年の生成言語学は,言語を可能にする唯一の認知機能として,語彙項目の再帰的結合を仮定している.一方,認知言語学では,言語に特化したモジュールではなく,一般的な認知機能から言語能力を説明する.しかしながら,両者は相容れないものでは なく,言語の異なる側面を扱っていると考えられる.本研究では,再帰的結合能力が,一般的な認知機能と環境の相互作用の中で獲得されると仮定し,Recurrent Neural Network(RNN)を用いたモデルを使用し,再帰的結合能力獲得の必要条件を探っていく.発表者:細間 萌
概要:今回のゼミではランダムに生成した新語に被験者たちに意味付けを行ってもらい、その新語の意味付け前後の印象を尋ねるときの尺度について説明と議論をしたい。私の研究で行う調査票では被験者に新語の面白さ・使う、使いたいか・好ましさという三つで新語の印象を尋ねたい。また、個人の新語への印象の個人差を均すため被験者の語に対する性質も尋ねたいと考えている。新語の面白さ・使うかどうか・好ましさについて私自身が何の印象を知りたいかを考えいくつかに細分化した。例えば面白さでは語感であったり、使うかどうかでは人間関係を前提として使用した時の聞き手の理解度だったり、好ましさでは語の可読性などについてである。特に好ましさでは言葉にしづらい感覚であるので直感的な回答をしてもらいたいと考えており、SD法を用いていくらかの形容詞対も考えた。ただ、個人ではSD法のための形容詞対の具体案が少なく、研究室の皆さんからも考えを募りたいと思っている。発表者:周 豪特
概要:経験を表すことはロボットの性質を表出する八つの要素(感じる知性、社交性、マインド、擬人化、アニマシー、好感度、受容度、肯定的なユーザー反応)を実験結果から結論に導くプロセスを紹介します。今回はリベンジなので、この論文の方法と結果の分析を紹介します。発表者:赤池 敬
概要:修士論文では、まず言語進化研究において人間言語に特有であるとされる再帰について整理分析(概念分析)を行います。この整理分析は、再帰という用語が多義的であり,理論と実証を結ぶ中間言語のような定義を与える必要性があると考えられるためです。そして、再帰の整理分析を手かがりに,現在,言語進化研究で問題とされている階層性と意図共有について、それらの統合的理解の道筋を提案することが修士論文の内容です。今回のゼミでは、現在構想中の階層性と意図共有の統合的理解について報告します。この統合的理解は、Alvin Goldman (1971)の行為の分析とDray (1957)での議論を手がかりに、ある出来事をそれぞれの行為の連鎖として考え、ヒトは行為と結果に関する計算を行うことで、出来事を認知しているという仮説を素描する予定です。また、このような出来事の認知の仕方は、再帰的な結合によって行われており、それゆえ、(あたかも自分がその他者であるかようになりきるなども含む方法で)他者の意図に関する様々な可能性の推論ができ、さらには過去、現在、未来に関する反事実的な思考(あるいは物語を語ること)をすることもできるのではないかということについても説明できればと考えています。発表者:甲斐靖章
概要:人間がわざわざ間接的に表現する動機は何か。ポライトネス理論によれば、間接的に表現することはオフレコード戦略と呼ばれ、その戦略の動機はフェイスを尊重する社会的動機である。しかしポライトネス理論の実証実験が行われ、他の説明の可能性が現れた。それに対して、ピンカー等は部分的な利害関係を考慮に入れた進化論的な視点で考察し、オフレコード戦略の動機は関係性の不一致を避けることであると主張した。しかしその主張はオフレコード戦略の部分的な説明しか行っていないため、その説明をより広く拡張したいと考えている。そのためにまず、ピンカー等の想定した状況のモデル化を行っている。今回はそのモデル化について議論をしたい。発表者:星住弥里
概要: 語彙が社会において使用される中で意味が変化することは過去の研究においても明らかにされている事実である。その中でも、女性を表す語彙では pejoration(語義の悪化 歴史的な変化により悪い意味を持つようになること)が起こりやすい。本論文ではSchultz (1975) の主張が再考され、英語以外のインド・ヨーロッパ諸語の分析によ補強され、意味の下落が生産的な言語のプロセスであることが示されている。 本論文では、元々「動物を指し示す用語であり後に女性を比喩するようになった語」について比喩的な発展が顕著であるとし主な分析対象としている。分析の結果として、Schultz (1975) が論文内で主張・支持している、 ・女の子・女性を表す語彙というのは、その語彙が当初はニュートラルであっても、たとえポジティブな含意がある語彙であっても、歴史上のどこかの地点で、その語彙の品位を貶めるような内の意味を得るようになり、最終的には女性を性的に侮辱する言葉になる ・「pejoration (意味の悪化)の原因は①連想 ②婉曲表現 ③偏見 で説明可能である」とする Ullman (1957) の主張が支持できるものであると結論づけている。 私自身の研究テーマでは、語彙に辞書の定義以上の意味やイメージが付随するメカニズムに、社会の流れ(運動・政策・出来事)がどのように関連し影響しているのかを明らかにしたいと考えている。その際には、使用され始めた時よりも意味が悪化した語彙を対象としたいと考えている。意味の悪化がどのような手法を用いて研究されているのか、意味の悪化の具体例を知るために本論文を選択した。本論文ではコーパスは用いられておらず、語義の変遷を提示する根拠として辞書が挙げられていた。私自身の先入観をなるべく減らすためにも、現代においては使用されていない語彙を対象をする際の情報のソースとして辞書は有益であると感じた。しかし同時に、本論文のように辞書の定義を追うだけでは、語彙の意味の変遷を知ることができるが社会の動きとの関連までは明らかにすることは難しいとも感じた。発表者:齋藤 宗一郎
概要: 将来的にヒューマノイドロボットが我々の日常の社会生活の一部になることが予想される.HRI分野ではこれまで,様々な方法,様々な程度で人々はロボットと共に社会的に行動することが明らかになっている.しかし,ヒューマノイドロボットのような新しい存在がどのように人々に概念化されているのか,ヒューマノイドロボットがどのような道徳的立場にあるかは明らかになっていない.本研究ではこれら二つの問題に対して先進的なヒューマノイドロボットであるRobovieと子供の社会的,道徳的関係に関する基礎的な知識を拡張すること,子供たちがヒューマノイドロボットとどのような社会的,道徳的関係を形成するのかということについて扱っている.筆者らは子供とRoboviをインタラクションさせ,インタラクションセッション中の子供とロボットの行動と,セッション終了後のインタビューを分析することで,子供たちがRobovieのことを精神的,社会的,部分的に道徳的な他者として考えていることを示した. 私は自分の研究テーマで考えている代替不可能性をもつロボットについて,人との関係性ということが重要になるのではないかと考えている.本論文は人とロボットの道徳的,社会的関係について述べられており,それらが代替不可能性を持つロボットに必要な関係性を考える上で参考になるのではないかと考えた.発表者:垣花 元貴
発表者:野村 洋介
概要:周りの空気に合わせ、自らの意見を表現しない・できないことは誰もが経験したことがあると思う。これは不正の隠蔽等社会にとって望ましくない結果をもたらすことがある。このことに対し、ハーバーマスは各個人が考える正しさを自由に発言できる性質(批判的公開性)が重要であると提言した。そこで本研究では、この批判的公開性を阻む事例として内部告発を取り上げる。そしてシミュレーション実験により、内部告発事例における批判的公開性の実現方法を検討する。今回の発表では中間発表のように研究の全体像を話した後、これまでに出ている結果について様々な観点からその意味を検討していきたい。発表者:垣花 元貴
概要:認知発達において、環境内での感覚運動的な経験が概念形成の基盤になると考えられている。しかしながら、そのような身体化された経験が具体的にどのように生じてくるのかは明らかになっていない。筆者らは、image schemaと呼ばれる、知覚・運動に基づく抽象的な心的イメージをもとに、image schemaを時間的に組み合わせることで、単純なeventを説明する複雑なimage schemaを形式的にモデル化しているimage schemaのこのような形式化は、AIによるシナリオ推論に役立つだけでなく、言語発達においてimage schemaの役割が実証されてきていることから、長期的には自然言語を理解することにつながると考えられる。発表者:周 豪特
概要:経験を表すことはロボットの内面を表出ことに役立つため、長期的ヒューマンロボットインタラクションを改善することに有効である。筆者らは、経験を表出対話構造を主張し、ロボットが現時点とのユーザーだけでなく、他人の経験も表せば、ユーザーからの評価は改善されるではないと提案した。被験者とロボットとの対話実験で確かめた。この論文は自分の研究に関わる背景や理論の基盤になるので、できれば批判的な検討も期待し、ゼミにして紹介します.発表者:覃 澍斌
概要: 今回のゼミでは新しいRPの内容について簡潔に説明します。そして、作成した第二版(改)のアンケート調査用紙のことについて議論したいです。および、どうしてシミュレーションとインタビュー調査のかわりにアンケート調査を行うのかのような質問を説明します。具体的な内容は、ゼミで話します。 そして、帰国する時期は固まっていたので、今回のゼミはとても重要です。M1とM2 の後輩は遠慮なくお問い合わせください。できるだけ現場で質問を答えます。現場で答えない質問はできる限り早めに答えます。発表者:藤原 正幸
概要:記号的人工物はハイブリッドな性質を持っており,人間社会でどこにでも存在し,個人の行動や社会的相互作用の構造化に重要な役割を担っている,これは,記号的人工物の評価に関与する神経認知処理に関して根本的な質問を提起する.筆者らはいくつかの条件で実験参加者らに抽象的な概念について,LEGOブロックによる模型を構築させ,後日,構築された模型の写真を用いたfMRIによるスキャンを実施した.その結果,物質的な特徴と社会的な意味についてはまったく異なる神経認知プロセスが関与しており,特に後者については模型の社会的感情の履歴によって調整されていた.本論文は,記号がもつ物質的な特徴や社会的な意味,そして社会的調整について,脳部位の特定を行っている重要な文献である.記号コミュニケーションについても本知見を生かした検討や議論ができるのではないか,できれば批判的な検討も期待しゼミにて紹介します.発表者:細間 萌
概要: 今回のゼミでは私の行う研究の調査について議論を行いたい。調査の目的として新語を良い・悪いなどと思う主観と意味予測性を見ることと設定し、具体的には好悪の感覚や使用したいかなどと意味予測可能性との間の相関を見たいと考えている。この時、調査手法として感性工学の手法であるSD法で尺度を作り、分析する。 感性工学とは数値化できない感性を用いて人の生活向上を目指す技術であり、その中のSD法はある対象物の特性を描写する因子を尺度によって評価させることで対象が被験者に与える感情を調べるものである。 ただし未だ実験のための仮説や、具体的に「良い・悪いと思う主観」がどのようなものであるかについて深められておらず、今回のゼミではこの部分を特に議論したい。発表者:Qingxi Lian
概要:This report is aimed to provide potential research problems that might be further discussed on semantics. Generative grammar theory and the pragmatic perspective take language differently. The later insist that grammar comes from meaning. So how does meaning generate our language and is it possible for robots to learn our language in “the human way”?発表者:星住 弥里
概要:修士課程での研究課題は、ある語彙に辞書の定義以上のイメージが付与されるダイナミクスを明らかにすることである。 大学でのイギリスにおいても「不登校」という概念があるのかという調査から、ある現象を表す語彙には、辞書に記載されている以上のイメージがあるのではないかと疑問を持った。このイメージはその語彙がもともと持っている訳では無く、使われていく中で付随してくるものであると考えている。今回は三つの観点で先行研究をサーベイした。そのサーベイからわかったことを報告する。 ①差別語に関する先行研究である。しかし語彙に対して定義以上のイメージが付与される過程は明らかにされていなかった。 そこで②そもそも意味がどのように解釈されるのか。また③そもそもイメージは先行研究で扱われているのか?どのような専門用語に対応するのか?発表者:垣花 元貴
概要:人間言語の特徴である階層性は、運動における再帰的結合能力が汎化されることで生じたと考えられている(運動制御起源仮説)。しかしながら、再帰的結合能力の適応対象がなぜ物体から語彙へと拡張されたのかは明らかにされていない。もし、運動における再帰的結合能力が思考における再帰的結合能力へと汎化した背景に認知能力の変容があるとするならば、どのような認知能力の変化が必要なのか。本報告では、進化における再帰的結合能力の汎化の必要条件に関して現在考えていることを、個人レベルでのスキーマの獲得と運用に対する考察から述べていく。発表者:齋藤 宗一郎
概要:将来、技術発達によって高度な知能を持つロボットとインタラクションすることが予想される。そのような高度な知能をもつロボットとの関係を構築する際に、そのロボットには他のロボットとは異なること、つまり個性が必要であると考えられる。これまで、HRI分野ではロボットの性格、人格や形態がロボットの個性として取り扱われてきたが、ロボットとの関係を構築する上で必要とされる個性について、自分が考えているものとは異なっていた。本報告では研究で取り扱いたい個性はどのような個性だと考えているかについて述べる。発表者:甲斐 靖章
概要:人間はなぜ間接表現をするのかという問いは研究されてきた。特にポライトネス理論は、社会的動機の観点で、間接表現を含めた言語選択のメカニズムを体系的に説明した。しかしポライトネス理論では説明できない間接表現の存在が実証研究によって示唆された。説明できない間接表現に対して、進化生物学の観点から新たな説明が試みられた。私はこの説明はより広い間接表現の動機を説明しうるものではないかと考えている。なぜならば私は、話者は聴者のことをそれほど配慮せずに言語選択している、と考えているからである。そのきっかけはポライトネス理論で用いられるオフレコード戦略の具体例を進化生物学の観点からまとめたことにある。しかしそのまとめは主観的な要素が多い。よって私はゼミでそのまとめについての議論をしたいと考えている。発表者:星 宏侑
概要:魚や鳥など様々な種に共通して見ることができる群れ行動が,どのような条件下で進化するのか,未だに研究の対象となっている.本研究では,進化ロボティクスのアプローチを用いて,エージェントが餌探索タスクにおいてシグナリングすることで群れ行動が創発することを示している.また,シグナリングを介してお互いに情報交換を行い,一時的に局所的なリーダー・フォロワー関係を確立させながら群れることも示されている.群れの進化を今後研究テーマとして扱う上で,本研究は群れが創発する条件について重要な知見を得られると思われる.発表者:垣花元貴、レンセイジ 、齋藤 宗一郎 、星住弥里
概要:今年度配属になった修士1年の4名が野望/Entory Sheetを発表します。垣花、連:野望星住、齋藤:ES発表者:周 豪特
概要: 人間とロボットのインタラクションを維持するためには、社会性、心、知覚知性、好感度、アニマシー、擬人化などのロボットの内面を提示することが重要であることを確認されている。人間がロボットの心をどのように認識しているかについては多くの研究がある。それは、本研究を人間が思うロボットの人間らしさとして扱う。 一方、ブレンディングセオリー(BT)は人間のメンタルオペレーションで、抽象の理解、共感や創造など機能が発揮していると考える。ロボットをブレンディングっぽい認知モデルを導入することで、人間の理解を合わせて、より人間らしいかもしれない。 そこで,本研究では,ブレンディングっぽい認知モデルをロボットに導入したことと提案し、より人間らしいロボットができるかどうかと検証しょうと考える。 本報告は、RPに巡り、研究の問題と目的を絞り込みたいと思います。発表者:藤原 正幸
概要:藤原は記号を用いたコミュニケーションにおける意図共有の神経基盤を理解するため,脳波解析による脳領域間の機能結合(位相同期度)を調べています.現在,その結果を論文としてまとめているところであり,論文のプロット(イントロと考察の部分のみ)をみなさんと共有し,ストーリーや論理性の点で整合的か,矛盾や疑問があればそれを解消したいと考えています.発表者:橋本 敬
概要:今回は、コミュニケーションについての考えを議論し共有することを目指して、論文の紹介を行います(こういう目的なのでジャーナルじゃなく論文集の一部)。ここで紹介するのは、動物のコミュニケーション、人間の(言語・非言語)コミュニケーション、そして、社会的相互作用(社会学等で広い意味でコミュニケーションと捉えられる)を統一して扱えそうな枠組みです。研究室でコミュニケーションや言語に関する議論を発展させられるベースになると良いですが、そうなり得るかどうかも含め、議論したいと考えています。発表者:細間 萌
概要:新語の生成方法は造語法に当てはめて考えることができ、造語法にはさまざまなものが存在する。例えば複合は2つ以上の自由形態素を組み合わせて新しい語を作り、逆成語はもとになった語の語形を誤解してそこから新しい語を作る。こういったものを見ていくと、造語法によって意味の創発の程度に差があるように思えた。今回のゼミでは造語法について細間が学んだことをまとめながら、得た気づきをもとに造語法の違いが意味の創発に影響するか、するとしてどのようにしてその影響の大きさを測るかということについて議論を行いたいと思う。発表者:周 豪特
概要:ヒューマンロボットインタラクション(HRI)研究の発展によって、ロボットを道具に位置つけ、単に人間の指示通りに動く機械ではなく、より広い場で活動させたいと考えられる。しかし、ロボットの場合,人間のように意図を理解する機能が無いなら,そもそも指示を理解することが非常に困難になり,非常に単純なことしかできないロボットにすぎないと考えられる。 一方、ブレンディングセオリー(BT)は人間の創造活動における基本で特別なエンジンで、人間のインタラクションにおいて、重要な役割を果たしている。 そこで,本研究では,ブレンディングっぽい認知モデルをロボットに導入することと提案し、より人間らしいロボットを検証しょうと考える。本報告は、RPに巡り、仮説 と 仮説の検証可能性 を検討する。発表者:Lian Qingxi
概要:中国語と英語は大きな違いがあります。中国と英語お互い翻訳する時、人間の役者としても、様々な工夫が必要です。そのなか前置詞は翻訳する時、contextによって、訳文の品詞が変わるなどの調整が必要です。中国語と英語の前置詞は文法と意味両方合う場合が少ないです。その時、一方捨てる必要があります。本文はダイナミックファンクションの評価のガイドラインで訳文を評価する。発表者:星住弥里
概要:現在の日本では、義務教育適齢期にあるにも関わらず、学校に行かない・行けない子どもが多数存在し、社会の関心を集めている。中学校に進学した際に新たな環境になじむことが出来ず、学校に行くことが出来なくなる子どもが増える「中一ギャップ」や、長期休暇が終わる9月1日に子ども自殺が急増する「9月1日問題」などが広く認識されているにも関わらず日本政府は効果的な対策を打ち出しているとは言えない。卒論では、大学3年生前期に留学した際の、イギリスにおける学校に行かない・行けない子どもたちに対するイギリス国籍保有者への聞き取り調査をもとに、日本とイギリスの違いを見つけようとするものである。実施したインタビューの詳細及び気づきを基に日本とイギリスの違いを比較し考察を試みた。発表者:齋藤宗一郎
概要:近年,高機能化及び多機能化を目的とした金属と樹脂の異種材料接合技術の開発が進められている.これまで金属と樹脂を接合するためには接着剤による接合,あるいはカシメ・ねじ止め・インサート成型などの物理的に嵌合する方法などが利用されてきた.しかし接着剤では接着できない樹脂があることや,インサート成型では金型を作る必要があり,コストが高くなること,物理的嵌合では性能面や機能面が十分でないことが多いことから接着や締め付け等によらない金属と樹脂の一体化技術が求められている.そこで本研究では,接着剤では接着できない樹脂を接合可能であり,加えてコストを抑えることが可能な超音波接合法を用いた金属と樹脂の接合について調査を行った.今回は初めに簡単な自己紹介を行い,その後,概要で示した卒業研究の内容について説明する.発表者:垣花 元貴
概要:アーキア(Archaea、古細菌と同義)とは、1977年にWoose&Foxらによって提唱された、真核生物(Eukarya)、細菌(Bacteria)に次ぐ第三のドメインである。アーキアと他の二つのドメインには、生体膜の構造に大きな違いがあり、アーキアの生体膜を構成する脂質は分解されにくいため土壌に長く残ること、加えて、アーキアの多くは極限環境下で生息していることより、アーキアの膜脂質は環境情報を含んだバイオマーカーとしての利用が検討されている。例えば、一部の好塩性アーキアがもつC20-C25アーキオールは高塩性環境の指標とされている。しかしながら、C20-C25アーキオールの抽出方法や分析方法は十分に検討されてこなかった。本研究では、ユタ州グレートソルトレイクより単離したHalorhabdus utahensisを実験室内で培養し、加水分解条件と分析機器の種類を変えることでデータがどのように変化するかを比較し、C20-C25アーキオールの分析条件の検討を行った。発表者:甲斐靖章
概要:グライスの協調の原理によると、会話者は内容の質・量・関係性・明確さを前提とすることで効率的な情報伝達をしている。しかしそれらの前提を逸脱した状況はよく見られる。ブラウン&レヴィンソンやリーチらは丁寧であることが重要であるときに、そうした状況は起こるとした。しかし彼らは完全に協調的な関係を前提としていた。この論文では、丁寧な言語行為はハンディキャップを示す機能があることをゲーム理論的分析を用いて形式的に示すことで、より一般的な説明を試みる。この論文では丁寧な表現の 社会的なコストがかかることに着目している。しかしその社会的コストに関係する要因についてはあまり詳しく書かれていなく、そうした要因が重要になってくると直観しているためそこを議論したいと考えています。書誌情報:TARK '03: Proceedings of the 9th conference on Theoretical aspects of rationality and knowledgeJune 2003 Robert van Rooy Pages 45–58 https://staff.fnwi.uva.nl/r.a.m.vanrooij/Politness2.pdf発表者:藤原 正幸
概要:これまでに藤原は記号コミュニケーションにおける意図共有の神経基盤を理解するために,脳領域間の機能結合(位相同期度)を調べることを行っている.その結果は,意図共有が上手くいくためには前頭―頭頂領域間の連携が重要であることを示唆している.しかし現在の研究では,「前頭―頭頂領域間の神経活動が意図理解という認知・行動をもたらす」という因果関係に迫りうる,より操作的な検証が不十分である.このために,現在藤原は来月〆切に向け執筆中である学振PD申請書の内容として,①前頭―頭頂領域間の機能的結合がどのようなメカニズムで起き意思決定に至るのかを明らかにするため,神経・意思決定モデルを構築することで結果を再現すること ,そして②その機能結合の強弱を参加者にフィードバック学習させることで,記号コミュニケーションに関わると推定した前頭―頭頂間の機能結合の妥当性を検証すること,をそれぞれ研究目的としている.本発表ではこれらの研究内容の検討を通じて,特にPDでは幅広い専門分野の研究者が評価するため,非専門分野からの客観的な疑問や意見などについて答えることで,申請内容のブラッシュアップを試みたい.発表者:覃 澍斌
概要: 研究対象の「ダイグロシア」はたくさんの定義方法がある。自分に研究に対して、言語価値で二言語併用からダイグロシアとバイリンガリズムを区別する。ある社会で、一つの言語の価値は明らかにもう一つの言語より高いなら、「ダイグロシア」と呼び、二言語の価値は同じだとしたら、「バイリンガリズム」と呼ぶ。言語価値は、ダイグロシアからバイリンガリズムの変化に影響を与えて、言語価値の変化はこの変化のメカニズムと思う。具体的な話はゼミの時に述べる。今回のゼミはRPをメインにして展開する。自分の研究は前よりすこし進んでいて、研究の感じはすこし浮かんでいたが、この程度はまだ足りないと思う。今回のゼミを通じて、皆さんとディスカッションし、フィードバックをもらって、もう一段階を上がりたい。ゼミの時遠慮せず、皆さんのご意見をお聞かせください。よろしくお願いします。 Speaker: QIN SHUBINDate & Hour: 21 May (Thu) 15:30Place: WebexTitle: The research about Diglossia evolution’s mechanism発表者:李アダム
概要: 地球外知的生命体(宇宙人)が宇宙のあちこちで大量にいると言われている.地球外の技術文明と通信する試みは幾度もされたが,地球外技術文明とのコミュニケーションを築くには多大な困難であると考えられ,その仕事に優れた人(地球人)を特定できる手法を開発したい.実験記号論を用いることで,地球外技術文明とコミュニケーションを築くことを実験室でシミュレーションできると考えている.今回のゼミ発表では,今までの研究で実施されたコミュニケーションありコーディネーションゲーム実験を参照しながら,相当する地球外技術文明とのコミュニケーションのシナリオについて議論したい.発表者:宮城 友香
概要:日本語空間表現を3D画像を用いた上で対話により絞り込みを行う本研究の実証実験の計画を発表する。具体的には、前回のゼミでご指摘いただいた点を再考し、以下のようにまとめ直した。・語彙の定義の明確化: 本研究で扱う「世界知識」と「概念化」の定義・空間認知と人間らしさの繋がり:人間が、空間を認知しそれを言語表現できることが、人間らしさにおいてどう重要か言語学側からの説明・研究目的に直結する評価実験: 本研究の目的である「空間表現文における意思疎通の失敗を回避できること」と「人間らしい会話ができること」を評価するための実験として、空間表現の概念化を人間のように複数の参照枠を内部で扱う対話システムと、参照枠を一つだけ取る対話システムでの対話を、実験後アンケートによる評価を行う。発表者:周 豪特(Zhou Haote)
概要:ブレンディングという理論を実装するには、計算モテルを求めている。ブレンディングを計算モデル化にする際に、インプットスペースと計算して出たブレンドとロジックの一貫性は難点である。その計算する過程の中で、ジェネリックスペースを自動的に計算することも難点である。 前回は、ブレンディング理論の体系と計算モテル化する際の問題と著者らの解決方法を紹介いたしました。今回は、その計算モテルの中身とそれを応用する事例を紹介します。 一方、自分の研究もブレンディングの実装に関して計算モデルを求めています。この研究に通じて、ブレンディングの計算モデルは何かができるか、どこまでできるのか、そして、いかにしてできるのかということを理解する上で、自分の研究も進もうと思います。発表者:覃 澍斌
概要: 今回のゼミは、主に二つの目的はある。新しいM1のため、少し詳しくて述べる・できる限りいままで答えられない質問を答えるダイグロシアとは何か、ダイグロシアは何を研究するために提出するか、なぜHとLを分けるか皆さんの理解度から自分は本当にこちらの部分を理解したかどうかを判断する・ この「ダイグロシア」を研究する一番のモチベーションは、自分はダイグロシアという多言語(変種)環境から生まれ育ったから場合により、言語を切り替えるとき違和感を感じて、その違和感はアイデンティティの変化と思う。自分を含め、周りの人びとは「自分は少数民族だ」の考え方を維持するまま、社会のダイグロシアだんだん強化していくしかし、大量の文献資料によって、アイデンティティの変化から引き起こすダイグロシアの変化は、強化だけではなく、バイリンガリズム(併用)社会になる事例もあるし、「母国」から独立したいじれいもあるさらに説明すると、アイデンティティの変化は社会言語状況の変化を引き起こせる。しかし、変化の形式は変化の結果に何らかの影響を与えられる研究のテーマは「ダイグロシア変化のメカニズム」(仮)、人びとのアイデンティティはどのように社会言語状況と言語政策に影響を与えるか興味深いなので、研究したい気になる問いと自分の考え方をシェアし、皆さんのフィードバックをもらう皆さんの力を借りして、すこしでも進めたいよろしく発表者:宮城 友香
概要: 日本語空間表現を3D画像を用いた上で対話により絞り込みを行う本研究は、未だ実証実験の計画を立てている途中である。4月17日のゼミにて、本研究の実証実験に関するアドバイスをいくつか頂き、今回それを踏まえ実証実験の方向性としてまとめた。認識齟齬や見落しが無いか、皆さまの目をお借りして確認をしていきたい。発表者:周 豪特
概要:概念におけるブレンディングとは、2つの身近なインプット概念を組み合わせて、ブレンドと呼ばれる新しい概念を考案するプロセスである。そのプロセスに、何らかの変化起こってブレンドになるのか、本文の著者たちはジェネリックスペースに注目し、人工知能上のジェネリックスペースの生じる過程を明らかにした。 そして、ジェネリックスペースを特定した後も、一般的にはブレンドを生成するための膨大な数の可能性のある組み合わせが残っている。この結果スペースをかり込むには、ブレンドを評価する必要がる。著者はインプット概念を記号論的なシステムの形で受け入れるブレンディングフレームワークを提供し、ケースベース推論の概念であるAMALGAMSを適用することで、一般化空間の自動発見を実現している。 一方、自分の研究もブレンディングの実装に関して計算モデルを求めています。この研究の理解し、紹介することで、ブレンディング理論を深め、計算モデルの問題を解決し、自分の研究も進めると思います。発表者:細間 萌
概要:言語は常に変化をしていくものでありその中でも新語は次々生成されるものである。しかし、新語の中には受容され言語の中に残るもの、残らないものがある。本研究は次々と現れて消える新語の生成や受容の要因の一端を明らかにするため、違和感が新語の生成・受容の要因ではないかと仮説を立て、それを検証するものである。今回のゼミでは研究の内容をより良いものにするため、今時点の用語・定義の精緻化や仮説検証手法について議論を行いたい。今回は新型コロナの影響で全員テレワークという普段と異なる環境ですが、ご協力をお願いします。ホスト:周 豪特
参加者: 橋本 敬、LIAN Qingxi、満生 晃樹(長谷川研)
オブザーバ:無
ホスト:星住 弥里
参加者: 橋本 敬、周 豪徳、覃 澍斌、LIAN Qingxi、垣花 元貴、齋藤 宗一郎、
堀川 裕太郎 (金工大)、山口 宏美(やわたメディカル)
オブザーバ:細間 萌
ホスト:周 豪徳
参加者: 橋本 敬、細間 萌、LIAN Qingxi、垣花 元貴、星住 弥里、坂口 諒介(白肌研)、堀川 裕太郎 (金工大)、山口 宏美(やわたメディカル)、畠山 剛臣(チューリヒ大)
オブザーバ: 覃 澍斌、濱田 昇吾