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2024/11/7(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
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【論文紹介】信頼は伝染性:人間-人間-AIチームにおける社会的影響
【論文紹介】信頼は伝染性:人間-人間-AIチームにおける社会的影響
発表者: 中村都夢
概要:チームで作業する場合、個人の信頼は、社会的相互作用を通じて意識的または無意識的にチームメイトから影響を受ける可能性があり、この論文ではこの現象を信頼の伝染と定義しています。信頼の伝染の影響を、2(AIの信頼性:高 vs. 低、被験者内要因)x 3(協力者の信頼:高、低、中立、被験者間要因)の混合被験者設計を使用して、人間-人間-AIチームで調査しました。参加者1人、協力者1人、AIチームメイト1人からなる3人チームが、人間とAIのチームメイトとのリソース割り当てと共同意思決定を必要とする10ラウンドの信頼ベースのゲームを実行しました。結果は、信頼度の高い協力者とチームを組むと、人々はAIチームメイトへの信頼が高くなり、ゲームのパフォーマンスが向上することを示しました。これらの調査結果は、人間同士の相互作用における社会的影響が人間とAIの信頼に大きな影響を与える可能性があることを示唆しており、チーム設定でAIを統合するための重要な理論的意味合いを提供します。
今回は、ティーミーティングで紹介した論文について、6章のみ抽出した単体の論文を紹介します。以前調査していた心理的安全性から方針が変わってはいますが、この論文を通して組織やチームにおける共創活動に注目し、ICT技術を活用したパフォーマンス向上を目指していきたいと考えています。1部を通して人とAIの関係性で明らかとなっていることをまとめ、AIへの信頼を軸に研究テーマにどう活かせるかを検討します。
書誌情報:Emanuel Rojas1, Mengyao Li(2024).Proceedings of the Human Factors and Ergonomics Society Annual Meeting https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/10711813241262025
Speaker: Tomu NakamuraDate&Hour: 7th Nov.(Thu) 15:30ーPlace: Collaboration Room 2 & ZoomTitle: Trust is Contagious: Social Influences in Human-Human-AI Team
【進捗報告】“物語が人を動かす”とは何か -テキストデータ分析による実証研究-
【進捗報告】“物語が人を動かす”とは何か -テキストデータ分析による実証研究-
発表者:古川建
概要: 本研究の目的は物語の流布が、実際に人々の行為の喚起に影響を及ぼしているのかを明らかにすることである。物語(Narrative)はヒトの説得的な意思疎通や予測行為を可能にする情報の形式であり、既存のイメージを超えた広域的な概念である。これを踏まえ本研究では物語を「あるイベントを中心として連鎖的に生起されるイベントの擬似因果的つながり」と捉え、物語内の逆転(引用)という物語要素に着目する。物語が社会現象の発生に寄与する(Gottshall, 2021)という言説が存在し、それは個々人の行為が触発されたための集合的な結果だと原因づけられている。しかし実際に物語と行為との相関にフォーカスして研究したものは少ない。本研究では文章の物語性の強さと人々の行為に因果関係があるのかを実証的に検証した。身近な現象例としてクラウドファンディングに着目し、専門サイトに掲載される募集文について物語性を算出し、支援行為との因果関係を調べた。
今回のゼミでは研究進捗と結果について議論させていただければと存じます。また時間が許す場合ではございますが、クラウドファンディング以外の領域でも物語と社会現象の関係を観測できる具体例について、知見をいただければ幸いです。
Speaker: FURUKAWA TakeruDate&Hour: 7th Nov.(Thu) 15:30ーPlace: Collaboration Room 2 & ZoomTitle: What is "Narratives move people" An empirical research by text-mining analysis
2024/10/31(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/10/31(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【論文紹介】記憶に蓄積された情報がアブダクティブ推論に与える影響
【論文紹介】記憶に蓄積された情報がアブダクティブ推論に与える影響
発表者: 松崎由幸
概要:アブダクション推論は、与えられた観察から説明を導き出すプロセスを表す。アブダクション推論の理論(TAR; Johnson and Krems, Cognitive Science 25:903–939, 2001)では、情報が順番に提示されると、新しい情報が精神的表現、つまりすべての推論プロセスのベースとなる中心的なデータ構造に統合されると想定している。ワーキングメモリの容量には限りがあるため、メモリ内で処理しなければならない情報量が増えると推論の方法がどのように変化するかという疑問が生じる。そこで、本研究では、事前の観察情報や既存の説明がメモリから取り出す必要があるのか、それとも視覚的に提示され続けるのかを操作した実験(N = 34)を実施した。私たちの結果は、メモリから引き出す情報量が増えるにつれて、人々がタスクをより困難に感じている証拠を示している。これは、アイトラッキングによる心的表象の変化からも確認された。しかしながら、推論の結果においてグループ間での差異は発見されなかった。これらの結果は、個人が記憶内の情報と外部記憶ストアの情報の両方から状況モデルを構築することを示唆している。認知負荷の複雑さによってモデルの構造は変化し、メモリへの負荷が高い場合には、関連する情報のみが取り出される。この補償戦略により、人々はより困難な認知負荷に直面しても、同様の推論結果を達成することができる。これにより、人々は認知負荷に応じて戦略を調整し、推論を成功させ続けることができることが示唆される。
今回紹介する論文では、アブダクションの実験がどの様に行われているかについて注目しました。報告を通じて、研究のロジックの組み立て方や実験方法、分析を論文から読み取れているかを確認し、自身の研究に対してどの様な活用ができるかを検討します。
書誌情報:Klichowicz,A.,Lippoldt,D.E.,Rosner,A.et al.(2021).Information stored in memory affects abductive reasoning. Psychological Research (85), 3119–3133 . https://doi.org/10.1007/s00426-020-01460-8
Speaker: Yoshiyuki MatsuzakiDate&Hour: 31th Oct.(Thu) 15:30ーPlace: Collaboration Room 2 & ZoomTitle: Information stored in memory afects abductive reasoning
【論文紹介】「自由のめまい」: 不安障害と隠喩的意味形成
【論文紹介】「自由のめまい」: 不安障害と隠喩的意味形成
発表者:Wang Zibin
概要: さまざまな不安障害を経験している人々が心理療法の文脈で使用するメタファーは、ストレスを経験している人々が使用するメタファーと異なるのでしょうか?私たちは、認知記号論という新しい学際的分野で開発された意味形成の理論である「モチベーションとセジメンテーションモデル(MSM)」を用いてこの問題を調査しました。不安をトッピングとする心理療法セッションの記録10件のサンプルと、ストレスに関するサンプルを比較分析した結果、ストレスサンプルでは従来のメタファーの割合が顕著に高く、不安サンプルでは革新的なメタファーの数にわずかながら有意な差が見られました。これらの結果は、不安障害や他の形態の不適応的な不安の経験が、メタファーによる意味形成に影響を与え、自発的なメタファーの使用に現れることを示唆しています。さらに、このテーマに関する概念的および実証的な調査の結果として、私たちはメタファー性の新しい理論的および操作的定義を提案します。
この研究は、誘発(モチベーション)と沈殿(セジメンテーション)の概念を提唱し、既存のメタファー理論と比較しています。MSMは、静的視点と動的視点両方とも考慮しながらメタファー使用の誘発を説明します。また、心理療法での会話をデータとして分析するのは、実験設計に対して有用であると思います。
書誌情報:Kalina Moskaluk, Jordan Zlatev & Joost van de Weijer (2022) “Dizziness of Freedom”: Anxiety Disorders and Metaphorical Meaning-making, Metaphor and Symbol, 37:4, 303-322, DOI:10.1080/10926488.2021.2006045
Speaker: Wang, ZibinDate&Hour: 31 Oct. (Thu.) 15:30-Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: “Dizziness of Freedom”: Anxiety Disorders and Metaphorical Meaning-making
2024/10/24(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/10/24(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【論文紹介&進捗報告】前回の続きと構成性の評価指標のサーベイ
【論文紹介&進捗報告】前回の続きと構成性の評価指標のサーベイ
発表者: 岩村入吹
概要:2週間前に行ったゼミ2部の残りとして,今回1部も兼ねたゼミを行います.そのため,前回の資料を一部使ってざっと説明を繰り返してから始めたいと思います.言語の普遍的性質の一つである構成性とその評価指標は,言語進化シミュレーションや創発言語シミュレーションにおいて重要な研究トピックです.言語学において,構成性とは,一般に,全体の意味が部分の意味の組み合わせで表現できる性質です.この性質を捉えるために,長年TopSimと呼ばれる形式と意味の類似度を計算する手法が使われてきました.しかし,近年,それとは異なる手法が提案されています(上田 et al., 2023; Kirby et al., 2008; Chaabouni et al., 2020).今回紹介するのはChaabouni et al., 2020で提案された,Posdis・Bosdisという2つの手法です(論文全体の説明はせずに,構成性の計測の部分のみを解説します).これらの手法は,構成性の性質をいわば逆手取り,文字列の特定の形式要素が一意に意味要素を参照するかどうかを計算します.これらは従来用いられてきたTopSimとは異なる結果を出力することから,TopSimdでは捉えることができなかった構成性を評価できていることが期待されます.これらの計算過程を説明し,私の研究においてどの計算手法が使えるのかについて議論できたらと思います.
Speaker: Ibuki IWAMURADate & Hour: 24 Oct (Thu) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: The Rest of Previous Semi and Survey Measurements for Compositionality
【論文紹介】群れからの離脱:社会的整列の機能不全としての孤独感
【論文紹介】群れからの離脱:社会的整列の機能不全としての孤独感
発表者:名嘉 琉星
概要:すべての人間がある時点で孤独を経験する傾向は、それが適応機能を果たしていることを示唆している。動物の群れの生物学的理論に基づいて、集団運動が引力、斥力、整列の原則による局所的な相互作用から生じるという理論から人間の孤独の理論と統合するアプローチを提案する。私たちは「孤独の群れモデル」を提示する。それは群れの原則を心理学的領域に拡張する。私たちは群れの原則が人間の相互作用の基本的な構成要素として機能すると考え、歪んだ引力と斥力の傾向が、他者と適切に整列できないことにつながる可能性があり、それが孤独の発生と永続化の中核となる要素である可能性があると提案する。私たちは人間の群れの神経モデルを記述し、孤独が、ギャップ/エラー検出、報酬シグナル伝達、脅威、観察–実行システム間の相互作用の変化と関連している可能性を示唆する。提案されたモデルは、孤独な個人の行動を予測するための枠組みを提供し、孤独感の強さを減らすための介入設計に役立つ可能性がある。
孤独が人社会の中でどのようにして創発するかを考えようとしたとき、ヒトの群れをシミュレーションすれば良いじゃないか。この論文では孤独がヒトの群れ行動にどのような影響を及ぼすのかを説明してくれる。また、孤独と関わる神経系の説明もしてくれているため、シミュレーションのエージェントの構想を立てる際にも助けとなるだろう。書誌情報:Shamay-Tsoory, S. G., & Kanterman, A. (2024). Away from the herd: loneliness as a dysfunction of social alignment. Social Cognitive and Affective Neuroscience, 19(1), nsae005.(DOI:https://doi.org/10.1093/scan/nsae005)
Speaker: Ryusei NakaDate & Hour: 24 Oct (Thu) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: Away from the herd: loneliness as a dysfunction of social alignment
2024/10/17(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/10/17(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【論文紹介】創造的な人はより短い連想経路を使うのか?
【論文紹介】創造的な人はより短い連想経路を使うのか?
発表者: 周 豪特
概要: 本研究では、連想情報処理における個人差と創造性のさまざまな側面との関係について調査した。連想情報の処理は、Gianotti ら(2001年)の単語ペアリストを若干修正したものを用いて測定した。参加者に間接的な関連性を持つ単語(例:cat - cheese)と関連性関連性を持ってない単語(例:subject - marriage)と提示し、提示した二つの単語から候補となれる第三の単語の作ることに求める。生成した単語は刺激となった二つの単語の関連付けとなれる。Gianottiらの研究と対照的に、私たちは被験者たちに、提示された単語の間の連想距離を評価尺度で判断するように指示した。2つのグループの大学生を対象に、修正された単語ペアのリストを用いて、さまざまな心理測定による創造性テストとともに実施された。対象となる大学生らの研究分野における創造性に関する要求については、かなり異なっていた。無関係な単語ペア間において、独創性(PCAによる抽出した指標)と定格連想距離に関して、弱いながらも有意な負の相関が発見された。さらに、創造性の高いグループは、創造性の低いグループより、無関係な単語ペアの距離の推定について、小さいと評価した。この結果は、連想階層における個人差に関するMednick(1962年)の理論を支える。
書誌情報Eva Rossmann, Andreas Fink. Do creative people use shorter associative pathways?.Personality and Individual Differences, Volume 49, Issue 8, Pages 891-895, 2010.https://doi.org/10.1016/j.paid.2010.07.025
Speaker: Zhou HaoteDate & Hour: 17th Oct. (Thur.) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & ZoomTitle: Do creative people use shorter associative pathways
【論文紹介】物語の逆転とストーリーの成功
【論文紹介】物語の逆転とストーリーの成功
発表者:古川 建
概要: ストーリーテリングは、私たちをつなぎ、世界への理解を形作る強力なツールである。 効果的なストーリーテリングの理論には、数千年にわたる知的な歴史があり、文明を超えた物語の重要性が強調されている。 しかし、これほどまでに理論化されているにもかかわらず、何が物語を成功させるのかを実証的に予測することは依然として困難である。 我々は、ストーリーの成功を予測する極めて重要な要素として、物語における重要な転換点である物語の逆転を提案する。 物語理論に基づき、逆転をプロットとして概念化する。すなわち、物語を前進させ、観客の受容を形成する重要な瞬間である。 30,000本の映画、テレビ番組、小説、資金調達ピッチを対象に、計算言語学と傾向検出分析を用いて、価値観の変化による物語の逆転を測定する定量的手法を開発した。 その結果、より多くの、より劇的なターニングポイントを持つストーリーがより成功することがわかった。 我々の発見は、この古くからの芸術形態に光を当て、ストーリーテリングの影響を理解し予測するための実践的なアプローチを提供する。書誌情報Samsun Knight, Matthew D. Rocklage and Yakov Bart., Narrative reversals and story success, Science Advances, Vol.10(34),eadl2013. 2024. https://doi.org/10.1126/sciadv.adl2013
Speaker: FURUKAWA TakeruData&Hour: 17th Oct. (Thu.) 15:30-Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: Narrative reversals and story success
2024/10/10(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/10/10(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【論文紹介】Lee & Therriault (2013) "The cognitive underpinnings of creative thought: A latent variable analysis exploring the roles of intelligence and working memory in three creative thinking processes."
【論文紹介】Lee & Therriault (2013) "The cognitive underpinnings of creative thought: A latent variable analysis exploring the roles of intelligence and working memory in three creative thinking processes."
発表者: 笠野純基
概要:創造性の心理測定研究は創造性の個人差をどのように説明するのかに関心がある。創造性の代表として発散的思考テストを使用して発散的思考能力の個人差の測定に焦点が当てられているが、発散的思考は創造的思考の一側面を捉えているにすぎない。従来言及されているの理論的背景と創造性に関する研究が報告した研究結果に基づいて、創造的思考を高次の認知プロセスとして捉え、認知プロセスを観測できるように個々のプロセスに分割することで、個々のプロセス間の関係を調べることができる。本研究は、知能、ワーキングメモリ、および3つの基本的な創造プロセス(連想流暢性、発散的思考、収束的思考)の関係を体系的に調べることで、知能と発散的思考のつながりに関する先行研究への証拠を提供する。
この論文は、創造的思考のメカニズムに迫るための実験計画を立てるうえで参考になる。知能と発散的思考のつながりを調べるために、認知的能力を個々のプロセスとして分割し、個々の能力を測定する課題を設け、それらを統計的に分析するために構造方程式を用いている。論文ではワーキングメモリ、知能、3つの創造プロセス(連想流暢性、発散的思考、収束的思考)の関係を表すモデルを提示しており、このモデルを主張するための論建て・進め方についても確認し、議論していただきたいです。
書誌情報:Christine S. Lee, David J. Therriault. 2013. The cognitive underpinnings of creative thought: A latent variable analysis exploring the roles of intelligence and working memory in three creative thinking processes. Intelligence. 41(5). 306-320. (https://doi.org/10.1016/j.intell.2013.04.008.)
Speaker: Junki KasanoDate & Hour: 10/10 (Thu.) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & ZoomTitle:Paper review "The cognitive underpinnings of creative thought: A latent variable analysis exploring the roles of intelligence and working memory in three creative thinking processes."
【進捗報告】構成性の評価指標の模索
【進捗報告】構成性の評価指標の模索
発表者:岩村入吹
概要:創発言語の構成性を評価する方法について議論する.創発言語とは,言語の文化進化シミュレーションで親が発話する記号システムであり,その構造的性質と性質の評価指標は重要な研究テーマである.従来の言語進化研究では,言語の普遍的性質の一つである構成性に注目し,その評価指標が提案されている.この評価指標は,Topological Similarity(TopSim)と呼ばれ,意味の類似度と形式の類似度をそれぞれ,hamming distanceとlevenshtein distance(edt distance)を記号空間の全ペアで測り,その相関係数を計算している.但し,形式の類似度を計算する方法はlevenshtein distanceだけでなく,normalized levenshtein distanceという方法もある(Kirby et al., 2008).しかし,どちらの場合においても,形式長に前提を置かなければ正しく相関係数が計算されない(僕の実装が正しければ).そのため前提を置く必要のない形式の類似度の計算をする方法を新たに作る必要がある.現時点(本当に現時点)では,アイディアレベルのものを共有する方針である.でももし,ゼミに間に合えば,実装も公開する.
あるものを観察してそれにある性質を見出すという判断・評価は必ずしも自明ではない.評価指標それすらを構築することは大切なように思う.
Speaker: Ibuki IWAMURADate & Hour: 10 Oct (Thu) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: Looking for a Better Metric of Compositionality
2024/10/3(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/10/3(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【サーベイ報告】心理的安全性の重要性と構築に向けた研究調査
【サーベイ報告】心理的安全性の重要性と構築に向けた研究調査
発表者: 中村 都夢
概要:これまでのゼミ発表にて指摘された「支援」について再考し、新たに「心理的安全性」を軸に重要性を考え、関連した研究について調査しました。ゼミを通じて研究の方向性を認識し、今すべきことを明確にしたいと考えています。
Speaker: Tomu NakamuraDate&Hour: 03 Oct. (Thu) 15:30~Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: Research on the importance of psychological safety and how to build it
【発表練習】日本認知科学会発表練習:認知効果と心的労力が発話の意図解釈に与える影響の実証的研究
【発表練習】日本認知科学会発表練習:認知効果と心的労力が発話の意図解釈に与える影響の実証的研究
発表者:箕輪 朗
概要:本研究の目的は,コミュニケーションにおいて発話の意図解釈が関連性の原理に基づいていることを踏まえ,認知効果と心的労力の二つの要因の意図解釈への影響を実証的に示すことである.仮説として,関連性理論によると,人は労力最小になるように認知効果を計算するため,心的労力が解釈に大きな影響を与えているのではないかと予測する.実験設計として,従属変数に関連性を設定し,独立変数に認知効果と心的労力を設定する.認知効果をテキストの文脈で操作する.具体的には,新情報によって文脈の想定が強化したり,誤った想定を破棄したり,文脈の含意を引き出す場合に認知効果が高まる.心的労力は,ワーキングメモリを使用するRST課題の強弱で操作する.
Speaker: Akira, MinowaDate &Hour: Oct 3rd (Thu.) 15:30-Place: Webex & Collaboration Room 2Title: JCSS presentation practice:An empirical study of the effects of cognitive effects and cognitive effort on the interpretation of speech intentions.
2024/09/28(土)15:30- |Zoom
2024/09/28(土)15:30- |Zoom
【論文紹介】反社会的行動の予測:仮想的倫理ジレンマと実際の経済的決定の関連性
【論文紹介】反社会的行動の予測:仮想的倫理ジレンマと実際の経済的決定の関連性
発表者: 遠藤剛
概要:この研究では、被験者内デザインを用いて、同一の参加者に対して有名な「トロッコ問題」と実際の金銭的報酬を伴う「マネーバーニング実験」を実施した。主な発見として、トロッコ問題で倫理的に疑わしい選択をした参加者は、マネーバーニング実験でも反社会的な行動を取る傾向が強いことが明らかになった。特に、トロッコ問題での「不道徳な省略」は、マネーバーニングでの「純粋な悪意」と強い相関を示した。興味深いことに、トロッコ問題での功利主義的な選択は、必ずしも反社会的なマネーバーニング行動とは関連していなかった。これは、倫理的判断と実際の行動の関係について新たな洞察を提供している。
トロッコ問題と実社会の行動に関する論文という事でご紹介します。
書誌情報Dickinson, D.L. and Masclet, D., 2019. Using ethical dilemmas to predict antisocial choices with real payoff consequences: An experimental study. Journal of Economic Behavior & Organization, 166, pp.195-215.
Speaker: Go ENDOUDate &Hour: Sep 28th (Sat.) 15:30-Place: ZoomTitle:"Using ethical dilemmas to predict antisocial choices with real payoff consequences: An experimental study"
【進捗報告】向社会的行動と制度の定着に関する検討結果、他者に関する思考の深さへの時間概念の適用の考察、EBPM動向に対する本研究の貢献の考察について
【進捗報告】向社会的行動と制度の定着に関する検討結果、他者に関する思考の深さへの時間概念の適用の考察、EBPM動向に対する本研究の貢献の考察について
発表者:松井一樹
概要:本研究では、社会全体の共通の利益(共通善)を維持するための「人々の行動変容を求める政策」の受け入れに寄与する要因を見出すことを目指す。本研究では、政策の一例として、COVID-19パンデミック時における外出自粛要請に対する人々の反応行動を事例として扱う。本研究の目標を達成するために、人口統計データや個人の特性だけでなく、他者の行動に関する認知メカニズムにも着目し、COVID-19パンデミック時における外出自粛要請に対する人々の反応行動に関して、行動に関連する認知メカニズムを考慮したシミュレーションモデルを構築した。このシミュレーションモデルを日本の各都道府県、および米国の各州において人々の反応の違いの評価に適用し、その反応の違いの要因を特定することで、制度受入れに寄与する要因を見出す。今回、日本と米国での外出自粛要請の受入れの共通点以外に、差異に着目し、特に米国と日本のパーソナリティの比較や、米国の集団主義の影響が外出自粛要請に与える影響について分析した。今回、本研究について、制度の定着、EBPMへの今後の貢献の観点で考察した。
Speaker: Kazuki MatsuiDate &Hour: September 28th (Sat.) 15:30- Second HalfPlace: & ZoomTitle: Discussions on the establishment of prosocial behavior and institutionalization, application of temporal concepts to depth of thinking regarding others, and this study's contribution to EBPM trends in Japan.
2024/09/26(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/09/26(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【サーベイ報告】孤独・孤立のメカニズムを探るシミュレーションモデルに向けて
【サーベイ報告】孤独・孤立のメカニズムを探るシミュレーションモデルに向けて
発表者:名嘉 琉星
概要:本ゼミでは孤独・孤立のメカニズムを探るシミュレーションモデルに向けてモデル化するための状況や要因をまとめるにために、論文サーベイを行った結果を紹介します。ゼミでは孤独・孤立が発生しそうな状況について皆さんの意見、研究の内容、そしてモデル化にあたってどのような点を注意すべきかなどを議論できレバと考えています。
Speaker: Ryusei, NakaDate&Hour: 26 Sep. (Thu.) 15:30-Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: Toward a Simulation Model for Exploring the Mechanisms of Loneliness and Social Isolation
【サーベイ報告】アブダクティブな意図共有における身体反応からの意図理解の基準を明らかにする手法の提案
【サーベイ報告】アブダクティブな意図共有における身体反応からの意図理解の基準を明らかにする手法の提案
発表者: 松崎由幸
概要:今回のゼミでは、”認知語用論”、”アブダクション”、”ソマティック・マーカー仮説”という3方向から論文サーベイを行った結果を紹介します。サーベイを基に自身の研究へどの様に活かすことができるのか検討していきます。ゼミを通じて、自分の研究をどの様にしていきたいかを少しでも明確にすることや自分の見落としている点や気付かなかった点を確認していくことを目的としています。
Speaker: Yoshiyuki MatsuzakiDate&Hour: 18 July.(Thu) 15:30ーPlace: Zoom & Collaboration Room 2Title: A Method Proposal for Clarifying Criteria of Intent Understanding from Bodily Reactions in Abductive Intent Sharing
【サーベイ報告】記号の接地と恣意性の関係&研究草案
【サーベイ報告】記号の接地と恣意性の関係&研究草案
発表者: WANG Zibin
概要: 引き続き記号接地問題について紹介します。パースによるアイコン、インデックス、シンボルの区別から、シンボルシステムの恣意性が高いことを推論します。恣意性の種類に関する議論では、脱接地が代替的恣意性と関連しているという仮説を提唱します。最後に、記号コミュニケーション課題に基づいた研究草案を共有します。
Speaker: Wang, ZibinDate&Hour: 26 Sep. (Thu.) 15:30-Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: Relation Between Symbol Grounding and Sign Arbitrariness & Research Rough Design
2024/09/19(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/09/19(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【進捗報告】再帰的結合の推測多様化に対する効果に関する実験から得られたデータを用いた探索的検討
【進捗報告】再帰的結合の推測多様化に対する効果に関する実験から得られたデータを用いた探索的検討
発表者:笠野純基
概要: 人は多種多様な物事や概念などを多様に生み出す。多様に生み出す認知的基盤の一つとして要素を再帰的に組み合わせる再帰的結合が挙げられる。一方、他者推論は前もってたくさんの他者に関連する想定が置かれ、この中から他者意図が推測されると考えられるが、推論の前件にあたる想定をたくさん生み出すことも推測が成り立つためには重要と考えられる。本研究では再帰的結合と推測の多様さの2変数間にはどのような関係があるのかを実験的に調査する。生成能力は個人差が影響すると考えられるため分析時に個人差の影響を考慮できるような実験計画を立てて、実施した。 本実験は現在一時的に募集を停止しているが、2か月(2024/7/12(金)〜2024/9/18(水))の間、日本語母語話者を対象に33名(うち女性は4名)を募り、2日分の実験的調査を実施した。本ゼミの目的は本実験で得られた実験データを分析するための示唆を得ることである。そのために本実験に参加した被験者の中から少人数の標本を基に検討する。ゼミでは研究目的・仮説、実験計画、実験プログラム、分析方法の順番で研究内容について説明した後、具体的に生データを定量的に扱うために行った前処理や、分析のための指標化に関わる回答内容についても確認する。ゼミ中は本研究の目的および仮説に沿った分析方法について議論していただきたいと考えている。
Speaker: Junki KasanoDate & Hour: 9/19 (Thu.) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & ZoomTitle:An Exploratory Study Using Data From Experiments On The Effect Of Recursive Combination On Inference of Diversification.
【進捗報告】個と集団を媒介する物語の実証研究 -物語と非物語を区別するための最小要件の再検討/データの検討-
【進捗報告】個と集団を媒介する物語の実証研究 -物語と非物語を区別するための最小要件の再検討/データの検討-
発表者: 古川 建
概要:本研究は個と集団の中間に位置する物語の存在を実証することを目的とする。集団に伝播している物語は本来ある1つの媒体から発信されたものであり、かつすべての物語が集団に伝播するわけではないことから、仮説として集団に伝播する物語と個人に伝播する物語には共通する物語的特徴があるとした。そして物語的特徴は文章内の特定の単語頻度分析と頻度のパターン化により抽出できるとして、テキストデータの分析によって仮説を実証する。 本研究においては物語の最小要件として「イベントの生起」を設定している。最小要件は物語性の有無という観点から、ニュースなど一般的には物語とされないテキストを物語として扱う一方、解釈によってはテキスト全てを物語として扱えてしまうことが指摘された。そのため物語と非物語を区別するために最小要件の再検討と、手法の検討を行った。
今回のゼミでは研究を概観しながら、研究でも特に不明瞭な部分で(あり、中間発表でも指摘された点で)ある「何を物語とするのか」についてや、現時点で出ているデータについて議論できますと幸いです。
Speaker: FURUKAWA TakeruDate &Hour: Sep 19th (Thu.) 15:30-Place: Colab 2 & ZoomTitle: Empirical research on narratives mediating between individuals and groups - Revisiting the minimum requirements for distinguishing between narratives and non-narratives/examining the data
2024/09/13(金)15:30- |Zoom
2024/09/13(金)15:30- |Zoom
【論文紹介】What, if Anything, Is Linguistic Creativity?
【論文紹介】What, if Anything, Is Linguistic Creativity?
発表者: 郝 抒妍
概要:この論文では、言語及び言語学における創造性の性質について探究しています。Sampson(2016)の理論に基づき、F-creativity(固定的なルールに基づく創造性)とE-creativity(予想外で革新的な創造性)の違いを明確にし、言語学におけるこれらの概念がどのように現れるかを3つの現象を通じて説明しています。それは、Snowclone(定型的な構文パターンを利用し、新しい文脈で応用する)、Mismatch/Coercion(通常は結びつかない要素を組み合わせ、意味を引き出す現象)、Aberration(既存の規則を破り、全く新しい構造や表現を生み出す現象)です。論文では、F-creativityとE-creativityは対立する概念ではなく、連続したものと結論付けています。特に、純粋なE-creativityは主に文学などの特殊な言語使用に見られる一方、日常的な言語使用の多くはF-creativityに基づいていると示されています。
書誌情報:Bergs, Alexander. "What, If Anything, Is Linguistic Creativity?" Gestalt Theory, vol.41, no.2,2019, pp.173-183.https://doi.org/10.2478/gth-2019-0017
創造性に関する論文を調べるとき、「Linguistic Creativity」というキーワードを出てきました。この論文は、発散的思考と関係がないですが、創造性は(F-)creativity(F=fixed)と(E-)creativity(E=extending)という二種類に分類し、両方の区別を着目する論文です。皆さまに共有し、ゼミでは議論できれば幸いです。
Speaker: HAO ShuyanDate&Hour: 09/13(Fri.) 15:30-Place: ZoomTitle: What, if Anything, Is Linguistic Creativity?
【論文紹介】認知効果と心的労力を定量化するための予備・本実験検討
【論文紹介】認知効果と心的労力を定量化するための予備・本実験検討
発表者:箕輪 朗
概要:本研究の目的は,コミュニケーションにおいて発話の意図解釈が関連性の原理に基づいていることを踏まえ,認知効果と心的労力の二つの要因の意図解釈への影響を実証的に示すことである.仮説として,関連性理論によると,人は労力最小になるように認知効果を計算するため,心的労力が解釈に大きな影響を与えているのではないかと考えた.実験設計として,従属変数に関連性を設定し,独立変数に認知効果と心的労力を設定する.本研究の枠組みとして,認知効果と心的労力を定量化する実験を行い,その後本実験を行う. 最初の実験として,文脈を操作することによって認知効果変化させ,定量的に扱えるかを明らかにする.実験参加者に意図を読ませより一般化された回答を正解の意図とする. 次の実験として,最初の実験で使用した会話テキストにワーキングメモリ課題であるリーディングスパンテストを段階的で入れることで心的労力を定量的に扱えるかを明らかにする.この実験では,意図解釈の回答とリーディングスパン課題への回答の二重課題として,それぞれの関係を明らかにする. 今回のゼミでは2つの実験内容について議論したいと考えております.ゼミ中に実験で使う会話テキストを共有しますのでコメントいただけると幸いです.
Speaker: Akira MinowaDate &Hour: Sep 13st (Fri.) 15:30-Place: ZoomTitle: Preliminary and main experimental study to quantify cognitive effects and cognitive effort
2024/09/06(金)15:30- |コラボ1(中間棟4F)& Zoom
2024/09/06(金)15:30- |コラボ1(中間棟4F)& Zoom
【発表練習】価値と言語接触を導入した言語進化ダイナミクスの初歩的シミュレーション
【発表練習】価値と言語接触を導入した言語進化ダイナミクスの初歩的シミュレーション
発表者: 山内 実珠貴(東京工業高等専門学校情報工学科4年・橋本研インターン)
概要: Martin A. NowakとDavid C. Krakauerによる1999年の論文"The evolution of language"は、初歩的な共通語彙、単語、文法が形成される過程や条件を数学的なモデル化とコンピューターを用いたシミュレーションによって解き明かそうとする試みである。ここでは、この論文で行われている共通語彙の生成に関する2つのシミュレーションの追試を試みた結果について報告する。また、荒削りではあるものの、1つ目のシミュレーションのモデルに、オブジェクトの価値や対称性推論に基づいた行列の定義といった2つ目のシミュレーションに登場する要素を導入し、異なる価値の定義方法や言語接触による語彙の置き換えが共通語彙形成にどのような影響を与えるのかを調べた。
Speaker: YAMAUCHI, MizukiDate & Hour: 6 Sep. (Fri.) 12:30-Place: Collaboration Room 1 (4F KS Mid bldg & Zoom)Title: A preliminary simulation of language evolution dynamics incorporating values and language contact
2024/08/30(金)15:30- |Zoom
2024/08/30(金)15:30- |Zoom
【発表練習】Exploring The Mechanism for The Successful R&D Project in Public Research Organization: A Knowledge Management Perspective [rehearsal for Preliminary Defense_02]
【発表練習】Exploring The Mechanism for The Successful R&D Project in Public Research Organization: A Knowledge Management Perspective [rehearsal for Preliminary Defense_02]
発表者: Siri-on UMARIN
概要: This study explores the application of the Knowledge Construction System Model (i-System) within Public Research Organizations (PROs), particularly in developing countries, focusing on R&D project management. By conducting an empirical investigation within Thai PROs, the research identifies critical knowledge domains and types necessary for successful R&D projects. The study integrates both qualitative and quantitative methods to assess the effectiveness of the i-System in improving organizational practices.
References:Nakamori, Yoshiteru. Knowledge Construction Methodology. (2020). Volume 20. ISBN : 978-981-13-9886-5Nakamori, Yoshiteru & Udomvitid, Kalaya & Chanyachatchawan, Sapa & Karnjana, Jessada. (2020). Creating Promotion Stories with Knowledge Management Reinforced by Systems Thinking. Journal of Systems Science and Systems Engineering. 29. 163-183. 10.1007/s11518-019-5446-4.
2024/08/28(月)15:30- |Zoom
2024/08/28(月)15:30- |Zoom
【発表練習】JCLA向け発表練習:同形多義動詞「上がる(Agaru)」と「上(Shàng)」のイメージスキーマ分析―事態把握の相違―
【発表練習】JCLA向け発表練習:同形多義動詞「上がる(Agaru)」と「上(Shàng)」のイメージスキーマ分析―事態把握の相違―
発表者: 黄 文蓮
概要: 異なる言語で関係する多義語の意味の関連性や違いを体系的に把握するには、両言語の母語話者の認知の違いとその要因を考察することが有効であろう。そこで、本研究は日中同形多義動詞の自動詞「上がる(Agaru)」「上(Shàng)」を例に、日中母語話者の認知の違いが説明できる要因の説明を試みる。空間方向を示す上下・前後などのイメージスキーマは、私たちの身体的経験と密接に関連しているため、本研究ではこれらの語のイメージスキーマの比較・分析を行う。
「上がる」と「上(Shàng)」のイメージスキーマの差異の特徴を考察した結果、日本語母語話者は「主観的事態把握」で物事を捉える傾向があり、中国語母語話者は「客観的実態把握」で物事を捉える傾向があることが示唆された。本研究は、事態把握の相違が、「上がる」「上(Shàng)」という同形多義動詞に見られる両言語話者の認知の違いを説明できる要因と考える。
今回のゼミでは、JCLAのポスター発表の練習を行います。ご意見やコメントをいただけると幸いです。
Speaker: HUANG WenlianDate & Hour: 28 August (Wed.)15:30-Place: Collaboration Room 2 & ZoomTitle: Practice Presentation for JCLA: An Image Schema Analysis of the Polysemous Verbs "Agaru" and "Shàng" — Differences in Construal—
2024/08/26(月)15:30- |Zoom
2024/08/26(月)15:30- |Zoom
【論文紹介】Exploring The Mechanism for The Successful R&D Project in Public Research Organization: A Knowledge Management Perspective [rehearsal for Preliminary Defense]
【論文紹介】Exploring The Mechanism for The Successful R&D Project in Public Research Organization: A Knowledge Management Perspective [rehearsal for Preliminary Defense]
発表者: Siri-on UMARIN
概要: This study explores the application of the Knowledge Construction System Model (i-System) within Public Research Organizations (PROs), particularly in developing countries, focusing on R&D project management. By conducting an empirical investigation within Thai PROs, the research identifies critical knowledge domains and types necessary for successful R&D projects. The study integrates both qualitative and quantitative methods to assess the effectiveness of the i-System in improving organizational practices.
References:Nakamori, Yoshiteru. Knowledge Construction Methodology. (2020). Volume 20. ISBN : 978-981-13-9886-5Nakamori, Yoshiteru & Udomvitid, Kalaya & Chanyachatchawan, Sapa & Karnjana, Jessada. (2020). Creating Promotion Stories with Knowledge Management Reinforced by Systems Thinking. Journal of Systems Science and Systems Engineering. 29. 163-183. 10.1007/s11518-019-5446-4.
2024/08/17(土)15:30- |Zoom
2024/08/17(土)15:30- |Zoom
【進捗報告】他者に関する思考の深さへの時間概念の適用、間主観的領域の制度定着の悪影響への考察結果
【進捗報告】他者に関する思考の深さへの時間概念の適用、間主観的領域の制度定着の悪影響への考察結果
発表者: 松井一樹
概要:本研究*では、社会全体の共通の利益(共通善)を維持するための「人々の行動変容を求める政策」の受け入れに寄与する要因を見出すことを目指す。本研究では、政策の一例として、COVID-19パンデミック時における外出自粛要請に対する人々の反応行動を事例として扱った。本研究の目標を達成するために、人口統計データや個人の特性だけでなく、他者の行動に関する認知メカニズムにも着目し、COVID-19パンデミック時における外出自粛要請に対する人々の反応行動に関して、行動に関連する認知メカニズムを考慮したシミュレーションモデルを構築した。このシミュレーションモデルを日本の各都道府県、および米国の各州において人々の反応の違いの評価に適用し、その反応の違いの要因を特定することで、制度受入れに寄与する要因の一端を見出した。さらに、日本と米国での外出自粛要請の受入れの共通点以外に、差異に着目し、特に米国と日本のパーソナリティの比較や、米国の集団主義の影響が外出自粛要請に与える影響について分析した。今回、本研究の制度設計への貢献を深化させるために、以下の二点(①②)の考察を行った。
議論頂きたいこと①本モデルではCamerer et al.(2004)と同様に思考の深さに時間の概念を入れていない。しかし、現実的には、他者の行動から影響を受け、自分の行動を決定するまでには時間差がある。本モデルに時間の概念を追加した場合に考慮すべきことを考察した。時間の概念を追加したことによって考えるべきことについて、様々な観点で過不足、問題点などアドバイスをお願いします。
②本研究は、間主観的な領域を考慮した、より一般的なメカニズムによる進化主義的制度設計を目指したい。間主観的な領域のポジティブフィードバックは、いわゆるマスク警察など制度浸透の行き過ぎといった悪影響を及ぼす可能性がある。制度浸透の問題点について考慮すべき点のご指摘をお願いします。
*研究テーマ他者との関係についての認知メカニズムに着目したEBPM向けの社会シミュレーションモデルの構築Development of a social simulation model for EBPM focusing on cognitive mechanism of relationships with others
資料https://drive.google.com/file/d/1mxNnzYpyY1bbh3F8sa832YOXnahmea-Y/view?usp=sharing
Speaker: Kazuki MatsuiDate &Hour: August 17th (Sat.) 18:00-Place: & WebexTitle: Results of considerations on the application of the concept of time to the depth of thinking regarding others and the negative impact on the institutionalization of the intersubjective domain.
2024/08/13(火)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/08/13(火)15:30- |コラボ2 & Zoom
【進捗報告】疎外感から見た個人と集団の物語のアンマッチ:自伝的記憶による回復効果―修論発表練習に向け―
【進捗報告】疎外感から見た個人と集団の物語のアンマッチ:自伝的記憶による回復効果―修論発表練習に向け―
発表者: 秦 慕君
概要:本研究は,具体的な他人が存在せず,自分の価値観・考え方と集団の制度・規範とのアンマッチにより生じる疎外感に焦点を当てる.また,疎外感を持つ原因となる自分の性質を受け入れることは,自己肯定感の概念で捉えられると考えられる. 以上を踏まえ,本研究は疎外感を持つ人に対して,疎外感に繋がる個人の性質に関わる自己肯定感が高まると,疎外感と疎外感の受容に影響するかを検証する目的とする.以上の目的を達成するために,2つの仮説を設定する.仮説1疎外体験を想起し,その体験と個人の特性を再考することで,自己肯定感が高まり,疎外感の受容度が高まる,仮説2は疎外体験を想起し,その体験と個人の特性を再考することで,自己肯定感が高まり,疎外感に影響することである. 本研究では,疎外感に繋がる個人の性質についての自己肯定感を高めるために,自伝的記憶の想起課題を行い,疎外感と疎外感受容度がどう変化するかという実験により上記仮説の検証を試みる.その結果,実験群で使用された疎外体験の想起課題と,対照群で使用された成功体験の想起課題の両方ともに,自己肯定感が高まった効果があり,疎外感が下がり,疎外感受容度が高まる有意な効果が示された.また,実験群では,自己肯定感と疎外感の負の関係を示したものの,疎外感受容度との相関関係が見られなかった.一方で,対照群では,自己肯定感が疎外感との負の関係,疎外感受容度との正の関係を示された.このことから,仮説1は一部検証されず,仮説2は検証された. 結論として,疎外体験を想起し,その体験と個人の特性やアイデンティティを再考することで,疎外感の受容を高める回復効果があることが示された.また,その効果は,自己肯定感の増加とは関連せず,疎外感をポジティブに受け入れて,自身の個性やアイデンティティを見つめ直すように変容することが要因であると考えられる. 今回のゼミは,主に修論発表練習を目的とする.ご指摘やアドバイスをいただければ幸いです.
Speaker: QIN, MujunDate &Hour: Aug. 13rd (Tue.) 15:30-Place: Tea Space & zoomTitle: Unmatching Individual and Group Narratives from the Perspective of Alienation: Effects of Recovery through Autobiographical Memory
2024/08/01(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/08/01(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【進捗報告】二つの概念間の関係の喚起によるHAI概念融合対話の予備実験についての議論
【進捗報告】二つの概念間の関係の喚起によるHAI概念融合対話の予備実験についての議論
発表者: 周 豪特
概要:ゼミ内容:予備実験の報告、改善案の検討、結果の議論背景:本研究は、創発が生じる条件について調べるために、意味の創発が生じるには融合する2つの概念の間のミスマッチに注目しそれ(ミスマッチ)を調和させる関係を新たに構築することは創発が生じる要因だという仮説を立てて、検証する。詳細は過去資料(https://drive.google.com/drive/folders/1LUhcs8Iwx3GtHZqn-uo9CQfbyyO08HZA?usp=drive_link)を参考してください。 今回の予備実験は参加者に二つの概念間共通点や不調点という二つの関係をそれぞれ喚起し、概念を融合する対話をさせた。その後、融合した概念について創発性を狙って、考察を試した。概要: 今回は、実験背景とデザインについて簡単な紹介し、予備実験につき、問題点と不足点を述べた上で、改善した点及び改善案を議論します。分析はしてないが、パイロットな結果を紹介しながら、仮的な考察を話したいと思います。
Speaker: Zhou HaoteDate & Hour: 1 Aug.(Thur.) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & ZoomTitle: HAI dialogue experiment on Concept Blending by evoking relationships between two concepts
【論文紹介】比喩理解における認知的努力と認知的効果:関連性理論と心理言語学
【論文紹介】比喩理解における認知的努力と認知的効果:関連性理論と心理言語学
発表者:箕輪 朗
概要:本稿では,即時メタファー理解における認知的努力と認知的効果のトレードオフを探る.本稿では,メタファー理解も発話解釈と同様に最適関連性の推定によって制約されるという関連性理論の基本的な主張を具体的に評価する.意図明示的な刺激は,それを処理するために相手の努力に見合うだけの十分な関連性があり,意図明示的な刺激は話し手の能力と嗜好に適合する最も関連性の高いものである.関連性理論の一つの重要な意味は,聞き手は最小の努力の経路を辿り,関連性の期待を満たす最初の解釈で処理を止めるということである.これは,認知効果を最大化する一方で,認知的努力を最小化しようとすることによって行われる.関連性理論の研究者の中には,メタファーが理解されるためにはさらなる認知的努力が必要であり,その見返りとして,メタファーは文字通りの発話よりも多くの認知的効果をもたらすと示唆している人もいる.また,メタファーは,人々が話し手の発話に十分な効果があると推測し,最適な関連性の期待に応えれば,すぐに理解されると主張する人もいる.実験的証拠の分析によると,メタファー理解における認知的努力と認知的努力の間には系統的な関係はない.関連性理論がメタファー理解に必要な努力について一般的な予測をする必要はないと結論づける.とはいえ,関連性理論は,メタファー理解に関する心理言語学の知見の多くと一致しており,他の理論では説明できないメタファー理解の側面を説明することができる.今回のゼミでは,メタファー理解の実証的な実験を関連性理論の観点から評価した文献の紹介をします.この文献を共有し議論することで関連性理論についての理解を深めることを目的とします.
書誌情報Gibbs Jr, Raymond W., and Markus Tendahl. "Cognitive effort and effects in metaphor comprehension: Relevance theory and psycholinguistics." Mind & Language 21.3 (2006): 379-403.
Speaker: Akira MinowaData&Hour: 1st Aug. (Thur.) 15:30-Place: Webex & Collaboration Room 2Title: Cognitive Effort and Effects in Metaphor Comprehension: Relevance Theory and Psycholinguistics
2024/07/26(金)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/07/26(金)15:30- |コラボ2 & Zoom
【進捗報告】文化的構築物 × 言語特殊化 = ILM + 概念化
【進捗報告】文化的構築物 × 言語特殊化 = ILM + 概念化
発表者:岩村入吹
概要:ヒト型言語にはいくつかの普遍的な性質や構造が存在し, またその言語の伝達場面においても普遍的な性質が存在するとこれまで指摘されてきました. 私の研究は, これらの普遍的な性質・構造がなぜ存在し, かつなぜ簡単には消失しないのか, という問いに答えられるように設計しています. 私が普遍的構造・性質として取り上げるのは, 語順交替と概念化です. そこで注目するのが, おおきく分けて2つの先行研究の潮流です. 1つ目は言語の普遍的性質の1つである構成性compositionalityが文化進化だけからでも創発することを示した繰り返し学習(Kirby, 2002)のモデルです. これは言語の文化進化研究を牽引するモデルです. 2つ目は言語使用者が言語形式に反映する意味を分析する認知言語学の知見です(Langacker, 1990). 言語形式の意味とは言語使用者が客観的外部世界を記述するだけでなく, ある特定の観点から捉え心的に処理し構築したものであると考える分析です.この2つの潮流に乗っかり, 具体的に私の研究では「語順交替は文化進化から創発する(しうる)」というテーゼを論証する, ないしその可能性を模索し(人類史における事実かはともかく)1つのシナリオを提示するものとなることを目指します. そこで, 1つ目の先行研究と同じくコンピュータシミュレーション上で文化進化を模倣する構成論的手法を採用する. また, この研究の波及効果として, 言語の文化進化研究においては, 言語的特徴を付加することでより詳細な言語現象への説明を試み, また生成統語論においては移動(現行理論のInternal MergeないしMerge)現象の分析へ貢献する(つまり, 説明事項を減らす)ことも視野に入れている.といっても, これまで研究を怠ってきたせいで, まだまだ実装には程遠い(多分あと1ヶ月ちょい)ので, 学習アルゴリズムの一部を昨日完成させた報告に加え, その他の学習アルゴリズムの実装に向けて考えていることや, 言語記号のデータ構造について考えていることを共有する.
Speaker: Ibuki IWAMURADate & Hour: 26 July (Friday) 16:00-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: Cultural Construction × Linguistify(?) = Iterated Learning Model + Conceptualization
【進捗報告】繰り返し相互作用は嫌がらせ行動の初期進化を促進するか
【進捗報告】繰り返し相互作用は嫌がらせ行動の初期進化を促進するか
発表者:黒川瞬
概要:嫌がらせ行動は、自分の適応度を下げて相手の適応度を下げる行動と定義される。嫌がらせ行動は自分の適応度を下げる行動であるため、自然選択の結果、淘汰されることが予期される。しかしながら、十分に時間が経過した今、嫌がらせ行動は確かに観察されており、説明を要する。動物は同一個体と繰り返して相互作用を行う。したがって、相手が嫌がらせを行ったかどうか、という過去の履歴等の情報を用いて、嫌がらせを行うかどうかを決めることができる。こうした繰り返し相互作用が行われる場合、嫌がらせ行動を行うことは適応的になりえ、嫌がらせ行動の進化は促進されるのだろうか?私は、きわめて一般的な戦略を取り扱った数理モデルの解析の結果、初期状態が嫌がらせ行動を全く行わない個体ばかりで構成された集団である場合は、嫌がらせ行動が行われる状態への移行は起こらないことを示した。このように、嫌がらせ行動が行われる状態への移行は起こらないことを示したが、これは、条件付き嫌がらせ戦略が進化しなかったことを意味しない。条件付き嫌がらせ戦略自体は進化した(集団内に広まった)が、その戦略を採用する個体が実際に嫌がらせを行うことはなかった可能性もあるからである。私は、相手が前回に嫌がらせを行った場合に嫌がらせをする確率と、相手が前回に嫌がらせを行わなかった場合に嫌がらせをする確率の2つを設定する、いわゆる「応答戦略」の範囲の中ではあるものの、進化しうる条件付き嫌がらせ戦略のリストアップに成功したので、それもあわせて報告する。なお、「自分の適応度を下げて相手の適応度を下げる行動など、繰り返し相互作用があったとて進化しないのは、当たり前である」と考える人がいるかもしれません。しかし、初期状態さえ整えてあげれば、繰り返し相互作用がある状況下で、嫌がらせ行動は進化します。今回のゼミでは立ち入りませんが、関心を持ってくださった方は、以下の文献をご覧ください。Kurokawa, S. (2024). Successful conditional altruistic strategies and successful conditional spiteful strategies are different. Animal Behaviour. 209, 143-153. (doi: 10.1016/j.anbehav.2023.12.016)
Speaker: Shun KurokawaDate & Hour: 26 July (Friday) 16:00-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: Do repeated interactions facilitate the initial evolution of spiteful behavior?
2024/07/20(土)15:30- |Zoom
2024/07/20(土)15:30- |Zoom
【進捗報告】研究進捗報告「ビジネスシーンにおける私益と公益のジレンマに対話型生成AIが与える影響」
【進捗報告】研究進捗報告「ビジネスシーンにおける私益と公益のジレンマに対話型生成AIが与える影響」
発表者:遠藤剛
概要:本研究「ビジネスシーンにおける私益と公益のジレンマに対話型生成AIが与える影響」は、対話型生成AIがビジネスにおける倫理的意思決定に及ぼす影響を明らかにすることを目的としています。先日、グーグルフォームを用いた小規模な調査(n=10)を実施し、実験設計の練習と初期データの収集を行いました。 ご協力頂きました皆様、ありがとうございました。この調査を通じて、実験設計の改善点や今後の研究方向性について、いくつかの重要な質問や議論点が浮かび上がりました。以下の点について、皆様のご意見やアドバイスをいただければ幸いです
シナリオの多様性:現在は単一のジレンマシナリオを使用しているが、異なる業界や状況を反映した複数のシナリオを導入することで、より包括的な結果が得られる可能性がある。どのような追加シナリオが有効だと考えられるかAIアドバイスの設計:実験で使用するAIアドバイスの内容や提示方法について、どのような工夫が必要か?個人差要因の考慮:AI使用頻度や態度以外に、どのような個人差要因(例:性格特性、倫理観)を考慮すべきか?
Speaker: Go ENDOUDate &Hour: July 19th (Sat.) 15:30-Place:WebexTitle:Toward a Preliminary Experiment on “The Impact of Interactive Generative AI on the Dilemma between Private and Public Interests in Business Scenes"
2024/07/18(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/07/18(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【自己紹介】自己紹介と橋本研でやりたい研究
【自己紹介】自己紹介と橋本研でやりたい研究
発表者:名嘉琉星
概要:本日は、私のこれまでの研究経歴と橋本研究室で行いたい研究について考えていることをご紹介いたします。高専時代の研究は、本科と専攻科で2つのテーマに取り組みました。本科研究: テーマ:時系列学習における情報選択能力の向上専攻科研究: テーマ:組織的支援による社会的孤立の解消橋本研究室では、これまでの研究を発展させ、孤立に関する研究を継続したいと考えています。ただし、新たな視点として、孤立の解消策ではなく、その発生要因に焦点を当てます。特に、群行動的な観点から孤立の形成プロセスを解明することを目指しています。
Speaker: Ryusei NakaDate&Hour: 18 July. (Thu.) 15:30-Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: Self-introduction and Research I Want to Conduct at Hashimoto Lab
【自己紹介】自己紹介(自然言語処理を用いたシラバス分析)とコミュニケーション(意図共有)について
【自己紹介】自己紹介(自然言語処理を用いたシラバス分析)とコミュニケーション(意図共有)について
発表者:松崎由幸
概要:今回のゼミでは、学部時代に行った研究について紹介します。学部時代の卒業研究では、学部のシラバスを外部のシラバスと比較して不足単元に関する分析についてを紹介し、Jaist入学3ヶ月が過ぎた現在の視点から研究自体を分析します。また、Jaistでは「コミュニケーション(意図共有)」に関連した研究テーマについて取り組みたいと考えており現在の考えを共有します。
Speaker: Yoshiyuki MatsuzakiDate&Hour: 18 July.(Thu) 15:30ーPlace: Zoom & Collaboration Room 2Title: Self-introduction (syllabus analysis using natural language processing) and communication (shared intentions)
【自己紹介】自己紹介と記号接地問題の論述
【自己紹介】自己紹介と記号接地問題の論述
発表者:Wang Zibin
概要:これまでの生活と研究の内容を紹介します。学部時代の卒論では、研究対象としてのFTIP遺伝子家族を紹介し、知識科学の視点から研究自体を分析します。JAISTでは記号接地問題について研究したいと考えており、その研究背景や自分の理解を共有します。記号接地問題の議論において、記号に身体的ではない意味を与える過程について「脱接地」問題を検討します。
Speaker: Wang, ZibinDate&Hour: 18 July. (Thu.) 15:30-Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: Self-introduction & Discussion on the Symbol Grounding Problem
【自己紹介】自己紹介とコミュニケーション支援研究への考え方
【自己紹介】自己紹介とコミュニケーション支援研究への考え方
発表者:中村都夢
概要:今回のゼミでは、学部までの経験や卒業論文について、入試で発表したテーマから現在考えているコミュニケーション支援についての考えについて発表いたします。研究室の方向性とかなり乖離がある内容ではありますが、発表内容から研究室でどのような内容に発展させたテーマとするか、議論を深められればと思います。また、生成AIを用いた研究案についても考案しましたので、お時間があれば議論を深めていきたいと考えています。
Speaker: Tomu NakamuraDate&Hour: 18 July.(Thu) 15:30ーPlace: Zoom & Collaboration Room 2Title: Self-introduction and thoughts on communication support research
2024/07/11(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/07/11(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【進捗報告】疎外感から見た個人と集団の物語のアンマッチ:自伝的記憶による回復効果―修論骨子向け―
【進捗報告】疎外感から見た個人と集団の物語のアンマッチ:自伝的記憶による回復効果―修論骨子向け―
発表者:秦 慕君
概要:本研究は,具体的な他人が存在せず,自分の価値観・考え方と集団の制度・規範とのアンマッチにより生じる疎外感に焦点を当てる.また,疎外感を持つ原因となる自分の性質を受け入れることは,自己肯定感の概念で捉えられると考えられる. 以上を踏まえ,本研究は疎外感を持つ人に対して,疎外感に繋がる個人の性質に関わる自己肯定感が高まると,疎外感と疎外感の受容に影響するかを検証する目的とする.以上の目的を達成するために,2つの仮説を設定する.仮説1疎外体験を想起し再考することで,自己肯定感が高まり,疎外感の受容度が高まる,仮説2は疎外体験を想起し再考することで,自己肯定感が高まり,疎外感に影響することである. 本研究では,疎外感に繋がる個人の性質についての自己肯定感を高めるために,自伝的記憶の想起課題を行い,疎外感と疎外感受容度がどう変化するかという実験により上記仮説の検証を試みる.その結果,実験群で使用された疎外体験の想起課題と,対照群で使用された成功体験の想起課題の両方ともに,自己肯定感が高まった効果があり,疎外感が下がり,疎外感受容度が高まる有意な効果が示された.また,実験群では,自己肯定感と疎外感の負の関係を示したものの,疎外感受容度との相関関係が見られなかった.一方で,対照群では,自己肯定感が疎外感との負の関係,疎外感受容度との正の関係を示された.このことから,仮説1は一部検証されず,仮説2は検証された. 結論として,自伝的記憶が自己肯定感を高める効果があると再現できた.また,疎外感とそれに連なる個人の特性を想起することにより,疎外感をポジティブに受け入れて自身の個性を考えるように変容する可能性がある.(ここの考察と結論は不完全なもので,まだ考える中.当時の発表資料をご覧ください)
今回のゼミは,主に修論骨子に向けの議論することを目的とする.ご指摘やアドバイスをいただければ幸いです.
Speaker: QIN, MujunDate &Hour: Jul. 11st (Thu.) 15:30-Place: Webex & Collaboration Room 2Title: Unmatching Individual and Group Narratives from the Perspective of Alienation: Effects of Recovery through Autobiographical Memory
【進捗報告】作り出した言語から比較した人間と人工知能の創造性:環境要素の影響
【進捗報告】作り出した言語から比較した人間と人工知能の創造性:環境要素の影響
発表者:HAO Shuyan
概要:人間はアフォーダンスで環境と自身が関係を繋がり、知覚できるものを身体知になった。身体は環境の関係を常に再構築し続ける漸進的プロセスが熟達である(山田, 2005)。この身体知は言語化しにくい特徴があるから、言語は身体知を完全に表すことが困難である。なので、自然言語処理技術として、ChatGPTは人間の身体知の一部分を受け取るしかない。人間と人工知能の内在化されたものが区別があると思っている。 発散的な創造性タスクについて、人工知能は人間よりよいという結果が出てきた。でも、この結果が理想的で、現実に不確定要素があるから、このような要素は創造性への影響も考えるべきだということを指摘されている。 それに、現実の環境要素は人間の創造的思考に左右しうる。環境を感知できる、身体がある人間と感知できない人工知能は言語を作り出して、言語にまつわる創造性が比較することで、人間と人工知能の創造性の相違点を現れる。
今回のゼミは、自分の考えを皆さんと議論します。もし何か質問やコメントがあれば幸いと思います。
Speaker: HAO,ShuyanDate &Hour: Jul. 11st (Thu.) 15:30-Place: Zoom & Collaboration Room 2Title: Comparing Human and Artificial Intelligence Creativity in Language Creation: The Impact of Environmental Factors
2024/07/04(木)15:30- |Zoom
2024/07/04(木)15:30- |Zoom
【進捗報告】予備実験の結果に基づく実験内容についての検討
【進捗報告】予備実験の結果に基づく実験内容についての検討
発表者:笠野純基
概要:他者推論に関しては、普段我々は様々な要因(要素)を考慮しながら他者の心的内容について多様な仮説を作り、選択し、行動していると考えられる。再帰的結合は、有限な要素を組み合わせて無限の表現を生み出す言語能力の基盤の一つとして挙げられ(Chomsky, 1993)、Hauser & Watumull(2017)は音楽や数学的認知といった種々の知識領域に対して共通して働くという考えを示している。他者の心的内容に関する推測の多様さと再帰的結合の間には関連があるだろうか。本研究は他者の心的内容に関する推測の多様さと再帰的結合の間の関連を調べることを目的としている。具体的には、他者の意図に関する推測の生成の多様性(推測多様度)と、再帰的結合は階層性を生むこと(Chomsky, 1993; Fujita, 2009; Hashimoto, 2020)に着目し、実験参加者を対象に、言語表現の階層性を操作する傾向(ここでは階層操作度と呼ぶ)を測定する、階層操作課題と推測課題からなる実験を行い、両者の関係性を分析する。
ゼミではまず予備実験の内容と課題について説明します。次に本実験に向けて予備実験データを基に実験課題や測定方法などについて議論していただきたいと思います。
Speaker: Junki KasanoDate & Hour: 7/4 (Thu.) 15:30-Place: ZoomTitle: Discussion of Experimental Details Based on The Results of Preliminary Experiments.
2024/06/27(木)16:15- |コラボ2 & Zoom
2024/06/27(木)16:15- |コラボ2 & Zoom
【招待講演】居心地の良い集団の状態を,言語から捉え・提案する
【招待講演】居心地の良い集団の状態を,言語から捉え・提案する
発表者:伊藤和浩(奈良先端科学技術大学院大学 ソーシャル・コンピューティング研究室 博士2年)
概要:社会的な流動性が高まり続ける現代,人々の居場所作りは至る所で課題となっている.居心地の良いコミュニティのためには,個人の心理と集団の状態との関係を明らかにすることが有用となる.発表者はこれまで3つのテーマで,別々の観点から集団の状態について,自然言語処理を用いて観測する手法を提案してきた.テーマはそれぞれ,愚痴発言検出のためのデータセット構築,well-beingに関連する集団の心理的状態,そしてイノベーティブな言語使用度合いによって集団的アイデンティティを測る試み,の3つである.それぞれの概要と今後の展望について述べる.
【招待講演】従業員のテキストの縦断分析による幸福度変化の推定
【招待講演】従業員のテキストの縦断分析による幸福度変化の推定
発表者:林純子 (奈良先端科学技術大学院大学 ソーシャル・コンピューティング研究室 修士2年)
概要:幸福度は近年,生活をより良くしていくための指標として注目を集めている. そのため幸福度を調査し,向上を図る努力が行われてきた.現在,幸福度を測る方法として質問紙が主流である. しかし,質問紙による調査では頻回な調査が困難なため,短期間での幸福度の変化を捉えることができず,幸福度向上の要因の特定やモデル化が困難であった. そこで本研究では,自由に記述した日記テキストからの幸福度推定を試みた.また,性格などの個人の特性と推定精度との関連性についての解析結果も紹介する.
2024/06/20(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/06/20(木)15:30- |コラボ2 & Zoom
【研究紹介】センセーショナルなストーリー:本当のニュースとフェイクニュースとの区別とそれらの拡散を予測する物語性の役割
【研究紹介】センセーショナルなストーリー:本当のニュースとフェイクニュースとの区別とそれらの拡散を予測する物語性の役割
発表者:古川 建
概要:メディアのコンテンツは、本当であれフェイクであれ、しばしばストーリー形式で提示される。これまで、本当のニュース記事とフェイクニュース記事の言語的な違いについては研究されてきたが、物語性の違いについてはあまり注目されてこなかった。本研究では、テキスト分析を活用し、メッセージの説得力を予測する際の物語性を検証する消費者分野における最近の研究を基礎とする。本当のニュースとフェイクニュースの文脈で3つの研究を実施し、両者の物語内容と言説の特徴がどのように異なるかを検証する。さらに、マーケターや説得エージェントにとって重要な結果である、ソーシャルメディア上で記事が共有される可能性を、物語性の違いがどのように予測するかを検証する。
今回のゼミでは手法も方向性も私の研究と非常に近しい研究があったため、ご紹介します。
書誌情報Anne Hamby, Hongmin Kim, Francesca Spezzano,Sensational stories: The role of narrative characteristics in distinguishing real and fake news and predicting their spread,Journal of Business Research,Volume 170,2024,114289,ISSN 0148-2963,https://doi.org/10.1016/j.jbusres.2023.114289.
Speaker: FURUKAWA TakeruData&Hour: 20th Jun. (Thu.) 15:30-Place: Webex & Collaboration Room 2Title: Sensational stories: The role of narrative characteristics in distinguishing real and fake news and predicting their spread
【研究紹介】イメージスキーマに基づく指導法と翻訳に基づく指導法が第二言語多義語習得に与える影響の比較
【研究紹介】イメージスキーマに基づく指導法と翻訳に基づく指導法が第二言語多義語習得に与える影響の比較
発表者:黄 文蓮
概要:この研究では、第二言語(L2)の多義語習得において、イメージスキーマに基づく指導法(ISBI)と翻訳に基づく指導法(TBI)の効果を比較した。ISBIがL2の多義語習得において効果的であるかを明らかにするために、実験を行った。実験参加者は、日本の高校生58名であり、3つのグループに分けられた。ISBIグループ(17名)はイメージスキーマを使用して語彙を学び、TBIグループ(18名)は翻訳を通じて語彙を学んだ。対照群(23名)はターゲット単語について特別な指導を受けなかった。
実験では、語彙受容性判断テスト(AJT)と語彙産出テスト(PRO)を使用して学習者の成績を測定した。AJTでは、ターゲット単語を含む文の意味的な適切性を判断し、PROでは与えられた主語句とイメージスキーマに基づいて英語文を生成するタスクが行われた。結果は、ISBIグループがTBIグループと対照群に比べて、語彙の理解度と記憶保持において有意に優れていることを示した。
これらの結果は、イメージスキーマに基づく指導法が、第二言語の多義語習得において効果的であり、学習者の語彙理解と長期的な記憶保持を促進することを示唆している。
この論文は私の研究方向と一致しており、第二言語の多義語習得に関する実験方法が私の研究に参考になります。また、この論文で指摘されている不足点、例えば指導時間の問題は、今後の研究で改善すべき点として重要です。さらに、この論文が述べた「学習者の母語(L1)を避けるべきものではなく、L2の語彙学習の貴重なリソースとして活用する」という点は、私の研究主張と一致しています。これらの点から、この論文を皆さんと共有し、議論いただければ幸いです。
書誌情報:Shun Morimoto , Shawn Loewen(2007) Language Teaching Research 11(3) pp. 347–372.https://doi.org/10.1177/1362168807081181この論文のPDFはこのメールに添付しておりました。
Speaker: HUANG WenlianDate & Hour: 20 Jun.(Thu.)15:30-Place: Collaboration Room 2 & ZoomTitle: A comparison of the effects of image-schema-based instruction and translation-based instruction on the acquisition of L2 polysemous words
2024/06/14(金)15:30- |コラボ2 & Zoom
2024/06/14(金)15:30- |コラボ2 & Zoom
【進捗報告】 認知効果と心的労力が発話の意図解釈に与える影響の実証的研究
【進捗報告】 認知効果と心的労力が発話の意図解釈に与える影響の実証的研究
発表者:箕輪 朗
概要:本研究の目的は、コミュニケーションにおいて発話の意図解釈が関連性の原理に基づいていることを踏まえ、認知効果と心的労力の二つの要因の意図解釈への影響を実証的に示すことである。 関連性理論における認知原則や解釈発見法は発話解釈に影響を与えているとされるが、これらが具体的に発話解釈にどう影響するかはまだ解明されていない。 本研究では、被験者が提示された会話テキストにおける対話者の意図を記述し、意図記述の確信度を段階評価する。認知効果を生む説明の量で認知効果を、解釈させる発話とそれに関する説明のテキスト上の距離で心的労力を調整することで、両要因の意図解釈への影響を分析する。
今回のゼミでは実験デザインについて議論したいです。特に発話の意図解釈に影響するとされる認知効果と心的労力の二つの変数をどのように扱えば良いのかについて、皆さんと議論したいです。
書誌情報→ゼミ直前にSlackにリンクを貼らせていただきます。
Speaker: Akira MinowaData&Hour: 14th Jun. (Fri.) 15:30-Place:Webex & Collaboration Room 2Title:「An Empirical Study on the Impact of Cognitive Effects and Mental Effort on the Interpretation of Speech Intent」
2024/06/06(木)15:30- |コラボ2 & Webex
2024/06/06(木)15:30- |コラボ2 & Webex
【進捗報告】Correlations between the R&D personnel’s perspective on knowledge domains, knowledge domains, and non-human factors, and the success of the R&D project.
【進捗報告】Correlations between the R&D personnel’s perspective on knowledge domains, knowledge domains, and non-human factors, and the success of the R&D project.
発表者:Siri-on UMARIN
概要: Nowadays, Research and Development (R&D) plays a significant role in societal, economic, and national development. With this importance, it becomes one of the national policies in many countries and is handled by governmental organizations or public research organizations. Public research organizations, especially in developing countries such as Thailand face not only the external pressure of research result implementation but also the internal disadvantage of the high return rate and low employment rate. For this matter, it is important for the public research organization to review itself and identify the possible downside of its current operation. The idea of knowledge management is introduced into the study using the framework from the i-System Model to define the crucial knowledge domains together with the depicted non-human factors that affect to the management of the R&D project. With the combination of two concept ideas, the study attempts to portray the current operational environment of the biggest public research organization in Thailand, NSTDA, through a group of respondents from five different research centers under NSTDA. The current result from data collection and analysis will show the similarities and differences among the respondent groups which will benefit the suggestion plan for the successful R&D project.
References:10 types of organizational structures (+ org charts for implementation). Lucidchart. https://www.lucidchart.com/blog/types-of-organizational-structuresGirard, J. P., & McIntyre, S. (2010). Knowledge management modeling in public sector organizations: a case study. International Journal of Public Sector Management, 23(1), 71-77.Lettieri, E., Borga, F., & Savoldelli, A. (2004). Knowledge management in non‐profit organizations. Journal of Knowledge Management, 8(6), 16-30.Nakamori, Yoshiteru. Knowledge Construction Methodology. (2020). Volume 20. ISBN : 978-981-13-9886-5Nakamori, Yoshiteru & Udomvitid, Kalaya & Chanyachatchawan, Sapa & Karnjana, Jessada. (2020). Creating Promotion Stories with Knowledge Management Reinforced by Systems Thinking. Journal of Systems Science and Systems Engineering. 29. 163-183. 10.1007/s11518-019-5446-4.Syed‐Ikhsan, S. O. S., & Rowland, F. (2004). Knowledge management in a public organization: a study on the relationship between organizational elements and the performance of knowledge transfer. Journal of Knowledge Management, 8(2), 95-111.Wongsaichue, T. (2016, September 8). ข้อมูลแจกแจงไม่ปกติ แก้ความเบ้/ความโด่งอย่างไร? – สถิติพรรณนา [Video]. YouTube. https://www.youtube.com/watch?v=o21Mnq8paIg
【研究紹介】自伝的自己効力感エピソードの想起がネガティブな感情記憶に対する再評価効果を高める
【研究紹介】自伝的自己効力感エピソードの想起がネガティブな感情記憶に対する再評価効果を高める
発表者:秦 慕君
概要:この研究では,感情的な属性についてスクリーニングされた個人的なネガティブな記憶に対して,自己効力感に関するエピソードを想起することが,より適応的な評価に寄与するかどうかを検討した.それを明らかにするために,実験を行った.実験参加者は,自己効力感誘導条件(SE群)とポジティブ誘導条件(POS群)に分けられた.SE群は,自己効力感に関連する出来事を思い出すように求められた一方,POS群はポジティブな出来事を想起してもらった.その後,個人的なネガティブな思い出の再評価に対する誘導効果を調査した.結果は,自己効力感誘導は,ポジティブ誘導と比較して,苦悩や主観的な生理的反応の有意な低下と関連していることである.これらの結果から,自己効力感のエピソードを思い出すことが,ネガティブな記憶に対する適応的な自己評価を促進し,それがストレスイベントからの回復に貢献する可能性が示唆される. この論文は,自分の研究とかなり関連している.とくに,自伝的記憶を通じて,ネガティブな記憶に再評価して自己にポジティブな影響に及ぼすことは,私の研究を支持できる論文だと思います.また,自伝的記憶の実験手法の部分も今後の実験の改善に参考になれると思って,皆さんにこの論文を共有し,議論いただければ幸いです.
書誌情報:Paersch, C., Schulz, A., Wilhelm, F. H., Brown, A. D., & Kleim, B. American Psychological Association. Vol. 22(6), pp. 1148-1158, 2022.
Speaker: QIN, MujunDate & Hour: Jun 6th (Thur.) 15:30-Place: Webex & Collaboration Room 2Title: Recalling Autobiographical Self-Efficacy Episodes Boosts Reappraisal-Effects on Negative Emotional Memories
2024/05/30(木)15:30- |コラボ2 & Webex
2024/05/30(木)15:30- |コラボ2 & Webex
【進捗報告】創発を含む概念融合の喚起による人間と機械の共創対話研究
【進捗報告】創発を含む概念融合の喚起による人間と機械の共創対話研究
発表者:周 豪特
概要:人工知能領域では、一つの目標は知識の簡単な組み合わせではなく、意味があるアイデア(概念)に至るHAI(Human-Agent Interaction)対話を目指すことである。本研究は、創発が生じる条件について調べるために、意味の創発が生じるには融合する2つの概念の間のミスマッチに注目しそれ(ミスマッチ)を調和させる関係を新たに構築することは創発が生じる要因だという仮説を立てて、検証する。 今回は、研究背景について必要がある部分だけ話し、実験の部分に集中したいと思います。内容は主に実験デザインに関する迷う点、実験実施する際に生じた問題点や足りない点、結果(自分の体験)の報告、実験書類についての検討から構成されます。
Speaker: Zhou HaoteDate & Hour: 30 May(Thur.) 15:30-Place: Collaboration Room 2 &webexTitle: Research on co-creation dialogue between humans and machines by evoking concept blending including emergence
【進捗報告】階層操作課題と推測課題の相関研究
【進捗報告】階層操作課題と推測課題の相関研究
発表者:笠野純基
概要:再帰的結合が生成物の多様性を高める点に適応性があることが進化シミュレーションで示唆されている。この効果は発話や推測など思考内容を生成する心的活動にも働き得ると考えられる。 本研究は再帰的結合で思考する傾向性と他者の心的内容についての推測の多様さとの間の関連を調べることを目的としている。この目的を達成するために、再帰的結合で思考する傾向性を測る階層操作課題と、推測の多様さを測る推測課題をそれぞれ作成し、調査する。
ゼミでは現状作成途中である実験課題についての説明し、課題について議論していただきたいと思います。
Speaker: Junki KasanoDate & Hour: 5/30 (Thu.) 15:30-Place: Collaboration Room 3 & WebexTitle: Correlation Study of Hierarchical Manipulation Tasks and Guess Tasks.
2024/05/25(土)15:30- |コラボ2
2024/05/25(土)15:30- |コラボ2
【研究紹介】Bambini, Valentina, et al.(2016)"Disentangling Metaphor from Context: An ERP Study"
【研究紹介】Bambini, Valentina, et al.(2016)"Disentangling Metaphor from Context: An ERP Study"
発表者:遠藤剛
概要:本論文は、生成AIが提供する社会的・個人的課題に対する助言の評価を調査した研究である。米国人を対象に4つの実験を実施し、以下のような結果が得られた。まず、第1実験(n=1,003)では、助言者の身元(AI/人間)と身元の明示(明示/非明示)、社会的課題の種類(5種類)を操作した。その結果、助言者がAIだと明示された場合、人間よりもAIの能力が低く評価された。ただし、助言内容の評価や共有意図への影響は見られなかった。次に、第2a実験(n=501)と第2b実験(n=800)では、個人的な課題における助言者の身元明示の影響を調べた。課題の選択方法(自己選択/ランダム割り当て)で2つの実験を行ったが、いずれも助言者がAIだと明示された場合にAIの能力は低評価となった。一方、助言内容の評価や共有意図、助言への従順性には差がなかった。最後に、第3実験(n=1,004)では、事前の経験段階での助言者の身元明示(明示/非明示)と社会的課題(3種類)の条件を設けた。その結果、事前にAIの助言を良いと評価した経験がある参加者ほど、後の課題でAIの助言者を選ぶ傾向が高まった。以上より、本研究は、生成AIの助言に対し、(1)AIだと明示されればその能力は低評価となるが助言内容への評価や共有意図は変わらないこと、(2)AIの助言を肯定的に経験するとAIを助言者に選びやすくなること、の2点を明らかにした。これは、生成AI助言の受容性と、助言者の能力評価と助言内容評価のずれを示唆するものである。
書誌情報Böhm, Robert, et al. "People devalue generative AI’s competence but not its advice in addressing societal and personal challenges." Communications Psychology 1 (2023): 32.URL: https://doi.org/10.1038/s44271-023-00032-x
本論文紹介ですが、「AIによる人間の意思決定への影響」を調査している点で、論文をサーベイし、選定しています。実験結果はもとより、「AIによる人間の意思決定への影響」を測定する上での実験方法にも着目しています。
論文のポイントは①AIのアドバイスの被験者への受け渡し方は、あくまで、著者らが、AIから取得したプロンプトを提示していること(被験者とAIの対話形式ではないこと)②AIへの好印象がアドバイスを肯定的に思うこと
等が挙げられると考えます。
皆様からのご教示の程、よろしくお願いいたします。
Speaker: Go ENDOUDate &Hour: May 25th (Sat.) 15:30-Place:WebexTitle:"People devalue generative AI's competence but not its advice in addressing societal and personal challenges"
【進捗報告】他者との関係についての認知メカニズムに着目したEBPM向けの社会シミュレーションモデルの構築
【進捗報告】他者との関係についての認知メカニズムに着目したEBPM向けの社会シミュレーションモデルの構築
発表者:松井一樹
概要:本研究では、社会全体の共通の利益(共通善)を維持するための「人々の行動変容を求める政策」の受け入れに寄与する要因を見出すことを目指す。本研究では、政策の一例として、COVID-19パンデミック時における外出自粛要請に対する人々の反応行動を事例として扱う。本研究の目標を達成するために、人口統計データや個人の特性だけでなく、他者の行動に関する認知メカニズムにも着目し、COVID-19パンデミック時における外出自粛要請に対する人々の反応行動に関して、行動に関連する認知メカニズムを考慮したシミュレーションモデルを構築した。このシミュレーションモデルを日本の各都道府県、および米国の各州において人々の反応の違いの評価に適用し、その反応の違いの要因を特定することで、制度受入れに寄与する要因を見出す。今回、日本と米国での外出自粛要請の受入れの共通点以外に、差異に着目し、特に米国と日本のパーソナリティの比較や、米国の集団主義の影響が外出自粛要請に与える影響について分析した。
・「人々の行動変容を求める政策」が受け入れられるメカニズムの解明につなげるために検討が不足している観点や、政策を受け入れるか評価するためのモデルを異なる国の間でどのように一般化、共通化できるかについてご議論頂きたいと思います。・今後の研究の方向性として、制度受入れのための間主観的な「相互の思い込み」にする工夫を具体化するための研究アプローチについて、ご議論、ご指摘をお願いしたします
資料https://drive.google.com/file/d/1SNb4fcZZJvBy9jwWA3oXNN0jKeysmOAY/view?usp=drive_link
Speaker: Kazuki MatsuiDate &Hour: May 25th (Sat.) 15:30-Place: & WebexTitle: Development of a social simulation model for EBPM focusing on cognitive mechanism of relationships with others
2024/05/16(木)15:30- |コラボ2 & Webex
2024/05/16(木)15:30- |コラボ2 & Webex
【研究紹介】言語の発散的思考タスクにおいて人工知能と人間の創造性に関する研究
【研究紹介】言語の発散的思考タスクにおいて人工知能と人間の創造性に関する研究
発表者:郝 抒妍
概要:AIに関する新たな研究は、創造性が人間特有の特性であるという仮定を覆し、人間とAIの創造性に大きな差異があることを示唆しています。本研究では、AIと人間の創造的能力を比較することを目的とし、151名の人間参加者とGPT-4が代替使用課題、結果課題、発散連想課題に取り組みました。その結果、AIは人間と比較して、創造性の指標である発散的思考において高い評価を得ました。特に、回答の頻度を調整すると、AIの方が独創的で精巧な回答を生成しました。これにより、現時点でのAI言語モデルが人間の創造性を上回る可能性があることが示唆されています。
書誌情報 Hubert, K. F., Awa, K. N., & Zabelina, D. L. (2024). The current state of artificialintelligence generative language models is more creative than humans on divergent thinking tasks. Scientific Reports, 14(1), 3440.URL:https://www.nature.com/articles/s41598-024-53303-w
今回は創造性の測る方法及び評価する手段を自分の研究に応用できるかどうかを再検討します。
Speaker: HAO ShuyanDate&Hour: 5/16(Thr.) 15:30-Place: Webex & Collaboration Room 2Title: Research on artificial intelligence and human creativity in verbal divergent thinking tasks
2024/05/09(木)15:30- |コラボ2 & Webex
2024/05/09(木)15:30- |コラボ2 & Webex
【進捗報告】Compositionality as One of the Enabling Factors to Communicate Conceptualized Meaning
【進捗報告】Compositionality as One of the Enabling Factors to Communicate Conceptualized Meaning
発表者:岩村入吹
概要:客観的な外部世界を主観的に概念化して構築した意味を記号形式に反映できるエージェントを想定し,彼らに記号体系を世代間継承させることで創発する言語の性質を調べるするシミュレーション研究の一環として,今回は,特別な仮定を置き,言語の普遍的性質である構成性という性質が高い記号体系をはじめに用意し,その記号体系を世代間継承させた時に,この構成性という性質が安定して継承されるのか,それとも失われるのか,を実験しました.モデルの不備の可能性がありますが,ある世代で突然構成性が失われるという現象を観察しました.その構成性が失われる世代のエージェントが持つ言語知識について調べました.
Speaker: Ibuki IwamuraDate & Hour: 9 May (Thursday) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: Compositionality as One of the Enabling Factors to Communicate Conceptualized Meaning
【進捗報告】繰り返し相互作用において進化しやすい条件付き嫌がらせ行動の探求
【進捗報告】繰り返し相互作用において進化しやすい条件付き嫌がらせ行動の探求
発表者:黒川瞬
概要:今回は、黒川を副テーマ指導教員として選んでいただき、副テーマ研究を進めているLI THEさんの研究を紹介する。利他行動は自分の適応度を下げ、相互作用する相手の適応度を上げる行動である。一方、嫌がらせ行動は自分の適応度を下げ、相互作用する相手の適応度を下げる行動である。利他行動、ならびに、嫌がらせ行動は自らの適応度を下げる行動であるため、自然選択の結果、淘汰されることが予想される。しかしながら、実際には自然界には利他行動、嫌がらせ行動が観察され、不思議であると言える。同一個体と繰り返して相互作用するとき、利他行動を振舞う相手に対しては利他的に振舞うが、利他行動を振舞わない相手に対しては利他的に振舞わない行動を互恵性と呼ぶ。利他行動を振舞う個体が互恵的という条件付きの利他行動をしている場合、利他行動を行う個体のほうが利他行動を行わない個体よりも適応的になりえ、利他行動は進化しうる。こうした条件付き利他行動を利他者がとる場合、利他行動をとらない個体が施しを受けない場面で、利他行動をとる個体が施しを受けることができるからである。互恵性は、自然界でも実際に観察される行動パタンである。他方、繰り返し相互作用がある場合、条件付き嫌がらせ行動は進化しうるのだろうか?また、その場合、どういった条件付き嫌がらせ行動が進化するのだろうか?嫌がらせ行動を振舞う個体が、「嫌がらせ行動を行う相手に対しては嫌がらせをせず、嫌がらせ行動を行わない相手に対しては嫌がらせをする」という条件付き嫌がらせ行動をしている場合、嫌がらせ行動は進化しそうである。なぜかというと、嫌がらせを行わない個体が嫌がらせを受ける場面で、嫌がらせを行う個体は嫌がらせを受けないからである。この予測のもと、進化シミュレーションを行った(進化シミュレーションを行ったのはLI THEさん)。その結果は、予測に反し、生き残ったのは、嫌がらせ行動をする個体に対して嫌がらせをする確率が、嫌がらせ行動をしない個体に対して嫌がらせをする確率よりも、大きい戦略であった。この結果の含意について、一緒に考えていただきたい。宜しくお願いします。
Speaker: Shun KurokawaDate & Hour: 9 May (Thursday) 15:30-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: Exploring the conditional spiteful behavior favored by natural selection in repeated interactions
2024/05/02(木)15:30- |コラボ2 & Webex
2024/05/02(木)15:30- |コラボ2 & Webex
【研究紹介】Bambini, Valentina, et al.(2016)"Disentangling Metaphor from Context: An ERP Study"
【研究紹介】Bambini, Valentina, et al.(2016)"Disentangling Metaphor from Context: An ERP Study"
発表者:箕輪 朗
概要:電気生理学的な文献の大部分は、メタファー理解が2つの異なる事象関連脳電位反応、いわゆるN400とP600成分を誘発することを示した。しかし、これらの研究のほとんどは、メタファーを単独でテストしている。一方、自然な会話では、メタファーは突然出てくるのではなく、言語的・言語外の文脈の中に埋め込まれている。本研究は、メタファー理解プロセスにおける文脈の役割を評価することを目的とした。最小限の文脈(実験1)と、メタファーのトピックとビークルの間の根拠を表す単語が明示された支援的文脈(実験2)で、参加者にメタファーと同等の文字表現が提示されている間の脳波活動を記録した。N400効果は最小限の文脈でのみ見られたが、P600は文脈的手がかりがない場合とある場合の両方で見られた。これらの結果から、メタファーで観察されるN400は文脈的な側面に関連しており、語彙へのアクセスと検索を導く次の単語に対する文脈的な期待を指標化していることが示唆される。つまり、言語的文脈における前情報は、比喩的解釈へとバイアスをかけるが、意図された意味を確立するための解釈的語用論的メカニズムを抑制することはない。
書誌情報Bambini, Valentina, et al. "Disentangling metaphor from context: an ERP study." Frontiers in psychology 7 (2016): 559.URL:https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2016.00559/full
明日のゼミでは、実験語用論の先行研究を紹介します。メタファーなど語用論的な解釈が必要な時、電気生理学的に脳がどのような働きがあるのか、解釈のメカニズムはどのようになっているかを議論できればよいと考えております。曖昧な点もまだありますが、この論文を紹介することによって、修士研究の主に実験デザインの部分で参考にしたいと考えております。
Speaker:Akira MinowaDate & Hour: 2 May(Thu.)15:30-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: review"Disentangling Metaphor from Context: An ERP Study"
【進捗報告】同形多義動詞「上がる(Agaru)」と「上(Shàng)」のイメージスキーマ分析:事態把握の相違
【進捗報告】同形多義動詞「上がる(Agaru)」と「上(Shàng)」のイメージスキーマ分析:事態把握の相違
発表者:黄 文蓮
概要:本研究は、日中同形多義動詞の自動詞「上がる」「上(Shàng)」を例に、イメージスキーマの分析を通じて、日中母語話者の認知の違いが説明できる要因や事態把握の相違を試みている。その結果、「上がる」と「上(Shàng)」のイメージスキーマの特徴から見ると、日本語母語話者は自分が環境に融合し、自身の感情的な気分を重視するような主観的視点で物事を捉える傾向があると考えられる。本研究は、応用言語学における日中翻訳の対照研究(徐2011年;鄔2018年)が示した特徴と一致しており、日本語母語話者は「主観的事態把握」を好む傾向があり、中国語母語話者は「客観的把握」を好む傾向があるという知見を提供している。 今回のゼミは、5/3(金)提出期限の日本認知言語学会第25回全国大会(https://2jcla.jp/)発表要旨の検討会です。ご意見やコメントをいただけると幸いです。
Speaker: HUANG WenlianDate & Hour: 2 May(Thu.)15:30-Place: Collaboration Room 2 & WebexTitle: A Comparative Analysis of Image Schemas for Homonymous Polysyllabic Verbs '上がる (Agaru)' and '上 (Shàng)': Differences in Construal
2024/04/24(水)15:30- |コラボ3 & Webex
2024/04/24(水)15:30- |コラボ3 & Webex
【進捗報告】再帰的結合は多様性を生むか―心的内容の推測に関する実験的検討―
【進捗報告】再帰的結合は多様性を生むか―心的内容の推測に関する実験的検討―
発表者:笠野純基
概要:人は他者と知識を創造・共有・活用する社会で暮らし,言語表現・計画・機械など多様な人工物を生み出す.人工物は階層構造を持つ場合が多い.階層構造は,複合体を別の要素に対して組み合わせる操作を再帰的に繰り返すこと,すなわち再帰的結合で作られる.再帰的結合は,有限な要素を組み合わせて無限の表現を生み出す,言語能力の基盤の一つとして挙げられる. 再帰的結合が生成物の多様性を高める点に適応性があることが進化シミュレーションで示唆されている.この効果は発話や推測など思考内容を生成する心的活動にも働き得ると考えられるが,再帰的結合が思考にどのような効果をもたらすのかについては明らかになっていない. 本研究は再帰的結合が思考の生成物の多様性を高める効果があるかどうかを,他者の心的内容の推測を事例に実験的に検討することを目的とする.具体的には,再帰的結合で思考する傾向性を持たせる訓練を行うことで,推測を多様に生み出す効果がある,という仮説を実験により検証する.
ゼミでは第41回認知科学会で発表するための申し込み時に提出するアブストラクトを検討します。中でも実験計画が研究目的を達成できるものになっているのかを議論してもらいたいと考えています。
Speaker: Junki KasanoDate & Hour: 4/24 (We.) 15:30-Place: Collaboration Room 3 & WebexTitle: Investigating the Impact of Recursive Combination on Diversity: An Experimental Study on Inference of Mental Content
【進捗報告】日本認知科学会アブストラクト検討会 タイトル「会話の意図解釈に対する心的労力と認知効果の影響の実証研究」
【進捗報告】日本認知科学会アブストラクト検討会 タイトル「会話の意図解釈に対する心的労力と認知効果の影響の実証研究」
発表者:岩村入吹
概要:本研究の目的は、コミュニケーションにおいて発話の意図解釈が関連性の原理に基づいていることを踏まえ、認知効果と心的労力の二つの要因の意図解釈への影響を実証的に示すことである。 関連性理論における認知原則や解釈発見法は発話解釈に影響を与えているとされるが、これらが具体的に発話解釈にどう影響するかはまだ解明されていない。 本研究では、被験者が提示された会話テキストにおける対話者の意図を記述し、意図記述の確信度を段階評価する。認知効果を生む説明の量で認知効果を、解釈させる発話とそれに関する説明のテキスト上の距離で心的労力を調整することで、両要因の意図解釈への影響を分析する。
今回のゼミは、4/26(金)23:59提出期限の日本認知科学会アブストラクトの検討会です。RPから大きな変更点はございませんが、内容をより良いものにしたいため、コメントいただけると幸いです。
Speaker: Akira MinowaData&Hour: 24th Apr. (Wed.) 15:30-Place:Webex & Collaboration Room 2Title: Abstract「An Empirical Study of Mental Effort and Cognitive Effects on the Interpretation of Conversational Intent」
2024/04/19(金)15:30- |コラボ3
2024/04/19(金)15:30- |コラボ3
【論文紹介】言語の発散的思考タスクにおいて人工知能と人間の創造性に関する研究
【論文紹介】言語の発散的思考タスクにおいて人工知能と人間の創造性に関する研究
発表者:郝 抒妍
概要:AIに関する新たな研究は、創造的な可能性が人間特有の特性であるという仮定を覆すものであり、人間の認識とAIが客観的に創造できるものとの間には断絶があるように思われる。本研究では、AIと比較して人間の創造的可能性を評価することを目的とした。本研究では、人間の参加者(N=151)とGPT-4が、代替使用課題、結果課題、発散連想課題の回答を提供した。その結果、AIはヒトと比較して、各発散的思考測定に沿った創造性が高いことがわかった。特に、回答の頻度をコントロールした場合、AIの方が独創的で精巧であった。本結果は、AI言語モデルの現状が、人間の回答者よりも高い創造的可能性を示していることを示唆している。
書誌情報:Hubert, K. F., Awa, K. N., & Zabelina, D. L. (2024). The current state of artificialintelligence generative language models is more creative than humans on divergent thinking tasks. Scientific Reports, 14(1), 3440.
今回は創造性の測る方法及び評価する手段を自分の研究に応用できるかどうかを検討します。
Speaker: HAO ShuyanDate&Hour: 4/19(Fri.) 15:30-Place: Collaboration room 3Title: Research on artificial intelligence and human creativity in verbal divergent thinking tasks
2024/04/11(木)15:30- |コラボ2 & Webex
2024/04/11(木)15:30- |コラボ2 & Webex
【論文紹介】ベイズ学習するエージェントによる繰り返し学習に基づく言語進化
【論文紹介】ベイズ学習するエージェントによる繰り返し学習に基づく言語進化
発表者:岩村入吹
概要:囚人のジレンマでは、非協力者が協力者よりも高い利得を得るため、協力的な戦略は進化しない。一方、繰り返し囚人のジレンマでは、相手が協力言語は個体から個体へ,世代から世代へと繰り返し学習と通じて継承される.[言語の] 繰り返し学習とは,一度言語を学習した個体から言語を学習することである.本論文では,ベイズ推論する学習者が繰り返し学習した結果について分析する.ベイズ推論する学習者は推論バイアスと見做す事前確率と言語データという証拠を考慮して言語全体の事後確率分布を計算する,と考えている.1つ目のアイディアの分析結果が示すことは,学習者が事後確率分布から言語をサンプリングする場合だと,繰り返し学習の最終的な結果 [つまり,最終世代が学習する言語] は事前確率分布に完全に一致する.この条件だと,繰り返し学習をギブスサンプリングの一形態と見做せる(ギブスサンプリングはポピュラーなマルコフ連鎖モンテカルロ法である).[2つ目のアイディアの分析結果が示すことは] 学習者が事後確率が最大の言語を選択する場合だと,繰り返し学習 [の最終的な結果] は [前述のサンプリングバージョンと比べて][解析的に解くのが] 難しい.というのも,学習者の事前確率と世代間継承される情報の量の 2 つに影響されるからである.この条件だと,繰り返し学習を期待値最大化アルゴリズムの変種と見做せる.以上2つの結果は,繰り返し学習が言語普遍性を説明し,また言語獲得時に働く制約と外在化された言語を形式的に接続する.加えて,繰り返し学習を通じて継承される情報は究極的に(形式的・原理的に)学習者の心的性質を反映するようになることが示唆される.
書誌情報:Griffiths, T. L., \& Kalish, M. L. (2007). Language evolution by iterated learning with Bayesian agents. Cognitive science, 31(3), 441-480.URL: https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1080/15326900701326576
自分の研究で依拠する"繰り返し学習モデル"を計算論的/数理的に分析した研究です. 理解できていない部分が多々ありますが, せめて理解できるところまでは説明できたらと思います.また,現在作成中のILMの数理モデル教科書資料のリンクも貼っておきます.もしコメントなどがあれば是非お願いします.https://drive.google.com/file/d/1cs6cpPksgBdriRpix1Kqqiw0l2gByC6R/view?usp=drive_link
Speaker: Iwamura IbukiDate & Hour: Apr 11th (Thu.) 15:30-Place: Webex & Collaboration Room 2Title: Paper review "Language Evolution by Iterated Learning With Bayesian Agents"
輪読会・勉強会
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