いつもの山サイ仲間に誘われ、12 月 8 日から 9 日にかけて木曽の中山道 鳥居峠と伊那に抜ける権兵衛峠を走ることになりました。また木曽福島ということなので前泊は必須です。
前泊する場所としては木曽福島の近くに "日本の秘湯を守る会" の釜沼温泉 大喜泉という温泉宿があるので、そこに泊まることにしました。秘湯を守る会デビュー泊です。
今回は冬至も近いため日が短いので木曽福島へは特急 "あずさ" と "しなの" を使います。2ドアの特急列車は乗降口やデッキが狭いので自転車は客室に持ち込まなければならず、やむなく後輪も外して輪行することにしました。ちょっとはコンパクトになっています。
なお "えきねっと" なるものに入会して特急券はネット予約したのですが、そのまま乗れるのは あずさ だけで乗車券と しなの の特急券は紙の切符が必要とのことでした。なんか便利になったのかそうでもないのか。ただややこしくなっただけのような気もします。
まあいかにも "お役所らしい" システム作りですね。昔からお上 (国) のすることは自分たちを楽にすることしか考えておらず、面倒なことはすべて下々 (国民) に押し付けるといったやり方です。今回もその例にもれないといったことでしょう。
仙石原から小田原まで下り、輪行で町田 から八王子へと行き特急 あずさ に乗り換えました。なかなかいい面構えですね。
特急 あずさ は少し遅れていましたが、塩尻での接続には余裕があったので無事 特急 しなの に乗り換えることができました。ただ塩尻では雪がぱらついており、奈良井では少し積雪していました。これは奈良井駅のそばに置いてある蒸気機関車 C12 です。列車の中からビデオで撮った一場面です。実は二日後にここを自転車で通ることになります。
これは翌日 (12/8) の朝に撮ったものですがなかなか趣のある看板 (?) です。また昨晩からの雪がしっかりと残っています。
大喜泉の源泉はとっても冷たく (10 ℃ くらい ?) ものの 10 秒も入っていられません。ただ隣には温めたお風呂もあるのでのんびりすることができました。ちなみにこの日の宿泊客は私を含めて 5 人くらいでした。
夕食は飛騨牛 (だと思う) の焼肉と魚料理などです。
お肉も良かったのですが、このアマゴはふっくらとしていてとても美味しかったです。ちなみに晩酌は日本酒の飲み比べセットです。木曽路、七笑、中乗さんでした。あ、もちろん最初はグラスになみなみと注がれていました。
朝食にもアマゴが出ました。
今度は開きでしたがこちらもふっくらジューシーでとても美味しかったです。
今日は山サイ仲間と木曽福島駅で合流し、鳥居峠を越えて奈良井の民宿に宿泊します。
昨晩からの雪は早朝は止んでいましたが宿を出る頃にはいきなりの大雪です。自転車で走れるような状態ではないので宿の方に木曽福島駅まで車で送ってもらいました (ありがとうございます! 本当に助かりました)。これは午前 10 時 21 分の駅前です。
仲間は 11 時 40 分くらいに到着する列車で来るので LINE などで連絡を取り合っていました。ただ雪はすぐにあがるという情報もあったので、鳥居峠越えは (藪原からではなく) 木曽福島から出発することにしました。実際、12 時には青空も覗き、駅前の雪もすっかりと消えています。
お昼時ということもあるのでまずは腹ごしらえです。開田高原在住の先輩に紹介してもらった "くるまや" で蕎麦を食べました。実は「藪原出発案」が採用されなかったのはこの蕎麦屋に行きたかったからです。
福島関跡に立ち寄り、
中山道の中間点を通り過ぎ、
宮越宿の本陣までは中山道の旧道を通って来ました。
やはり通称 "木曽高速" とも呼ばれる国道 19 号は走りたくないのでちょっと脇道 (たぶんここも中山道の旧道) に、、、
国道 19 号の洞門を横に見ながら、、、
最後はやはり国道 19 号を走るしかなく、でも歩道があったので、、、ただ雪が積もっていました。跨線橋の歩道なので融けにくいのでしょうね。下を列車が走っています。
ようやく藪原に到着しました。D51 を見てからいよいよ鳥居峠越えです。
いきなりの石畳、そして、、、
やはり今朝の大雪の影響もあり雪中行軍です。こんなこともあろうかと全員アイゼンを持参しています。
はい鳥居峠、
少し降りたところの休憩小屋 (?)、閉鎖されていましたけれど。
宿に着く頃にはすっかりと暗くなっていました。でも 17 時 15 分です。やはり冬至が近いとこんなんですね。
その後 調べたら、日の入りが一番早いのはちょうどこの時期 (12/8 ころ) とのことでした。
浴衣に着替えて夕食 (すき焼き) です。晩酌は中乗さんの "ボトル (一升瓶) キープ" です。まあキープするまでもなくすべて消費しましたが、、、一升瓶で頼む客は宿の人も初めてだとのことなので、料金はその場ではよく分からなかったようです。もちろん翌日にはきちんと精算しています。
今日は権兵衛峠を越えて伊那に向かいます。ただ国道 361 号の権兵衛トンネルを通るわけではありません。また旧国道は伊那側が土砂崩れのため全面通行止めなので山道 (米の道) を通ります。まさに山サイです。
宿の朝食で元気をつけます。この他に金目鯛の照り焼きなどもありました。
昨日 宿にたどり着いた時は真っ暗でよくわらなかったので宿の前で自転車集合写真です。
宿の人は伊那へは権兵衛トンネルを通って行くものと思い込んでいたので「お昼には着きますよね」と言っていました、、、とんでもございません。途中で遊びすぎたせいもありますが、到着したのは 18 時半くらいでした。
奈良井の街を散策し、、、
木曽の大橋を渡り、
一昨日 車窓から見えた C12 を確認していよいよ出発です。結局、奈良井で 1 時間半は遊んでいました。
旧国道は全面通行止との標識
奈良井ダム
萱ヶ平バス待合室 (本当にバス来るのかなぁ ?)
米の道 権兵衛峠ルート、山頂まであと 2.2 km
陽だまりでらんらんランチタイム
雪づまりで後輪がロック。押し歩きだとこんなことが起こります。
山道を前にしてアイゼン装着
左に見える道を登ります
分水嶺の石碑。きっとこの辺りが権兵衛峠。石碑がたくさんあったのでどこかに権兵衛峠と刻まれたものがあったはず。
登りも押し歩き (私は基本 担ぎ)
下りも押し歩き
延々と押し歩き
権兵衛鍬の跡 (どこ?)、奈良井で遊びすぎたツケ (すでに暗くなり始めている) が回ってきてゆっくりと探す余裕はありません。きっと雪に覆われているのかと、、、
やっと山道の出口 (17:30 ごろ)、かろうじて足元が見えるくらいでした。山道で真っ暗にならなくて良かったです (いちおう天気は良くて半月だったのである程度は見えましたが、、、)。でもここから先の林道 (舗装路) には街灯もなく真っ暗です。LED ライトだけを頼りに走るのですが、周りが暗いと平衡感覚がなくなりやたらとふらつきます。けっこう大きな石も転がっており激突することも、転倒するほどではなかったですが。
途中パンク (きっと石との激突が原因) もあったけれど無事に伊那市駅に到着しました (18:30 ごろ)。東京・横浜組は終電には間に合うようです。私は調べるだけ無駄なので最初から甲府で一泊して仙石原に帰るつもりでした。
みなさんお疲れさまでした。