デスクトップアーミーレビュー

これからDTAを購入しよう、このDTAを購入したいと思ってるんだけどどうしよう、という人のためのガイドになればいいかな、と思ってまとめました。画像は後日追加します。

B-101s「シルフィー」シリーズ

非常にスタンダードなモデル。α小隊とβ小隊とで分割販売され、全6種類の武装が楽しめる。組み立て自体もそう難しくはなく、DTA入門としては非常にお勧め。特にこのシリーズに付属する武器はどれも形がシンプルで、誰に装備させてもパキッと決まるのがいい。組み替えの幅も広く、これをワンセット購入するだけでたっぷりのプレイバリューがある。

値段も比較的お手頃価格で、DTAに初めて触れる、まだシルフィーを手にしたことがない、という場合はぜひ入手してみてほしい

現在はアップデート版が主流だが、初登場時には6種類が1箱にまとめられたものも販売していた。こちらは間接や武装の接続が緩い場合があるので、購入には注意が必要。内容物はアップデート版の方が、表情パーツが入っていて少しお得。旧版はパッケージの背景が緑で統一されており、綺麗なのでパッケージコレクションとしてはお勧め。だが、そういった特殊な理由がない限り、現在販売されているアップデート版を買えば良いだろう。

H-819s「クロム」シリーズ

現在やや絶版気味になっているが、見つかるところでは見つかる。6体1セットの販売しかなく、まとめて購入しようとすると少し割高になる。それでもパーツの優秀さや、6種類の武装を合体させたバイク「モード・ケルベロス」は他にはない魅力。頭部も珍しい形で、表情も少し凛々しく可愛いのでお勧めできる。

ボディに関しては、B-101s「シルフィー」シリーズと同規格なので、そこに期待している人は注意。

B-101[TR]s 「シルフィー」シリーズ(テスト機カラー)

オレンジ色のシルフィー。カタログスペックでは「シルフィーのテスト用モデルで、2つのアプリを同時起動できる」という、シルフィーの上位互換的存在。Ex.01であるストライカーとインターセプターのセットは「ワンダーフェスティバル2016 SUMMER」の、Ex.02であるスカウトとランチャーのセットは「メガホビEXPO 2016 Autumn」にて、それぞれ会場限定販売と、のちにオンライン販売された限定品。

内容物はシルフィーシリーズの色替え。改造に使うのであれば、明るいオレンジに着色する手間が省ける、という程度しかないし、旧シルフィーと同じ作りのため、ややポロポロするのが難点。あまりフィギュアやプラモを塗らない、組み替えて遊ぶ、という人にはかなり便利なアイテムだろう。

Y-021d「ミレニア」シリーズ

2022年現在絶版となっているレアアイテム。無骨さや武装の組み替えの自由さなど、(私調べ)非常に高評価を得ており、中古で少し高くとも手を出して損はないはずだ。α小隊、β小隊で分かれている。2023年になってコンポジットウェポンセットとしてハイミレニアが販売されました。色は違えどパーツは同じなのでミレニア持ってない人はそちらを探すのも良い。

武装は癖のあるものと使い勝手の良いものがバランス良く採用されており、メカニカルな改造にはもってこい。逆に戦闘系の遊びをしない人にはあまり向かないアイテムでもある。

この弾から肩と足の付け根の関節が延長関節になり、可動域が増した。顔もシルフィーやクロムと違い、ボディに首がくっついたものとなり、現在まで続くDTAシリーズとの顔パーツの互換性が高い。

頭部のジョイントにパーツを嵌め込むと、2度と抜けなくなるほどぎちぎちにくっついてしまうし、場合によっては簡単にへし折れてしまうのでそこは注意が少し必要。しかしそれを加味してもミレニアはかなり良いセットなので、良い価格で手に入るのを迷っているなら、今すぐ購入してしまうべき。

B-101[FR]s「シルフィー」シリーズ(寒冷地仕様)

「ワンダーフェスティバル2017 Winter」にて会場限定販売された、青いシルフィー。スナイパーとランチャーのみで、それらの装備を合体させて「レコンミライサー」という搭乗型飛行アプリに組み替えて遊べる、ということを謳った良アイテム。ただし割と初期のシルフィーなので、ポロリに注意。現在このEx.03はトライアルシルフィーと比較してややお高い印象がある。

テスト機カラーの愛称がトライアルシルフィーなのに対して、こちらには「フリージア」という愛称があるのだが、その名前で呼ばれているのを聞いたことがない。みんな寒冷地シルフィーとか言ってる気がする。

KT-321f「轟雷」シリーズ

DTA初のコラボアイテムにして、フレームアームズ:ガールの轟雷をDTAスケールに落とし込んだ逸品。このモデルから「フェイスパーツの統一」「腹部可動」などが入り、かなりブラッシュアップされた。加えて、パーツの豊富さ、汎用性の高いジョイントの同封など、かなり幅広い活躍をしてくれる超有能キットでもある。

自立性が足のキャタピラパーツでかなり確保されていて、踵パーツを使わないから見た目としても満点の出来。武装もゴテ盛りにできるし、初期DTAの完成形とも言えるレベルの高さ。迷ったらこれを買っておけば、とにかく損はしないであろう。

H-819[PZ]s「クロム」シリーズ(警察無線仕様)

ワンダーフェスティバル2017 Summerにて会場限定販売された、白と黒のクロム。武装はクロムのグレイのものに、パトランプのパーツが2つ追加されている。しかしそれ以外はクロムグレイ以上の何かがあるわけではないので、それを期待していくと少し悲しくなるかもしれない。

クロムのカラバリは(武装はクリアパーツがあるものの)これだけなので、コレクションとしては買っておいていいのかもしれない。ただ、クロムのボディはシルフィーのそれと同じなので、本当に真新しさ、みたいなものは少ない。

パトランプは赤い部分がクリアパーツになってるので、そこに関しては他にないパーツであることは確か。

B-101s「シルフィー」長靴小隊

小説版DTAシリーズで主役を務めた子たちの立体化。コラボといえばコラボ、オリジナルといえばオリジナル。彼女たちの特徴はなんといっても独自のフェイスパーツと髪型パーツ。それ以外はシルフィーのカラバリ。感覚的に、フィーネ、マーヴェリック、エレンあたりが人気高い気がする。

また、一応初回限定版のみという触れ込みで、かつ私はそれ以外の版を知らないのだが、特殊な装備も付いてくる。それが6体集めて合体させると完成する「ファイアホイールII」だ。こればっかりは6体集めないと意味ないのだが、どこにもついてこない、追加で販売されたこともないし、されることもないであろう装備なので、これ目当てで買うのは大いにアリだと思う。裏を返せば、それ以外の装備はついてこないので、値段に対してボリュームが足りない感じが人によってはあるかもしれない。

ちなみに、ファイアホイールIIに関してはディーラー品も販売されていた記憶がある(申し訳ないが誰がいつどこで、みたいな情報は完全に忘れた)ので、それを探すのも一つの手ではある。

KT-332f「イノセンティア」シリーズ

FAGコラボ第2弾として登場したイノセンティアシリーズ。少し品薄とはいえ、完全に市場から消えているわけではないので、定価以下で買えればOKだろう。自然なプロポーション、よく動く各部、使いやすい素体や装備、といいとこ揃ったキット。体感の人気はアッシュ(髪の白い子)、ローズA(髪の赤い子で手足が素肌の方)、ローズB(髪の赤い子で手足がブーツと手袋の方)、ラピス(髪が黒い褐色の子)の順番で高い気がする。

素体は先述した通りよく動く上、ハードポイントが少なく阻害しないため服を着せるのにも便利。また、手が握り手と開き手の2種類ついてくるのも人気の理由だろう。

装備に関しては轟雷より軽いものの、軽装備な彼女たちにはちょうど良いと感じられる。汎用性の高いパーツもちらほら、特にラピスの背中につくブースターみたいなやつにはたくさんお世話になった。

シルフィー系の素体の、肩と太もものところをイノセンティアに変更するだけで、かなり大きな動きが自由に取れるようになるので、素体の組み替えにもかなり有用なキットである。

Y-021[FJ]s「ドレッド」シリーズ PRXパラディン

2018年3月に発売された「フィギュアJAPAN」の付録として発売されたキット。レアキットであるのは当然のこと、一部ミレニアの装備と一緒にパラディン専用の銃とバイザーパーツが付属しているお得なキット。これ一つで組み替えが結構楽しめる。カラーリングも塗装がしやすく、改造に使用するにも良質なキット。ただ、少し珍しいのがネック。

Y-021[LW]s「ドレッド・ロウ」シリーズ [LW-R]s レド/[LW-B]s ブラウ

2018年の冬のワンフェスにて会場限定販売された、2個で1つのキット。それぞれレドがミレニアのスピアー、ブラウがミレニアのハンターとキット内容は同じ。とはいえ、ミレニアより入手難易度が低い気持ちが少しあるので、これを求めて買うのも大いにアリ。ミレニアのカラバリなので自立性・組み替え性などのプレイバリューも非常に高いのがポイント。

T M-731s「カルデア」シリーズ

FGOコラボ第1弾、マシュ、セイバー、ジャンヌのアイテム。他のFGOコラボもまとめて「カルデア」シリーズと呼ばれているのが特徴。細かい造形と広い可動域、そこそこ丁寧で豊富な塗装など、褒めるべき箇所は多い。しかしながら、そういった箇所に引っ張られるように、従来のDTAと値段は変わらないのに内容物はやや少ないのも特徴。長靴小隊でもそうだったが、これ以降、基本的にコラボといったら値段の割にプラモデル部分の比重が少ないことを留意すべきとなっている。

しかしながら、当然プレイバリューは高く、なんといっても特筆すべきはこの弾からコラボシリーズにはクリア台座パーツが付属するようになった。これまでクリア台座はイベントで展示されているだけだったので、これはかなり嬉しい仕様。また、踵パーツもそれに合わせてクリアかつ小さく、しかししっかりと自立を保持できるものに変更されている。正直、FGOのカードゲームのやつに付属するフィギュアよりも完成度高いんじゃない?

余談だが、彼女たちの足部分が組み替えて遊ぶ際にめちゃめちゃ有用だと思う。本当に造形とかよくできてる。マシュの顔パーツも好き。

KT-240f「バーゼラルド」シリーズ

FAGコラボ第三弾のバーゼラルド。FGOのところで「コラボはプラモ部分が少ない」とか言ったけど、ここで即前言撤回してしまうほど、密な内容になっている。武装の使い勝手もそこそこ良いし、かっこよく決まる。特にブースターなんかはこれまで見なかった感じなのでうまく使っていきたい。

ネックとなるのは、肩の部分が一度抜けたら緩くなってしまうような感じがすることと、お腹の可動部が外れやすい感じがあること。もしかしたら個体差があるのかもしれないけど、ここが緩くて補強が必要に思う。

ただ、本当に武装パーツの出来は良いので、盛りたいと思ったら買っていい。

F-606s「フレア」シリーズ

クラウドファンディングによって誕生したフレアシリーズ。先行販売されていた素体だけの「フレアナビット」シリーズと素体は完全共通だが、蝶ネクタイではなく普通のネクタイになっていたり、表情がキリッとしていたりする。巨大な箱に6体分の素体とパーツが入っており、組み換えと合体によって巨大ロボット「ヴォルパーティンガー」を形成する。

箱はガンプラのMGを凌駕するようなサイズで、組み立てにかかる難易度もカロリーも「デスクトップ」で許されるレベルではないが、かなり完成度が高い。一部組み立てづらい箇所もありながらも、このプレイバリューは手に取る価値あり。ただし、前述した通りクラウドファンディングの返礼品なので、定価1万円で見つかることはまずない。3万円を上回る覚悟をしておく方が良い。

こうして解説する通り、とても良いキットなのだが、プラモデル初心者やDTAライトユーザーには全くおすすめすることができない難易度とカロリーなので、コレクション用だとしても買うかどうかは自分とよく相談した方が良い。

F-606s「フレア ナビット」シスターズ

上記クラファン企画から誕生したフレアシリーズの素体と軽装を取り出したキットで、ファースト、セカンド、サードと3種類のカラーバリエーションで展開されたキット。ファンの間では通称「フレアナビット」とか「ナビット」と呼ばれる。ナビットはちなみに電撃オンラインで連載されてるDTAの情報サイト「電撃デスクトップアーミー通信」のナビゲーターのD-phoneを特に指す名前のため、ちょっと注意が必要。とはいえ、大体は文脈で判別できるので大丈夫。

ろっくんのほかにスカートみたいな装備と、2×3ミリの四角い穴が開いた、DTA用のアイテムを持たせるためのパーツのほか、シルフィー系の頭部用のヘアパーツと、それぞれに表情パーツが一つずつ付属。フレアシリーズは顔の形状がシルフィー系とは違うため、互換性がないことに注意。

フレアナビットにはコアなファンも多いため、ナビット買いました=同好の志を見つけることができる指標でもあったりする(と勝手に思っている)

B-321f 轟雷 LIMITED-MODEL(シルフィーカラー)

シルフィーカラーの轟雷。通称「轟フィー」とか「白轟雷」とか。2018年の夏ワンフェスで限定販売されたもので、内容は轟雷一式と同じ。色のほかにフェイスパーツが新しくなっており、よりシルフィーらしさ(幼さ)が感じられる。珍しさと愛らしさから相棒ポジにも最適。何気にフミカネ先生デザインをBLADE先生が描いたパッケージイラストでもあり、ちょっと嬉しいコラボレーションが見受けられる。

KT-323f「迅雷」シリーズ

モノ自体は轟雷のマイナーチェンジ版だが、内容装備が大きく一新されている。轟雷は火力装備が多かったのに対し、迅雷は近接戦闘向けの装備が充実。朱と紺の二色展開、合計4種類で展開。

包丁やヤンデレ風の表情など、他にはないパーツのほか、四体集めると「クワッド・エッジ・ユニット」という大型の手裏剣のような装備が作れるのも魅力的。また、轟雷にも入っていた装甲パーツが一部封入されているため、その辺のカスタムも楽しい。

注意すべきは、轟雷と違い、自立しないこと。自立用のパーツもなければ、脚部のデザインも大きく変更されているため、立たせるにはスタンドを使用するか、改造が必要となってくる。もっとも、うまくバランスをとれば立てないこともないが、熟練の技が必要となる。

SAOシリーズ

アスナ、キリト、シリカの三体で構成されたソードアート・オンラインのコラボシリーズ。キリトは初の男性素体で、しかも表情や髪などはシルフィー系に準じているため、組み換えて遊ぶことが可能。

コラボシリーズのため、内容量は少ないものの、細やかな塗装やモールドの施された素体が美しく、素体のミキシングパーツとしても重宝する。ただし、キリトの素体はロングコートのパーツを着せる前提で作られているため、腹部が左右凹んでおり、ロングコートなしだと見栄えがよろしくなくなってしまう。

GGOシリーズ

レン、フカ次郎、ピトフーイの三体で構成されたガンゲイル・オンラインのコラボシリーズ。上記SAOシリーズのスピンオフ作品で、リアル寄りの銃器パーツが魅力。ミリタリーチックな素体も珍しさがある。

レンとフカ次郎の頭部は被り物を被せる特性上、その下の髪が凸パーツとなっているため、組み替えるには帽子やヘルメットごと、となる点に注意。

余談だが、このSAOシリーズ、GGOシリーズともに、D-phoneではあるが「作中に登場する本人そのもの」であるという設定を持つ。FGOシリーズやFAGシリーズ、後述するアリスギアやEVAシリーズなどは上手にDTAの世界に落とし込んだ設定を持つのに対し、こちらは半ば異世界転生者である。そのため、型番もUNKNOWNとなっている。

TM-731d「カルデア」シリーズ

通称「FGOコラボ」の第二弾。それぞれTM-731[SB]dがセイバー/ネロ、TM-731[LC]dがランサー/エリザベートとランサー/スカサハになっている。型番とキャリアを示す英文字の間にそのサーヴァントのクラスが入っているため、同じTM-731[LC]dでも英霊が違う。設定上は、修正の一秒時に情報の逆流を受け、英霊のデータで内部・外観ともに上書きされてしまったことが由来である。そのため、もしかしたらこの二人のランサーは元は同型のD-phoneだった可能性もある。

余談はさておき、コラボシリーズ恒例、内容よりもそのものの細かさに目が惹かれる。ネロに至っては半クリアパーツを採用しており、こうしたプラモデルキットにありがちなステッカーによる再現を抜きで高い完成度を誇っている

パーツはコラボアイテムということもあって非常に特徴的でわかりやすいパーツをしているが、塗装などによる組み換えには充分耐えうるものになっているため、噛めば噛むほど味わいが出てくるスルメなキットでもある。

B-101d「フレイヤ」シリーズ

名前だけなら混合されやすいが、フレイヤシリーズとフレアシリーズは全くの別物であり、こちらはシルフィーノカラーバリエーションキットとなっている。白・緑・黄から黒・赤・紫の禍々しいドラグーンカラーとなっており、設定でもシルフィーより高性能を誇ることが示唆されている。何気に金髪褐色という珍しさだが、同じ褐色系でもイノセンティアのラピスとは全く違うカラーになっている。これを組み合わせづらいと取るか、褐色にバリエーションがあると取るかは、あなたが褐色好きかどうかによるだろう。

内容はシルフィーシリーズと同じものが同梱されている。素体強度などもシルフィーの再販版以降と同様であるため、色以外の差はほとんどない。

フレイヤシリーズはヨドバシカメラ限定での販売アイテムだったため、少しレア度が高い。過去にはヨドバシ.comでセールなどもされていたが、今はどうだろうか。