DTA用語解説

D-phone(でぃーふぉん)

正式には「A.I. Doll-phone」。人工知能を内蔵した、意志を持つ携帯電話のことで、すなわち現在「でスクトップアーミー」と呼ばれている彼女たちのこと。彼女たちの登場は「超・情報技術革命」と呼ばれ、社会を揺るがす大きな出来事だった。人型携帯秘書端末とも。

移動体通信事業者(きゃりあ)

D-phoneに内蔵されている通信技術の大元となる企業。大手二社の「SENTINEL GLORY(センチネル・グローリー)社」と「dragoon(ドラグーン)社」が存在する。

キャリア戦争

D-phoneたちはそれぞれがキャリアに所属しているため、そのシェア拡大を目標として大手二社であるセンチネル・グローリー社とドラグーン社に所属するD-phoneのそれぞれが行なっている戦争のこと。基本的にこの二社はそんなに仲がよろしくないとされているが、必要に応じて協力もする。

D・Aシステム(でぃーえーしすてむ)

D-phoneたちの本能として組み込まれていたシェア拡大プログラム。これにより、キャリア戦争は拡大・激化したとされている。

万能情報管理庫(あーかいぶ)

全てのD-phoneたちがアクセス可能な超巨大サーバー。所在は不明。ここからネットワークを通じて必要な情報を受け取っている。キャリア戦争に関する定期的なメールや、情報開示レベルに応じたお知らせなんかも送られてくるらしい。

情報開示レベル

D-phoneの能力の高さを示すレベルで、模擬戦などで万能情報管理庫により勝手に判断・評価されているらしい。これが上がると、活動に関する権限が少しアップするなど、メリットも多い。

再物質化(だうんろーど)

D-phoneが万能情報管理庫から呼び出したアプリケーション・アーマーを現実の物質へと転換して装備すること。これにより、電波があればいつでもどこでも武装して戦闘態勢に入ることができる。

多機能装甲(あぷりけーしょん・あーまー)

通称アプリ。万能情報管理庫から呼び出した、便利な情報。日常的に使用する工具だったり、戦闘に使う武器、移動のためのジェットパックだったりとさまざま。情報と設計図さえあればどんなものでも生み出すことができるとされているものの、しっかりした理解がないと動作しなかったり、密度がなくて弱かったりするらしい。また、損傷箇所を埋める形で修復したり、機能回復速度を向上させたり、模造品の上からアプリを被せることで実際に使用できたりと、その可能性は無限大である。

3D(ディザスター&ディスクロージャーディフェンダー)

アプリがなんでも生み出せる反面、それを悪用されないように組み込まれたセキュリティ・プログラム。日本語で言えば「災厄と漏洩の防止」。拡張機能の悪用と指定外端末との接続を禁止するシステム。

修正の1秒(しゅうせいのいちびょう)

世界時計に閏秒が差し込まれた瞬間に発生したインシデント。この瞬間に3Dがクラッキングされ、世界中全てのD-phoneがお互いにリンク状態となってしまい、同時に人類が消失した。

デバイス

万能情報管理庫からアプリケーション・アーマーを再物質化する際に出力されるポイント。DTAの素体にパーツを接続できる場所のこと。素体に装着されている手袋やブーツといった部分は「装甲ユニット」と呼ばれ、デバイスは装甲ユニットに付随する形で存在していることが多い。メーカー出荷状態ではこのデバイスは付属しない。

保護フィルム

D-phoneを水や埃から守る下着のようなもの。この保護フィルムを着た状態がメーカー出荷状態である。

BLADEN ELECTRONICS(ブレーデンエレクトロニクス)

シルフィーシリーズを制作した会社。D-phone制作会社は他にもHoundbreed、Y's tri-square、KT Weapon Dealer、TRY-MOVE、Factory-omecha、富技重工、鳴子坂製作所、NE- corporation、八代重工、叢雲重工、NERV、Kind-neighbor、GHOST SHELL、Nirvernya Labなどが存在する。

アルファベットウェポンシステム

ミレニアシリーズの固有兵装。A〜Zまでの名を関したアプリ群で、組み合わせることであらゆる状況に素早く対応することができるほか、ミレニアシリーズ同士でのアプリの交換などにも対応できる。2022年現在、公式サイト(製品紹介→ミレニアの機体解説→装備情報)によるとH・L・N・O・Q・Y・Zのアプリが空白となっている
(公式サイトによると空きになっているQは迅雷に付属するクワッド・エッジ・ユニットであるという噂があるが、公式からの明確な回答は存在しない)
公式サイトによると空きになっているZは小説版よりハイ・ミレニアがザンバー・サイズとして扱っている可能性があるが、公式からの明確な回答は存在しない)
(公式サイトによると空きになっているLは小説版よりハイ・ミレニアがAZLヴァーミリオンという装備を使用しているため、この装備に該当する可能性があるが、AZLはAZLLLLL…と無限に続くLを省略したものであり、かつ正しくはALLであるという旨が開発ブログに記載されているため、Lがヴァーミリオンのアプリであるかは不明)

長靴小隊

戦闘能力もなく、情報開示レベルも低かった"初心者小隊(風鳴市第0305小隊)"のマナ、サリサ、リンの小隊を打ち負かした際、対戦相手の風鳴市ナンバーワンの「ガルム小隊」のリーダー・アイゼンが蔑称のようにつけた小隊名。「雨の日に履いて、ボロボロになるあの長靴」と解説されたが、実際は長靴をはいた猫にも起因している。

T-385s「セラフィー」シリーズ

小説版デスクトップアーミーに登場。ヴォーカルタイプのアプリを使うミカエルが主に活躍した。音楽再生、編集、収録などに特化したモデルで、アイドル活動やバンド活動を行う、いわゆるデスクトップシンガー系の先駆け的存在。天使や魔法少女といったモチーフを主軸に置いているらしい。羽型スピーカーの他に、先端と付け替えることでマイクモードと剣モードを変更できるエンジェリックブレードを装備。音波や磁力で障壁を張ることも可能。余談だが、羽型スピーカーはデスクトップシンガーシリーズのスピーカーに形がそのまま転用されいる可能性があることが、小説版「デスクトップアーミー ハーメルンの笛吹き妖精」のカラーイラストから見てとれる。どちらもデザインはBLADE氏だが、セラフィーシリーズは型番がBではなくTになっている(おそらく作者の手島史詞先生のTから)。

D-207n「メルクリウス」シリーズ

小説版デスクトップアーミーに登場。国営電波をキャリアとして持つ。列車や船舶、飛行機内のアナウンスを仕事としているらしく、人が消失した世界においては電車の管理なども行っている。国営電波をキャリアとして持つD-phoneは他にも道路整備などを行う「カーペント」シリーズが存在する様子だが、詳細に関しては不明。

KT Weapon Dealer(けーてぃーうぇぽんでぃーらー)

KT社の本社データベースからサルベージしたオリジナル武器データをセンチネル・ドラグーン両陣営に販売する中立組織。武器のプロモーションも兼ねて、その実動部隊が「Free-Ride傭兵団」としても活動している。KT社より製造されたD-phoneはそのほとんどがセンチネルでもドラグーンでもない第3のキャリア「Free Rides」に所属している。

D-phoneのウィークポイント

「D-phoneのウィークポイント」として明確に紹介されているわけではないが、リトルアーモリーコラボに付属した練習用ターゲットと開発ブログの文面より確認ができる。頭部と胴部にターゲット中央が集中していたり、射撃位置をA〜Dに分配した際、Aが胴の中央部と頭部の上の方、人間でいえば脳に当たる部分に置かれていることに由来し、また開発ブログ内では「バッテリーのある胴の中央部」「メインCPUのある頭部」が弱点であると記載されており、数少ないD-phoneの内部構造を知る情報としてこちらに記載する。

フレア計画

センチネル社と業務提携を結ぶFactory-omecha社が永久機関を生み出すために研究していた理論設計図。フレア・ナビットによって発見された。制御ソフト【SixPain】の完成と永久機関の開発を目指している。その結果生まれたのがフレアシリーズおよびヴォルパーティンガー(フレアシリーズとフレア・ナビットは、型番などは同じだが目的が違う)。

XX(イクシス)

詳細は不明だが、D-phoneを襲う未知のコンピューターウィルスで、富技重工のリトルアーモリーシリーズのD-phoneの敵対相手。未知のウィルスに関しては他にもNERV社製のエヴァシリーズが戦う使徒、鳴子坂製作所や叢雲重工のアクトレスシリーズが戦うヴァイスなどが存在する。

『A.T.フィールド』理論

別名・自我境界線。これを応用することでアプリケーション・アーマーをさらに強化拡張することができるようで、物理障壁の生成、重力ベクトルの変換などを行える。重たいものでも難なく動かすことができる、重機並みの出力が発揮できるらしい。

ゴースト

機械に宿る自我の存在。『攻殻機動隊』シリーズにおけるロボットの中に生まれる魂を概念的に理解するための単語。D-phoneの草薙素子modelとタチコマはゴーストを有した状態であり、お互いを個と認識している。また、拡大解釈すれば「ゴーストを得たことにより、A.T.フィールドが展開できる」と考えることもできる。

聖遺物ウェポン(せいいぶつうぇぽん)

アリッサ・メリッサシリーズのD-phoneが持つ武装。アプリケーション・アーマーが完全に電子情報から制作されているのに対し、聖遺物ウェポンは既に持っているアイテムに信仰心を上書きして情報密度をアップさせた固有兵装。

デルタ・フレイヤ

ヴァルカシリーズの機体解説にのみ登場する、「ドラグーン勢力の特殊部隊」とされる存在。おそらく部隊名を示しているものと思われるが、ハイ・ミレニアのような強化版である可能性も否定しきれない。最終調整中だった正規採用フレアシリーズ(赤フレア)を鹵獲し、ヴァルカシリーズを生み出すことに貢献した。

DTレーシング

D-phoneによって行われる、国境を超えた大規模レース。飛び道具や銃火器を用いた妨害以外は、基本的になんでも許されている。純粋なマシンレーシングによって勝敗を決定している。
通常の走行型レースに加えて、航空性能で競争する「DTエアロレーシング」なる部門も存在する。また、そのDTAエアロレーシングに参戦しているF-606[DR]sレインナビット&マシンリュカオンの解説によると、レース後にはファンにその姿を見せる「アピールタイム」なるものが存在するらしいことが判明している。

センシティブモード

人の心を理解するためのシステム。転じて、フレアファーストは(フレアファーストの機体解説ページにしか存在しない機能なのだが)これを「他のD-phoneから発せられる敵意」を察知するために活用している。

雪国娘。

B-139[SN]sデスクトップシンガー(SNOW)modelシリーズの機体解説に登場する、雪ミクモデルたちのユニット名と思われるもの。防水機能を持つ彼女たちは中央都市部ではなく北国でのローカルチャートのシェアを拡大していることが説明されている。
D-phoneの設定を鑑みれば、激戦区ではなく確実にセンチネル陣営のテリトリーを広げるためにブルーオーシャンで戦略展開していることは高い戦略性と脅威を持つため、南国でシェアを拡大するドラグーン勢力のシンガーシリーズも展開してほしいと願うオタク心である。

八代重工(やえしろじゅうこう)

メガミデバイス朱羅(アスラ)を開発した企業。”業界きっての運び屋”と称される「R.D.S社」と共同開発したD-phone版の朱羅である。
DTA朱羅の型番がYAであることを見ると、八代重工が開発の中心となり、R.D.S社がダウンサイジングのノウハウを提供したと想像される。あくまで妄想。
また、この八代重工は「Nirvernia Lab」という研究室も抱えており、こちらではティタニアシリーズが開発されている。
このため、朱羅の装備に朱雀が含まれていると考えらえる。もっとも、機体解説を読んでストーリーを妄想するに、「朱羅が朱雀を運ぶ途中、興味を優先して荷物を開封、そのまま紛失扱いで転用」というシナリオが想定される。

以下は勝手に作った個人的な設定、いわゆる二次創作になります。公式ではないのでご注意ください。というより、私の備忘録です。

ブラックラビッツ

全身を黒・金・蛍光ピンクでカスタムされたD-phoneの総称。ラビッツ、というのは通常彼女たちにはウサギのような大きな耳がついているから。

実態は万能情報管理庫が不要となった情報を破棄するため、情報感度の高いD-phoneに強制インストールしたデータが、そのD-phoneを支配する形で実体化したもの。負の感情などを多く抱えているため、全てのD-phoneおよび彼女たちが守る世界の破壊を目的として壊れるまで活動する。キャリアや仲間という概念はなく、同種でない(ブラックラビッツではない)D-phone以外は全てを破壊しようと無差別な攻撃を仕掛けてくる第三勢力。センチネルとドラグーン、両方に共通する敵として創作しました。

なお、負の感情の影響を受けること、及び万能情報管理庫のデータを受けて姿が変わることは公式で言及されている設定です。(負の感情→パラディンの機体解説、姿が変わること→カルデアシリーズの機体解説)

アウトサイダー隊

さまざまな事情から定住地を持たず、行き場も失ったD-phoneたちが身を寄せ合って作っている大きな部隊にして何でも屋。放浪しながらキャリア戦争には関与せず、観測を主な活動としながら暮らしている。D-phoneの暮らす街の企画は、彼女たちのパラレルワールド。

公共施設保護及び運営支援協定

アウトサイダー隊の世界において存在する、センチネル・グローリーとドラグーンとの間に交わされた協定。駅や図書館、スーパーやコンビニ、ショッピングモールに美術館、博物館、発電やゴミ処理や水道の施設などは、壊さないし攻撃しないし戦いの場にもしないようにしよう、というインフラ防衛の取り決め。平穏な街では基本的に協定が守られており、そのエリアにおけるキャリア戦争の規模を測る物差しとしても活用できる。表向きは「人類が再発見された場合に残しておくため」だが、実際はライフラインの保守と「一線を越える」判断をするためのバロメーター。