特殊な変形機構を有し、高速で飛行し、レースや戦闘を繰り広げる世界観をどう表現するか、ということを意識しまくりました。結果として、変形ギミック自体はきっちりと完成し、ゲーム中でも原作通りぎゅんぎゅん変形が可能に。スピード感はしかし攻撃性能を低くしてしまったため、新しく作り直すとしたら一部パワーバランスを見直したりするかもなーという気持ち。とはいえ、それをサポートするカードもしっかりと実装されているデッキだと思います。
主役となるぴぃすとさんの最初の可変機・セイビア。主役として盤面に立ってもらうことを意識した結果、使い勝手の良いレベル2バニラに。
自分がエリアに出撃すると、同型機の別カードを回収する《セイビア フライトモード》。素早く差し込んできては、反転してその場に着地させるイメージを盛り込んだほか、自分が不利な状況でも自分のカード1枚と入れ替わりにレベル2を捨て札から着地させることができます。また、名前ではなく型番を指定しているため、今後セイビアのバージョンや装備違いが出た際にはそちらへの変形も可能となっています。これはTD-Leo-02《羽刃切》がミドリという名前を指定するため、差別化目的で設定してみました。
上の《セイビア フライトモード》を、条件は限定的ですがさらに早く出すためのアシストをするのがこの《モゼラ》。隣接している空きエリア、という非常に限られた条件下ではありますが、強いのはスキルが「置く」ではなく「出撃させる」な点。ほかの多くのカードのスキルを発動させながらエリアに着地させることができるカードです。
セイビアのライバル、カイゼラも可変機能を搭載したD-phone。そのライバルにふさわしく、レベル1バニラで採用してみました。
もちろんカイゼラにもフライトモードが存在。攻撃性能は《セイビア フライトモード》より高いですが、その分スピードは一歩遅れることに。型番を指定して手札に回収するため、連携攻撃、状況の打破など、セイビアとは違った活躍をするように設定しました。
非常に強力な《コンフェクト》は、バトル時にパワーアップを与えるスキルを持っています。これの何が強いかと言うと、スキルがバトルの解決前に発生する点。《コンフェクト》自身をパワーアップすれば、パワー900のレベル3が殴り掛かる。パワー700で相手を突破できれば、パワーアップを別なDTAに。加えて、一度エリアに出撃してしまえば、バトル破壊されるのにも少なくともパワー900以上を要求するうえ、捨て札にできたところでパワーアップのスキル自体は発動してしまう、というもの。正面から戦おうとするといろいろなことを考えなければいけない、強力なカードです。
エリザは次に紹介するソラと姉妹機。エリザの方がお姉ちゃんだったかな? 逆だったらごめんなさい、でもソラを守るようなスキルを設定しました。スキルの対象範囲もセンチネル所属DTAと広く、センチネル統一デッキでも活躍できます。最初の3枚に選んでおくと、それだけでスキルが発動する「置かれている間」の指定も強さに拍車をかけています。
あまりにも強い&有用性が高いので、2024年5月現在、パワーアップの影響をターン終了時までにしようと思っています。
ソラも一方でエリザを守ろうと先陣を切るような、ターゲット固定スキルを設定。相手は次のターン、ソラとしかバトルすることができないため、先にエリザが置かれていると、パワー900以上でのバトルを要求します。素で出しても相手に高いパワーのカードを使うよう促すため、これを無視して空きエリアに出撃させるか、あきらめてバトルするかの二択。
少し珍しい、相手もスキルの対象に選択できるカードです。パワーアップさせた後、パワーアップさせたカードと同じ情報開示レベルのカードを捨て札にします。自分のレベル1をパワーアップさせて相手のレベル1を捨て札にする、という使い方を基本として、エリア上にレベル3が相手のDTAしか存在しない場合などは、そのレベル3DTAをパワーアップさせ、そのままそれ以外の対象を選べず、パワーアップさせたDTAを捨て札にする、ということも可能です。手札から捨て札にすることでスキルが発動する、という1点にのみ注意が必要ですね。
相手の手札を覗き見し、その中から選んで捨て札にする《ケテル》。この手札を覗き見する効果を「ピーピング」などと言ったりしますが、デッセンにおいてのピーピングは非常に強力。相手の有効札をたやすく除去できてしまいます。パワーは500と低めですが、今考えると400とかでもよかったかもしれません。