通知共有 利用の手引き
最終更新日 : 2023/10/04
目次
1.概要
スマートフォン間で通知を共有します。 転送方法はBluetooth®またはGoogle Drive™より選択します。
1-1. Bluetooth
ペアリングされた 2 台のデバイス間でリアルタイム送受信を行います。。
接続を確立できない場合、データは保存され、後で接続が確立されたときに送信されます。
1-2. Google Drive
同じGoogleアカウントを設定したスマートフォンを使用して、Google Driveと定期的にデータを送受信します。
3台以上のスマートフォンでも動作しますが、速度は遅くなります。
また、一斉に通知が届く可能性がありますので、スマートフォンの音量や振動をONにしている場合はご注意ください。
2.前提事項
2-1.動作環境
・Bluetooth機能が備わったAndroid™端末にインストール可能です。
・原則として端末が2台必要です。1台のみで運用する場合は、単に通知ログを参照する程度の機能となります。
・転送相手となる端末同士は、あらかじめBluetoothによる「ペアリング」を行う必要があります。
ペアリングの手順は、Androidバージョンや端末により異なりますが、接続手順の例を「3-3.ペアリング手順の例」に示します。
・利用前に、各種権限の利用許可を頂く必要があります。なかでも特別な権限として、「通知へのアクセス」を許可頂く必要があります。
(後述する、「通知の発生を検知して情報を受け取る」機能を利用する為)
一般的な権限の利用許可と手順が異なりますので、手順の例を「3-2.通知へのアクセス許可の例」に示します。
2-2.転送されない通知
以下の通知は設定内容に関わらず、転送されません。
・通常の通知でなく、サービス稼働を示す通知(ForegroundService)
・現在進行中を示す通知(Google Chrome™ のシークレットモード等)
・ほぼ同じ内容の通知が短期間に複数発生した場合における、2件目以降の通知
(「ダウンロードしています 残りn秒」等)
・パッケージ名、タイトル、本文が空白である通知
・本アプリ自身が発行した通知(但しテスト用通知は特例的に対象としている)
3.初期設定
3-1.一般権限へのアクセス許可
初期設定画面では、権限への許可が求められます。
「通知へのアクセス」は特別な権限となりますので、それ以外の権限について、許可手順を示します。
(「通知へのアクセス」の手順は別途記載します)
権限一覧に表示される権限は、ご利用端末のAndroidバージョンによって異なる場合があります。
「今後表示しない」をチェックして「許可しない」をタップしますと、今後はダイアログが表示されず、Androidのシステム設定から個別に許可が必要となりますので、ご注意ください。
「まとめて利用許可」ボタン、または権限一覧の各行をタップすると、権限の利用許可を求めるダイアログが表示されますので、内容をご確認のうえ、「許可」をタップしてください。
3-2.通知へのアクセス許可
「通知へのアクセス」は特別な権限であり、一般的な権限の利用許可と手順が異なります。
手順の例を以下に示します。
(1). Xperia™ Z5 Premium / Android 7 の場合
・本アプリの初期設定画面で、「通知へのアクセス許可要求」が表示されたら、「OK」をタップします。
・システム設定の「通知へのアクセス」画面へ遷移しますので、「通知共有」をタップします。
・「通知共有での通知へのアクセスを許可しますか?」と表示されますので、「許可する」をタップします。
・本アプリ「通知共有」がスイッチON状態になれば完了です。
戻るボタン押下または戻るジェスチャーで、本アプリの画面へ戻ってください。
(2). Google Pixel 6a / Android 13 の場合
・本アプリの初期設定画面で、「通知へのアクセス許可要求」が表示されたら、「OK」をタップします。
・システム設定の「デバイスとアプリの通知」画面へ遷移しますので、「許可されてないアプリ」カテゴリから、「通知共有」をタップします。
・本アプリについての許可画面が表示されますので、「通知へのアクセスを許可」をタップしてください。
・「通知共有による通知へのアクセスを許可しますか?」と表示されますので、「許可」をタップします。
・「通知へのアクセスを許可」がスイッチON状態になっている事を確認し、前画面に戻ります。
・「許可されたアプリ」カテゴリに、「通知共有」が表示されていれば、完了です。
戻るボタン押下または戻るジェスチャーで、本アプリの画面へ戻ってください。
3-3.Googleアカウント毎のアプリアクセス許可
転送方法に「Google Drive」を選択した際に必要となります。
本アプリを利用する Google アカウント 毎に必要となり、初回利用時に、利用許可を求めるダイアログが表示されます。
内容をご確認頂き、同意頂ける場合は「すべて選択」をチェックし「続行」ボタンを押してください。
3-4.Bluetoothペアリング手順
ここでは、下記2台の端末を用いて、Bluetoothペアリングを行う手順を例として示します。
・端末1(左側):Xperia™ Z5 Premium / Android 7、Bluetooth 4.1
・端末2(右側):Google Pixel 6a / Android 13、Bluetooth 5.2
(1). 管理画面の「機器一覧」をタップすると、ペアリング済み機器の一覧が表示されます。
まだペアリング済機器が存在しない場合は、右図のような画面が表示されますので、画面中央をタップしてください。
(2). システム設定の、Bluetooth設定画面に遷移します。
2台ともこの画面に遷移しましたら、お互いの端末を検出するまで、しばらく待機します。
※待機しても検出されない場合は、右上のメニュー等に「検索」「更新」「再建策」といった、再度端末を検出する機能が備わっている事がありますので、実施してみてください。
(3). しばらくすると、「使用可能な機器」または「使用可能なデバイス」にお互いの端末が検出されますので、どちらか片方の端末で、機器名をタップしてください。
(4). 両方の端末に右図のような確認ダイアログが表示されますので、記載されているBluetoothペア設定コードが同じ数字である事を確認したうえで、「ペア設定」する」を選択してください。
(5). 「ペアリングされた機器」または「保存済のデバイス」に、お互いの端末が表示されれば、ペアリング成功です。
戻るボタン押下または戻るジェスチャーで、本アプリの機器一覧画面へ戻ってください。
(6). 先ほどペアリングした機器が、お互いの画面に表示されますので、対象機器の行をタップすることで、相手機器として選択されます。
4.機能説明
4-1.管理
本アプリは、おもに「通知の発生を検知して情報を受け取る」機能と、「通知を相手端末と通信する」機能で構成され、これらはスマホ内部で常時動作する仕組みとなっております。ここでは、これらの機能を有効にしたり、無効にしたり、要求を行ったりする手順について示します。
アプリアイコンをタップするか、通知バーのアイコンをタップする事で、管理画面が表示されます。
4-1-1.接続管理
「接続管理」カテゴリの▲表示行をタップし、全て●になれば、接続完了となります。
(1). 概況
現在の状況を文字列で表現しています。他が全て●になれば、概況も●になります。
タップすると、最新の状況を確認して、画面に反映させます。(基本的には自動的に反映されます)
(2). Bluetooth
端末のBluetoothがOFFになっている場合、タップすると、ONにする事ができます。
(3). 相手機器
ペアリング済の機器から、転送相手となる機器を選択します。ペアリング済の機器が無い場合は、システム設定のBluetooth設定画面へ遷移しますので、端末のペアリングを行ってください。
(4). サービス稼働状況
前述の「通知の発生を検知して情報を受け取る」機能と、「通知を相手端末と通信する」機能の有効/無効を切り替えます。
基本的には、両方の端末において、この行をタップすれば、接続する事ができます。
この欄が「サービス連携中...」となっている場合は、数秒お待ちください。まもなく「稼働中」に切り替わります。もし切り替わらない場合は、「3-2.サービス連携中から変化しない」に示す手順をご確認ください。
(5). 相手機器接続状況
相手機器とのBluetooth接続状況を示します。両方の端末がサービス稼働状況:稼働中の状態であれば、この行をタップする事で、接続のON/OFFを切り替える事ができます。
4-1-2.履歴
各履歴は、任意に削除が可能となっております。転送する情報によって個人情報が含まれる場合がありますので、利用者の判断で管理をお願いいたします。
(1). 受信履歴
相手端末から受け取った通知等が記録されます。一定量を超えると、古いものから自動的に削除されます。
(2). 送信履歴
相手端末に転送した通知等が記録されます。一定量を超えると、古いものから自動的に削除されます。
(3). 送信予定
転送不可状態の間、転送できなかった通知等を貯めこみます。自動的には削除されません。
(4). 送信除外
設定や条件によって、送信対象外となった通知等が記録されます。一定量を超えると、古いものから自動的に削除されます。
除外された理由が記載されます。
(5). 各履歴表示機能は、履歴一覧表示機能に加え、共通で以下の機能を持ちます。
(A). 検索フィルタ
履歴に表示される内容の絞り込み、並び替えを行います。
(A).検索フィルタ
(B). メニュー
更新:最新データで一覧を再描画します。
全部削除:対象の履歴データ(ここでは受信履歴)を全て削除します。
履歴データは容量の増加に伴い古いデータから徐々に削除されますが、個人情報を含む場合等、任意タイミングで利用者の判断にて削除、管理をお願いいたします。
なお、履歴の個別削除(1件ずつ削除)機能は備わっておりませんのでご容赦ください。
(C). サブメニュー
対象の履歴データについて、コピーやブラックリスト登録等の操作を行えます。
表示される内容は、データのタイプ等によって異なります。
(D). 詳細
各行をタップすると、データの内部構造を参照する事ができます。どちらかというと製作者のデバッグ用途です。文字列の選択とコピーが行えます。
(B).メニュー
(C). サブメニュー
4-1-4.テスト
これらは、相手端末に正しく通知等が転送されるかを確認するための機能です。送信側の端末で実施してください。
実行可能となる条件として、サービス稼働状況が「稼働中」であり、且つ相手機器接続状況が「接続済」となっている必要があります。
・テスト通知発行
送信側の端末で通知を発行します。これにより、その通知が「通知の発生を検知して情報を受け取る」機能で検知され、「通知を相手端末と通信する」機能で相手端末に送信され、相手端末側でも通知が発行される事を確認します。
・テスト位置情報
送信側の端末で位置情報を取得し、相手端末に送信します。
実行可能となる条件として、送信側端末のGPSがONとなっている必要があります。
・テスト通話着信
送信側の端末で、あたかも着信があったかのようなデータを作成し、相手端末に送信します。
テスト通知発行
テスト通話着信
4-2.テキストメッセージ通信
管理画面右上の吹き出しアイコンをタップする事で、チャット風のテキストメッセージ画面が表示されます。
相手機器に対して、任意の文字列を送信する事ができます。
なお、他アプリから本アプリに対して「共有」を行った際にも、この画面に遷移します。
相手機器が接続中でない場合は、一旦「送信予定」として蓄積し、接続したのちに改めて送信されます。
テキストメッセージ画面
4-3.設定
管理画面右上の歯車アイコンをタップする事で、設定画面が表示されます。
設定画面(TOP)
4-3-1.全般
・画面の配色
好みに応じてライト/ダークテーマが選択できます。
・Web検索時使用ブラウザ
好みに応じてアプリ内ブラウザ(WebView)/システム標準ブラウザ(Google、Google Chrome等)が選択できます。
・目的別テンプレート
初期設定時に選択したものと同様のテンプレートを選択できます。送受信両方/送信のみ/受信のみが選択できます。
・サービス稼働アイコン表示
左上のステータスバーに、サービス稼働中を示すアイコンを表示するか指定します。
本設定は、主にAndroid7動作時を対象とした設定であり、アイコンを透明化する事で、あたかも非表示化されたかのように見せかける実装となっております。
Android8以降をご利用の場合は、「4-1.システム設定(通知)の補足」に示す手順で、本質的に非表示化する方法をお勧めします。
設定->全般
4-3-2.接続
・サービス自動起動
端末起動時に、本アプリの常駐機能である、「通知の発生を検知して情報を受け取る」機能と、「通知を相手端末と通信する」機能を起動します。※画面は表示されません。
・画面ON時に自動接続
端末の画面をONにした際、相手機器に接続を試みます。
設定->接続
4-3-3.送信
送信側端末の設定となります。何を送信するか指定します。
・転送対象
相手機器に送信する情報を選択します。
位置情報を除外すると、電池消費を多少抑える事ができます。
テキストメッセージは、対象外とする事ができません。
設定->送信->転送対象
設定->送信->通知情報の詳細設定
・通知情報の詳細設定
・送信ブラックリスト
通知情報のうち、送信対象から除外するアプリを登録します。
行左側の「チェック」がついたアプリが対象となります。
※リストに表示されていても、未チェックであれば除外アプリとなりません。
対象アプリの追加は、画面右上のメニューボタンから行えます。
・送信ホワイトリスト
通知情報のうち、送信対象とするアプリを登録します。
登録されていないアプリは、すべて送信対象から除外されます。
ホワイトリストが有効となっている場合、ブラックリストは無視されますので、ご注意ください。
・シークレット通知を含める
ロック画面に表示しないよう指定されている、秘密性の高い通知を転送対象とします。
・グループ通知を含める
通知件数を知らせる情報等、通知のグループ概要を転送対象とします。
但しアプリによっては、通常の通知内容を、グループ概要として出力しているものもある為、チェック状態にしておくのがベターです。
設定->送信->通知情報の詳細設定->送信ブラックリスト(1)
設定->送信->通知情報の詳細設定->送信ブラックリスト(2)
・位置情報の詳細設定
・取得間隔
取得間隔を、30分/1時間/2時間/4時間/8時間から選択します。時間間隔は厳密ではありませんのでご容赦ください。
・GPS精度
GPS精度を、省電力(他アプリに依存)/低/中/高から選択します。初期値の「中」がバランスが良いので推奨しますが、好みで選択してください。
・通話情報の詳細設定
・連絡先情報を含める
着信/発信が発生した際、対象の電話番号で連絡帳を検索し、表示名/Eメールアドレスを取得し、転送内容に含めます。
設定->送信->通知情報の詳細設定->送信ブラックリスト(3)
設定->送信->通知情報の詳細設定->位置情報の詳細設定、通話情報の詳細設定
4-3-4.受信
受信側端末の設定となります。受信後、何をするか指定します。
・通知発行時の重要度
各要素について、通知の有無や鳴動のレベルを指定します。
「通知情報」のみ独自内容「送信元の重要度依存」が指定可能となっており、これを指定すると、送信元端末で元々指定されていた重要度を引き継いで、通知の有無や鳴動のレベルを判断します。
・通知情報の詳細設定
・通知ブラックリスト
受信後、通知しないアプリを指定します。
・通知ホワイトリスト
受信後、通知するアプリを指定します。指定した場合、通知ブラックリストは無視されます。
・重要度の閾値
前述の「通知発行時の重要度->通知情報」に「送信元の重要度依存」が指定されている場合のみ、有効となります。
送信元の重要度が低いものを通知しないようにする事ができます。
全てを通知/中以上を通知/高以上を通知/緊急のみ から選択します。
・通知タップ時の挙動
通知バーに並んだ各通知をタップした際の、挙動を指定します。
何もしない/通知を消去する/受信履歴を開く/該当アプリを開く/本文でWEB検索する から選択します。
4-3-5.アプリ情報
・バージョン
本アプリのバージョンを示します。
・システム設定のアプリ情報
Androidシステム設定の、本アプリに対する設定画面を開きます。
アプリのアンインストールやデータ削除、各種統計情報の参照が行えます。
・利用規約
本アプリの利用規約を参照します。
・個人情報保護方針
本アプリの個人情報保護方針を参照します。
・ウェブサイト
本アプリのウェブサイトを参照します。最新情報や利用の手引き等がご覧頂けます。
・オープンソースライセンス
本アプリにて使用しているオープンソースライブラリのライセンス情報を参照します。
・GooglePlayストアを開く
Google Playストアにおける本アプリの登録情報を参照します。
アプリ更新や、ユーザーレビュー、開発者の連絡先等が入手できます。
5.トラブルシューティング
5-1.接続できない
アプリが異常終了した後などに、発生しやすい傾向があります。
2台の端末を、相手機器接続状況「待機中」にした後、端末1で▶ボタンを押してみてください。接続できない場合は、端末2で▶ボタンを押してください。
それでも接続できない場合は、端末の再起動をお願いいたします。
5-2.サービス連携中から変化しない
この状態ですと、受信側端末は大きな影響はありませんが、送信側端末は、通知を転送出来なくなります。サービスを一旦停止し、再度実行してみてください。改善が見られない場合は、端末の再起動をお願いいたします。
6.補足事項
6-1.システム設定(通知)の補足
Android8以降でご利用の際には、システム設定のアプリ情報->通知 より、通知に関するカスタマイズが行えます。
※設定可能な内容や文言は、Androidのバージョンや端末によって異なる場合があります
辿り着くルートは以下の3種類あります。Aがお勧めとなります。
A.本アプリの設定->受信->本アプリのシステム設定(通知)
B. 本アプリの設定->アプリ情報->システム設定のアプリ情報->通知
C. Androidシステムの設定->アプリ->n個のアプリを全て表示->通知共有->通知
カスタマイズできる要素としては主に3点あります。
(1). ステータスバーに表示される、サービス稼働を示すアイコンを非表示にする。(下にスワイプして表示される「通知バー」からも非表示となる)
→「送受信サービス本体」をOFFにする事で実現
(2). 通知重要度別に、通知発行時のアクション(ポップアップ表示や鳴動の有無、プライベート(シークレット)通知とするか否か)や通知自体の抑制
→各通知チャネル(High/Default/Low/Min)をタップして、設定画面から選択する
(3). 通知ドットの表示/非表示切り替え
→「通知ドットを許可」をON/OFF
Google Pixel 6a(Android13)の例
6-2.「バックグラウンドで実行中です」を非表示
Android8で実行した場合、「「通知共有」がバックグラウンドで実行中です」といった通知が表示される場合があります。
表示したくない場合は、機種によっては可能な場合がありますので、手順例を以下に示します。
(1). Xperia XZs / Android8 の場合
・該当の通知を長押しする
・「バックグラウンドで実行中のアプリ」スイッチをオフにする
赤枠部分を長押し
スイッチをオフにする
※再度表示したい場合は、システムの設定-> アプリと通知 -> アプリ情報 -> 一旦右上のメニューから「システムを表示」を選択 -> Androidシステム -> アプリの通知 -> 「バックグラウンドで実行中のアプリ」スイッチをオンにする
スイッチをオンにする
※Android、Google、Google Play、Google Playストア、Google マップ(Google Maps™ mapping service)、Google Chrome、AdoMob、Google Pixel 6a は、Google LLC の商標です。
※Xperia は、ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社の商標または登録商標です。
※Bluetoothは米国Bluetooth SIG,Inc.の登録商標です。